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2016.09.11 (Sun)

【2016リーグ1部】9/10、11レポート@新潟(第2週)

筑波大は無傷の4連勝
1勝1敗の拓殖大、早稲田大は
2連敗の東海大とともに2勝2敗で3週目へ


160910tomiyama.jpg 新潟県バスケットボール協会の法人記念事業として、トーナメントの上位4校(筑波大、拓殖大、東海大、早稲田大)の第3戦、第4戦は、新潟で開催されることになった。

 土曜は2試合が行われ、開幕戦を飾ったのは、拓殖大vs東海大。前半は終始接戦となり、ゲームが動いたのは第3Q。拓殖大が連続3Pなどで10点リードを奪う展開に。お互いにディフェンスで相手を苦しめる間、東海大がじわじわと得点を決め、拮抗した展開は続いた。しかし、オフェンスリバウンドでチャンスをつないだ拓殖大がさらにリードを広げ東海大の追撃を食い止めると、76-61で勝利。東海大は痛い1敗目となった。

 この試合とは対照的に、試合開始から一方的な展開となったのが筑波大vs早稲田大。開始から6分半、早稲田大の得点が決まらない間、一時は20-0の筑波大リード。徐々にリズムを取り戻した早稲田大は筑波大が控えメンバーでのぞんだ時間帯に追い上げ、一時は5点差になるも、スタートメンバーに戻した筑波大が一気に立て直し、48-28と逆に点差を広げられ後半へ。後半もその流れは変わらず、第3Q終わって30点差とすると、今度は控えメンバーも安定した動きを見せた筑波大が最後は93-60と完勝。

160910sugiura.jpg 3戦目で2敗目を喫した早稲田大だが、力を出しきれずに終わったことを引きずることなく翌日の第4戦vs拓殖大は接戦からの勝利を掴んだことで、勝敗は拓殖大、早稲田大ともに2勝2敗に。そして、筑波大は最後まで粘りを見せた東海大を振り切り、4勝目。東海大は第3、4戦と痛い2連敗なり、2勝2敗で3週目へ。

 例年は1度目の対戦が前半戦の終盤(第8、9戦)に来るはずの上位チームだが、新潟開催が2週目に組まれたことで第3、4戦で激突。そのため、ほぼ黒星のないまま序盤を戦うチームに早々に黒星がついた。今後の星取りにどう影響が出るかが注目だ。

写真上:春のトーナメントで高い身体能力を活かしたプレーで貢献した拓殖大・富山。バンバへ息の合ったアシストパスを見せるなど、リーグ戦での更なる活躍が期待される。
写真下:今季リーグ戦から3番ポジションを務める筑波大・杉浦。早稲田戦では28得点、東海戦では20得点10リバウンドを記録し、連勝に大きく貢献。


◆9月11日(日)PICK UP1
【終始リードの拓殖大を、終了間際に早稲田大が逆転】

160911ito.jpg 第3戦でvs東海大との接戦を勝ち抜いた拓殖大に対し、筑波大に完敗した早稲田大との戦いは、第3Qまで拓殖大がリードをする展開になった。

 試合は、3戦目でなかなか決まらなかった3Pを#25伊藤(4年・F)、#18森井(3年・PG)らが沈め、落ち着いた出だしを見せる早稲田大。しかし、先手を取ったのは拓殖大。開始早々に#39成田(4年・G)のジャンプシュートが決まると、#18多田(1年・F・八王子)の3Pや#23バンバ(4年・C)らの得点で先行。積極的にシュートを狙う姿勢を見せ続けた拓殖大が徐々にリードを奪い、26-20で第1Qを終えた。

 第2Qは#26富田(2年・C)の3連続得点に早稲田大が流れを掴みかけると、#25伊藤の3Pで一時は逆転するが、1年生ながら安定したプレーを見せるシューター、拓殖大・#18多田に連続3Pを決められ、拓殖大リードのまま44-43で後半へ。一進一退の攻防が続く中、再び#25伊藤のジャンプシュートで早稲田大が逆転。さらに、#27濱田(2年・F)が3Pバスケットカウントを決め、流れは今度こそ早稲田大かと思われた。しかし、拓殖大は#33富山(3年・F)が得点のみならず、高い跳躍力を活かしたリバウンドで貢献。拓殖大リードのまま、64-59で第4Qを迎えると、引き続き#33富山のプレーが光り、#23バンバへのアシストや自らの得点で試合を牽引すると残り5分半で77-67の10点差に。

 しかし、諦めない早稲田大はタイムアウト後に#25伊藤が3Pを決めれば、拓殖大・#23バンバがバスケットカウントを決め返すなど、どちらも一歩も譲らない展開。さらなる攻め気を見せる早稲田大は獲得したフリースローでじわじわと点差を縮め、残り49秒#8新川の3Pで84-85とついに逆転。さらに追加点を重ね、リードは3点に。逆転を狙う拓殖大だが#23バンバがジャンプシュートを決め、1点差としたところで、望みをつなぐファウルゲームを仕掛けるも、最後#13阿部が投げたシュートは決まらず。86-88で早稲田大が接戦を勝利した。

 早稲田大は「良くも悪くも波がすごく激しい」(石原)という言葉通が今の状態を象徴する。出だしで圧倒されて浮上できないまま終わった第3戦と、最後まで粘り勝利を掴んだ第4戦目は対照的な試合となった。「リーグ戦優勝を目指している」(石原)という早稲田大にとってはもう負けられない試合が続くが、この波のをどこまで抑えられるかが今後を左右するだろう。
 対する拓殖大は、チームの軸であるガードの成田が負傷の影響で終始プレーを出来る状態ではなく、その他ガード陣もなかなか定着しない苦しさがある。阿部や富山などフォワード陣がボール運びを行う場面が多く見られ、バンバにも負担が集中するなど、ゲームコントロール面で苦しい状況に追い込まれつつある。この苦境をどう乗り切りチームを立て直すかが、拓殖大にとって前半戦の大きなテーマとなりそうだ。

写真:チームトップとなる18得点をマークした早稲田・伊藤。開始早々に3Pを沈め、試合中も終始チームを後押しするシュートを決め続けた。

※早稲田大・石原選手、拓殖大・阿部選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP2
【東海大の追撃を最後まで阻止した筑波大が4勝目】

160911mitsuda.jpg 春のトーナメントでは直接対決がなかったため、公式戦では今季初の対戦となった東海大筑波大。2戦目以降、安定した強さで勝利を重ねる筑波大と、前日の敗戦を奮起材料にかえた東海大、その両者が最後まで激しい激闘を繰り返した。

 試合は、1年生ながら東海大のインサイドを担う#25平岩(1年・PF・土浦日大)が得点を重ね、一方の筑波大は#17杉浦(3年・PF)、#2満田(3年・SG)らがアウトサイドシュートを確実に沈めるなど、出だしからお互い一歩も引かないプレーを見せる。しかし、終盤にフリースローを確実に沈めた筑波大が19-14とリードして、第1Qを終えた。

 第2Qは、ファールがかさんだ#46生原(4年・PG)に代わって入った#4青木がスティールから速攻を決めると、#11増田(1年・PF・福大大濠)がジャンプシュートで続き、東海大がタイムアウトを請求。#35伊藤(4年・PG)がジャンプシュートを決め返し、さらには気迫あるチームディフェンスでいい流れを呼び込むも、東海大はあと1歩シュートが決まらず。お互い得点が伸びない時間帯が続き、両チームとも積極的にメンバー交代を繰り返す間、チャンスを掴んだのは東海大。#11白戸(3年・SG)の3P、#19三ッ井(3年・SF)のシュートで3連続得点を挙げ、25-25の同点とする。しかし、筑波大はタイムアウト後にすぐさま立て直し、#6馬場(3年・SF)が3Pを沈めると、#46生原に。しかし筑波大も#17杉浦の連続得点、#6馬場のダンクシュートも飛び出し34-27と再びリード。最後、東海大・#4寺園(4年・PG)がブザービータ―を決め、34-29と筑波大リードのまま後半戦へ。

 第3Q、先手を取ったのは筑波大。積極的にシュートを狙い、リバウンドからチャンスをつなぐと#2満田がバスケットカウントを含む3連続得点を奪い、41-29とリードを二桁差へ。その後、東海大・#35伊藤が激しいディフェンスから奪ったボールをファーストブレイクにつなげ、チームを勢いづけたかったところを、すぐさま筑波大・#46生原に決め返され、追いつくことはできず。59-49と筑波大リードのままは最終Qへ。第4Q、逆転を狙う東海大は#35伊藤、#13中山(4年・PG)らが積極的に仕掛け、得点を連取するも、筑波大に決め返され叶わず。10点差を筑波大にキープされたままま終盤を迎え、東海大が3Pを積極的に放つも決まらず、試合終了。76-62で筑波大が勝利し、4勝目。無敗のままリーグ3週目を迎える形となった。

160911hiraiwa.jpg伊藤、寺園、中山のペイントエリア内のドライブをさせないこと(筑波大・吉田監督)により、そこから展開される3Pも抑えることで最後まで東海大にリズムを作らせなかった筑波大。馬場のプレータイム制限により、優勝したトーナメントからスタートメンバーを変更。杉浦を3番にポジションアップし、増田を4番に据える布陣でのぞんでいる。「開幕数日前に決まったので不安はあった」(#46生原)と初戦の白鷗大戦は立ち上がりが遅い試合内容だったが、2戦目以降は安定した試合運びを見せ、今後も連勝街道を突き進むことが予想される。

 東海大は2連敗となり、これで2勝2敗。優勝争いに残るにはこれ以上負けられない状況となった。それでも、この2戦の負けの意味合いは大きく異なる。「どう守り、どう決めるかを今後詰めて行かないといけない」(東海大・陸川監督)と課題をのべた拓殖大戦に対し、筑波大戦は「残念な結果だったが、拓殖戦とは違い、みんながファイトしていたし、諦めなかった」と選手たちを称えた。10点差をキープされていたとしても、佐藤や#伊藤らが「ここからだ」と声を出し続け、最後まで戦い続けたことは、あと1歩届かなかった勝利を掴む糸口をたぐりよせてくれるに違いない。

写真上:日本学生代表にも選出された東海大・平岩。ゴール下のシュートにまだまだ課題が残るものの、リーグ戦は成長の場。今後のプレーが期待される。
写真下:満田ら4年生たちは、1年生時からプレータイムを多く獲得。今の筑波大の強さを支えている。

※筑波大・生原選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.09.11 (Sun)

【2016リーグ1部】9/10,11レポート@青山学院大学淵野辺

青山学院大学が連勝で全勝を守る
白鷗大はうれしい3勝目で順位をアップ


160911hakuo.jpg 関東大学リーグ2週目、2会場に分かれての開催となったこの週は、青山学院大学で3試合×2日間の6試合が展開された。例年に増して実力伯仲となっている今シーズン、大差がつく試合の割合は多くなく、競り合う展開が続く場合も多い。リーグ戦はいかに勝ちを拾うかが大事な部分。その中で青山学院大学が今週も2連勝。白鷗大もリバウンドの高さや欲しいときに確実に決めた得点で最後は抜け出し3勝目。3位へ前進した。


◆9月10日
 1勝同士の対戦となった専修大白鷗大の試合は、1Qは28-23と得点の取り合いになった。#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)、#32野口(2年・C)を擁する専修大と、#23イッサ(4年・C)、#75シェッハ(1年・C・延岡学園)を交互に使い分ける白鷗大の制空権争いは互角。しかし、専修大は2Qで守りが崩れ、得点も抑えられて8得点に終わると、この差が詰められなかった。白鷗大は#0野﨑(3年・SG)が要所で3Pを確実に決め、68-82でタイムアップ。チーム目標の80得点をクリアして2勝目をマークした。

160914takahasikoushiro.jpg 慶應義塾大日本大の対戦は、最初から差がついた。慶應大は立ち上がりからリバウンド、ディフェンスで日本大より勢いがあり、得点を重ねていく。日本大はアウトサイトに頼りがちになるものの、これを決めることができず1Q中盤から得点がストップ。このQ8点にとどまると、2Qも流れは取り戻せない。慶應大は#7高橋(3年・PF)、この試合から復帰した#9鳥羽(2年・G)、#22トカチョフ(3年・CF)らが得点を重ねて前半30-18。後半になると速攻も続き、一時29点のリードを得ることに成功した。後半は控えを使いながらの戦いで点差が詰まる時間もあったが、日本大のシュートは依然として決まらないまま試合終盤を迎え、最後は78-52で慶應大が1勝目をあげた。

写真上:昨年よりも安定度が増している白鷗大。このまま上位の牙城を崩せるか。
写真下:慶應大は高橋の活躍が目立った。早期復帰が望まれるところ。

※白鷗大、野﨑選手、慶應義塾大・木村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


◆PICK UP

【要所で決めた青学大がクロスゲームを制す】

160910ando.jpg 1Q、青山学院大は#24安藤(4年・F)が先制すると、その後も速攻に3Pにと止まらない。明治大も#24森山(2年・PF)の3Pや#2齋藤(3年・PG)のバスケットカウントで対抗。だが、残り2分でコートに入った#0納見(1年・PG・明成)の連続3Pで青山学院大が28-21とリードを得る。

 2Q立ち上がりは1Qと対照的に、明治大#32吉川(3年・SG)の独壇場となる。ディフェンスから速攻も決まり、開始3分半で31-31と振り出しに戻す。だが、身長のある#24森山、#28今川(2年・SF)が相次いでファールトラブルに見舞われベンチに下がる。その隙を突き青学大#6木田(3年・F)が連続3Pで突き放す。明治大は#22宮本(3年・PF)の3Pで追い縋るが、#0納見がラストプレイをきっちり決めた青学大が45-38と点差を守る。

160910yoshikawa.jpg 3Q、明治大は#22宮本がインサイドで連続得点。守っても#28今川をトップに置いた3-2ゾーンが効いて残り5分47-48と逆転に成功する。青学大はアウトサイドが来ないが、#0納見が決め56-55と再逆転して最後の10分につなげる。

 4Q、青学大は#15石井(2年・PG)、#0納見が連続得点。55-61とする。明治大はリバウンドに粘って食らいつくが、この5点が詰められず残り時間が少なくなっていく。ここまで入っていた3Pも来ないのに対して、青学大は#0納見の3Pで61-71。この1本が大きく、明治大は前からプレッシャーをかけていくも一歩及ばず。68-75でタイムアップとなった。

写真上:スイッチが入ると止められない青学大・安藤。
写真下:明治大・吉川はベンチから出場しきっちり仕事を果たす。


◆9月11日

 全勝で走る青山学院大学はまだ勝利がない日本大と対戦。前日の慶應大戦では良いところがなかった日本大は、前半はスローな出足。しかし青学大もアウトサイドの確率があまり上がって来ず前半は31-21のロースコア。後半、日本大がじわじわと追い上げ、4点差に迫られる瞬間もあり3Qは44-38で終了。4Q、日本大は#24高橋耕陽(4年・SG)が積極的に攻めて3Pも決まってくるが、追いつくまでには至らず60-54で青学大が勝利。

160914kokubu.jpg 3試合目で1勝をあげた慶應義塾大は、同じく1勝にとどまる専修大と対戦。慶應義塾大は前日の日本大戦で足を痛めた#7高橋(3年・PF)が欠場し、元々苦しい高さ面でもっと苦しい状況に。1Qはそれが如実に出て#30アブにゴール下を簡単に決められる展開が続き、#7國分(4年・F)にも内外から得点されて1Qは30-6と大きく出遅れてしまう。2Qやはは持ち直すが得点は縮まらず前半は21-47とダブルスコア。苦しい慶應大だが、3Qに入ると必死の猛追を開始。専修大から次々とターンオーバーを奪い、得点を奪ってゆく。#5後藤(4年・G)の3Pも決まり、残り1分で10点差にまで迫り、4Qへ。4Q開始3分、#9鳥羽の3Pが決まり66-59と遂に7点差。専修大の背中を掴んだかに見えたが、そこから専修大が#34森實(1年・G・能代工)のドライブ、#30アブのバスケットカウントで慶應大の流れを阻止すると、それ以上は慶應大も追いかけることはならず、89-70で試合終了。専修大は初戦以降崩れかけたが、勝敗を2勝2敗のタイに戻した。

写真:専修大は國分が安定して得点をしていった。


◆PICK UP
【勝負どころで白鷗大の3Pが決まり勝利を決定的に】

160914kamizato.jpg まだ白星のない明治大は3勝で波に乗ってきた白鷗大との戦いに挑んだ。1Qから大きな差がつく展開にはならないが、明治大は終盤#14濱西(3年・SF)の3Pで20-20の同点にすると、そこから勢いを持続。#28今川(2年・SF)、#14濱西と得点が続いてリードを奪った。青学大もすかさず逆転してシーソーゲームになった2Qも差はつかず、前半は33-36の青学大3点リードで終了。

 3Q、白鷗大は#0野﨑の得点が続き、リードを保つ。明治大はゾーンを敷いてこれに対応し、#22宮本(3年・PF)、#2齋藤(3年・PG)のドライブ、#3綱井(2年・SG)の速攻も決まり、明治大も離されず、最後は#32吉川(3年・SG)のドライブで56-56の同点で3Q終了。

 4Q、立ち上がりにファウルが続いた明治大だが、#21野口(1年・SF・九州学院)の3Pやオフェンスリバウンドもあってリード。ここに#14濱西、#32吉川も得点を決めて明治大は5点のリードに成功する。攻めあぐねる白鷗大は開始3分はなかなか流れが来ないが、開始5分の#21神里(3年・PG)の3Pを皮切りに、#0野﨑、再び#21神里と3Pが3連続で沈むと白鷗大が逆転。白鷗大はここから#28河邉(4年・SF)を始め、ペイント内にも積極的に攻める姿勢を見せ、#5川島(4年・SG)の3Pが残り2分に決まると完全に波に乗り、そのまま明治大を引き離し、76-88。3勝をマークして単独3位に躍り出た。

 白鷗大はインサイドに留学生、アウトサイドには確率の高いシューターを3枚、出番を分散しながらもそれぞれが仕事を果たしている。勝った試合ではチームの目標である80点台の得点を叩き出しており、昨年よりもオフェンス力は上がっている。東海大の連敗で上位に躍り出たが、これを維持してさらなる上を狙えるか。

 一方、明治大は初戦から良い勝負をしているものの勝ち切ることができずに4連敗。インサイドに宮本、今川、森山といった大きめの選手を揃え、ガード陣にも攻撃力があるが、あと一歩という惜しい試合が続く。ここからの挽回に期待したい。

写真:白鷗大は終盤の神里の3Pも効いた。

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2016.09.11 (Sun)

【2016リーグ1部】9/11速報

東海大が2連敗を喫し
上位の行方は混沌としたものに


20160911_sugiura.jpg 2会場に分かれたこの週末、上位の動きに大きなものがあった。

 東海大は第3戦で拓殖大に敗れ、この第4戦でも筑波大に敗れて2敗目。遠征地で痛い2連敗となった。東海大が連敗するのは2011年以来のことになる。一方、その東海大に第3戦で勝利した拓殖大は、早稲田大に敗れ1勝1敗。惜しくも2点差だったがこれで2勝2敗。同じく第3戦を挽回した早稲田大も2勝2敗と5分に戻した。2勝したのは筑波大。東海大を下して全勝を守り、崩れることのない強さを見せている。

 淵野辺会場では全勝を守る青山学院大学が終盤まで日本大と接戦を演じたが、最後はディフェンスの良さを見せて逃げ切り勝利。日本大は#24高橋が積極的に攻めるが、全体では得点が伸びず。青山学院大学は接戦続きではあるがここまで星を落としていない。ともに1勝同士だった専修大慶應義塾大の対戦は、専修大が高さを生かして前半に大量リード。3Qは慶應大が粘りで追い上げ、30点あった差を10点にまで詰めるが、力及ばず。#7高橋が前日の怪我で欠場したのも響いた。白鷗大明治大の対戦は、こちらも終盤まで分からない展開を、白鷗大が攻守でわずかに上回って3勝目をあげた。

160910nozaki.jpg この日の結果により、全勝は変わらず筑波大と青山学院大学。3位に3勝で白鷗大が躍り出た。東海大はその下に転落。3位以下はまだ団子状態だが、やや苦しくなったのは明治大と日本大。明治大は惜しい試合続き、日本大は持ち味が出せずにともに4連敗となっている。しかし、東海大の連敗によって全体の行方は一気に分からなくなり、見逃せない展開となってきている。

写真上:第3戦、4戦ともにトップスコアを記録した筑波大・杉浦。
写真下:白鴎大は野﨑が要所で決めたが、途中でベンチに下がる余裕も見せつつ勝利した。

※第2週のレポートは第3戦、4戦まとめて掲載します。


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2016.09.11 (Sun)

【2016リーグ2部】9/11レポート

3位以下で混戦模様の2部リーグは
駒澤大がようやく1勝目でここから波に乗るか


160911fn.jpg 2部2週目、例年先の見えない状況が続く2部だが、下馬評の高い大東文化大、春から安定度が増してきた中央大が全勝で勝ち進んでいる。しかし、それ以外の8チームは大きな優劣がさほど見えていない。実力の近いチームにいかに勝つかが、2部の各チームの目標となりそうだ。第2週は4試合目にしてようやく駒澤大が1勝を掴み、浮上のきっかけを掴むと同時に、混戦にも拍車がかかっている。


 江戸川大日本体育大を相手に前半38-39と接戦を演じたが、ゾーンを攻めあぐね足踏みしてしまう。日体大はリバウンドを支配して主導権を奪うと、アウトサイドも気持ちよく決まって67-90。3勝1敗として単独3位とした。江戸川大はまだ1勝にとどまるが、#12オウマ(1年・C・明徳義塾)が加入して高さを補強し、#23保岡(3年・SG)がトップスコアラーとしてチームを引っ張っている。今後の戦いぶりに期待だ。

 国士舘大順天堂大の#17小鮒(4年・F)を起点としたプレイで肉薄される場面もあったが、インサイドの強みを活かしてフリースローを量産。最後は73-60と突き放し、星を五分に戻した。順天堂大もこの週は2敗で、同様に5割の勝率となった。

160911simo.jpg 大東文化大東洋大にオフェンスの形をつくらせず、79-61と圧倒。大東大は昨年このカードで破れてから調子を崩したままリーグの結果にも大きく響いたが、その二の舞いとはならず、充実した戦力で東洋大を下した。東洋大は初週に2勝して幸先の良いスタートを切り、この週がチャレンジといえる2試合だったが、悔しい2敗。ここから建て直したい。

 中央大法政大とロースコアゲームになる中、#33三上(1年・F・明成)の3Pが高確率で決まって64-55。ともに連勝を4に伸ばした。唯一勝ち星のない法政大は何とかきっかけを掴みたいところだ

写真上:江戸川大・オウマとやり合う日体大・ヌダリー。
写真下:国士舘大は下を始めベンチに多く入った下級生が鍵を握る。


◆PICK UP
【残り4分同点から3Pの決まった駒澤大が初白星】

160911watak.jpg 1勝にとどまる立教大はまだ白星がなく、苦しむ駒澤大と対戦。1Qは立教大ペース。#9片山(2年・C)の合わせなどで小気味よく加点するのに対して、駒澤大は#17中津(2年・PG)の3P2本に留まる。残り4分半13-6でタイムアウトを挟んだ後もフリースローを落としてしまい、リズムを掴みきれない。立教大は#4森川(4年・PG)の3Pも決まって19-12とする。

 2Q開始早々に10点差がつくと、立教大はスターティングメンバーを休ませる。その間に駒澤大はディフェンスから流れを引き寄せ、#14川嵜(4年・F)のアウトサイド、#65針生(2年・PF)のインサイドで連続得点。残り4分24-25と逆転してみせる。立教大がスタメンを戻した後は決め合いとなり、30-33で折り返す。

 3Q、駒澤大#14川嵜がファールトラブルでベンチに下がらざるを得なくなるも、代わった#24石井(3年・F)が積極的なプレイで加点。じりじりとリードを広げるものの、立教大は#4森川が自らシュートを打っていき残り3分半40-42と詰め寄る。その後は#18前田(3年・PG)を始め果敢にゴールを狙った駒澤大が43-48とアドバンテージを守る。

160911watay.jpg 4Q、立教大は得点源の#14望月(4年・SG)に複数マークが来る隙を突いて、#8渡部(3年・PF)がシュートを決めていく。だが、駒澤大に3Pを決められ依然としてビハインドが続く。ここで駒澤大に疲れが見え始め、立教大はファールを誘ってフリースローを得る。さらに#4森川の1on1で4分を残して58-58と振り出しに戻した。しかしこの後、立教大はシュートを決めきれずミスも出てしまう。一方の駒澤大は#24石井のフリースローと3P、さらに#17中津の3Pで再び7点リード。2分間無得点の立教大はバックコートから当たっていくも、オフェンスでアウトサイドが来ない。残り27秒でタイムアウトを取り時間を使って組み立てるも、#4森川の3Pはネットを揺らせず。フリースローをさらに1本決めた駒澤大が60-68で逃げ切った。

 立教大はシュートを打っているものの要所で決めきれなかった。早い展開とシュート力が持ち味のチームだが、これをいかに持続させられるか否かが今後の勝負を分ける。駒澤大は対照的に欲しいところで3Pが決まり、中外バランスのよいバスケットで1勝目を掴んだ。パワーのあるインサイドにアウトサイドシューターもおり、決して他に劣るわけではない。2週を経過し、2部の水に慣れればもっと力を発揮していきたいところだ。

写真上:地道にリバウンドを拾った駒澤大・渡邉。
写真下:立教大・渡部が積極的に仕掛けるも一歩及ばず。

※駒澤大・前田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2016.09.11 (Sun)

【2016リーグ2部】9/11速報

大東文化大、中央大が4連勝
駒澤大が待望の1勝を上げる


160911nakatsu.jpg 3戦を終えて、1部リーグに劣らず混戦模様の2部リーグ。大東文化大と中央大が無傷を守った。

 3連敗ながらどの試合も終盤まで接戦を演じていた駒澤大は、2Qに立教大がスタメンを下げた際にディフェンスからリズムをつくり、内外でバランスよく得点。逆転に成功する。だが後半ファールがかさみ、4Q残り4分には58-58と同点に。勝敗を分けたのは、#24石井(3年・F)、#17中津(2年・PG)の思いきりのよい3Pシュートだった。守っても立教大の得点源#14望月(4年・SG)を囲んで抑え、68-60で逃げ切った。

 江戸川大日本体育大を相手に前半38-39と接戦を演じたが、ゾーンを攻めあぐね足踏みしてしまう。日体大はリバウンドを支配して主導権を奪うと、アウトサイドも気持ちよく決まって67-90。3勝1敗として単独3位とした。

160911ogawa.jpg 国士舘大順天堂大の#17小鮒(4年・F)を起点としたプレイで肉薄される場面もあったが、インサイドの強みを活かしてフリースローを量産。最後は73-60と突き放し、星を五分に戻した。

 大東文化大東洋大にオフェンスの形をつくらせず、79-61と圧倒。中央大法政大とロースコアゲームになる中、#33三上(1年・F・明成)の3Pが高確率で決まって64-55。ともに連勝を4に伸ばした。唯一勝ち星のない法政大は何とかきっかけを掴みたいところだ。

写真上:終盤に千金の3Pを決めた駒澤大・中津。
写真下:大東大は、小川ら新人戦メンバーの底上げが著しい。

※試合のレポートは別途掲載します。


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2016.09.11 (Sun)

【2016リーグ】9/11結果

■関東大学1部リーグ
◇青山学院大学相模原キャンパス

明治大学76(20-20,13-16,23-20,20-32)88白鴎大学
青山学院大学60(16-12,15-9,13-17,16-16)54日本大学
専修大学89(30-6,17-15,19-30,23-19)70慶應義塾大学

◇新潟市東総合スポーツセンター
拓殖大学86(26-20,18-23,20-16,22-29)88早稲田大学
筑波大学76(19-14,15-15,25-20,17-13)62東海大学

筑波大学   4勝0敗
青山学院大学 4勝0敗
白鴎大学   3勝1敗
東海大学   2勝2敗
拓殖大学   2勝2敗
専修大学   2勝2敗
早稲田大学  2勝2敗
慶應義塾大学 1勝3敗
明治大学   0勝4敗
日本大学   0勝4敗

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■関東大学2部リーグ 日本体育大学世田谷キャンパス
日本体育大学90(17-26,22-12,24-6,27-23)67江戸川大学
駒澤大学68(12-19,21-11,15-13,20-17)60立教大学
国士舘大学74(15-20,23-11,11-16,25-13)60順天堂大学
大東文化大学79(18-10,15-7,20-20,26-24)61東洋大学
中央大学64(11-6,19-15,19-10,15-24)55法政大学

大東文化大学 4勝0敗
中央大学   4勝0敗
日本体育大学 3勝1敗
順天堂大学  2勝2敗
国士舘大学  2勝2敗
東洋大学   2勝2敗
立教大学   1勝3敗
江戸川大学  1勝3敗
駒澤大学   1勝3敗
法政大学   0勝4敗

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※3部リーグは追って掲載します。

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