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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2016.05.29 (Sun)

【2016トーナメント】5/8 7位決定戦 明治大VS青山学院大

延長戦を制して明治大が7位
青山学院大は追い上げるも届かず8位

160508imagawa.jpg 明治大青山学院大の組合せとなった7−8位決定戦。終始明治大がリードするも、4Q残り40秒で青学大が同点に追いつき、戦いは延長戦へ。勝負をわけたのは、“リバウンド”だった。

 1Qは、#5會田(4年・PG)、#2齋藤(3年・PG)のツーガード擁する明治大が、内外バランスよく得点を重ねると、ディフェンスも機能し始め、速攻やパス回しからの3Pなど、開始4分で11-5とリードする展開に。青学大は選手交代などでリズムを変えにいくも、なかなか糸口が見いだせず。ガードの#14柏倉(4年・PG)を投入しテンポアップすると、#32前田(2年・SF)の3Pや#24安藤(4年・SF)のドライブで点差を縮めたが、終了間際に明治大#21野口(1年・SF・九州学院)が3Pを沈め、1Qは26-19。2Q開始早々明治大・#3綱井(2年・SG)の3Pが決まると、点差は29-19の10点差。だが、ここで気持ちを見せたのは青学大4年生たちだった。まずは主将・#14柏倉がチームを鼓舞するかのように強気に攻めてドライブで狙うも、判定はチャージング。しかし、このプレーが青学大に流れを引き寄せ、#7ナナー(1年・CF・横須賀学院)のセカンドショットが決まると、今度は4年の#24安藤と#3大崎(4年・SG)がそれぞれ3Pと速攻を決め、29-26へ。明治大も#5會田からのアシストで速攻を狙った#21野口がバスケットカウントを決めるが、それでも青学大が#32前田、#10高橋(2年・C)の得点で差を詰め、32-31の1点差。しかし、逆転はできず。ここから残り4分半、青学大がノーゴールの間、#32吉川(3年・SG)、#5會田の得点で明治大が38-31と再びリードを広げて後半へ。

 3Qも先手を取ったのは、明治大。青学大も#24安藤の3Pや#0納見(1年・PG・明成)と#7ナナーの合わせで食らい付くが、明治大に連続で速攻を許し、たまらずタイムアウトを請求。立て直しを図るも、明治大は#9田中井(4年・SG)の3P、#2齋藤と#28今川の合わせがきまり56-42とこの日最大のリード。#24安藤の3P、#32前田のバスケットカウントで点差を縮め、56-48で3Qへ。


160508aogaku.jpg 4Qは学生代表を務める#24安藤と、ウインターカップ2連覇の経験を持つ#0納見が気持ちの強さと勝負強さを見せる。この試合、青学大が初めて先手を取り、#24安藤のドライブ、#0納見がチームを勢いづける3Pを沈め、反撃に出る。さらに、#24安藤が3Pフリースローをしっかりと決めれば、#0納見がジャンプショット、そして#24安藤のドライブで差を縮めると、#3大崎から#24安藤の合わせで71-71と試合は振り出しへ。明治大はここで#2齋藤が奮起。3Pを沈め、逆転を阻止すると、#26小谷(4年・SG)のオフェンスリバウンドでつないだチャンスからドライブを決め、残り1分で76-71へ。だが、諦めない青学大は#24安藤にパスを集め、そこから#3大崎にパスが渡ると3Pが決まり、2点差へ。明治大・#5會田が狙ったジャンプショットは外れ、残りは40秒。#0納見がドライブを決め、76-76の再び同点とすると、試合は延長戦へともつれ込んだ。

 延長戦の先手は明治大。接戦で気持ちの強さを発揮する#32吉川(3年・)がバスケットカウントで先行すると、#0納見がジャンプショットを決め返す。だが、どうしても逆転できない青学大。勝負を決めたのは、“リバウンド”だった。スモールラインナップでのぞんだ青学大に対し、明治大は#28今川らの高さでオフェンスリバウンドを奪い、得点を積み重ね、じわじわとリードを広げる。残り1分15秒、#32吉川がドライブでディフェンスを抜き去り、86-80とすると青学大タイムアウト。そこから青学大らしい粘りを見せ、#24安藤が3P、ドライブを決めると、残り20秒89-85の4点差に迫り今度は明治大がタイムアウトを請求。ファウルゲームを仕掛ける青学大に対し、#28今川がフリースローを確実に決めるが、残り7秒#0納見が3Pを決め、ルーキーとは思えない堂々としたプレーを見せる。点差は3点。ファウルゲームを継続する青学大に対して、今度は#5會田がフリースローを1本決め、4点差。最後、#24安藤の放った3Pが決まり、92-91と1点差に追いつくも、試合終了。明治大が延長戦に持ち込まれたが、一度も逆転を許さず、7位で大会を終えた。

160508oosaki.jpg 試合後、「ビッグマンが機能しなかった」ことを課題に挙げた青学大・廣瀬HC。ルーキーのナナーはまだこれからの選手。高橋も学生代表合宿により、週末不在となったことで調整不足が響いた。そのため、スモールラインナップで戦う場面でこの大会は多く見られた。「スモールラインナップでやることは覚悟していた。そこでいいゲームができたが、それではダメです。最後リバウンド勝負でああいう結果になってしまう」と、延長戦でのリバウンド争いを悔やんだ。

 もうひとつ今後に向けた課題として、「春先は去年よりも走りたいと言っていたが、走っても1対1ができなかったら走っている意味がない。もう一回チームプランを考えないといけない。自分達がやりたいことをやるのではなく、筑波大のような能力集団を倒すにはどうしたらいいのか、ということにフォーカスしていく必要がある」と語った。この大会、思うようなプレーができているとは言い難かった青学大。それでもベスト8入りを果たし、さらには追い上げを見せたことは底力があるということ。チームが噛み合うようになれば、一気に変貌を遂げる可能性は高い。ここから青学大がどんなバスケを展開するチームに成長するのか、リーグ戦が今から待ち遠しい。

 そして、この試合同点に追いつかれるも、延長戦を制した明治大。就任1年目となる山本監督の初陣となった関東トーナメントは7位となった。戦う意欲や勝利へのこだわりなど、春先から選手たちのメンタル面を指摘することが多かったが、山本監督「終わり良ければ全て良しで、最後1点差に追い上げられたが、勝ちは勝ちなので。いい終わり方だった。こういう“勝つ”気持ちを大事にしてリーグ、インカレにつなげていきたい」と、この試合をしっかりと勝ち切った選手たちを評価した。

160508saito.jpg この大会の総括として、昨年は出場機会に恵まれなかった小谷と田中井が存在感を示し、會田も課題であったオフェンス面で積極的な姿勢から得点数を伸ばすなど、4年生の活躍も光った。山本監督「4年生には申し訳ないが、もしかしたらチームを作るのに1年かかるかもしれない。それでも、4年生が今一生懸命にやってくれている。その辺の頑張りを何とか手助けしてあげたい。その頑張りを下級生たちが見て、明治の伝統を引き継いでいってほしい。それだけです」と言うが、2月中旬の就任からまだ2か月半。この大会で得た手応えや感触をもとに、山本監督と4年生たちが作る新たな明治大が、本当のスタートを切った。

写真上:17得点15リバウンドをたたき出した明治大・今川は、延長戦で勝利を呼び込むリバウンドを記録。春先には学生代表候補にも選出され、今後の更なる成長が期待される。
写真中上:大崎が司令塔としてゲームを牽引。ルーキーの能見もそれに続いた。
写真中下:ハーフタイム中に主将・#14柏倉を中心に円陣を組んで話し合う青学大。
写真下:この試合で12アシストをマークし、大会のアシスト王に選出された明治大・齋藤。

※明治大・田中井選手、小谷選手、青山学院大・安藤選手、納見選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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2016.05.29 (Sun)

【2016トーナメント】5/8 5位決定戦 専修大VS中央大

我慢を重ねた専修大が逆転の5位
中央大は可能性を見せるも4Qに力尽きる


160508mikami.jpg 5位決定戦、中央大は前日の5~8位決定戦で負傷した#28鶴巻(2年・SF)に代わってルーキーの#33三上がスタートに名を連ねた。1Q、機動力を生かして専修大のインサイド陣を囲み、サイズの差を感じさせないディフェンスを展開。攻めては#15八木橋(4年・PG)から#7森(4年・CF)への合わせや#33三上、#6柿内(3年・PG)の3Pシュートで優位を得る。一方の専修大はクリアに決めきれない中、#7國分(4年・SF)の身体を張ったプレーで25-16とつなぐ。

 2Qも中央大が#2大崎の3Pや#99浅見(3年・PF)の合わせなど小気味よく加点していくのに対して、専修大は#6渡辺(4年・G)にボールを集めるもなかなかリズムをつくれない。リバウンドも中央大が確保する。専修大はディフェンスから仕切り直そうとするが、中央大#33三上に体勢を崩しながらも決められ、残り6分半37-24でタイムアウトを請求。この後は両者小さなミスが続き、44-31で前半を終える。

 3Q、中央大は引き続き専修大にブロックショットの隙を与えず得点を積み上げる。専修大はオフェンスリバウンドからチャンスを広げてじりじりと追撃。ラストプレイは中央大にうまくファールを使われたものの、60-54まで迫る。

160508osawa.jpg 4Q、専修大・佐々木監督が「テンポを上げていこう」と声を掛ける。それに応えるように中央大のターンオーバーを#6渡辺の速攻につなげ、開始2分で62-62と振り出しに戻す。中央大#7森、専修大#7國分の4年生が意地を見せ合い、一進一退となる。専修大は#30アブ(1年・PF・アレセイア湘南)がブロックショットやダンクで続けば、中央大は#6柿内、#33三上の3連続3Pでさらに上回り、残り3分75-70と突き放す。だがタイムアウトあけ、専修大はリバウンドで粘った末に#7國分が1on1をねじ込む。中央大#33三上が3ショットのフリースローのうち1本成功に留まるうちに専修大はインサイドを攻め、残り1分76-76と同点に。さらに#7國分が再び1on1を決め逆転に成功する。中央大は#6柿内の3Pに託すがやや遠く、ボールは専修大へ。#6渡辺が24秒ぎりぎりまで使い、シュートは決め切れなかったものの#30アブがリバウンドを奪取。中央大はすかさずファウルゲームに行くが、#30アブはフリースローをきっちり2投決め、土壇場で強みを生かした専修大が76-80で5位となった。

 専修大はトーナメントにおいて負けたのは1試合のみとなった。その「1回の敗戦」の大きさが刻まれたことを、佐々木監督は前向きに捉えている。下級生たちが新人戦で実戦経験を積み、#65佐々木(3年・PF)が戻ればさらに多彩なバスケットを展開できそうだ。

 中央大は1部でのプレー経験のある代が最高学年を迎えた。1部昇格を狙える戦力は揃っているだけに、今日のような試合を勝ちきる力をつけたい。

写真上:中央大・三上はルーキーながら3P王を獲得する活躍ぶりを見せた。
写真下:成長が期待される専修大・大澤。

※専修大・佐々木監督、國分選手、中央大・荻野コーチ、八木橋選手、森選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2016.05.26 (Thu)

【2016トーナメント】5/8 3位決定戦 東海大VS早稲田大

東海大が序盤から引き離して3位を獲得
早稲田大は終盤に迫る力を見せての4位


160508urabe.jpg 3位決定戦に臨んだのは、3連覇への道が絶たれた東海大と、機動力を活かしたアップテンポなバスケットを展開し、久しぶりに上位に食い込んだ早稲田大の両者。勢いでは早稲田大が勝る部分もあるかと思われたが、東海大の激しいディフェンスの前に苦しむ展開となった。

 1Q、東海大は#24卜部(3年・SF)が幸先良くシュートを決めると#25平岩(1年・PF・土浦日大)のシュート、#13中山(4年・PG)の速攻など、東海の得意とする部分での得点が続いた。早稲田大はサイズのある東海大に対し、#21南木(3年・G)が最初の1本を決めた以外はことごとく東海大ディフェンスの前にターンオーバーとなり、アウトサイドも入らず開始5分で4点とオフェンスで苦しむ。反対に東海大は気持ちよく速攻が決まる内容で、1Qは18-7とリードを奪った。

 2Qも早稲田大のオフェンスは好転せず、開始3分で#18森井(3年・PG)の3Pが決まるまでノーゴール。東海大もミスはあるものの、攻守で早稲田大を圧倒する。終盤、早稲田大が#27濱田(2年・F)によるこぼれ球のカバーや#7石原(3年・G)のドライブなどが出始めると、オフェンスリバウンドやアシストも決まり、東海大リードは変わらないが、34-25となんとか差を一桁にして前半終了。

 3Q、立ち上がりの東海大は#24卜部がゴール下でオフェンスリバウンドに粘り、アシスト、ジャンパーも続く。この流れに#25平岩がダンクを決めてチームを乗せ、リードを広げていく。早稲田大は再びターンオーバーが続く展開となり、前半で一桁に留めた点差が再び20点近く開いてしまった。東海大はリードしているものの、中盤からファウルが続いて流れが切れがちに。早稲田大は#25伊藤諄哉(4年・F)の速攻、#26濱田がスティールからバスケットを奪う、早稲田らしい足を使った攻撃も見せたが62-47と依然東海大リードで最終Qへ入った。

160508shinkawa.jpg 早稲田大は4Q開始早々、上から当たる激しいプレッシャーディフェンスを展開。#8新川(3年・F)が#25平岩をブロック、そしてようやく1本目の3Pが入り、さらに速攻からバスケットカウントを奪って反撃に出た。早稲田大の猛攻に東海大は#25平岩、#35伊藤達哉(4年・PG)のシュートなどで応戦し、15点以上のリードは保って試合は進む。残り時間5分、18点差を追う早稲田大はここで#18森井のアウトサイドに大当たりが来る。ここから5本の3Pを沈め、一気に東海大に迫ると、残り22秒で85-80と一気に13点を詰めて5点差に。しかし試合をひっくり返すまでには時間が足りず。終盤フリースローで逃げた東海大が88-82で逃げ切り勝利し、3位で大会を終えた。

 東海大は大会を通して小さな相手に逆のミスマッチへの対応を迫られる試合が続いた。対戦した慶應義塾大、拓殖大、早稲田大はいずれも全体的には小さく、機動力を活かした速いプレーを持ち味とする。そうした相手に対して失点が増える傾向を、いかに抑えて自分たちのロースコアゲームに持ち込むかが今後の課題か。3連覇はならなかったが、大学界でも1、2を争う層の厚さは変わらない。関東を引っ張る存在としてさらなる成長に期待したい。

 早稲田大は2007年に準優勝したとき以来のベスト4突破。惜しむらくはアウトサイドの当たりが終盤まで来なかったことだ。前半は打ち続けたものの3Pは2本、4Qだけで6本当たったが、最初からコンスタントに入ればもっと違った試合展開だったかもしれない。とはいえ、一昨年からガード主体のチームとなったが、その持ち味を上手く出せば上位とも十分勝負できるところを見せた。勢いと爆発力が続けば秋のリーグ戦も楽しみな存在に違いない。

写真上:東海大はスタメンになった卜部が得点面で貢献。年間を通じて安定した働きを期待したいところ。
写真下:早稲田大・新川は今年からポジションアップ。打つだけではないより幅広いプレイヤーへの進化を迫られている。

※東海大・寺園選手、関野選手、平岩選手、早稲田大・吉岡コーチ、河合選手、森井選手のコメントとインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.05.23 (Mon)

【2016トーナメント】5/7 11位決定戦 国士舘大VS日本大

最後までもつれた試合を日本大が制し11位
国士舘大はわずかに及ばず12位で大会終了


160507tutiya.jpg 昨日の試合でともに悔しい負けを喫した国士舘大日本大が11位決定戦に臨んだ。1Qから点差はつかず離れずだが国士舘大は思うように得点が伸びず1Qは10-17の日本大リード。しかし2Qの出足に#0角田(3年・F)が速攻からのバスケットカウントを獲得し、#66馬(4年・C)のシュートで逆転。ベンチから入った#88板垣(4年・C)がラインよりさらに後ろから放つ3Pが次々に沈み、日本大を慌てさせた。日本大は#44松脇(1年・SG)シュート、アシストなどもあって追い上げをはかるが、国士舘大もこのQ#88板垣、#86下(2年・PG)ら合わせて4本の3Pの威力もあって前半は35-30と5点リードで終えた。

 後半、立ち上がりに連続得点を決めた国士舘大だが、日本大のオフェンスもリズムを取り戻し#6新号(3年・PG)の3Pが決まると国士舘大のリードはわずかに。さらに外れたアウトサイドのリバウンドを拾われての#24高橋(4年・SG)の速攻、続けてバスケットカウントを獲得するプレーが決まると日本大が逆転。国士舘大は3Qの後半、ほとんど得点することができずに45-47と2点のビハインドで3Qを終了。

 4Q、国士舘大は#66馬が#48ジャワラ(1年・SF・日大豊山)をブロック、しかしその次に得たフリースローを#66馬が2本ともミスするなど、開始4分間で取れた得点は2点のみ。日本大も開始2分半は沈黙してしまうが、#4柳下(4年・SG)の3Pでなんとか流れを切らさずリードを守る。国士舘大は#86下の3Pが決まると#32臼井(3年・C)や#38阿部(2年・G)も次々に得点していき、離されずについていく。日本大はここでエース#24高橋が奮起。フリースロー、アシスト、バスケットカウントと勢いを切らさず決め続け、#44松脇(1年・SG・土浦日大)の3Pもあって、追い上げる国士舘大をその都度振り払っていく。残り1分を切り日本大のリードは4点。国士舘大は激しいディフェンスからターンオーバーを誘い、残り24秒に#88板垣がこれで得たフリースローを決めて64-66の2点差に迫った。ここからファウルゲームを仕掛けていく国士舘大だが、日本大は残り14秒にフリースローを#24高橋が1投決めて3点のリード。続く国士舘大のオフェンスは、#0角田に託した3Pが決まらず、最後は#6新号がノータイムでフリースローを2本決め、64-69と日本大が逃げ切って11位を決めた。

160507usui.jpg 国士舘大は得意の中長距離のシュートが思ったほど決まらず。リバウンドでは勝っていたが得点が伸びずに終わった。中心となる選手は変わらないが、ベンチメンバーは今大会では昨シーズンと変わっており、まだ秋に向けてどのようなチームになっていくのか未知数だ。シュート力はあるため、安定して力を発揮できるようになりたい。

 日本大は昨年より取り組んでいるディフェンスもだいぶ板につき、地道に粘れるようになってきた。本村が体調不良で最後の2試合を欠場したが、高橋の得点が最後に国士舘大を振り切った。今年は走って点を取るスタイルを目指すが、それを秋までにどれだけ突き詰められるかも勝敗を左右するだろう。

写真上:日本大はガードの土屋も4年生。スピードがあり走りに適した選手。
写真下:臼井の得点も国士舘大には欠かせない。馬とともにインサイドでの働きも期待される。

※日本大・網野コーチのコメント、門馬選手、高橋選手のインタビュー、国士舘大・板垣選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.05.22 (Sun)

【2016全関】5/5 5位決定戦 流通科学大VS天理大

ハイスコアゲームを強いられるも天理大が引き離し成功
流通科学大は今後へ期待の膨らむ内容で大会を終える


流通科学大67(16-22,24-28,10-27,17-18)95天理大

160505ENOMOTO.jpg 準々決勝の敗戦から切り替えて前日の順位決定戦で勝利した天理大流通科学大。好対照なスタイルの両者による5位決定戦は展開が読めない試合だったが、立ち上がりから天理大が主導権を握った。

 流通科学大にトラベリングが続くのを尻目に、天理大は#29榎本(3年・SG)のレイアップで先制すると、#15イビス(4年・C)もインサイドで易々とゴール。流通科学大も徐々にエンジンをかけ、#23龍(3年・PG)や#8松浦(2年・SG)が得点するが、序盤のビハインドを埋めるには至らず1Qで6点のビハインドを背負う。天理大は2Qも#15イビスが好調。バスケットカウントを続けて相手にダメージを与える。流通科学大は依然#23龍と#8松浦の両名が攻めて、展開的には得意のハイペースに持ち込むが、#15イビスを抑えられずに点差が埋まらず。天理大は前半でリードを10点とした。

 3Qになると、天理大は一挙にスパートをかける。#15イビスのインサイドはもちろん、#24佐々木(2年・SG)や#56川田(4年・C)がジャンプシュートを決めていき一方的な展開に、約3分間で13−0として、ほぼ勝負を決めた。その後は天理大にもミスがあったが、大差だったこともあり大勢には影響なく時間が経過していった。試合は95−67とした天理大に軍配が上がり、5位の座を確保した。

160505RYU.jpg 昨年から著しいメンバーの入れ替わりのなかった天理大。それだけに今大会は優勝候補と目されたが、山場であった関西学院大との準々決勝を落として2日間を残して今季最初のタイトルを落とすこととなった。だが、その後はさすがに強さを発揮。順位決定戦は貫禄の強さで最低限度の結果は確保した。イビスと川田のインサイドは今年も健在。榎本も得点のバリエーションを増やしている。アウトサイド陣はまだ組み合わせを模索中といった段階だが、そこが固まれば自ずともうワンランク上の結果はついてくるだろう。

 昨年のリーグ戦で2部降格を味わった流通科学大。しかし、それ以降は上昇気流が続いている。前年度最後の大会である新人戦でベスト4入りを果たし、今大会は京都産業大を倒してベスト8を確保しつつ、1部校4チームとの対戦成績は2勝2敗。確かな成績を得たと言って良いだろう。下級生を中心に、能力の高い選手が揃い、今季だけでなく数年後も期待出来るチームである。今季の至上命題である1部復帰へ、まずは好スタートを切った形だ。

写真上:ベスト16以降の4試合中3試合で2桁得点を記録した榎本。天理大に不可欠なスコアラーとして、今年は安定感が増した。
写真下:今大会はボール回しの部分に専念した印象が強かった流通科学大・龍。得意の一対一を控え、周囲のもり立て役に徹した。

※天理大・中村選手、流通科学大・佐藤選手のインタビュー、フォトギャラリーは「続きを読む」へ。


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2016.05.22 (Sun)

【2016全関】5/5 7位決定戦 関西大vs大阪経済大

大阪経済大が13点差から猛追するも
勝負どころで耐えた関西大が7位に


関西大学68(17-20,19-10,16-13,16-21)64大阪経済大

160505KAWAKAMI.jpg ベスト8入りこそ果たしたものの、その後勝利を掴めていない関西大大阪経済大。最後にどうにか良い形で大会を終えたい2チームによる7位決定戦は、最後まで両者の勝利への気持ちがぶつかり合った。

 序盤は関西大が抜け出す。#21窪田(1年・SF・大商大高)が得点を重ねて勢いづき、#11森田(2年・PG)も3Pを決めるなどで、連敗の流れを払拭し、5分余りで13−6とする。一方このまま終われない大阪経済大も切り替えた。#20井福(2年・C)の得点をきっかけに、#33重本(4年・C)のゴール下や#4岩田(2年・PF)の3Pなどでバランス良く得点する。最後に#12堤(2年・PG)の3P、#88戸部(1年・PF・神戸科学技術)のレイアップが決まって3点リードとして1Qを終えた。しかし、2Qに入ると再び関西大ペースとなった。#31梶原の連続得点ですぐにリードを奪い返す。#33重本のバスケットカウントで大阪経済大も食らいつくが、オフェンスファウルやバイオレーションを犯して続かない。関西大は#17川上(4年・C)のミドルも決まって好リズムを保ち、このQは19−10と一方的な流れに。6点のリードを得てハーフタイムを迎えた。

160505KINOSHITA_201605191943249b7.jpg 3Qは、つかず離れずの展開が続いた。#31梶原らが得点していき引き離したい関西大に対し、大阪経済大は#33重本、#10志方の奮闘もあって集中を切らさずに追いかける。関西大は、終盤に#5石野(2年・SF)と#22伊藤(4年・PG)が連続3Pを決め、#0足立(1年・PG・新田)がフリースローを2本揃えて抜け出す格好の9点リードでこのQを終える。4Q立ち上がりには#11森田と#17川上のジャンプシュートも続き、大きな13点差とした。しかし、大阪経済大は諦めなかった。#1木下(3年・SG)が積極的に狙い、フロースローやバスケットカウントを獲得。徐々に点差を詰めていく。関西大はタイムアウトを使って食い止めにかかるが、残り3分半に#1木下がレイアップを決めるととうとう3点差となった。一旦は得点源の#11森田と#17川上がそれぞれ決めて関西大が押し返したかに見えたが、なおも大阪経済大は#1木下が決めていき、残りおよそ2分でついに64−64の同点となった。一気に逆転したい大阪経済大だが、ここで仕事をしたのは関西大#17川上。この試合好調のジャンプシュートで勝ち越すと、直後のオフェンスで大阪経済大はゴール下で決めきれない。更に#17川上がもう一本決めて、関西大は4点のリード。その後は落ち着いてリバウンドを押さえ、冷静に時計を進めた。最終的に68−64で関西大が勝利し、7位決定戦を制した。

 関西大はこの春エースの福澤が卒業。今大会は得点源となるべき井上も負傷で欠き、試行錯誤をしながら戦った印象もあったが、最後は勝利で大会を終えた。近年は1部と2部を行ったり来たりという成績が続いているだけに、今年は存在感を見せたいシーズンだ。バランスの良いチームだけに、ポテンシャルは秘めている。総合力を底上げ出来れば、今後の関西を面白くしてくれそうだ。

 大阪経済大は、準々決勝、前日の順位決定戦と、大差で負ける試合が続いた。最後のゲームでは何とか勝利も見える展開に持ち込んだが、あと一歩詰め切れなかった。こちらもアウトサイドの得点源が卒業し、今年はまだ明確な攻め手やオフェンスの形を探っている段階。だが、この日は木下が意地を見せ、ディフェンス面でも一定の成果は見えた。今後に向け、決して課題ばかりが残った大会だったわけではなかった。

写真上:ミドルシュート好調だった川上。関西大勝利のポイントだった。
写真下:木下はこの試合、意地の19得点。チームにとって今季の貴重な得点源である。


※関西大・伊藤選手、大阪経済大・重本選手のインタビュー、フォトギャラリーは「続きを読む」へ。

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2016.05.18 (Wed)

【2016トーナメント】5/7 9位決定戦 慶應義塾大VS大東文化大

高さと激しいディフェンスが光った大東文化大学が9位
慶應義塾大は粘りのプレーを見せて10位フィニッシュ


160507kuzuhara.jpg ベスト8以下の最高位、9位を目指す戦いは高さ、選手層ともに厚みのある大東文化大が序盤から強みを発揮するが、慶應義塾大が食らいつく展開となった。

 この日、大東文化大はスタメンに#20毕(3年・PF)ではなく、#15モッチ(1年・C・桜丘)を起用。器用で機動力のある#20毕よりも、インサイドでシンプルに仕事をこなす#15モッチの方が有効という西尾HCの考えによるもの。これによって立ち上がりから慶應大はゴール下で#22トカチョフ(3年・CF)や#7高橋(3年・F)といったインサイド陣がうまく機能せず、外からのシュートが多くなる。一方の大東大は#0葛原(3年・SG)、#68花井(4年・SG)などによる3Pが続き、ゴール下でも#15モッチがオフェンスリバウンドをもぎ取っていった。慶應大も速攻を出す場面はあるが、攻撃パターンが限られ、1Qから大東大が12-21リードする格好となった。

 2Q、大東大はフリースローを得ていくものの確率が悪く、得点の伸びが鈍る。慶應大は#5後藤(4年・G)の3Pを皮切りに加点したいところが、こちらもファウルが混んでくる。大東大はここで#32原(4年・SF)のシュートや飛び込みリバウンド、#20毕の3Pなどが出るが安全圏に引き離す形まではいかず。慶應大は速攻、スティールなど持ち味を出す部分も見えるが点差は縮まらず27-37の大東大リードで前半終了。

 3Q、気を引き締め直した慶應大が大東大に迫った。立ち上がりの#22トカチョフのミドルシュートが決まると、#7髙橋のオフェンスリバウンドやシュート、#5後藤の3Pが続き開始1分半の猛攻で1点差に。大東大は#68花井が速攻からバスケットカウントを獲得するが、その後はファウルが続いた。慶應大は#23木村(3年・CF)の3Pが決まって逆転すると、#7高橋のバスケットカウント、#5後藤の3Pで4点のリードに成功した。ミスが続く大東大は得点が止まりがちになるが、メンバーチェンジで打開をはかる。慶應大のファウルが嵩んでいくのを尻目に、#87波多(4年・SG)、#12熊谷(2年・F)の3Pに#56山岸(3年・PF)の速攻が出た大東大が逆転し、48-55とリードして最終Qへ入った。

 追いつきたい慶應大はパスミスやファウルが続き、ターンオーバーを止めることができない。大東大は#15モッチのゴール下での存在感が大きくなり、リバウンド、フリースローでの得点で慶應大を引き離していった。慶應大はアウトサイドが決まらず、追い上げのきっかけができない。一方の大東大は小気味よく得点を重ねて最終的には63-80で試合終了。9位の座を獲得した。

 高さ、選手層で優っている大東大に最後は軍配が上がった。モッチはケガがあってチームとの合わせはまだ十分ではないが、その存在感は大きく、今後のチームに頼もしい選手が加わった。大東大は選手層が厚く誰が出ても任せられる利点がある。特定のエースに頼るのではなく、全員でやることを目指しているという。全員が安定したプレーを1年間続けられるようになることが、1部復帰の鍵を握るだろう。

160507takahashi.jpg 慶應大はここ2年、コーチ交代や春先の練習不足で一昨年は15位、昨年は16位と結果が出ていない春だった。それに比べるとかなり躍進ともいえる10位となったが、課題も見えた。チームとしての粘り強さや後藤の開花などはひとつの収穫だが、長いシーズンを戦うためには体力増強や控えメンバーの成長はまだまだ問われる。それでも春最大の目標とする早慶戦(慶早戦)に向け、チームの士気は高い。試合をこなしながら全体の底上げをはかりたい。

写真上:次世代のエースとして期待される葛原は序盤に3Pなど見せ場を作った。大会を通しては「意気込みはあるものの空回りした」との弁。「期待されているのは得点。コンスタントに20点以上取っていきたい」と目標を持って今シーズンに臨んでいる。
写真下:インサイドで踏ん張りを見せた慶應大・髙橋。得点面でもかなり貢献を見せ、代々のエースナンバー「7」を背負い、チームの要のひとりとしての活躍が問われる。

※大東文化大・原選手、山岸選手、熊谷選手、慶應義塾大・西戸選手、トカチョフ選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2016.05.17 (Tue)

【2016トーナメント】13位決定戦 順天堂大VS駒澤大

駒澤大が昨年より2つ順位を上げ13位
順天堂大は後半に力尽き、14位で大会を終える

160506isii.jpg 13位決定戦は昨年は3部でしのぎを削り、今季はともに2部で戦うことになっている順天堂大駒澤大の対戦となった。前半は点差が離れることはなかったが、後半に入って得意の攻撃力を発揮して流れを呼び込んだ駒澤大が47-71で勝利し、13位を確定した。

 1Qはシーソーゲーム。互いにアウトサイドに強みがあるが、そこまで確率よく決まらず12-13と駒澤大リードの1点差。2Qの立ち上がりも大きく流れは変わらないが、駒澤大は#14川嵜(4年・F)のシュートが調子よく入りだし、徐々に差をつけていく。一方の順天堂大はオフェンスがうまく展開できず、選手交代をはかるも流れを持ってくることができない。駒澤大はターンオーバーもあるが、アグレッシブなオフェンスを仕掛けて残り3分で9点のリードに成功。順天堂大は残り5分から4点しか獲得することができずに22-29の駒澤大リードで前半を終えた。

 3Qの序盤、駒澤大はアウトサイドこそまだ大当たりがこないものの、ペイント内にも切り込み、内外でオフェンスを展開。順天堂大は#73佐々井(2年・PG)のバスケットカウントもあって流れを持ってこようとするが、パスの息が合わないなどオフェンスが続かない。その間に速攻が出た駒澤大がリードを広げ、最後はブザーとともに#14川嵜が3Pを沈めると30-48のリードで最終Qへ。アウトサイドを持ち味とする順天堂大は積極的に打っていく形になるが、前の試合ではタフショットを決め続けて勝利の立役者となった#17小鮒(4年・F)が当たらず。最終的には47-71で駒澤大が快勝を収め、昨年より2ランクアップの13位で大会を終えた。

 駒澤大は一度学校のシステムの都合で推薦入学の選手が途切れて3部落ちも経験したが、その後再び強豪校からの選手獲得を経て、戦力が充実してきた。3年前に専修大を破って16位に食い込み、昨年は15位、そして今年は13位を獲得して秋リーグへの弾みとなった。

160506sasai.jpg 順天堂大は駒澤大と同じく今季は2部リーグに挑む。上級生ガードが抜けたが、ガードの佐々井、ルーキーの千葉など成長が期待できる選手もいる。3年生ながら主将を務める川久保は、攻守はもちろん、泥臭いプレーでボールに絡んでチームを支える。上位の対決に入ってから失点が多かったのは今後の課題、秋までにもう一回り大きく成長できるかがポイントになるだろう。

写真上:駒澤大・石井のシュートが終盤気持よく決まった。ウイングの片翼を担うポイントゲッターだ。
写真下:込山に変わり、今年からスタメンガードを務める佐々井は2年生。3Pを多く決めたルーキーの千葉など、順天堂大は下級生の出来もチームを左右しそうだ。

※駒澤大・川嵜選手、前田選手、順天堂大・小鮒選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.05.15 (Sun)

【2016トーナメント】5/6 15位決定戦 学習院大VS法政大

両者ともに今後を見据えた戦いを選択
先行する法政大に食らい付いた学習院大が逆転で15位に


160506komiya.jpg 15-16位決定戦は、延長戦の末に順天堂大に敗戦を喫した3部・学習院大と、前半のリードを4Qで守り切れず駒澤大に敗れた2部・法政大の組合せとなり、3Q終わりの8点ビハインドを取り返した学習院大に軍配が上がった。

 試合はこれまでフォーアウトなどアウトサイド陣を中心に戦ってきた法政大が、今後を見据えるうように、#12柳川(3年・C)、#91竹内(2年・C)、#29堀川(1年・C・福大大濠)らにボールを集めるインサイド中心の攻めを展開。そこに、#57玉城(2年・PG)の3Pや#14植村(3年・G)の速攻などで得点を重ね、1Qは12-21と法政大がリードする。

 対する学習院大はミスマッチに対し、ゾーンディフェンスではなく、あえてチームコンセプトであるマンツーマンによるプレッシャーディフェンスを選択。これに法政大がリズムを狂わせされたか、#24鈴木悠介(1年・C・洛南)のリバウンドシュートが入るまで、2Q開始5分間ノーゴール。その後、#6荻野(4年・G)の3Pで一時逆転するなど、学習院大が点差を縮め、30-26で後半に入ると、後半開始直後に、再び#6荻野の3Pで32-32の同点とするも、#57玉城のバスケットカウント、#7藤井(4年・SG)の3Pが決まり、法政大が38-46と8点リードで最終Qへ。

160506uemura.jpg 4Q、先手を取ったのは学習院大。スティールから速攻による得点で流れを引き寄せると、#9小宮(4年・C)、#11飯田(4年・F)らの得点で一気に点差を縮め、残り3分。#11飯田が3Pを沈め、53-51と逆転に成功する。さらに、#12安藤がドライブをねじ込むと、法政大が追う展開に。ここから点の取り合いとなり、残りは1分。法政大は#91竹内がポストプレーで得点すると57-57の同点へ。この大事な場面で決めたのは、学習院大#12安藤。果敢に攻め込み、ターンショットを決めると学習院大が2点のリードに。法政大はチームトップの18得点をあげた#57玉城がドライブを狙うも決められず、ファウルゲームへと突入する。残り時間わずか、勝利を決めたい学習院大はフリースローを得た#11飯田が2本目を外し、リードは3点。法政大はタイムアウトを請求するが、再開後のスローインで最後の力を振り絞った学習院大ディフェンスの前に、5秒オーバーのバイオレーションに。続く学習院大のオフェンスは決まらないが、法政大も最後に#14植村が3Pを放つが決まらず、60-57で試合終了。自分達らしいバスケットを貫いた学習院大が法政大から勝利をあげ、15位の座を掴んだ。

160506gakusyuin1.jpg 学習院大は今年度から取り組んだフォーアウトで戦い抜いた。「順位決定戦の機会が得られたのは、よかった。普通なら惨敗が続いて終わってしまうところを何とか1勝を目指してやってきて、最後に掴めました。4Qはコンセプトにしていたプレッシャーディフェンスのバスケで勝てたので、成功体験を得られた。さらに磨きをかけていこうと思います」志津コーチ。上位校のボディコンタクトに競り負け、重要な場面でタフショットを決めきれない場面が見られたことなどは今後の課題だが、それでも攻守ともに自分たちのバスケを貫き通し、掴んだ勝利。それを成長の糧とするチーム力を感じさせるだけに、リーグ戦での奮闘に期待したい。

 対する法政大は、塚本HC曰く「まだ発展途上のチーム」。今大会3Pの比率が多いことなどからポストプレーの攻撃回数が少ないと考え、インサイド陣に終始ボールを集めた。また、控え選手を中心としたメンバー構成で、学習院大の追い上げ時にあえて1、2年生の布陣で経験を積ませるなど今後を見据えた戦い方を選択。勝利は逃したものの、塚本体制2年目の通過点として、ある程度の手応えと課題は浮彫りになった大会と言える。また、将来を期待できる選手は多いが、ガード陣に対し少し遅れを取っているインサイド陣の成長は必須。チームとして戦力の底上げができるかどうかがリーグ戦に大きく関わるだろう。

写真上:下級生から出場してきた小宮も最後の力を振り絞った学習院大。
写真中:春先から積極的な攻撃を見せる法政大・玉城は、新人戦での活躍も期待される。
写真下:コーチを含め、最後まで声を掛け合った学習院大大。ベスト8決定戦で敗戦後に荻野が言った「この機会をつなげていきたい」という言葉を、ぜひ体現してほしい。

※学習院大・飯田選手、安藤選手、法政大・植村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.05.13 (Fri)

【その他の試合】第39回李相佰盃日韓バスケットボール競技大会・概要

日本と韓国の学生代表が戦う通称“李相佰盃”が
今年度は韓国で開催


「李相佰盃日韓バスケットボール競技大会」が5月13日(金)~15日(日)の日程で、祥明大学(韓国・天安)を舞台に開催される。今年で第39回となるこの大会は計3試合行い、2勝したチームが優勝となる形式だ。


2017年夏のユニバーシアードに向けた強化合宿を経て
メンバー選抜を行ったチーム日本


 2016年2月16日に「第29回ユニバーシアード競技大会(※)」(2017年8月、台湾・台北)に向け、2年間に及ぶ継続的な強化を目的に、大会対象選手となる大学2年生から高校3年生までの代表候補選手・計45名が発表された。2~3月に強化合宿が計3回行われ、同時に李相佰盃に向けたセレクションも敢行。その結果、最終的に12名の選手が決定した。

 昨年12月、日本で開催された前回大会から5名(満田、馬場、杉浦 ともに筑波大)、成田(拓殖大)、安藤(青山学院大))が再び選出。また、ガード陣には、初選出ながらも生原(筑波大)、伊藤(東海大)など頼もしい4年生が顔を揃え、インサイド陣にはルーキーの平岩(東海大)など新戦力も加入した布陣で挑む。これまで日本の戦い方は、大会が終わるころにようやくチームとしてのまとまりが見える傾向があった。2年後のユニバーシアードに向けていいスタートが切るためにも、1試合目を大切にして挑んでくれることを期待したい。


2月末に2016年シーズンが開幕し
リーグ戦中盤での大会となるチーム韓国


 李相佰盃を8連覇中の韓国は、2016年2月に新シーズンが開幕しており、すでに日本で言うところの選手権大会(いわゆるトーナメント)に当たる大会・MBC杯を終え、今はリーグ戦(3月~9月)の真っ最中。そのため、前回大会と大きく異なるのは、「コンディション」だ。前回大会が行われた12月は、日本のシーズンで例えればちょうど2月ごろ。オフシーズンであったため、動きづらそうな表情が見てとれた。だが、現在は試合をある程度こなし、動きの良さはもちろんのこと、試合勘も十分持ち合わせ、コンディション面には問題はないだろう。

 メンバー選出においては例年選抜合宿などは行わず、前年度のリーグ戦上位6チームから選手を選抜。その年の成績を反映した選抜方式ではないが、それでも昨年度の「第28回FIBA ASIA男子バスケットボール選手権大会」に韓国A代表として選出された3名、イ・ジョンヒョン、カン・サンジェ(ともに高麗大)、チェ・ジュニョン(延世大)の2mトリオや、チョン・ギボム、ホ・フン(ともに延世大)など6名の主力ガードが選出されており、現在韓国大学バスケットボール界で注目を集める選手が揃っている。

(※)ユニバーシアード競技大会:国際大学スポーツ連盟の主催する国際学生競技大会。17歳以上28歳までの学生(卒業後2年以内の者を含む)が参加資格を持ち、2年ごとに開催。


■大会名:第39回李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会
■開催地:韓国・天安 祥明大学
■日程:2016年5月13日(金)~15日(日) ※全て15時開始


◆日本学生選抜メンバー
*チームスタッフ
ヘッドコーチ:陸川 章(東海大学)
アシスタントコーチ:池内泰明(拓殖大学)
アシスタントコーチ:比嘉 靖(大阪体育大学)
トレーナー:吉本完明(青山学院大学)
マネージャー:岩部大輝(東海大学)
マネージャー:齊藤尋太郎(全日本大学バスケットボール連盟)

*選手
No.2 満田 丈太郎(筑波大4年・SF・188cm)
No.6 馬場雄大(筑波大3年・SF・195cm)
No.7 成田正弘(拓殖大4年・SG・174cm)
No.8 佐藤卓磨(東海大3年・SF・194cm)
No.9 安藤周人(青山学院大4年・SF・187cm)
No.11 高橋浩平(青山学院大2年・C・197cm)
No.14 伊藤達哉(東海大4年・PG・173cm)
No.17 杉浦佑成(筑波大3年・SF・195cm)
No.24 林 翔太郎(東海大学九州3年・SF・196cm)
No.25 平岩 玄(東海大1年・PF・199cm)
No.32 野口夏来(専修大2年・C・202cm)
No.46 生原秀将(筑波大4年・PG・183cm)
※平均身長 190.3cm

◆韓国学生選抜メンバー
*チームスタッフ
監督:イ・ミニョン(朝鮮大)
コーチ:コ・スンジン(祥明大)
コーチ:ホン・ソンホン(成均館大)

*選手
No.4 キム・ナッキョン(高麗大3年・G・184cm)
No.5 パク・ジフン(中央大4年・G・185cm)
No.6 ホ・フン(延世大3年・G・180cm)
No.7 ビョン・ジュニョン(東国大2年・G・188cm)
No.8 アン・ジョンフン(祥明大4年・C・197cm)
No.9 チェ・ジュニョン(延世大4年・F・200cm)
No.10 イ・スンギュ(朝鮮大4年・G・183cm)
No.11 カン・サンジェ(高麗大4年・F・201cm)
No.12 チャン・ムンホ(建国大4年・F・195cm)
No.13 チョン・ギボム(延世大4年・G・186cm)
No.14 イ・ジョンヒョン(高麗大4年・C・206cm)
No.15 キム・チョルク(慶煕大4年・C・204cm)
※平均身長 192.4cm


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2016.05.08 (Sun)

【2016トーナメント】最終結果

優勝 筑波大学
準優勝 拓殖大学
3位 東海大学
4位 早稲田大学
5位 専修大学
6位 中央大学
7位 明治大学
8位 青山学院大学
9位 大東文化大学
10位 慶應義塾大学
11位 日本大学
12位 国士舘大学
13位 駒澤大学
14位 順天堂大学
15位 学習院大学
16位 法政大学


160508_tsukuba.jpg
優勝 筑波大学


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準優勝 拓殖大学


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3位 東海大学


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4位 早稲田大学


【個人賞】

■最優秀選手賞/MVP 馬場雄大(筑波大学)
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■敢闘賞 ジョフ・チェイカ・アハマド バンバ(拓殖大学)
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■得点王 ジョフ・チェイカ・アハマド バンバ(拓殖大学)135点
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■リバウンド王 ジョフ・チェイカ・アハマド バンバ(拓殖大学)(OR20/DR58/TO78)
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■3ポイント王 成田正弘(拓殖大学)14本
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■3ポイント王 安藤周人(青山学院大学)14本
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■3ポイント王 三上侑希(中央大学)14本
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■アシスト王 齋藤 拓実(明治大学)24本
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■優秀選手賞 成田正弘(拓殖大学)
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■優秀選手賞 杉浦佑成(筑波大学)
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■優秀選手賞 満田 丈太郎(筑波大学)
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■優秀選手賞 伊藤達哉(東海大学)
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■優秀選手賞 石原 卓(早稲田大学)
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2016.05.08 (Sun)

【2016トーナメント】5/8結果

明治大学92(26-19,12-12,20-17,18-28,16-15*)91青山学院大学 *OT
中央大学76(25-16,19-15,16-23,16-26)80専修大学
東海大学88(18-7,16-18,28-22,26-35)82早稲田大学
拓殖大学69(15-16,20-18,9-15,25-28)77筑波大学




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2016.05.07 (Sat)

【2016トーナメント】5/7 レポート

余裕を見せて決勝進出を決めた筑波大と
東海大を下した拓殖大が頂点を争う


 関東大学トーナメントも終盤に入り、残りの順位決定戦を消化しつつ、準決勝を迎えた。順位決定戦では大東文化大が9位を獲得。以下慶應義塾大、日本大、国士舘が続いた。5~8位決定戦は中央大、専修大が勝ち上がり、5位を目指す。

 準決勝は、筑波大が早稲田大に対して圧倒的な力を見せつけて勝ち上がり3年連続の決勝進出、東海大と拓殖大は激戦の末に拓殖大が勝利し、決勝へと駒を進めた。筑波大が勝てば1959年の東京教育大だった時代以来、拓殖大は1995年以来の優勝となる。


◇5-8位順位決定戦
【中央大が課題の3Qを乗り切り5決へ進出】
160507tsurumaki.jpg 5−8位決定戦・中央大-明治大は、出だしで面白いようにシュートが決まり大量リードを奪った2部・中央大が、1部・明治大の反撃にあうも、最後は逃げ切り勝利を掴んだ。

 1Qは、終始中央大ペースに。#7森(4年・CF)のポストプレー、#28鶴巻(2年・SF)のドライブで流れを掴むと#6柿内(3年・PG)、#33三上(1年・SG・明成)の3Pが続き、30-12と得点だけでなく明治大をロースコアに抑える。対する明治大は、きっかけを掴みたいところだったがミスが目立ち、スタートダッシュ出来ず。しかし、2Qに入ると徐々に中央大オフェンスに対応し得点を抑え始める間に、#9田中井(4年・主将・SG)、#3綱井(2年・SG)#32吉川(2年・SG)が得点を重ね、43-35で後半へ。

 3Q出だしは両者とも相手ディフェンスに攻めあぐねるも、#7森や#99浅見(3年・PF)のインサイド陣がバスケットカウントを決める中央大に対して、明治大は#28今川(2年・SF)や#24森山(2年・PF)の得点で粘ると、最後は#26小谷(4年・SG)と#32吉川の合わせプレーが決まり、56-55と明治大が差を詰めて最終Qへ。

 4Q、明治大ディフェンスに中央大が24秒攻めきれない場面も見られたが、決定打に欠ける明治大はシュートがことごとく入らず。離れては1点差にまで追い上げる攻防が続くも、#6柿内のジャンプシュートと#33三上の3Pで残り3分70-64と中央大が優勢に。その後、明治大はファウルゲームを仕掛けるも、及ばず。中央大が試合を通して好不調の波はあったものの、最後は勝利を引き寄せた。

 中央大は1Qこそ好調なオフェンスを見せるも、荻野コーチ曰く、「ここ最近毎試合、3Qが課題。入りが悪かったり、停滞してしまう」という状態がこの試合でも変わらず。それでも、春先から取り組んできたディフェンスで終盤乗り切ったことは今後につなげたい。対する明治大も、準々決勝の拓殖大戦同様に、あと一歩まで追いつくも逆転まではいかず、「追いついても追い越せない。そこはもうメンタリティー問題」(山本監督)とこちらも課題が残ったまま。ぜひ残り1試合で解消の糸口を見つけてほしい。

写真:チームトップの17得点をマークした中央大・鶴巻。


【最後は#11秋山の1対1が光り専修大が5位決定戦へ】
160507akiyama.jpg 準々決勝では相手の勢いの前に自分たちのバスケットができずに、苦渋を舐めた専修大青山学院大。5~8位の順位決定戦のもう1試合は、苦い敗戦を得た両者の対決となり、京王電鉄杯の決勝と同じ顔合わせとなった。

 京王電鉄杯では専修大が逆転する形だったが、この日は出足から専修大が好調。#7國分(4年・SF)のアウトサイドが決まり、#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)もファウルはあるものの、ドライブからバスケットカウントを決めるなど、いきおいある攻撃を見せる。青山学院大はこの試合も立ち上がりから攻めあぐねる場面が続き、外も当たらず。1Qは17-10と専修大がリードする形となった。2Q、立ち上がりに速攻が立て続けに決まった専修大がリードを広げるが、青山学院大も#32前田(2年・SF)のシュートで巻き返していく。一時は15点差のリードになるが、青山学院大も#21石黒(4年・PF)の速攻が出て3点差まで追い上げに成功。しかし終盤のオフェンスで24秒オーバーを連続で犯してしまい、追撃しきれず前半は32-29で専修大リード。

 後半は出足に専修大がオフェンスにもたつき、開始4分で#24安藤(4年・SF)の3Pが出ると青山学院大が遂に1点差に迫った。しかしすぐさま#6渡辺(4年・G)のアシストから#30アブのダンクが出ると専修大が逆転。その後は両者ターンオーバーが続く中、シーソーゲームとなるが、#8時田(3年・PF)の連続シュート、#14柏倉(4年・PG)の速攻が出て青山学院大が6点のリードに成功する。47-53の青山学院大リードで4Qに入るが、専修大は3連続で3Pが続きイーブンに戻すと、#30アブのドライブがバスケットカウントを獲得。ここから乗った専修大は#11秋山(3年・PG)が次々に仕掛けるドライブをことごとく決めていき、73-66。京王電鉄杯に続いて青山学院大に勝利し、5位決定戦へと進んだ。

 最後の大事な場面で何度もシュートを決めにいった#11秋山は、ここまであまり良くなかった3Pが入り、小兵ながらリバウンドにも絡んだ。1対1も何度も決まったが最後も「自分で行くつもりだった」と言う強気な姿勢で決めきった。全体的にオフェンスは好調だったが、秋山のオフェンスが決まっている日の専修大は強い。5位決定戦もこうした専修大らしさが出せるか。一方の青山学院大は速攻が出る良い面もあったが、得点チャンスが少なく、苦しい戦いを強いられた。

写真:最後の秋山のドライブはディフェンスの柏倉がボールに触っていたが、それでもフェイドアウェイで決めきった。


◇準決勝
【筑波大が余力を残して三年連続の決勝進出】
160507kibayasi.jpg 準決勝第一試合は、序盤こそ早稲田大がトラップディフェンスなど持ち味を出したものの、筑波大は冷静に対応。2Qから本格的にエンジンが掛かり、一時50点差のつくワンサイドゲームとなった。
 1Q、筑波大は#6馬場(3年・SF)のダンク、早稲田大は#7石原(3年・SF)のバスケットカウントで幕開け。早稲田大はさらに前から当たって#21南木(3年・G)の3Pにつなげてみせるが、ファールもかさんでしまう。ただ、筑波大がフリースローも含めてシュートを落としたのもあり、残り1分12-17と点差は拮抗。筑波大はここで#2満田(4年・SG)が3Pを決めると#17杉浦(3年・PF)も続き、12-23とリードを広げる。
 2Q前半は点の取り合いになる。筑波大は#81小原(4年・C)、早稲田大は#36渋田(4年・G)とそれぞれ交代でコートに立った選手が奮闘。残り5分24-38と点差は変わらない。その中で早稲田大はガードのピック&ロールを封じられるなど攻め手がなくなっていくのに対し、筑波大は軽々と加点。早稲田大に苦しいシュートを打たせてリバウンドを確保、#11増田(1年・PF・福大大濠)の速攻や#88牧(1年・PF・福大大濠)の3Pにつなげて一気に20点差をつける。その後も手をゆるめず、前半ラストプレイは#6馬場のダンクで26-53とした。

 3Q、早稲田大はきっかけを掴みたいが外に偏り、シューターの#27濱田(2年・F)も4ファールと苦しい。一方の筑波大はゴール下やレイアップで着実に点を重ね、残り3分には26-76と圧倒的な力をみせつける。早稲田大は#11河合のフリースローでようやく後半初得点を挙げると、#25伊藤(4年・F)も連続3Pを沈める。もう勝敗には関わらないものの、4Q残り6分にベンチメンバーと総入れ替えするまでそれぞれ意地は見せ続けた。一方の筑波大も主力を休ませた状態で63-104で決勝に駒を進めた。

 早稲田大にとってはほろ苦い展開となったものの、#11河合を中心に話し合い、決して適当なプレーは見せなかった。3位決定戦でもプライドをぶつけてほしい。
 筑波大は中・外、トランジション・ハーフコート、オフェンス・ディフェンス問わず高いレベルで対応してみせた。拓殖大との決勝でも、相手の特徴を掴み落ち着いて対処すれば頂点が見えてくるだろう。

写真:筑波大・木林がインサイドで存在感を見せるとさらに的が絞れなくなる。

※筑波大・満田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【終始アグレッシブな拓殖大が東海大の追撃を振り切る】
160507tokaitakushoku.jpg 準決勝の第2試合は、ディフェンディングチャンピオン東海大と、2強を崩し頂点を目指す拓殖大が激突。互いに譲らぬ戦いは、拓殖大の優位さが最後まで目立つ展開となるが、最後まで分からない激しい勝負となった。

 守りの東海大と、スモールラインナップだが攻撃力で勝る拓殖大という正反対のチームの戦いで先行したのは東海大。立ち上がりこそディフェンスが効き、そこまで外も打たせなかった。一方、自らは#24卜部(3年・SF)の外角が決まり、#25平岩(1年・PF・土浦日大)のバスケットカウントなど良い面も見え、また終盤交代して4年生で固めた布陣での安定感も光って25-17とリード。2Qに入っても#35伊藤(4年・PG)のドライブからのバスケットカウントで10点リードに成功する。しかしここから拓殖大もじわじわと追い上げ開始。東海大は拓殖大の「中に寄せた」(池内監督)というディフェンスでガード陣がペイント内に入り込めなくなり、託したアウトサイドの確率も悪い。さらに何度もシュートブロックに遭って得点が停滞。拓殖大は#18多田(1年・F・八王子)の3P、#23バンバ(4年・C)のシュートなどで盛り返し、#39成田(4年・SG)の3Pで逆転。東海大は残り4分、#33鈴木(4年・SF)の3Pが決まった以降を無得点に終わり、32-36の拓殖大リードで前半を折り返した。

 後半の立ち上がり、拓殖大は#13阿部(3年・SG)が躍動。3P、アシストに加え、#33富山(3年・G)のスティールから#13阿部の速攻が出るなど、攻撃が次々に決まり気づけば開始3分で9点のリードに成功する。東海大のオフェンスがターンオーバーになるのを尻目にさらに拓殖大のシュートは決まり、#39成田の速攻、3Pで最大12点のリードに。拓殖大はさらに#33富山の速攻、Q最後ギリギリに決まった#11山崎(3年・G)3Pも大きく、47-64で終了。東海大は必死のディフェンスで粘るが詰めては決められる流れを繰り返し、点差を一桁にすることはかなわず。

160507terazono.jpg 追い上げたい東海大は4Q、#81関野(4年・SF)の3Pを皮切りに、#13中山(4年・PG)のドライブからのバスケットカウント、#33鈴木のフリースロー、速攻で必死の猛追。しかし拓殖大も簡単には10点以上の差を詰めさせない。残り2:39、東海大のビハインドは14点。通常のオフェンスでは追いつくことは難しい中、3P攻勢が始まった。ディフェンスで当たり、ターンオーバーを奪ってはアウトサイドを打っていく。#4寺園(4年・PG)を皮切りに#33鈴木、#13中山、#4寺園、#13中山、#13中山となんと6連続の3Pを沈めて残り38.4秒で3点差に。残り9.7秒、激しい攻防にも両者得点が動かないまま拓殖大は#39成田がフリースローを獲得。しかしこれを2投外し、ボールは東海大へ。ボールを持った#35伊藤から託された3Pを放ったのは主将の#4寺園。しかし「力んでしまった」というシュートは7本目の3Pとなることなく無情にブザーは鳴り響いた。東海大の怒涛の追撃をかわし、拓殖大が84-87で5年ぶりに決勝の舞台へと駒を進めた。

160507takushoku.jpg 拓殖大は「伊藤や中山はドライブが好きなので、それに対応するためにゾーン気味のマンツーマンでディフェンスを中に寄せた」池内監督。これによって通常であればスペースにすかさず飛び込んでくる両ガード陣の足が止まり、オフェンスを展開させなかった。そして何と言っても得意のアウトサイドが勝負どころでよく入ったことが大きい。多田の思い切りの良さも評価した。

 敗れた東海大は差をつけられてから焦ったか外を打たされる格好になり、これが最終盤まで効果的には決まらなかった。「追いかけようとして攻め急いだときに、落ち着かせるべきだった」陸川監督は反省の弁。よく追いついたといえるが、エンジンがかかるのが遅かったのが惜しまれる。また、ディフェンス面では佐藤をバンバにつけて運動能力でよく対抗したが、一方でゴール下に飛び込んでくる阿部や富山の機動力への対応が遅れたのが痛かった。

写真上:阿部、富山らが何度も飛び込みリバウンドに入り、ゴール下で激しい争いを展開。
写真中:粘り強さを見せてシュートを放っていった東海大。最後のシュートは寺園が担った。

※拓殖大・成田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※11位決定戦・日本大vs国士舘大、9位決定戦・慶應義塾大vs大東文化大は別途掲載します。



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2016.05.07 (Sat)

【2016トーナメント】5/8試合予定(最終日)

■国立競技場代々木第二体育館

11:00 明治大学 vs 青山学院大学(7位決定戦)
12:40 中央大学 vs 専修大学(5位決定戦)
14:30 東海大学 vs 早稲田大学(3位決定戦)
16:20 筑波大学 vs 拓殖大学(決勝)



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2016.05.07 (Sat)

【2016トーナメント】5/7結果

◆9〜12位決定戦
国士舘大学64(13-17,22-13,10-17,19-22)69日本大学
慶應義塾大学63(12-21,15-16,21-18,15-25)80大東文化大学

◆5〜8位決定戦
中央大学76(30-12,16-23,10-20,20-15)70明治大学
専修大学73(17-10,15-19,15-24,26-13)66青山学院大学

◆準決勝
早稲田大学63(12-23,14-30,10-28,27-23)104筑波大学
東海大学84(25-17,7-19,15-28,37-23)87拓殖大学


9位 大東文化大学
10位 慶應義塾大学
11位 日本大学
12位 国士舘大学



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2016.05.06 (Fri)

【2016トーナメント】5/6 レポート(9〜12位決定戦)

ベスト8以下の最高位を目指す戦いは
大東文化大と慶應義塾大が勝ち上がる


 関東大学トーナメント、この日は上位対決は中1日の休みとなり、順位決定戦が4試合行われた。学習院大は法政大相手に逆転勝利を収め、15位に。駒澤大も昨年より2ランクアップの13位で終え、有終の美を飾った。また、9〜12位の順位決定戦は大東文化大、慶應義塾大が勝ち上がり9位決定戦に臨む。


【流れを掴んだ大東文化大が後半に抜け出す】
160506kumagai.jpg 9位決定戦を目指す大東文化大日本大の戦いは、強みを活かせた大東大が4Qでペースを掴んだ。前半は競り合いの様相を呈した。つかず離れずの1Qは5点差で大東大リード。2Qに入ると日本大が#24高橋(4年・SG)の3Pが当たって逆転し、大東大は#20毕(3年・PF)のファウルが続いてしまうものの、#12熊谷(2年・PG)の連続3Pで持ち直し、35-42の日本大リードで前半終了。

 3Qは立ち上がりで大東大のシュートが連続して逆転に成功するが、開始3分で#20毕が3ファウルとなってしまう。日本大は#24高橋の3Pを皮切りに#5仁平(4年・PF)がドライブ、速攻で得点し、#24高橋のドライブで再度逆転。だが3Qも勝負の行方は見えず55-55で4Qへ。

 最終Qで流れを掴んだのは大東大。#20毕は下げたまま#15モッチ(1年・C・桜丘)がゴール下で強さを発揮。リバウンドを始めバスケットカウントや、ミドルシュートも決めて大東大がリードする展開に。日本大はインサイドで攻め切れない場面が続き、ミスが続いた。時間が減るにつれて外に頼りがちになるが、勝負を覆すまでには至らず。75-67で大東大が勝利して9位決定戦へと進んだ。

写真:4本の3Pを決めた大東大・熊谷。2年生ながらこの大会ではスタメンを努め、スピードを活かした攻撃と勝負強い3Pを見せる。


【リバウンドを制した慶應大が国士館大を下す】
160506keiokokusi.jpg 勝てば9位決定戦へと進める慶應義塾大国士館大の一戦は、サイズがないながらも国士館大の高さに対抗し、加えて#5後藤(4年・G)の3Pが爆発した慶應大が勝利した。1Q、慶應大は#4西戸(4年・G)、#5後藤、#9鳥羽(2年・G)が、国士館大は#32臼井(3年・C)、#88板垣(4年・C)がアウトサイドで点を重ねていく。しかし、どちらもスロースタートで自分たちのリズムに持っていけず、得点は平行線のまま。2Qになると、互いに調子を取り戻しながらシーソーゲームを続けるが、終盤になって慶應大のファウルやターンオーバーがかさみ、国士館大がそのチャンスを得点につなげていくと30-35の国士館大リードで前半を終える。

 3Q序盤は慶應大のディフェンスが機能し、国士館大に攻めさせない。慶應大は奪ったボールを着実に得点につなげ、#5後藤の3Pで逆転に成功。対する国士館大は#66馬(4年・C)のバスケットカウントなどでなんとか食らいついてはいくが、慶應大#22トカチョフ(3年・CF)が攻守ともにリバウンドで活躍し、思うように点差を詰めることができない。残り1分のところでこの日絶好調の慶應大#5後藤が2連続3Pを決め、最終Qへ。4Qになっても慶應大#5後藤の勢いは治まらず、今度は3本連続3Pを決め、国士館大との差は16点に。国士館大は最後まで流れを変えられず、そのまま試合は終了。84-69で慶應大が9位決定戦へと駒を進めた。

 慶應大は自分たちよりサイズのある国士館大に対してしっかりとリバウンドを取ることができていた。次の相手もサイズのある大東文化大であるため、同じくリバウンドが鍵になってくるだろう。国士館大は11位決定戦へと進む。下級生が多く出場しているチームであるため、次につながるゲームがしたい。

写真:3Q序盤、激しいディフェンスを見せる慶應大。

※慶應義塾大・後藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※13位決定戦・順天堂大vs駒澤大、15位決定戦・学習院大vs法政大は別途掲載します。



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2016.05.06 (Fri)

【2016トーナメント】5/7試合予定

■国立競技場代々木第二体育館

◆9〜12位決定戦
10:00 国士舘大学 vs 日本大学(11位決定戦)
11:40 慶應義塾大学 vs 大東文化大学(9位決定戦)

◆5〜8位決定戦
13:20 中央大学 vs 明治大学
15:00 専修大学 vs 青山学院大学

◆準決勝
16:40 筑波大学 vs 早稲田大学
18:20 東海大学 vs 拓殖大学


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2016.05.06 (Fri)

【2016トーナメント】5/6結果

学習院大学60(12-21,14-9,12-16,22-11)57法政大学
順天堂大学47(12-13,10-16,8-19,17-23)71駒澤大学
大東文化大学75(20-15,14-27,21-13,20-12)67日本大学
慶應義塾大学84(20-18,10-17,28-16,26-18)69国士舘大学


13位 駒澤大学
14位 順天堂大学
15位 学習院大学
16位 法政大学


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2016.05.05 (Thu)

【2016トーナメント】5/5レポート

ベスト4は東海大・筑波大・拓殖大・早稲田大に
早稲田大が久しぶりにベスト4入りを果たす


 大会は終盤に入った。この日は下位の順位決定戦2試合と準々決勝4試合が行われた。順位決定戦は延長戦も見られる白熱した展開が続き、続く準々決勝も見応えのある試合が続いた。


160505kobuna.jpg 下位の順位決定戦、学習院大順天堂大の試合は最後の最後まで競り合う展開となった。互いに譲らないまま4Qに突入する展開となり、わずかに順天堂大がリード。しかし、学習院大は#6荻野(4年・G)の3P、#12のミドルで残り40秒で逆転に成功。だが順天堂大もそれに続くオフェンスで#6川久保がバスケットカウントを奪う活躍で逆転。しかし学習院大は#17森澤(4年・F)がタフショット気味のフェイダウェイを決めて同点とすると、79-79のままタイムアップ、延長に入った。

 延長戦、学習院大は#11飯田(4年・F)の3Pで逆転。さらに#6荻野のスティールから速攻が出て3点のリードに成功する。だが同時にミスもあり、順天堂大を突き放すチャンスを何度も失ってしまった。順天堂大は#29千葉(1年・F・盛岡市立)が値千金の3Pで同点とすると、そこから学習院大はターンオーバーが続き、チームファウルが5つを越えてフリースローを与える流れになってしまう。順天堂大はこれを決めていき、残り22秒で1点差に迫られるも逃げ切って88-89で勝利。13位決定戦へ進んだ。


160505komazawa.jpg 下位の順位決定戦、もう一つのカードは2部の法政大駒澤大の顔合わせ。1Qの出足から6連続の3Pが入った法政大がリードする展開で進む。駒澤大はターンオーバーを奪うシーンもあり、大きく離されないもののシュート確率があまり上がらず。後半に入り駒澤大は#14川嵜(4年・F)の3Pで追いつくチャンスを得た。4Qの残り2分半、77-76と1点差に迫った駒澤大。さらに#65針生(2年・PF)のバスケットカウントで逆転に成功する。残り51.4秒、駒澤大が2点リードで法政大はタイムアウト。再開後駒澤大の#17中津の3Pが決まり、法政大も#6中村(1年・PG・福大大濠)の3Pで返すがリードは駒澤大。法政大は終盤のオフェンスが決まらず、駒澤大が得たフリースローで勝利を確実にし、80-85で逆転勝利を収めた。駒澤大は劣勢だったが、#18前田のスピーディーな動きやウイング陣も含めた3P、#65針生のインサイドなど内外での頑張りが勝利を引き寄せた。駒澤大は昨年よりひとつ上の、13位決定戦に臨む。

写真上:終盤、順天堂大・小鮒のシュートがチームを牽引した。
写真下:駒澤大は劣勢ながらも後半に勝負強さを発揮。


【拓殖大の攻撃力が明治大を上回りベスト4へ】
160505tada.jpg 準々決勝第1試合は、昨年4位の明治大と5位の拓殖大の対戦に。立ち上がりは拓殖大ペースとなった。#23バンバ(4年・C)のところを#28今川(2年・SF)で押さえにいった明治大だが、そこに集中した分、#18多田(1年・SG・八王子)にアウトサイドを次々決められてしまう。明治大は#5會田(4年・PG)がシュートを決めて好調さを見せるが、ゴール下の競り合いで決めきれないなど、惜しいシーンもあって1Qは24-14と拓殖大の10点リード。続く2Qは拓殖大が好調さを維持。1Qはパス回しに徹していた#39成田(4年・SG)、#23バンバのアウトサイドや#13阿部(3年・SG)が足を活かした攻撃を見せて点差を広げていく。明治大は#5會田の3P、#3斎藤(3年・G)のパスカットからの#32吉川(3年・G)の速攻なども出て挽回するが、#28今川が3ファウルとやや雲行きの怪しさも。前半は48-35と拓殖大リード。

 3Q、#5會田のドライブ、#28今川のアウトサイドや#2斎藤(3年・G)の速攻など、持ち味が出た明治大が一気に詰めより、点差はわずかに。#9田中井(4年・SG)の3Pも決まって拓殖大を追い詰めていくが、残り42秒で#28今川が痛い4ファウル目。拓殖大は4Qになると#23バンバが爆発し、明治大のファウルトラブルから次々フリースローを得ていく。明治大は残り6分で#28今川をコートに戻すが、残り4分になったところで不運にも5つ目を吹かれ万事休す。拓殖大がそのまま逃げ切り91-79でベスト4進出を決めた。

写真:アウトサイドで非凡なものを見せる拓殖大・多田。

※明治大・會田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【専修大を撃破し早稲田大が9年ぶりにベスト4へ】
160505nanmoku.jpg 準々決勝第2試合、早稲田大がサイズで劣る分を機動力で見事にカバー。専修大を振り切り92-84で勝利。8年ぶりに準決勝へと駒を進めた。

 試合は序盤から隙あらばダブルチームを仕掛けるなど激しいプレッシャーディフェンスの早稲田大に対し、どこか受け身に回ってしまった専修大は思うようにゲームを組み立てられず。1Qはシーソーゲームが続くも早稲田大・#21南木(3年・G)の気持ちの入ったドライブや速攻、#26富田(2年・C)、#36渋田(4年・G)の合わせが連続で決まるなど早稲田大のペースで試合は続く。それでも専修大は#11秋山の3Pなどで2点でリードして終えたが、2Qに入っても早稲田大の激しさは衰えずターンオーバーを奪って逆転し、残り4分半で42-32とリードを広げる。しかし、ここでようやくアジャストしてきたかに見えた専修大が猛追。#14高澤(3年・SG)の3Pが決まると、専修大のディフェンスに対して早稲田大のオフェンスミスが続き、スティールから#34盛實(1年・SF・能代工業)の速攻が決まる。4点差にまで追い上げられ、たまらず早稲田大はタイムアウトを請求するも流れは変わらず。専修大は#6渡辺がスティールから速攻、ルーズボールを奪いドライブを決めるなど畳み掛け、残り1分15秒で46-46の同点へ。しかし、早稲田大の#21南木がバスケットカウントをねじ込むなど連続得点で専修大の流れを切り、前半は52-46の早稲田大リード。

160505watana be 後半出だし、追い上げたい専修大は#30アブ(1年・C・アレセイア湘南)、#7國分(4年・SF)らの得点で対抗するも、早稲田大はここでこの試合チームトップの18得点をマークした#27濱田(2年・F)が連続3Pを沈めるなど、流れを渡さず。その後も追撃を許さなかった早稲田大に軍配があがった。
 早稲田大は自らの持ち味を存分に活かす内容となった。確かに高さでは劣るが、その分全体の運動量と機敏さでは専修大より上だ。得点源となる選手に激しいプレッシャーをかけてタフショットに追い込み、一方オフェンスは濱田が得点で爆発。9年ぶりにベスト4入りを果たした。

 専修大はガードメインで運動量豊富な早稲田大に対し、途中からインサイド1人を下げるフォーアウトの布陣で挑むなどの対応を見せるも、早稲田大のバスケを攻略することができず。エース・#6渡辺と#30アブの2人で得点、リバウンド数の半分を稼ぎ負担がかかる状況になってしまったことは、今後に向けて課題が改めて浮き彫りになった形だ。「タフにプレッシャーをかけられた時に受け身になってしまった」(佐々木監督)と自分達らしいバスケが出来なかった専修大だけに、残り2試合で課題解消に向けたきっかけを掴みたいところだ。

写真上:アグレッシブなプレーを見せる早稲田大・南木。
写真下:ほぼ40分の出場で32得点、12リバウンドという数字を残した専修大・渡辺。今後、負担を分かち合う選手がどれだけで出てくるかがチームのさらなる飛躍の鍵か。

※早稲田大・濱田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【筑波大が圧倒的な強さを見せて快勝】
160505ikuhara.jpg 青山学院大筑波大という注目の準々決勝第3試合のカードは、競り合いの可能性もあるかという予想を裏切り、立ち上がりから筑波大の一方的な試合展開となった。筑波大はここで#46生原(4年・PG)、#17杉浦(3年・PF)をスタメン復帰させ、本来のスタート5人に戻した。青山学院大は立ち上がりからサイズのある青山学院大相手に攻めあぐね、足が止まりがちに。オフェンスをうまく展開できないままターンオーバーから筑波大に次々とゴールを許してしまう。高さで上回り、#6馬場(3年・SF)を筆頭に走・攻・守でほぼミスのない筑波大が1Qは9-26と大量リードを奪った。2Q、青山学院大はゾーンディフェンスを展開。これでようやく筑波大の足を止めることに成功し、2Qの得点はほぼイーブン。終盤にはアウトサイドが決まって差を詰め、前半は22-37の筑波大リードに。

 3Qは再び筑波大ペース。#17杉浦、#6馬場を中心に得点を続け、再び青山学院大を引き離した。筑波大は次第にベンチメンバーをコートに送り込むも#6馬場を37分出場させるなど油断はせず。56-84で逃げ切り勝利を決め、ベスト4へ進んだ。

写真:スタメンに生原が復帰した筑波大。常に声を発し、強いリーダーシップでチームに安心感を与える。


【中央大が勢いを見せるも、後半に東海大が突き放す】
160505tokaichuo.jpg 準々決勝最終試合は連覇中の東海大中央大が対戦。前半は中央大の勢いが勝った。ディフェンスで激しく当たり、前の試合では良い活躍を見せた#25平岩(1年・PF・土浦日大)にはダブルチームを仕掛けてゴール下で仕事をさせず。次々とターンオーバーを奪って得点につなげ、互いに譲らぬシーソーゲームを展開。出鼻をくじかれた東海大はオフェンスが上手く回らない上に、中央大に簡単にシュートを打たせてしまい、持ち味のディフェンスの良さも発揮できない。また、インサイドが自由にならない分、仕事をさせたいウイング陣にもファウルが続き、流れを持ってくることができい中、#4寺園(4年・PG)が積極的に攻めて得点。なんとか40-36と東海大が4点リードで前半終了。

 後半に流れを掴んだのは東海大。ディフェンスを締め直し、じわじわと中央大の勢いを断ってゆくと開始数分で点差を10に。中央大は前半のような良さが出せず引き離されてゆく。こうなると、東海大の優位は揺るがず。#13中山(4年・G)の足を使ったオフェンスなど、持ち味が出てくると最終的には96-75と20点以上引き離して東海大が勝利した。

 元々スロースタート気味の東海大に対し、中央大は立ち上がりを一気に突いた。中村、鶴巻、三上、垣内らシュートを得意とする選手は豊富で、インサイドでも森が力強さを見せてチームの良い面は見えた。あとはそれをいかに40分持続していくかが問われる内容だった。

 東海大は2試合連続で失点が60点を越え、課題の見えた試合となった。スタメンの伊藤、中山以外の4年は控えに回りバックアップ体制はあるが、3年以下の成長が今後頂点を狙うには重要だ。今年は今まで以上のチャレンジの年であり、それが面白さと言う陸川監督。絶対的エースのいない状況から、チームとしてどんな成長を遂げるかが問われるシーズンの行方を見守りたい。

写真:平岩を囲む森ら中央大ディフェンス。激しい当たりで自由にプレーさせなかった。


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2016.05.05 (Thu)

【2016全関】5/5 決勝 近畿大VS大阪学院大

ゾーンで流れを変え大阪学院大が4年ぶりの戴冠
近畿大は理想的な試合運びも3Qに手痛い失速


近畿大学65(16-18,22-18,15-18,12-19)73大阪学院大学

160505FINAL.jpg 春の関西学生界を彩る全関の決勝は、近畿大大阪学院大との顔合わせとなった。ともにここ最近の関西で上位争いを演じるチームだが、ここまでの勝ち上がりは対照的。近畿大がベスト16以降は競り合う展開のゲームを制し続けてきたのに対し、大阪学院大は準決勝・関西学院大戦以外は相手を圧倒しながらこのトーナメントを勝ち進んできた。ゲームは僅差の攻防が続き、会場の東淀川体育館は次第に緊迫の度合いを増していった。そんな中で優勝への道筋を切り開いたのは大阪学院大。3Qに繰り出した秘策が、大きく流れを引き寄せた。

 試合立ち上がり、まず先制は大阪学院大。果敢な仕掛けで得たフリースローを#7澤邉(4年・SG)が揃える。近畿大も#16西岡(4年・SF)が返し、#7岩本(4年・PG)の速攻、#9濱高(2年・SG)で加点する。大阪学院大も#2渡邊(4年・SG)、#7澤邉の4回生コンビが決めて譲らず。1Qはこのまま探り合いのような展開が続くが、近畿大が好ディフェンスで大阪学院大を目覚めさせず、16−18とほぼイーブンでまとめる。2Qも集中して要所を締める近畿大。大阪学院大は、得点がやや単発でエンジンがかからない。#9濱高、#15金田が3Pを決めて、離れそうになっても近畿大はぴたりとスコアを並べる。#7澤邉が得意のスピンムーブからシュートを決めて一旦5点差になるも、#15金田、#24今村(1年・PF・沼津中央)がすかさず返し、相変わらず膠着の展開。結局つかず離れずの前半は、近畿大2点のリードで終了。競り合いながらも、比較的淡々と時間進んでいった。

160505KINOSHITA_3P.jpg しかし3Qは状況が変わり、ゲームの流れが大きく動いた。近畿大が#69中西(4年・PF)、#15金田が得点を重ねていく反面、大阪学院大は#7澤邉が狙うも当たりが止む。近畿大は#9濱高がレイアップを沈めると9点差に。大阪学院大はたまらずタイムアウトを請求する。するとタイムアウト明け、大阪学院大は2−2−1のゾーンプレスを敢行。プレスダウン後は1−2−2となる陣形で近畿大を迎え撃つ。これが勝負の行方を左右することとなった。今度は近畿大の得点がぴたりと止まり、リバウンドでも後手に。大阪学院大は#13山中(2年・PF)がインサイドで奮闘。#30木下、#7澤邉もリングに仕掛けてネットを揺らす。残り3分40秒、#7澤邉がオフェンスリバウンドから得点し大阪学院大は逆転。近畿大は#16西岡のジャンパーで無得点から脱し、しばらくは僅差で競り合う展開で3Q終了時スコアは54−53。またもほぼ互角になるも、大阪学院大が流れを得た状態で勝負はラスト10分を迎える。

 4Q、立ち上がりにいきなり大阪学院大#2渡邊がゴール下でバスケットカウントを獲得。3Q後半の流れを継続する。返したい近畿大は速攻に出るが、ラストパスを#35吉川が触ってコースを変え、シュートを打たせない。ここから一旦は両者無得点に陥るが、#30木下がミドル、#7澤邊もジャンプシュートを決めていき大阪学院大がじわりと引き離す。負けられない近畿大も#9濱高、#15金田が外から決め、残り5分半で3点差に戻す。しかし主導権を渡したくない大阪学院大は、ここで#30木下が本領を発揮。#69中西のシュートを#30木下にブロックし、近畿大の勢いを削ぐ。更に#30木下はドライブを決めると、今度はやや距離がありながらも3Pを決めて、大阪学院大は3分半を残して大きな8点のリード。近畿大は#9濱高のシュートがまたも#30木下にブロックされるなどで、時間を消耗。#16西岡がようやく得点するが、#13山中に返されてしまう。近畿大はプレスをかけるも、大阪学院大はミスせずフロントに運ぶ。ファウルゲームに入ろうとするが、大阪学院大がこれをうまくかいくぐり、時計を止められたのはある程度時間が経過してから。最後まで攻める姿勢こそ見せるが、点差は縮まらず。最後はアバウトなパスを#2渡邊がスティールする形になり、そのまま保持して試合終了。73−65とした大阪学院大が、今の代にとっては悲願の優勝を決めた。

160505HAMATAKA.jpg ディフェンスを身上としながら、ここまでオフェンスで爆発力を発揮してきた大阪学院大にとっては、思うような試合ではなかった。近畿大が好ディフェンスでこれを阻み、3Q開始直後は一旦抜け出される形で苦しくなった。しかし、展開したゾーンで相手の勢いを殺し、逆転勝利をモノにした。エースの澤邊はマークされ、これまでほどのプレーではなかったかもしれない。しかし、木下、吉川といった面々が代わりに仕事を果たし、ここまでチームを引っ張ってきた最上級生の働きに3回生以下が応えた形となった。

 近畿大は大会途中にケガ人も出し、内容的にやや苦しみながらも、今年もこの舞台に立った。昨年まで大黒柱だったソウがこの春卒業。得点源だった藤田らも抜け、今年のチームの力には懐疑的な目もあったがそれを跳ね返した。優勝こそならなかったが、金田や濱高ら経験のあるメンバーはもちろん、これまで経験値の少なかった選手を含めて力を結集。チーム力で掴み取った準優勝だった。

写真上:緊迫した空気の中でどこか淡々と時間が経過していた印象もあるゲームだが、局所的には決勝に相応しい激しい攻防も見られた。
写真中:残り3分半で3Pを狙う木下。これが決まったことで、大阪学院大の優勝への道筋が見えた。
写真下:濱高の攻め気も近畿大に活力を与えた。

※大阪学院大・渡邉選手、澤邉選手、木下選手、近畿大・岩本選手、金田選手のインタビュー、フォトギャラリーは「続きを読む」へ。


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2016.05.05 (Thu)

【2016全関】5/5 3位決定戦 大阪体育大vs関西学院大

リバウンドで流れを掴んだ大阪体育大に軍配
関西学院大は意地を見せるも点差を埋められず


大阪体育大95(22-25,23-9,24-23,26-27)84関西学院大

 前日、競り合いの準決勝で敗れた関西学院大大阪体育大。いかに精神的に切り替えるかが焦点となる3位決定戦は、この2チームの対戦となった。

160505NAITO.jpg 開始直後に先手を打ったのは大阪体育大。#9内藤(3年・PF)が速攻に走り、#10大槻(4年・SF)も連続して決める。しかし関西学院大も慌てず、#34池嶋(4年・PF)のリバウンドシュートなどでついていき、アップテンポな展開が繰り広げられる。決め合いの様相となった1Qは25−22の関西学院大リードで終了。しかし2Q、大阪体育大がゾーンを織り交ぜると、関西学院大の得点は単発に陥る。大阪体育大はリバウンド面でも優位に立ち、速攻やセカンドショットを決め、じわりと点差を拡大する。#5梶井(4年・PF)や#34池嶋が決めていく関西学院大だが、大阪体育大は#9内藤、#20岸田(3年・PG)の両輪が持ち前の得点能力を存分に発揮。積極的に中に切れ込み難しいシュートを次々と決める。関西学院大もディフェンスの締め付けを図るが、#20岸田がそれをあざ笑うかのように3Pを沈め、大阪体育大の優勢は変わらず。前半で点差を二桁に乗せた。

 後半も大阪体育大ペースは続く。#20岸田が果敢に決めていけば、#13山田(1年・SG・駒大苫小牧)も内外で得点してチームの勢いは加速する。関西学院大は、#22堤(3年・PG)、#34池嶋が得点も、3Q中に二人とも3ファウル目となって主導権を引き寄せられない。#74中野(2年・SG)も3Pを決めるが、直後に#13山田に3点プレーを許して苦い表情。きっかけの一本がどうしても出ないまま時間が経過する。4Qになると、関西学院大は#22堤が自ら決めていく執念を披露。4分で5点差にまで詰め寄る。しかし、勝負どころは大阪体育大。#13山田、#18草川(2年・SF)が落ち着いて決め返し、獲得したフリースローを#10大槻が落とさず再度二桁の点差に。最後は#22堤がファウルアウトとなり、関西学院大は万事休す。95−84で、大阪体育大が打ち合いを制した。

160505TSUTSUMI.jpg 悲願のタイトルには今回は届かなかった大阪体育大。それでもベンチメンバーだけでなく関西随一の応援をバックに高いテンションを保ち、気持ちを切らさずに3位を手にした。2年前の新人戦を制したメンバーが上級生となり、今年は勝負の年。下級生でも山田、草川の活躍が光った。目立ったビッグマンがいないのは惜しいが、大槻や松本らがリバウンドに絡み続け、ビッグマンがいなくても戦えるチーム力を示した。西日本インカレでは教育実習でチームを離れ不在となる4回生も多いが、今後に向けて期待を抱かせる戦いぶりだった。

 関西学院大は、我慢比べのような展開となった天理大との準々決勝こそ制したが、その後は連敗で4位に終わった。各選手の頑張りは見えるが、苦しい時間帯で後手に回るとそこで背負ったビハインドを埋められない展開が目立ち、支柱の池嶋も苦い表情。タレントは揃っているチームだけに、チーム力の底上げは不可欠である。

写真上:内藤のリバウンドシュートが、大阪体育大の抜け出しの要因になった。
写真下:関西学院大は堤を中心に最後まで戦う姿勢を見せたが勝ちきれず。

※大阪体育大・大槻選手、岸田選手、関西学院大・池嶋選手のインタビュー、フォトギャラリーは「続きを読む」へ。


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2016.05.05 (Thu)

【2016トーナメント】5/6試合予定(順位決定戦)

■国立競技場代々木第二体育館

12:00 学習院大学 vs 法政大学(15位決定戦)
13:40 順天堂大学 vs 駒澤大学(13位決定戦)
15:20 大東文化大学 vs 日本大学(9〜12位決定戦)
17:00 慶應義塾大学 vs 国士舘大学(9〜12位決定戦)


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2016.05.05 (Thu)

【2016トーナメント】5/5結果

◆13〜16位決定戦
学習院大学88(22-23,24-20,15-20,18-16,9-10*)89順天堂大学 *OT
法政大学80(25-21,21-17,19-22,15-25)85駒澤大学

----------------------------------------

◆準々決勝
拓殖大学91(24-14,24-21,18-23,25-21)79明治大学
早稲田大学92(21-23,31-23,16-17,24-21)84専修大学
青山学院大学56(9-26,13-11,13-26,21-21)84筑波大学
東海大学96(25-19,15-17,29-17,27-22)75中央大学


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2016.05.04 (Wed)

【2016トーナメント】5/4レポート

慶應義塾大、国士舘大、大東文化大、日本大が
9〜12位決定戦へと勝ち上がる


 ベスト8以上は中一日の休みとなり、この日の代々木では9〜16位までの順位決定戦の初戦が行われた。この8チームの中には2部チームが3つ、3部チームがひとつ含まれるが、勝利したのはその中でも1部校の慶應大、日本大と2部でも戦力が充実している国士舘大、大東文化大となった。


【ゾーンで足が止まるも慶應大が学習院大を下す】
160505sawa.jpg 昨年は16位と、精彩のない結果に終わった慶應義塾大。ここで負けて下位対戦に回ってしまうと、来年また不利なシードを得てしまうだけに、負けられない戦いとなった。一方の学習院大は3部からのチャレンジャー。アウトサイドが決まっていい出足となったが、慶應大がリバウンドを押さえて走り始めるとついていけなくなり、1Qで27-11と差をつけられてしまった。学習院大は2Qになるとゾーンで対応。すると慶應大も足が止まってしまい、得点が動かず。しかしこれで巻き返したい学習院大もシュートを決められずに2Qはイーブンながら8-8のロースコアに終わってしまった。

 後半、慶應大は4年生を温存し下級生メインの構成に。#9鳥羽(2年・G)が率先して攻撃を仕掛け、ゴール下では#7高橋(3年・F)、#22トカチョフ(3年・CF)が強さを発揮するが全体的にミスも多く点差を引き離すまでには至らず。学習院大はゾーンを続けてじわじわと得点を重ねるが、1Qでつけられた差は大きく、73-57で慶應義塾大が勝利した。慶應大は点差があった分、締まらないプレーもあったが、リバウンドは学習院大の44に対し68。この差が大きく出た。次の相手は国士舘大。全体的にサイズのあるチームに対してもリバウンドが取れるかどうかが勝敗を左右しそうだ。

写真:10得点24リバウンドの慶應大・トカチョフ。オフ期間中のトレーニングで身体が一回り大きくなり、力強いプレーが増えてきた。

※慶應義塾大・鳥羽選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【国士舘大が100点ゲームで順天堂大に勝利】
160505motiduki.jpg 順天堂大国士館大との試合は、試合を通して確率の高いシュートを選択でき、インサイドで主導権を握った国士舘大が76-101で勝利を収めた。試合は前半、国士舘大#86下(2年・PG)が積極的に1 on 1から得点を重ね、#32臼井(3年・C)、#66馬(4年・C)、#88板垣(4年・C)らがオフェンスリバウンドやゴール下で得点につなげる。対する順天堂大はオフェンスではアウトサイドシュートを果敢に狙っていくも中々得点につながらず、ディフェンスでは国士館大のインサイドを抑えることができずに前半で25点差と大きく差が開く形となった。

 後半、順天堂大は#17小鮒(4年・F)の3Pなどアウトサイドシュートを中心に巻き返しを図るも、国士舘大は1 on 1やゴール下の得点で落ち着いてこれに対処し、順天堂大は前半ついた差を埋めることができず、国士舘大が大勝という結果になった。

写真:ベンチスタートでは板垣に続き、2番目となる10得点をマークした望月。アウトサイドがよく決まった。

※順天堂大・川久保選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【大東文化大が攻守で法政大を圧倒】
160504mo.jpg 大東文化大-法政大はどちらも、前日のベスト8決定戦で好守を見せながら敗れたチーム。そのよさを継続しつつ、課題を修正した大東大に78-40で軍配が上がった。
 1Q、法政大は#6中村(1年・PG・福大大濠)、大東大は#15モッチ(1年・C・桜丘)にボールを集める。だが個人技に偏るなど開始4分8-8と重い立ち上がり。終盤に#11中野(4年・F)、#7藤井(4年・SG)の3Pが決まった法政大が17-19とリードする。2Qも大東大はフリースローを得るものの決めきれないが、引き続きゴールにアタック。残り5分27-24から#0葛原のフリースロー、#12熊谷の3Pなどで38-24と畳み掛け、41-27で折り返す。

 さらに後半開始1分で#15モッチを軸に47-27として試合を決めた。3Q終盤以降には#34中村(1年・PG・中部大第一)らルーキーも起用し、主力を休ませるとともに新戦力に経験を積ませた。一方の法政大はインサイドプレイヤーが次々にファールアウトしてしまい苦戦を強いられたものの、「戻れ」「ステイ・ロー!」と声が飛んだり、4Q終盤でもバックコートからプレッシャーを掛けていくなどディフェンスの意識は高い。オフェンスでも大東大より足とボールがよく動いている時間帯もあった。#6中村の1on1の「次」にどうバリエーションをつけていくか、トーナメントという短期決戦の中でも修正と成長が期待される。

写真:大東大・モッチは毕とプレータイムを分け合う形で奮闘。

※大東大・花井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【日本大が攻守で良い部分を見せて駒澤大に勝利】
160505takahashi.jpg 青山学院大相手に逆転負けを喫してベスト8入りを逃した日本大は、駒澤大との順位決定戦に臨んだ。その駒澤大はインサイドの#65針生(2年・PF)が序盤から激しいディフェンスに遭い、アウトサイドも簡単には打たせてもらえず攻撃のきっかけがつかめない。その上、1Qで3ファウルと痛いファウルトラブルでベンチに。日本大はこのチャンスを逃さず1Qで23-11と12点のリードを得た。2Qも駒澤大に楽なオフェンスをさせず、前半は38-22。

 後半、点差がついたことで余裕を持ってしまったか、日本大は#65針生のゴール下での力強いプレーを許し、駒澤大は全体的にオフェンスが改善。しかし日本大はこの日30分のプレータイムを得た#24高橋(4年・SG)が3Pを沈め始め、駒澤大の反撃の芽を詰んでいく。4Qになると日本大の独壇場となり、速攻、アウトサイドシュートが面白いように決まった。最後は79-56で日本大が勝利を確定した。

写真:3P6本を含む28点をマークした日本大・高橋。惜しくも負けた前日の試合は大事な場面でベンチにおり、貢献できなかった悔しさがあったようだ。この試合ではそれを発散するような鮮やかなシュートを何本も沈めた。

※日本大・仁平選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2016.05.04 (Wed)

【2016全関】5/4 レポート(準決勝、5〜8位決定戦)

準決勝は二試合とも好ゲームに
決勝進出は近畿大と大阪学院大


5/4結果
■大阪市立東淀川体育館
流通科学大学96(22-19,24-17,24-14,26-23)73関西大学
大阪経済大学42(8-12,4-19,15-9,15-14)54天理大学
関西学院大学80(20-25,20-22,22-17,18-26)90大阪学院大学
大阪体育大学73(19-18,15-19,21-12,18-31)80近畿大学

160504OSAKAGAKUIN.jpg 全関は、佳境の段階である最後の2日間の日程に入った。ここからは、優勝を目指すグループと下の順位を争うグループに分かれていく。他の地域での大会同様、それぞれのチームがそれぞれの目標に向け、最終日までの連戦を戦うだけに、言わばチーム力が問われる段階と言えよう。

 そんな中で行われた準決勝は、2試合とも最後まで分からない好勝負となった。第一試合の関西学院大大阪学院大は、関西学院大が17点差から追いつく展開に。近畿大大阪体育大も、途中の二桁差が4Qに同点となり、会場はヒートアップの様相を呈した。
 
 結果として、翌日の決勝カードは近畿大対大阪学院大となる。最近は近畿大が対戦成績で上を行くが、昨年とはガラリとメンバーが変わっているだけに、展開の読めない対戦となるが、今年の関西で最初のタイトルを手にするのは、一体どちらになるか。


160504YAMAZAKI.jpg 一方の順位決定戦は、ともに大差がついた。流通科学大関西大は、序盤から流通科学大が主導権を掌握。得意の速攻を何本も出し、勢いに乗る。関西大は前半こそ一桁点差で終えるが、3Q序盤から#8松浦(2年・SG)の3Pなどで、流通科学大が一気に引き離した。試合はそのままの展開で推移し、終わってみれば96−73とした流通科学大が、前日の敗戦を引きずることなく完勝。5位決定戦行きを決めた。

 天理大大阪経済大は、序盤から天理大ペース。ゆったりした展開の中で#29榎本(3年・SG)が安定して得点を重ね、3Q途中まではダブルスコア以上の差をキープ。大阪経済大も#1木下(3年・SG)の奮闘で、4Q序盤に一旦は10点差にまで詰め寄るが、主力をコートに戻した天理大に再び離された。54−42で、天理大が勝利を収めた。

写真上:応援席も一丸となり決勝進出を決めた大阪学院大。
写真下:インサイドはある程度固定化されている一方、アウトサイド陣はプレータイムを分け合う天理大。山崎を始め、各選手間でポジションを争う。

※流通科学大・松浦選手、天理大・榎本選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【大阪学院大が攻撃の手を緩めず関西学院大を振り切る】

160504KINOSHITA.jpg 準決勝第一試合は、ここまで無難に勝ち上がった大阪学院大と、前日に天理大との接戦を制した関西学院大の対戦となった。

 開始直後は互いにシュートを決め合うも、先にリードを得たのは大阪学院大だった。関西学院大にややミスが出る中、#2渡邉(4年・SG)がシュートを落とさず、#13山中(2年・PF)や#7澤邊(4年・SG)にも速攻が飛び出す。関西学院大もオフェンスは悪くないが、大阪学院大のハイペースに出遅れる形となって1Q終了時に5点ビハインド。2Q開始直後には#7澤邊がスピンムーブから難しいシュートを決めて会場をどよめかせるなど、大阪学院大のオフェンスは緩む気配がない。関西学院大は、インサイドで#5梶井(4年・PF)、#34池嶋(4年・PF)が得点するも、さすがに大阪学院大のようには続かない。2Q5分に#30木下(2年・PG)を許したところでたまらず2度目のタイムアウトを使う。すると、関西学院大は2−3ゾーンを展開。ゾーン開始直後は外からのシュートを決められ一旦は17点差とされるも、#34池嶋がゴール下を制して得点を重ねると反撃開始。#15足立(3年・PG)がレイアップで続き、#22堤も連続得点。大きかった差を7点にまで縮めて後半に繋ぐ体勢となった。

160504ADACHI.jpg 関西学院大は、3Qはディフェンスをマンツーマンに戻す。立ち上がりは、#15足立の3P、#34池嶋のゴール下が決まれば、大阪学院大も#7澤邊が3Pを2連続で沈めて応戦。残り5分以上を残した場面で、関西学院大は#34池嶋が手痛い3つ目を吹かれてベンチに下がらざるを得なくなる。しかし、ここでアウトサイド陣が発奮した。#10松原(3年・SF)のドライブ、#74中野(2年・SG)の3Pなどで迫る。大阪学院大は、相手のプレッシャーに手を焼き得点が単発な状態に陥る。3Qを終えてとうとう点差は2点となった。4Q、開始早々に#20横澤(4年・SG)が3Pを決めて遂に関西学院大は逆転に成功。大阪学院大も#35吉川(3年・SG)が3Pで返すと、ここからは僅かなリードを奪い合う接戦の展開となった。#10松原の合わせで再度関西学院大が勝ち越すも、大阪学院大も#35吉川が再び3Pを決めて、譲らない。

160504SAWABEIKEJIMA.jpg もつれた勝負は、#35吉川が3本目の3Pを決めるとこのQ初めて大阪学院大がシュート2本差のリードを得る。食らいつきたい関西学院大だが、#34池嶋が4回目をコールされて苦しくなる。大阪学院大は更に#30木下のジャンプシュート、#35吉川のタップで畳み掛けに成功。最後はファウルゲームを敢行されるが、フリースローを落ち着いて決めて勝負あった。90—80で、大阪学院大が決勝行きの切符を手にした。

 一時は17点差にまで開いた勝負だったが、2Q後半のゾーンディフェンスとラッシュで、関西学院大は競り合いに持ち込むことには成功。しかし、最後は大阪学院大のオフェンス力がそれを上回った。サイズに乏しい分、リバウンドには一定の課題があるが、木下が操り澤邊や吉川が狙うオフェンスの多彩さは大きな武器。決勝でも、その力を見せられるか。

写真上:木下の多彩なプレーも大阪学院大の攻撃のアクセントだ。
写真中:関西学院大は足立が奮闘するも、大阪学院大に及ばず。
写真下:澤邊と池嶋がリバウンドを競る。お互いに、タフに戦い抜いた。

※大阪学院大・吉川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【何度もリードの入れ替わる攻防を近畿大が制す】

160504IMAMURA.jpg 準決勝のもう一カードである近畿大大阪体育大の対戦も、最後まで分からない内容となった。

 立ち上がりはイーブンの内容。この日スタメンの#20岸田(3年・PG)がいきなり自ら攻め込んで決めれば、近畿大も#15金田(3年・PF)や#16西岡(4年・SF)の外角シュートが決まる。近畿大は#15金田、大阪体育大は#9内藤(3年・PF)と両エースが決め合った形の1Qは19−18とほぼ互角に。ここから2Qに入り、僅かに近畿大が抜け出す。#9濱高(2年・SG)や#24今村(1年・PF・沼津中央)といった面々がバランス良く加点していく。大阪体育大は、前日活躍の#13山田(1年・SG・駒大苫小牧)がファウルトラブルに陥る誤算。しかしベンチから送り出した#14松本(4年・C)が意地の得点で近畿大を追いかける。最後は#9内藤がアイソレーション気味の1対1を決め、前半のビハインドは3点でまとめた。

 この我慢が奏功したのか、3Qは序盤から大阪体育大ペース。#20岸田が3ファウルとなってしまうも、#10大槻(4年・SF)が速攻で次々と決めていき一気に逆転。近畿大は完全に立ち後れてしまい、イージーシュートも落とす場面が目立った。#20岸田が3Pを決めて11点差となるとたまらずにタイムアウトを請求する。

160504KISHIDA.jpg ここで勝負をつけたい大阪体育大だが、近畿大は立て直す。#15金田のゴール下を皮切りに、#16西岡の速攻や#24今村のミドルで差を詰める。大阪体育大は#14松本が孤軍奮闘するも、後手に回る格好で6点差とされたところで3Q終了となった。逃げ切りたい大阪体育大は、なおも#14松本がインサイドで得点。#7杉本(4年・PG)もジャンプシュートを決める。近畿大は苦しくなったかに見えた。しかし、ここで#15金田が2連続3Pをねじ込む。息つく暇なく#9濱高が速攻を決めて残り7分半で同点となった。大阪体育大は、一旦下げていた#20岸田や#9内藤を戻して打開を図るも、#9濱高のフローターで近畿大が再逆転。一旦は大阪体育大#9内藤の3Pを許すも、#15金田、#69中西(4年・PF)が得点し、リードを広げる。ついていきたい大阪体育大だが、やや不運な笛もあって糸口が掴めない。すると近畿大は、#16西岡がリバウンドシュート、3Pと得点を続け、じわりと勝利に近づく。大阪体育大は#20岸田が意地の3Pを決めるなどで諦めない姿勢を示すが、その都度近畿大に決め返された。最後はファウルゲームに出るが、自らのシュートが決まらず天を仰いだ。80−73で勝利した近畿大が、今年も決勝に進むこととなった。

 立ち上がりから競り合い、3Qには二桁のリードを奪った大阪体育大。優勝を渇望する意地を見せたが、近畿大にも第1シードとしての意地があった。今大会絶好調の金田のみならず、西岡や今村といった面々も要所で得点し、相手に的を絞らせなかった。ソウら実績のある選手が抜け、今年は力が落ちるのではないかとも見られたが、とうとう頂点まであと1勝となった。今季も関西の主役の座を保ちたいところだろう。

写真上:ルーキーらしい思い切りの良さで近畿大を牽引した今村。
写真下:大体大・岸田は自ら攻め込む姿勢を随所に見せた。

※近畿大・西岡選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.05.04 (Wed)

【2016トーナメント】5/5試合予定

■国立競技場代々木第二体育館

◆13〜16位決定戦
10:00 学習院大学 vs 順天堂大学
11:40 法政大学 vs 駒澤大学

----------------------------------------

◆準々決勝
13:20 拓殖大学 vs 明治大学
15:00 早稲田大学 vs 専修大学
16:40 青山学院大学 vs 筑波大学
18:20 東海大学 vs 中央大学


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2016.05.04 (Wed)

【2016トーナメント】5/4結果

慶應義塾大学73(27-11,8-8,22-19,16-19)57学習院大学
順天堂大学76(14-26,17-30,21-27,24-18)101国士舘大学
法政大学40(19-17,8-24,9-21,4-16)78大東文化大学
日本大学79(23-11,15-11,16-18,25-16)56駒澤大学


慶應義塾大、国士舘大、大東文化大、日本大は9〜12位決定戦へ
学習院大、順天堂大、法政大、駒澤大は13〜16位決定戦へ


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2016.05.03 (Tue)

【2016トーナメント】5/3レポート

ベスト8が決定した春トーナメントは
ここから実力校がしのぎを削る戦いに突入


160503hiraiwa.jpg 第65回関東大学バスケットボール選手権、通称春のトーナメントは4月23日から下位の対戦がスタート。例年より1日ないしは2日早く試合が消化される格好となった今年、1日からは1部校が登場するベスト16の戦いが始まり、3日のこの日は一気にベスト8まで決まった。

 一昨年から16位までの順位決定戦が行われるようになり、その結果で翌年の16シードまで決まる形になっている。1年前から翌年の構図が見えている状況だが、その中でも優勝候補と目される大学は確実に勝ちを重ね、ベスト8には東海大、筑波大、拓殖大、青山学院大、中央大、専修大、早稲田大、明治大が名を連ねた。また、この日惜しくも敗退したものの、ベスト16に入ったチームはここから順位決定戦へと入る。シード校白鷗大の棄権があってやや予想と異なった部分もあり、昨年12位の関東学院大はベスト16から陥落。今期2部昇格の順天堂大、3部の学習院大がベスト16に入り、新鮮な顔ぶれで16位までをかけて戦う。

写真:3連覇を狙う東海大学。ルーキーの平岩は198cmの高さに加え、機動力も十分。


【大田区総合体育館】
東海大が連覇に向けて好発進
ルーキーの活躍も光る


160503chiba.jpg 大田区総合体育館には、第1から第3シードの上位校が登場。今年も優勝候補と目されるチームがベスト8の最初の関門に差し掛かったが、これと対戦するチームがどのような戦いを見せるかがひとつの注目となった。

 昨年5位の拓殖大は、関東学院大を破ってベスト16に名乗りを上げた順天堂大と対戦。アウトサイドが持ち味の順天堂大は、#29千葉(1年・F・盛岡市立)がシュートを積極的に放っていくが、拓殖大にリバウンドを押さえられて何度も速攻に走られた。拓殖大は#39成田(4年・F)、#23バンバ(4年・C)を中心に前半で51点を取るペースで快調に飛ばす。順天堂は前半で5本の3Pを沈めた#29千葉が後半も打ち続け35得点。#6川久保(3年・F)が22得点で奮闘を見せるが、106-79で拓殖大が勝利。

160503baba.jpg 昨年準優勝の筑波大は第16シードの駒澤大につけいる隙を与えず1Qから11-24とリードを得た。駒澤大はインサイドで#65針生(2年・PF)が仕事をさせてもらえず、アウトサイドのシュートが目立つ形に。3Qには#18前田(3年・PG)が果敢に攻めて、3P2本を含む3連続のシュートと、#14川嵜(4年・F)の3Pで見せ場も作るが、筑波大が余裕の逃げ切り。#46生原(4年・PG)がケガでDNPとなったが、ルーキーたちものびのびと躍動し、95-49でベスト8を決めた。

 現在2連覇中の東海大は、近年はベスト8がけでの対戦で当たることが多い慶應義塾大との対戦となったが、東海大の層の厚さが目立つ内容となった。ともに出足から激しいディフェンスを展開するが、慶應大のターンオーバーを逃さず東海大が先行リード。リバウンド、シュートともに確実なプレーを重ねていく。慶應大はなかなか当たりが来ないが、#9鳥羽(2年・G)、#5後藤(4年・G)らが積極的に仕掛け、#22トカチョフ(3年・CF)もゴール下で踏ん張る。後半に入るとファウルの嵩んだ東海大に対し、慶應大がフリースローで得点を重ねた。一時は20点以上離されたところを縮めて最終的には60点以上の得点を挙げるが、86-67と東海大がベスト8関門を突破。ルーキーの#25平岩(1年・PF・土浦日大)が20点7リバウンドと十分な活躍をインサイドで見せ、新生東海大の新たな魅力を披露する格好となった。

写真上:順天堂大のルーキー千葉は3ポイント7本を含む35得点で魅せた。
写真下:上級生となった馬場。筑波大をどのように引っ張っていくかも注目だ。

※東海大・伊藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【立教大学新座】
堅守によるロースコアゲームの連続
青学大は1分半で9点差を跳ね返し勝利


160503ishihara.jpg 立教大学新座キャンパスでは1部から3部までの多彩なチームが会し、5試合が行われた。
 4年生中心の学習院大は積極的にゴールを狙い、中央大にくらいつく。だがファウルがかさみ、じわじわとシュート力の差が出る。中央大は後半、1・2年生もコートに送り出して84-58と大勝。ただゾーンを攻めあぐんだり、ガード陣にプレッシャーをかけた後ゴール下が空くなど詰めの甘さも見られた。

 日本大-青山学院大は日本大が10点前後のリードを得ては青学大が追いつく展開。4Q残り1分半で9点差と日本大が逃げ切るかと思われたが、青学大が#17柏倉のバスカン3Pや#3大崎のシュートで66-65と逆転。2年ぶりのベスト8へ駒を進めた。

 専修大-大東文化大は、1Q終盤~2Q序盤に3Pを固めた専修大が主導権を握る。大東大も#12熊谷(2年・F)らが粘りを見せ29-26で勝負の行方は後半へ。3Q、大東大#20毕(3年・PF)がファールトラブルでベンチに下がった隙に専修大#6渡辺(4年・G)、#30アブ(1年・PF・アレセイア湘南)がインサイドで畳み掛ける。14点差となっても大東大は激しいディフェンスで食い下がるが、中・外とも当たりが来ず、59-49と力尽きた。

160503tanakai.jpg 昨年の1-2部入替戦と同じカードになった法政大-早稲田大は、早稲田大に固さが見られたこともあり前半は1点差の接戦に。後半は3P合戦となり、残り5分を切っても73-71とわからない。勝負を決めたのは早稲田大のガード陣。#7石原(3年・G)のロング3P、#11河合(4年・G)のスティールからのレイアップで74-86ととどめを刺した。法政大は1歩及ばなかったものの、#57玉城(2年・PG)や#6中村(1年・PG・福大大濠)といったフレッシュな奮闘が光った。

 国士舘大-明治大は、明治大がサイズの劣勢を運動量でカバー。前半国士舘大を26点に抑え、3Qに#9田中井(4年・G)のブザービーターなどで突き放すと、フリースローも重ねて67-47とリードを守り切った。

写真上:外角・ドライブとも技ありのプレイを見せる早稲田大・石原。
写真下:明治大・田中井は新主将らしく気を吐いた。

※学習院大・荻野選手、青山学院大・柏倉選手、法政大・藤井選手のインタビューは「続きを読む」へ。

【見応えのあるリーダーシップのぶつかり合い】
160503motomura.jpg 日本大#11門馬(4年・SG)、青学大#14柏倉(4年・PG)。両チームの新主将がみなぎる闘志でチームを引っ張った。結末は奇しくもその二人が明暗を分けた。

 1Q、日本大がリバウンドを支配して開始5分13-3と先手を取る。青学大は#24安藤(4年・SF)が3Pを粛々と重ねて追い上げる。2Q、両者小さい布陣に変えるもなかなか速攻を繰り出せず、我慢比べに。日本大が#23本村(2年・SG)の3Pで32-29とリードを守る。

 3Q立ち上がり、日本大が#11門馬のバスケットカウントや#24高橋(4年・SG)の速攻で早々に10点差をつける。青学大はスモールラインナップを継続してコツコツ追い上げ、44-46まで持っていくも、またも日本大#23本村に3Pを許してしまう。

 52-44で迎えた4Q、日本大は4分半を残してインサイドの要・#5仁平(4年・PF)を連続ファウルにより失う。ただ、代わった#48ジャワラ(1年・PF・日大豊山)が奮闘、流れまでは失わない。一方の青学大はフリースローを決めきれず、63-54と9点差のまま残り1分半を切る。ここでタッチのよい#32前田(2年・SF)が3Pを沈めると、日本大#48ジャワラの合わせを挟んで#3大崎(4年・SG)もバスカンをねじ込み、残り53秒65-60と猛追。日本大が外角を選択し決めきれないのに対し、青学大は#14柏倉が日本大#11門馬の激しいチェックを受けながらも3Pを決めて4点プレイ。それでも残り22秒1点リードの日本大有利のはずが、バックコートですさまじいディフェンスを受けてターンオーバーを犯し、青学大#24安藤にフリースローを与えてしまう。160503aogaku.jpgだが2本とも外れ、ボールは日本大に渡る。青学大としては今度こそ万事休すと思いきや、すぐに切り替えてプレッシャーをかけパスミスを誘う。それを#3大崎が冷静に決め、65-66とついに逆転に成功。残り10秒、タイムアウト明けの日本大はもちろん#11門馬に託す。ゴールに突進するも、まさかの足元がスリップ。倒れ込みながらもボールは生かすが得点にはつなげられず、ルーズボールは青学大#14柏倉のもとへ。数秒間がっちり保持して歓喜の雄叫びをあげた。

写真上:日本大・本村の3Pがチームを勢いづかせた。
写真下:大逆転勝利を喜ぶ青学大・柏倉、安藤、前田。

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2016.05.03 (Tue)

【2016全関】5/3 レポート(準々決勝)

第1〜第3シードが勝ち残る一方
大阪体育大は5年ぶりのベスト4


5/3結果
■大阪市立東淀川体育館
大阪体育大学78(13-23,21-16,18-13,26-20)72流通科学大学
大阪学院大学98(29-12,19-12,25-23,25-5)52大阪経済大学
天理大学51(10-17,12-12,17-15,12-18)62関西学院大学
近畿大学72(21-12,11-21,18-6,22-15)54関西大学

160503MORITA.jpg 関西選手権(全関)は、この日が準々決勝。実力校同士の本格的な潰し合いがここから始まっていくことになるが、実際に手に汗握る好ゲームも見られ、観衆がワンプレーごとに歓声や嘆息を響かせる場面が目立った。ここまで残ったチームの中には、近畿大のように陣容が大きく変わったチームもあり、例年になく先の読めない展開が続く予感が漂う。

 この日の4試合の結果、ベスト4は近畿大大阪体育大関西学院大大阪学院大となった。大阪体育大以外は、シードで言えば順当な勝ち進みではあるものの、選手が入れ替わったばかりにも関わらず順当に結果を残した形としている。その一方で大阪体育大は5年ぶりのベスト4入り。関西3冠タイトルは未だ経験がなく、新たな歴史の扉を開くことを虎視眈々と狙っている。


 大阪学院大大阪経済大の対戦は、一貫して大阪学院大がペースを掌握。序盤から#7澤邉(4年・F)のみならず、#30木下(2年・PG)、#35吉川(3年・SG)といった面々の活躍も光り、大阪経済大に付け入る隙を与えなかった。大阪経済大は、高さでは優位の#33重本(4年・C)のインサイドでもリバウンドなどで後手に回り、良さを発揮出来なかった。結局ベスト16での立命館大戦同様に、98-52という大差で大阪学院大が準決勝進出を決めた。

 第1シードの近畿大は、関西大を相手に#15金田(3年・SF)のシュートが次々と決まりスタートダッシュに成功。しかし、関西大がゾーンディフェンスを展開するとオフェンスが単発に。関西大は#22伊藤(4年・SG)らがアウトサイドを沈めて点差を詰め、前半のうちに追いつく事に成功。しかし、3Q途中から近畿大が本領を発揮し、速攻が出始めると再び点差が開いた。終盤はやや大味な内容となったが、72−54とした近畿大が勝利した。関西大はゾーンで見せ場こそ作ったが、後半攻略を許しベスト4入りは叶わなかった。

写真:最後は離された関西大だが、森田らは最後まで奮闘の姿勢を示した。

※大阪学院大・渡邉選手、近畿大・金田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【ルーキーが思い切りの良さを見せ大阪体育大が準決勝へ】

 ともに僅差のゲームを制して勝ち上がった流通科学大大阪体育大によるこの日の第1試合は、白熱の様相を見せた。

160503OTSUKI.jpg 互いに立ち上がりは硬さもあってか、なかなかスコアを伸ばせない。これを打破したのは流通科学大#22辻(3年・PG)の速攻。フィールドゴールは落とすが得たフリースローを1投決めると、#23龍(3年・PG)のドライブも出て波に乗る。出遅れた大阪体育大はキーマン#20岸田(3年・PG)をコートに送るも単発なオフェンスが続く。それを尻目に得意の鋭い速攻を連発させた流通科学大が、1Qで早々に10点のリードを得る。反撃したい大阪体育大は、2Q頭に#10大槻(4年・SF)と#14松本(4年・C)が相次いでインサイドで得点。流れを掴んだかに見えたが、流通科学大は直後に連続速攻を決めて押し返す。ここからしばらくは、両者決め合ったかと思えば、互いにミスも出る膠着状態。これを打破したのは#10大槻のセカンドショット。流通科学大にチームファウルがかさみ、これで得たフリースローで徐々に点差を詰めることに成功する。流通科学大はリードを保つも、差が5点となってハーフタイムを迎えた。

160503MATSUURA.jpg 3Q、大阪体育大はいきなり#10大槻がバスケットカウントを獲得。俄に肉薄する。流通科学大も負けじと#8松浦(2年・SG)が3Pを決めて何とか差を保つが、ここからターンオーバーが増え始める。一方迫りたい大阪体育大もシュート率が上がらず、白熱したコート上のつばぜり合いの反面スコアが動かない。流通科学大はタイムアウトを使って一息つかせるが、ここから存在感を見せたのが大阪体育大のルーキー#13山田(1年・F・駒大苫小牧)。外のシュートを2本決め、応援席も盛り上がる。流通科学大は必死でリードを保とうとするが、#9内藤(3年・F)にリバウンドシュートを許し、とうとう追いつかれた。個人ファウルがかさみ始め、52−52というタイスコアで勝負は4Qへ。振り払いたい流通科学大は、#8松浦が3Pを見舞い、勝ち切りたい大阪体育大は#18草川(2年・SF)や#8宮里(4年・PG)のドライブで応戦し、僅差の攻防は決着の糸口が見えない。すると、ここで仕事をしたのが大阪体育大#13山田。3Pで3点ビハインドを埋めると、更に大きなバスケットカウントを獲得しガッツポーズが飛び出す。これで流れは大阪体育大へ。本来のエース#9内藤が得点を重ね、盛り上がりは最高潮に。流通科学大も何とか反撃するが、残り1分で#9内藤が体勢を崩し気味で打った3Pが決まり、これが決定打となった。最後は78−72とした大阪体育大が、逆転で準決勝へ駒を進めた。

写真上:サイズに恵まれずともインサイドで奮闘する大阪体育大・大槻は、19得点24リバウンドを記録。
写真下:流通科学大・松浦は得意の3Pを次々と浴びせ、大阪体育大を苦しめた。

※大阪体育大・山田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【注目の実力校対決は関西学院大に軍配】

 昨年の全関準優勝の関西学院大と、リーグ戦で準優勝の天理大。ともに顔ぶれ変更が少なく、今年こそタイトル奪取に意気込む両チームが、準々決勝で対戦することとなった。

160503MATSUBARA.jpg #29八角(2年・PG)の得点と#74中野(2年・SG)の3Pが出た関西学院大に対し、#15イビス(4年・C)のゴール下が続いた天理大。早速互いの長所が出た立ち上がりだったが、ペースは関西学院大が先に掴んだ。天理大に24秒オーバーやターンオーバーが出るのを尻目に、#74中野、#29八角の両名が速い流れで得点を重ねる。天理大は最大の武器であるインサイドでも、#5梶井翔太(4年・PF)らの必死のディフェンスもあって決めきれない場面が目立った。2Q序盤に#10松原(3年・SF)に3Pを喫し、10点差とされてたまらずタイムアウトを請求。立て直しを図るが、直後に#10松原にフローターを許し、#15イビスがポジション争いで2ファウル目となってしまう。これにつけ込んで引き離したい関西学院大。しかし、天理大は交代出場の#2井上(4年・C)が連続得点でイビス不在を埋める。関西学院大は#10松原が再び3Pを決めるが、ベンチで一息ついた形の#15イビスがコートに戻ると、井上に触発されたのかこちらも得点を重ねる。互いにミスもあって得点の止まる時間帯もあった前半は、29−22のロースコア。展開的には天理大の志向する方向ながら、関西学院大リードで終了した。

160503YVES.jpg 後半になると、ゲームは激しい様相に。関西学院大のターンオーバーから天理大が走るが決めきれず。逆に天理大ミスから関西学院大が攻め込むもシュートはブロックに合う。天理大がプレスを仕掛けたこともあって、互いに走り合いながらもスコアが重い時間帯となる。天理大は5分過ぎに#24佐々木(2年・SG)のジャンプシュートで3点差と、あと一歩にまで迫る。しかし、#56川田(4年・C)がアンスポーツマンライクを吹かれ、続かない。ここから試合の重点はアウトサイド陣へ移る。関西学院大は#10松原や#22堤(3年・PG)がドライブやペリメーターで得点し、天理大は#23山崎(2年・PG)、#30梶井涼矢(3年・SG)の3Pを見舞う。どちらに転ぶか分からない状況で、天理大は3Q終盤に#56川田が4回目をコールされ、苦しい表情。3Qは5点ビハインドでまとめるが、4Q2分過ぎには#15イビスも4ファウルとなり、流れは再度関西学院大に。#10松原がドライブを決めれば、#74中野が外から決めて的を絞らせない。天理大は#15イビスの得点こそ決まるが、他のポイントで稼げずにずるずると点差が離れていった。結局62−51とした関西学院大が、最後までリードを保って激闘を制した。

 関西学院大は、天理大の方が優位のインサイドで善戦。相手に思うように得点させなかった。さすがにここでは自らの得点は伸びなかったが、ガード陣や松原の活躍で得点を伸ばし、外回りの攻め手の豊富さでバランス良く得点していった。天理大は序盤から出遅れ、ゴール下のシュートも決めきれない場面もあり、詰めの甘さが最後まで尾を引いた形になった。

写真上:松原は12得点。ロースコアゲームながら、関西学院大は3選手が二桁得点のバランスの良さだった。
写真下:しつこいマークの中でも22得点を挙げた天理大・イビスだが、勝利には届かず。

※関西学院大・堤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.05.03 (Tue)

【2016トーナメント】5/4試合予定(順位決定戦)

■国立競技場代々木第二体育館

12:00 慶應義塾大学 vs 学習院大学
13:40 順天堂大学 vs 国士舘大学
15:20 法政大学 vs 大東文化大学
17:00 日本大学 vs 駒澤大学




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