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2015.10.31 (Sat)

【2015リーグ2部】10/31レポート(第17戦)

上位4チームとも勝利を収め、
混戦の決着は最終日に持ち越し


151031dari.jpg 2ヶ月に渡るリーグ戦も、ついに最終週を迎えた。
 東洋大-神奈川大は、東洋大が#54マッカーサーJr.(1年・PF・ディナ)のゴール下や#30川上(1年・SG・市立船橋)の3Pなどで2Qにラッシュ。前半で47-23とダブルスコアをつけた。神奈川大はディフェンスと#7田村(2年・SG)の得点でコツコツ追い上げ、4Q立ち上がりに9点差まで持ち込むも、前半のビハインドを返しきるには至らず。77-67で東洋大が逃げ切った。

 日本体育大-江戸川大は3Pシュートが飛び交う立ち上がりに。だが2Q最初の3分間で江戸川大が沈黙、24-21から35-21となってしまう。それでも後半、プレスからスティールを重ね、#1平岩(2年・SF)の速攻や#23保岡(2年・SF)の3Pで4Q残り1分半には4点差まで詰める。だが日体大はここで#35佐々木(4年・SF)が落ち着いて決めると、#34加藤(4年・G)がボールキープして67-60に収めた。

 早稲田大-立教大は、立教大が#14望月(3年・SG)らのシュートでぴたりとついていくも、要所で#34池田が決めた早稲田大が71-65の勝利。日本大はリバウンドを量産して76-58関東学院大を退けた。関東学院大は負傷離脱していた#11伊藤(3年・PG)・#23永野(3年・CF)がスタメンに復帰、試合は敗れたものの3部入替戦に向け明るい材料と言える。そして大東文化大は1Qこそ中央大にリードを許したが、#23奥住(1年・SG・正智深谷)・#99山崎(4年・SG)らの3Pが高確率で決まって84-52と大勝した。

 この結果、全チーム順位は未確定のままに。優勝争い、1部入替戦枠・インカレ枠の行方もすべて最終日に持ち越された。

写真:熱いリバウンドを見せる日体大・フェイ。バッシュのメッセージにも注目。

※神奈川大・田中選手、江戸川大・保岡選手のインタビューは「続きを読む」へ。



【GAME REPORT】
終了間際にエースが復調した早稲田大が辛勝
立教大は下級生の奮闘が光る


151031miyawaki.jpg 日本大・大東大に連敗しもう負けられない早稲田大。だが1Q14-10と低調な立ち上がりとなる。2Q、立教大は#4藤井(4年・SG)のバスケットカウントのフリースローを#8阿部(4年・C)が押し込み同点とする。早稲田大はここで#21南木(2年・G)が続けて3Pを沈め、抜け出す。2Qでチーム計5本の3Pを決めるのに対して、立教大は#14望月(3年・SG)の3Pや#18片山(1年・C・藤枝明誠)のゴール下などで36-32とついていく。

 3Qも最初の5分間で40-36と双方流れを掴みきれない。打開したのは早稲田大#34池田(4年・PG)。打った瞬間入るとわかる3Pを久しぶりに決めると、他のメンバーも続いて48-36とする。しかし立教大は諦めず、#14望月が連続3Pを決めるなどして50-46と元の点差に戻す。4Qも4-6点差の攻防が続く。残り4分、立教大は好調の#14望月にボールを集め、同じ場所から3Pを立て続けに決めてみせ61-60。一方の早稲田大は#34池田に託すと、こちらもロングシュートを2本決めて応える。さらに攻め急ぐ立教大の焦りをついて速攻もねじ込み、67-60とする。残りの時間をコントロールして71-65と押し切った。

 早稲田大はゾーンを攻めあぐねたが、#34池田の復調で息を吹き返した印象だ。立教大はすでに3部入替戦回避を決め、勝ってもインカレ枠には届かない状況なのもあり、今ひとつ仕掛けきれなかった。

写真:早稲田大・宮脇は流血しながらもインサイドで身体を張った。


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2015.10.31 (Sat)

【2015リーグ】10/31結果

■関東大学1部リーグ
10月31日(土)青山学院大学相模原キャンパス

青山学院大学92(22-13,30-17,25-18,15-13)61慶應義塾大学
白鴎大学87(18-21,19-13,25-23,25-17)74国士舘大学
拓殖大学118(29-17,28-17,26-24,35-21)79専修大学
筑波大学83(27-8,13-17,30-9,13-24)58明治大学
東海大学87(23-5,20-17,21-20,23-5)47法政大学

東海大学   16勝1敗
拓殖大学   15勝2敗
筑波大学   13勝4敗
青山学院大学 9勝8敗
明治大学   7勝10敗
専修大学   7勝10敗
白鴎大学   6勝11敗
慶應義塾大学 6勝11敗
法政大学   4勝13敗
国士舘大学  2勝15敗

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■関東大学2部リーグ
10月31日(土)日本体育大学世田谷キャンパス

東洋大学77(24-16,23-7,11-22,19-22)67神奈川大学
日本体育大学67(24-21,23-11,9-14,11-14)60江戸川大学
早稲田大学71(14-10,22-22,14-14,21-19)65立教大学
日本大学76(17-9,18-8,18-12,23-29)58関東学院大学
大東文化大学84(13-16,27-9,22-6,22-21)52中央大学

日本大学   15勝2敗
早稲田大学  14勝3敗
日本体育大学 14勝3敗
大東文化大学 13勝4敗
東洋大学   8勝9敗
立教大学   7勝10敗
中央大学   5勝12敗
江戸川大学  5勝12敗
神奈川大学  2勝15敗
関東学院大学 2勝15敗

 
 

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2015.10.31 (Sat)

【2015リーグ2部】10/25レポート(第16戦)

上位チームがいずれも勝利し、順位は変わらず
江戸川大は連勝で5勝目をあげて下位チームを引き離す


 リーグも残すところあと3試合。前節の第15戦で首位の日本大とそれに続く早稲田大がともに敗れるという波乱があったが、それでも順位自体は変わってはいない。この日は上位チームがやや追い上げられる場面もあったものの、落ち着いて対処してそれぞれが勝利。

 第15戦を勝利した江戸川大立教大に勝利して、これで5勝目。昨年からひとつランクを上げ、自力で入れ替え戦の完全回避に成功した。早稲田大神奈川大に対して20点差の勝利で2位を守った。


【守りで東洋大が粘るが日体大が鮮やかな攻撃で勝利】
151025taguchi.jpg 現在3位で残る試合でさらなる上位を目指す日本体育大東洋大と対戦。序盤、日体大は#19田口(2年・SG)の連続得点などで先行。一方の東洋大はミスが出るものの、#55井上(4年・SF)、#11中村(3年・PG)の3Pシュートが決まってすぐさま追い上げる。そこからは一進一退の攻防に。しかし、2Qに入ると日体大は#34加藤(4年・G)の3Pシュートが高確率で決まるほか、#20小田桐(2年・PG)の速攻も決まって一気に10点を開く。東洋大もたまらず#30川上(1年・SG・市立船橋)が3Pシュートを決め返して点差を1桁に戻す。その後は#55井上の活躍が光って3点差まで追い上げるも、日体大は要所で加藤が3Pシュートを決めて追いつかせず。44-39で日体大がリードを保ち、後半へ。

 前半からディフェンスが光っていた東洋大は後半も積極的に仕掛けていく。しかし、それを日体大は#14大城(3年・PG)、#19田口の3Pシュートで攻略して一気に点差を11に開く。なんとか追いすがりたい東洋大だが、勢いに乗った日体大ディフェンスの前にいい形でシュートを打つことができない。そんな東洋大を尻目に日体大はこの日絶好調の#34加藤の3Pシュートや速いパス回しからの得点等、多彩なオフェンスを展開し、3Q中盤には61-45と点差を開く。東洋大はタイムアウトで日体大の流れを断ちたいが、日体大は足を使った鮮やかなオフェンスで更に東洋大を引き離す。4Qに入っても流れは依然として日体大ペース。東洋大もメンバーチェンジをしながら追い上げのきっかけを作りたいが、日体大がそれを凌駕し、最後は92-62と30点差が開いた。

写真:シュートを打つ日体大・田口。2年目となり、チームを落ち着いて支えている。

※日本体育大・加藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT】
拮抗した状態から中央大が後半逆転するが
日本大が立て直して勝利


151025takahashi.jpg 前日、日本体育大に敗戦した日本大。この日は中央大の挑戦を受けたが、前半は僅差の勝負になった。1Qはインサイドをうまく使い、#8リュウ(4年・C)が次々とゴール下でディフェンスをかいくぐり得点。このQだけで11得点をあげる。一方の中央大は#27宍倉(4年・C)のミドルシュートが高確率で決まり、大きく離されずについていって1Qは21-15と日本大6点リード。

 2Qも日本大がリードを保って進めるが、ミスが続く場面も見える。中央大は#25森(3年・CF)がアタックし、#9阿部(2年・G)や#31久岡(1年・SG・前橋育英)のドライブなど下級生の積極的なオフェンスが見えて34-31と最大8点差だったところを4点差まで詰めて前半を終えた。

 3Q、中央大は相変わらず中距離のシュートが好調。日本大はインサイドでの得点機会が減ってしまい、思ったように点数が伸びていかず突き放せない。中央大もアウトサイドが落ち、なかなか追いつけないが残り4分、#28鶴巻(1年・SF・幕張総合)の3Pで遂に逆転。さらに#9阿部がドライブからのバスケットカウントでリードを奪う。しかし日本大も黙ってはおらず#5仁平(3年・PF)の速攻、#7古牧(4年・SG)のシュートですぐさま同点に戻すことに成功。だが中央大も勢いを切らさず再びドライブからのバスケットカウントで#14鈴木(4年・PF)が得点。さらに#9阿部、#28鶴巻と得点が続いて50-53と中央大リードで3Q終了。

151025shishikura.jpg 中央大の勢いは4Qも続き#9阿部がドライブ、#14鈴木の2本目のバスケットカウントが出て開始1分半で50-57と中央大が7点のリードに成功する。日本大は3秒オーバーやファウルが続いて開始3分で1点しか取れず。しかし#11門馬(3年・SG)の3Pをきっかけに、#14高橋(3年・SG)のアシストから#1本村(1年・SG・土浦日大)の速攻が出るなど、して同点に戻すことに成功した。中央大もここで切れず、#13中村(1年・SG・豊浦)のスティールからの速攻、ミドルシュートが続き流れを持続するが、日本大は#7古牧が3P、バスケットカウントと積極的なオフェンスで得点し、中央大の勢いを断ち切り、残り1分半で71-64と6点のリードに成功。中央大は#28鶴巻の3Pも出るがそれ以上の反撃はできず。最後はフリースローで得点を重ねた日本大が80-67で逃げ切りを決めた。

写真上:日本大は高橋が最後に足を使って相手を翻弄。
写真下:中央大は宍倉のシュートもよく決まったが、終盤まで持続できず。

※日本大・小牧選手、中央大・阿部選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  09:06  |  2015リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2015.10.31 (Sat)

【2015リーグ1部】10/25レポート(第16戦)

東海大が22点ビハインドから逆転しマジック1に
中位・下位は最後まで気が抜けない混戦模様


151025meiji5.jpg 1部リーグ第8週は一部試合が専修大会場での開催となったが、基本的には明治大のホームゲームとして行われた。明治大では数年前から部活間での観戦を行うなどの交流も行っており、他の体育会部員が駆けつけてのにぎやかな応援が特徴的だ。2013年のインカレでは、準決勝にサッカー部が代々木に駆けつけ、終始チャントを歌い決勝進出へチームを後押し。決勝もバレー部が応援に訪れ、声援を送った。今年の明治大のホームゲームも2日に渡って同じ体育会で汗を流す仲間による応援がチームに力を与え、25日は首位の東海大を脅かすプレーぶりに大いに盛り上がった。

 前日に10位が確定した国士舘大は気持ちを切り替えて臨み、専修大の攻めどころを封じて65-58の勝利。慶應義塾大拓殖大を相手にハイスコアゲームを展開するが、欲しいところでもう1本が出ず。105-93で拓殖大が2敗を守った。対照的に重い展開となった青山学院大-白鴎大は、果敢にゴールへアタックした青学大が64-58で勝ちきった。筑波大と対戦した法政大は前の試合は欠場した#24加藤(4年・GF)がスタメン出場、#7藤井(3年・SG)らのアウトサイドも決まって前半こそ互角だったものの、後半は難しいシュートを打たされてしまい、リバウンドから走られ万事休す。筑波大は#6馬場(2年・PG)の連続ダンクも飛び出し、最後は全員出場の余裕を見せて76-60。9位の法政大は苦しい状況だが、星1つ差の白鴎大も敗れたため、まだ望みはある。

151025baba.jpg 東海大はホームの明治大に先行を許してしまう展開に。86-79と逆転はできたが課題も残るところ。ただ、拓殖大との直接対決の得失点差で上回るため、あと1勝すれば優勝が決まる。同様に、拓殖大の2位以上と筑波大の3位も確定。一方、インカレの第4シードにも関係してくる4位争いと、2部入替戦を戦わねばならなくなってしまう9位回避争いは最終週に持ち越された。

写真上:盛り上がりを見せる明治大の応援席。
写真下:筑波大・馬場は2連続ダンクで会場を盛り上げた。

※明治大のホームゲームの様子、青山学院大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。



【国士舘大がインサイドを支配し、嬉しい2勝目】
151025abe.jpg 入れ替え戦行きが決まった国士舘大は、怪我人が続いて連敗中の専修大が相手。1Q、国士舘大#15下(1年・PG・浜松開誠館)、専修大#24田代(4年・PF)が決め合う。10-10から約3分間専修大の得点が止まる間に、国士舘大はリバウンドをきっちり確保して#66馬(3年・C)の得点につなげ、16-10とリード。2Qも専修大は攻めあぐねる。だが国士舘大もこの機を突ききれず、双方タイムアウトで立て直しをはかる。結果、打開したのは国士舘大。#23寺田(4年・SF)、#32臼井(2年・PF)が積極的にゴールを狙い、じわじわと差を広げる。前半終了間際には#4菅(4年・F)の3Pシュートも決まって38-24で折り返す。

 3Q、専修大はベンチメンバーにチャンスを与える。するとリズムが出始め、#65佐々木(2年・PF)の連続得点で40-32と一桁差に持ち込む。国士舘大はフリースローを決めきれないものの、軽快なパスワークから最後は#37阿部(1年・G・藤枝明誠)が決め、47-39と譲らない。4Q、専修大は粘って#11秋山(2年・PG)らがフリースローを獲得、残り5分53-50とわからなくなる。しかし、ここで3Pに偏ってしまう。その間に国士舘大は#23寺田らが決め58-50とすると、オールコートプレスも#37阿部を中心に落ち着いてかわし、65-58で第8戦以来の白星をあげた。

 専修大は佐々木ヘッドコーチによると、欠場中の#6渡辺(3年・PF)、#7國分(3年・PF)とも少しづつ復帰に近づいているという。入れ替え戦はないため焦る必要はないが、スタート以外のメンバーはこの機に思いきったプレーで経験を積みたいところだ。

写真:ルーキーながらうまくゲームコントロールした国士舘大・阿部。

※国士舘大・寺田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【100点越えのハイスコアリングゲームは拓殖大に軍配】
151025sawa.jpg 近年、多数の大学がディフェンスに力を入れ始めたこともあり、今年度の関東大学リーグでは全体的に総得点が低いゲームが続いている。90点を越えるゲームはまれになり、さらにここまで100点を突破した試合は2試合のみ。前日東海大に破れて2位に転落した拓殖大慶應義塾大の試合は、点の取り合いが続き今リーグ3試合目の100点ゲームとなった。

 元々この両チームはオフェンス力のある選手が揃う。立ち上がりから慶應大は#5大元(4年・G)、#13西戸(3年・G)が早いペースで攻めていくと、拓殖大は#23バンバ(3年・C)が有利なインサイドを活かして次々にゴール。1Qで慶應大はアウトサイドが当たり、拓殖大は#23バンバが2本のダンクを決めるなど対照的な得点の取り方で28-28の同点。2Qも互いの勢いは衰えず得点を重ねて前半を終えて58-58という非常にハイスコアなゲームとなった。

 こうなるとどちらがつまずくかといった内容になってくるが、3Qの出足で慶應大はオフェンスのミスが続き、一気に10点差をつけられてしまう。しかし#5大元の攻撃をきっかけに盛り返して81-77で4Qに入ると開始5分で逆転に成功。しかし最後は高さを生かした#23バンバのゴール下と、#39成田(3年・SG)の3Pなど拓殖大の攻撃力が勝り、最後はフリースローで引き離されて102-93で幕。慶應大はインサイドのファウルトラブルもあり、終盤にシュートの決定力が落ちると、#23バンバに簡単にゴール下で点を許してしまい、勝負がついた。しかし#23バンバ51得点、#5大元44得点という壮絶な点の取り合いは、バスケットという競技の本来の面白さも見えた試合だった。

写真:拓殖大・バンバをかいくぐる慶應大・トカチョフ。


【GAME REPORT】
ホームの明治大が1Qから大量リード
東海大は地力を見せて後半に逆転


151025sato.jpg 最終週の2試合を控えて、マジック2が点灯している東海大とホームゲームで応援・チーム共に気合いの入る明治大との試合は予想外の幕開けとなった。

 第1Q、東海大ボールから始まった試合はまずは#45頓宮(4年・C)がインサイドで押し込み得点し、続いて明治大#22宮本がフリースローを2本冷静に決めるところから始まった。東海大は#0ベンドラメ(4年・PG)、#35伊藤(3年・PG)が続いて得点したが、明治大は#32吉川(2年・SG)、#55吉本(4年・SF)のジャンプシュートを皮切りにここから怒涛の連続得点を見せる。#50伊澤(4年・PF)が1on1からのターンシュートを連続で決めれば、#55吉本が速攻とパスを受けてから迷いなく3Pを打ち、これを決める。そして#2齋藤(2年・PG)がドリブルで運びそのまま決めると、明治大ホームは大きく盛り上がる。東海大の得点はその間、#23佐藤(2年・SF)のジャンプシュートのみで堪らずタイムアウトを取る。立て直したいところだが、明治大はタイムアウト明けに#50伊澤がスティールから速攻を決めて流れを引き渡さない。終盤、#2齋藤、#50伊澤の連続3Pも決まり、第1Qは10-27で明治大が大きくリードする形となった。東海大は#35伊藤「昨日の拓大戦で良いゲームをしたことで試合の入りで気が緩んでいた」と言うように良い形で攻めることができず、対する明治大はかなりの高確率でアウトサイドシュートを沈めることで大きなスタートダッシュを切った。

 第2Q、明治大は第1Qの勢いそのままに#50伊澤が1on1からフローターを決め、#55吉本が速攻で3Pを決める。しかし、ここから東海大も徐々に引き締まり#35伊藤、#13中山(2年・PG)が相手の隙を突き、ドライブ、リバウンドシュートと冷静に得点を重ねる。#45頓宮のターンシュート、#35伊藤がドライブからバスケットカウントを取ってボーナススローも着実に決めれば、東海大が詰め寄るプレッシャーからか明治大はこの辺りから徐々にアウトサイドシュートの確率が落ちてくる。残り3分、東海大はここまで決まらなかった3Pを#0ベンドラメ、#21橋本(4年・C)が連続で沈め、#19三ッ井(3年・SF)が獲得したフリースローを決めて37-45と東海大が大きく差を縮める形となった。

 第3Q、開始1分半で東海大は#21橋本→#1小島(4年・PG)、#35伊藤→#19三ツ井の連携と#19三ッ井の3Pで一挙に一点差まで詰め寄る。明治大はタイムアウトを取るも流れを変えることができず、残り7分半に#5曾田(3年・PG)が3Pを決めてから約3分間無得点。一方、東海大は#0ベンドラメ、#35伊藤、#23佐藤が得点していき、残り5分では東海大4点リードに。何とか流れを引き寄せたい明治大だが、ここで#50伊澤が東海大#1小島の速攻からバスケットカウントを与えてしまい、自らは4ファウルとなってしまう。ここを勝負どころと判断したか、#0ベンドラメが3P、トップからゴール下の#23佐藤への裏パス、ジャンプシュートと7得点に絡む活躍を見せる。明治大も#50伊澤の代わりに入った#28今川(1年・SF・大阪桐蔭)が途中連続得点をするが、勢いづいた東海大は第3Q終了までとどまることなく、このQで32得点を挙げる猛攻を見せ69-59として4Qへ入った。

151025aita.jpg このまま東海大が引き離すかと思われたが明治大も黙ってはいなかった。第4Q、明治大4ファウルの#50伊澤がいきなり1on1からフリースローを獲得するが、#50伊澤はこれを2本とも外してしまう。その後、東海大#35伊藤がドライブからレイアップ、#23佐藤がインサイドで巧みなステップからゴール下、#0ベンドラメがジャンプシュートを決めれば、明治大#5曾田の3P、#50伊澤のインサイド、#2齋藤の3P、#22宮本(2年・PF)のレイアップと東海大に喰らいつく。ここで東海大#19三ッ井に3Pを決められるが、明治大は#22宮本のフリースロー、また#50伊澤気迫のリバウンドシュートにより逆転できそうな雰囲気に明治大ホームは大きく沸く。さらに#50伊澤のフリースロー、#2齋藤→#50伊澤のゴール下、#2齋藤の速攻で残り1分半でついに3点差まで詰め寄った。東海大はタイムアウトで修正すると、#23佐藤が値千金のリバウンドシュートを決めて差を5点とする。残り1分、明治大#50伊澤が3Pを狙うがマークを振り切れず、決めることができない。やむを得ずファウルゲームを仕掛けた明治大だが逆転することはできず、試合は86-79で東海大勝利となった。

写真上:終盤、東海大・佐藤がインサイドで躍動した。
写真下:會田がボールを持つと明治大は地に足がつく。

※東海大・伊藤選手、明治大・税所選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2015.10.31 (Sat)

【2015リーグ1部】10/24レポート(第15戦・専修大会場)

東海大が怒涛の攻撃を見せて
拓殖大との頂上決戦を制す


 リーグも残すところあと2週、第15戦は2会場に分かれることになったが、専修大会場では3試合が行われ、ともに1敗同士であった拓殖大と東海大との大一番が最大の見どころとなった。


【40分を通じて内外バランスよく加点した慶應大が勝利】
151024kuroki.jpg 専修大は#7國分(3年・PF)がこの試合欠場となったが、1Qは#11秋山(2年・PG)・#24田代(4年・PF)が自在に得点。#32野口(1年・C・福大大濠)への合わせのパスも何本も通ってリードを得た。対する慶應義塾大は#4福元(4年・PG)、#5大元(4年・G)が返し、#7黒木(4年・CF)もゴール下での合わせをやり返す。残り3分19-19から#65佐々木(2年・PF)の連続得点などで専修大が21-28と抜け出す。2Q、慶應大のミスに乗じて専修大がリードを2桁に乗せるが、慶應大も専修大のゾーンを小気味よいパスワークで攻略。38-39と1点差にまで詰め寄て前半終了。

 3Q、専修大は#24田代が気を吐くものの、#32野口へのラインを封じられてしまう。慶應大はさらにリバウンドも支配、得意の足で#21鳥羽(1年・G・福大大濠)らの速攻につなげてQ半ばには53-52と逆転。#5大元の3Pなどで70-62と突き放す。4Qも慶應大ペースが続く。開始から3分半の間に#22トカチョフ(2年・CF)の速攻、#13西戸(3年・G)の3P、#7黒木のバスケットカウントなどで82-62。それでも専修大はプレスから#11秋山の3Pなどで残り50秒89-79まで追いすがってみせたが、92-79ともう1歩届かなかった。6勝目の慶應大は下位からじわりと浮上し、さらなるジャンプアップも視野に入った。

写真:1巡目の対専修大戦でも良い活躍を見せた黒木が安定感を見せた慶應大。


【法政大が勝利し、国士舘大は入れ替え戦行きへ】
151024tobori.jpg 下位で苦しむ国士舘大法政大の対戦は、国士舘大が負ければ入れ替え戦が決まることもあり、行方が注目された。立ち上がりは法政大#67佐藤(3年・PG)が打っていくが入らず、対する国士舘大は#58藤井(3年・PG)、#15下(1年・PG・浜松開誠館)、#22原(4年・F)のアウトサイドが決まるが終盤は攻めあぐね11-12の出足となると、2Qは#23寺田(4年・SF)の得点が続いてわずかに国士舘大リード。法政大は#67佐藤よ#35山岸(4年・SG)が剛健3本の3Pで逆転すると前半は30-26で終えた。

 3Qのスコアは12-12。互いに相手を突き放す一手は出ず、法政大も一気に得点は伸びないもののフリースローやゴール下を地道に決めていく。国士舘大は#32臼井(2年・PF)がオフェンスリバウンドで貢献し、一時は逆転するが法政大#7藤井(3年・SG)の3Pで逆転されて4Qに入ると、早々に#32臼井が4ファウルでベンチに行ってしまいオフェンスの流れができず。法政大は#23戸堀(2年・PF)がオフェンスリバウンドを奪い、#13植村(2年・PG)、#7藤井、#67佐藤といったアウトサイド陣が3Pを次々に沈めて61-43と国士舘大を突き放して4勝目をあげ、入れ替え戦回避に望みをつないだ。

写真:法政大は後半、戸堀がインサイドで踏ん張りを見せた。

※法政大・植村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT】
1Qから3Pを連発した東海大がリード
拓殖大は必死に追うも追いつけず首位を明け渡す


151024mitui.jpg この日のメインイベントともいえる戦いは互いに1敗、東海大が首位を奪還するにはまずは勝利することだったが、残す戦いを考えると3点以上の差をつけて得失点も考慮しておきたいところ。一方の拓殖大は勝利すれば、優勝がぐっと近づく公算だ。


第1戦は延長戦にもつれ込み、拓殖大が3点差で制した。この対戦では終始接戦だったにも関わらず、どちらかといえば東海大が追う時間帯も多く苦しい戦いを強いられた。しかし、2度目の対戦は蓋を開けてみれば、東海大が大きくリードする形となった。立ち上がりは拓殖大の勢いがあり、#23バンバ(3年・C)、#0岡本(4年・PG)らが得点。しかし次第に東海大が落ち着きを取り戻すと高確率のアウトサイドを決めはじめ、1Qで3Pが5本決まり、拓殖大のお株を奪う格好で勢いづくと、22-19と東海大リードで1Q終了。

 2Q、東海大の勢いは衰えない。#1小島(4年・PG)、#19三ッ井(3年・SF)といったセカンドメンバーが速攻、合わせで次々に得点し、開始2分で9点のリード。拓殖大は得意の3Pが入らず、リバウンドの頼みの綱である#23バンバも東海大の固いディフェンスの前にインサイドになかなか入れない。東海大は次々アウトサイドを沈めるのみならず、オフェンスリバウンドでも粘りを見せて拓殖大を引き離していく。拓殖大は残り4分で#13阿部(2年・SG)が足を痛めてベンチへ。苦しくなったが#23バンバ、#99赤石(4年・PF)、#37成田(3年・SG)の3Pもあってなんとかつないだ。しかし東海大は#45頓宮(4年・C)のゴール下の奮闘もあって51-35とリードして前半を終えた。

 3Q立ち上がりは拓殖大#99赤石が3P、ドライブ、タップと3連続得点。東海大は#0ベンドラメ(4年・PG)、#19三ッ井の3Pが決まり外角のタッチは依然として好調。続けて#21橋本(4年・C)のバスケットカウント、#13中山(3年・PG)、#33鈴木(3年・SG)の3Pと、3点プレーが止まらずに拓殖大も追い上げが簡単には叶わない。3Qを76-61と東海大が15点リードで終えて4Qに入ったが、差が縮まらない。東海大は出てくる選手が皆活躍する好調さでゲームを続け、99-81。第1戦の雪辱を晴らし、見事勝利を上げることとなった。

151024bamba.jpg 勝利の要因は固いディフェンスもそうだが、なんといってもオフェンスの良さだろう。ベンドラメが22点のチームハイではあるが、この試合ではセカンド、サードまでのメンバー全員が次々に良い攻撃を見せ、3Pもチームで15本入った。失点は反省すべき81点だが、それでもバンバを激しく守りにいき、ゴール下でのプレーはかなりプレッシャーをかけた。

 拓殖大は2Q以降、途切れぬ東海大の勢いについていききれなかった。2Q途中で阿部が負傷退場したことも痛かった。3Pを積極的に打ってはいったが、東海大が42%だったのに対し28%の確率に沈み、リバウンドでも14本の差をつけられてしまった。

写真上:東海大は三ッ井が3Pを3/4と、依然好調を維持。1Q終盤に流れを持ってくるのに成功した。
写真下:バンバへのディフェンスはかなり激しく、2枚、3枚と重なる守りに苦戦。

※東海大・陸川監督、ベンドラメ選手、小島選手、拓殖大・池内監督のインタビューは「続きを読む」へ。


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2015.10.30 (Fri)

【2015リーグ2部】10/24レポート(第15戦)

1位の日本大、2位の早稲田大が共に敗戦し
終盤戦も不安定な様子を見せる2部リーグ


151024nittai.jpg 第7週で激闘を演じた日本大と早稲田大。リーグも終盤戦に入り、この2チームが1位2位フィニッシュを決めるのではという、うっすらとした観測も出始めていた。しかし、第15戦において日本大は日本体育大に、早稲田大は大東文化大にともに敗れる結果となり、順位こそ変わっていないが、まだまだ甘い予測に踊らされてはならないことを再認識させられる結果となった。

 第14戦で2勝目をあげ、9位に位置する神奈川大は入れ替え戦回避にわずかな望みがかかる中、立教大と対戦。立ち上がりから互角となり、3Qこそ少し差をつけられたものの4Qで挽回。しかしわずかに3点及ばず70-67で立教大が勝利した。

 ここまで3勝、入れ替え戦回避にかける江戸川大は後半に入り中央大を追い上げて、延長戦に突入。4Qと延長で中央大が合計11点しか取れなかったのに対し、江戸川大が28得点と猛攻を見せ、71-75で見事勝利。4勝目をあげて入れ替え戦回避に大きな一歩を刻んだ。

 東洋大関東学院大の対戦は50-80の大差に。スコアリングリーダーである#45大熊(4年・F)がフル出場ながら無得点に終わり、苦しい試合となってしまった。

151024singou.jpg 前週の第15戦で早稲田大を2点差で破り、首位に立った日本大だが、この日は打って変わり、終始日本体育大の勢いに押し負ける形となった。序盤から簡単なミスが目立ち、前半こそ1点差だったが、3Qで崩れを見せると、終盤も盛り返せずに引き離されて59-72の敗戦。続く試合で2位の早稲田大も負けたために首位であることは変わらないが、チームの脆い部分を露呈してしまった。日体大は一時は3敗してつまずきかけたものの、この勝利で4位の大東大との1勝差を保った。残り試合に望みを託す。日本大の網野コーチは、「ディフェンスの部分はある程度できていると思うのですが、オフェンスでボールを大事に扱うとか、ゴール下のシュートをしっかり決めきるとかができていない。前半でもうターンオーバーが10個あって、そういう軽いバスケットをしてしまっているのが今日のいちばんの敗因」と苦い表情。残りの4試合の大事さはこの1週間説いてきたというが、コートの上で表現することはできず、学生バスケットの難しさが垣間見えた。「自分たちで追い詰めた感じなので、次の3試合こそ本当に大事です。ちゃんと勝てば最低限のところは保てるので、そこを徹底することだけです」(網野コーチ)と、残り試合へ再度引き締め直すことを誓っていた。

写真上:粘り強く戦って勝利した日本体育大。
写真下:日本大は終盤新号や高橋が打っていくものの、追い上げはかなわず。


【GAME REPORT】
何度もリードが入れ替わる展開の中
終始粘り強いプレーを続けた大東文化大が勝利


151024takeuchi.jpg 共に入れ替え戦・インカレを狙う4位大東文化大と2位早稲田大の一戦。ここまで4敗の大東文化大にとってはこれ以上負けることはできない崖っぷちの状況、一方2位の早稲田大も入れ替え戦進出にはひとつも落とせない。両者ともに重要な戦いは最後までヒートアップする内容となった。

 1Q、大東文化大#99山崎(4年・SG)のミドルシュートで始まる。その後どちらも得点のない時間帯が続いたが、中盤になると早稲田大の攻撃が波に乗り、#7石原(2年・PG)と#22國枝(4年・F)の連続3Pで差がつく。このまま早稲田大ペースで試合が進むかとおもいきや、大東文化大#12熊谷(1年・PG)の3Pが決まると、#3竹内(2年・PG)の3P、#17寺崎(4年・PG)、#99山崎のミドルシュートが次々と決まって14連続得点。その間早稲田大は、シュートは打っているが決まらず。今度は大東文化大のリードとなると、最後に早稲田大は#16山本(4年・F)がインサイドで得点し4点差にして、17-13で終わる。

 2Qは大東文化大が1Qでつけた点差をキープしつつシーソーゲームに。大東文化大は#23奥住(1年・SG)・#99山崎・#3竹内が次々に3Pを決めていく。対して早稲田大は#18森井(1年・G)・#2木澤(4年・G)・#7石原(2年・PG)の3Pで対抗。3P合戦になる。その中で早稲田大はファウルをもらいフリースローを打っていくが決めきれず、差はまた少し開いて37-29でハーフタイムへ。

 3Q、大東文化大のディフェンスが効いてパスカットが多く生まれると、#7渡部(4年・SF)が速攻で得点。そのあとも#7渡部がレイアップ、3Pを決めて13点差に。しかし早稲田大も引き下がらない。#36澁田(3年・SF)が3P、バスケットカウントで得点し徐々に差を詰めていく。早稲田大がオフェンス・ディフェンス共に調子を上げはじめると、大東文化大は完全にペースを持っていかれてしまう。早稲田大は#7石原・#22國枝を中心に得点して、残り1分のところで同点。大東文化大が最後にフリースローを1本決めて、1点リードとし51-50で終える。

151024kunieda.jpg 最終Q、序盤はそのまま早稲田大ペースで進む。3P、速攻などで9連続得点し逆転に成功。大東文化大はタイムアウトを挟むと、そこから流れが変わる。#68花井(3年・SG)のバスケットカウント、#99山崎・#20毕(2年・PF)の3P、#32原(3年・SF)の速攻が2本決まって今度は大東文化大が逆転すると、早稲田大はタイムアウトを請求。その後早稲田大は#2木澤が3Pやレイアップで得点し2点差に詰め寄るが、残り6秒で大東文化大#20毕に対して痛恨のシュートファウル。#20毕はフリースローを1本目は決め2本目を外すが、#32原がこぼれた2本目のリバウンドを取って押し込み、そのまま試合終了。75-70で大東文化大が勝利した。

 早稲田大は痛い3敗目。この試合では新川が欠場となった。層の厚いガードに比べると薄めであるこのポジションを國枝らがよくカバーし、様々な選手たちの頑張りも見えたが、得点は70点にとどまり、いまひとつ伸ばせなかった。エースである#34池田が2得点に終わったのも痛い。前週の日本大戦からの連敗となり、勝敗の上で3位の日本体育大に並ばれてしまう結果となってしまった。得失点では大きなアドバンテージがあるものの、最終戦の直接対決の行方によっては順位が入れ替わることもあり得る。

 一方で大東文化大は、この試合にかける気持ちが大きかっただけに泥臭いプレーも随所に見え、必死に戦った。オフェンス・ディフェンス共に良く、シュートが高確率で決まった。この勝利でなんとか持ちこたえ、最終週に希望を残す状況となった。

写真上:3Pを3本も決め、試合の流れを変えた大東文化大2年の竹内。
写真下:怪我の新川(#8)に代わり出場した早稲田大4年の國枝。負けはしたが大きくチームに貢献した。

※大東文化大・渡部選手、花井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  16:20  |  2015リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2015.10.29 (Thu)

【2015関西リーグ1部】10/21チャレンジマッチ決勝レポート

持ち味が爆発した関西大がインカレへの最終切符を掴む
立命館大は必死の猛攻で迫るも最後まで追いつけず


151018KANDAI.jpg 大会終了時点で、1部4位の京都産業大までがインカレ出場を決めた関西リーグ。出場権のうち最後の1枠を1部の該当チームと下部の優勝チームと争うチャレンジマッチは、関西独特のルールだ。その準決勝と決勝戦が、リーグ終了から日を置かずに開催された。リーグ最終日に1部5位に転落した立命館大は、準決勝では3部1位の芦屋大と対戦。前半は難しい展開を強いられたが、後半に立て直して地力の差を発揮し、終わってみれば余裕を持っての勝利で決勝に進んだ。決勝進出のもう1チームは2部1位の関西大。大阪教育大、大阪産業大との三つ巴の争いとなった2部リーグを制し、準決勝の5部1位・神戸医療福祉大戦も余力を残してインカレへあと1勝とした。

 出場チーム未確定の段階で既に決まっていた決勝戦の会場は立命館大びわこくさつキャンパス。平日夕方のホーム開催とあって、立命館大の応援席には地元チームに声援を送る多くの学生が詰めかけた。この応援をバックに、何度も見せ場を作った立命館大。しかし、インカレ出場を渇望する関西大の執念が、これを上回る結果となった。

写真:インカレ出場を決め歓喜の関西大。


【GAME REPORT】
終盤は壮絶な得点の取り合いになるが
関西大が主導権を握ったままインカレ出場権を獲得


151021MORITA.jpg 序盤10分は立命館大が主導権を握った。この時間帯は#35福永(3年・PF)が絶好調。インサイドでの得点のみならず、アシストも易々通して立命館大を勢いづかせる。関西大は、#11森田(1年・PG・桜宮)らに3Pが出るが単発気味。エースの#10福澤(4年・SG)になかなか当たりが来ず、我慢の立ち上がりとなる。最後に#41櫻庭(4年・C)のゴール下が決まり、1Qは立命館大8点リードとなった。1Qはシュート率だけでなくリバウンドでも劣勢の関西大。ところが2Qにこれを立て直したことが結果を大きく左右した。まず#51竹中(4年・C)がオフェンスリバウンドから得点。更に#10福澤がようやく1本目の3Pを決める。一本決めて落ち着きたい立命館大だが、なおも#10福澤が連続得点で、関西大は一気に逆転に成功。#22伊藤(3年・PG)にも3Pを許し、たまらず立命館大はタイムアウトを請求する。しかし、関西大の攻め手は緩まず#22伊藤、#10福澤の3Pが相次いでネットを揺らして点差を拡大。立命館大は1Qの好調さが嘘のように低調に。何とかフリースローを得るものの、この確率もなかなか上がらない。#51竹中の負傷交代による嫌な雰囲気も#34井上(2年・SF)の3Pなどで払拭した関西大が41−28とし、試合はハーフタイムに入った。

 何とか迫りたい立命館大。しかし、それをあざ笑うかのように#33小川(4年・SG)の3Pで3Qに入った関西大。どうにか打開を図りたい立命館大だが、関西大の勢いは持続。#0柴田(4年・PF)を接触プレーで欠いてしまうが、立命館大はこれに付け入ることが出来ないままに時間が経過する。16点を追う状況で迎えた4Qも、関西大はいきなり#10福澤、#34井上の3Pが決まる。立命館大は#5岸本(3年・PG)、#25立野(4年・SF)がオフェンスの形を捨てて必死の攻めを見せ、ようやく得点が続き始める。ここからは壮絶な点の取り合いの様相を呈するが、取り合いとなればオフェンスに爆発力のある関西大のペース。獲得していったフリースローを確実に決めて、安全圏の差を堅持する。厳しいディフェンスを継続する立命館大相手にさすがに集中も切れたか、残り2分半を切って11点差となりやや緊迫するが、ファウルの込んだ立命館大は直後に#41櫻庭、#25立野というキーマンが相次いでファウルアウト。これで落ち着きを取り戻した関西大が、最終Qの46-45という壮絶な点の取り合いにも屈せず105—88で逃げ切り、インカレ出場を決めた。

151021TACHINO.jpg ここ数年は1部と2部を往復する状況にあった関西大。2年前はその年のユニバ代表である藤高(現・NBL日立)を擁して2部1位でチャレンジマッチに進んだが、同志社大に4点及ばず涙を呑んだ。形振り構わずに得点を狙うスタイルは、勢いに乗れば脅威そのもの。現メンバーはこれまで手の届かなかったインカレ出場権を執念で手にした。

 どちらかと言えばディフェンスが持ち味の立命館大だが、4Qの追い上げはそれを捨ててでも手にしたかったインカレへの気持ちの表れだった。だが、攻め合いならばさすがに関西大が一枚上手。リーグ戦の期間中もどこか安定感を欠く部分が否めず、この試合も2Qに流れを逸したことが最後まで響いた。非情にもインカレへの道は潰えることとなったが、既に岸本は前を向く。来年こそ夢舞台に立つために。

写真上:関西大はルーキー森田も19得点と気を吐き、しっかりと仕事を果たした。
写真下:立命館大・立野の渾身のドライブは、最後まで関西大を苦しめた。

※関西大・福澤選手、立命館大・岸本選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2015.10.28 (Wed)

【2015リーグ】10/31、11/1予定(第9週・最終週)

■関東大学1部リーグ
10月31日(土)青山学院大学相模原キャンパス

11:00 青山学院大学vs慶應義塾大学
12:40 白鴎大学vs国士舘大学
14:20 拓殖大学vs専修大学
16:00 筑波大学vs明治大学
17:40 東海大学vs法政大学

11月1日(日)青山学院大学相模原キャンパス
11:00 国士舘大学vs慶應義塾大学
12:40 青山学院大学vs専修大学
14:20 拓殖大学vs白鴎大学
16:00 法政大学vs明治大学
17:40 東海大学vs筑波大学

--------------------------------

■関東大学2部リーグ
10月31日(土)日本体育大学世田谷キャンパス

11:00 東洋大学vs神奈川大学
12:40 日本体育大学vs江戸川大学
14:20 早稲田大学vs立教大学
16:00 日本大学vs関東学院大学
17:40 大東文化大学vs中央大学

11月1日(日)日本体育大学世田谷キャンパス
10:00 江戸川大学vs神奈川大学
11:40 東洋大学vs立教大学
13:20 早稲田大学vs日本体育大学
15:00 中央大学vs関東学院大学
16:40 大東文化大学vs日本大学


 

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2015.10.27 (Tue)

【2015リーグ1部】第7週 慶應義塾大ホームゲーム・Unicorns Game「Unite」(後編)

盛り上がりの中にあった“絆”
慶應義塾大学のホームゲームにおける取り組み
〜Unicorns Game「Unite」〜(後編)



集客2,000人に向け、手探りで挑んだ初のホームゲーム開催

151018keio12.jpg 関東大学バスケットボールリーグ第7週、10月17日、18日は会場校である慶應義塾大が正式に取り組んだ初のホームゲーム。チームの応援Tシャツやチームカラーのアイテムを身につけた多くの観客がホームの慶應大に声援を送った。

 日数も早慶戦などに比べると短く、運営費用はスポンサーに頼らないゼロベースの出発だったホームゲーム準備。集客目標はやや高め設定の2,000人。選手個人の学内外での宣伝をはじめ、運営チームも新たな試みとしてSNSを駆使し。ホームタウンである日吉商店街にも協力を求めたほか、選手の出身校や附属校といったところにも声をかけて観戦を呼びかけた。学生代表の山﨑によれば当初は不安や戸惑いも大きかった。「ノウハウがない中で始める新しい取り組みという事で、何をどうすればどれくらいの反応が見込めるのかがわからず、もがいているような気分でした。認知度も0からのスタートで、『ホームゲーム?早慶戦じゃなくて?』と言われた回数は数えきれないほどありました」と言う。しかし蓋を開けてみると満員とまではいかないが、慶應大側の応援席は連日たくさんの観客で埋まり、接戦となった試合展開もあって大いに盛り上がりを見せた。

 つながる意味で「Unite」というサブタイトルを掲げたが、それが見られる部分が随所にあった。エスコートキッズには慶應義塾幼稚舎バスケットボールクラブと慶應義塾横浜初等部が当たり、応援席では選手の友人や父兄、ゴール裏では附属校生たちが大賑わいで声援を送った。慶應大は年に1回、幼稚舎から大学バスケ部までが日吉に集まる全塾のイベント「バスケットボールフェスティバル」を開催しているが、阪口HCになってからオフ期間を利用した部員の附属校バスケ部への練習参加や、附属校コーチの引率による大学部の試合の観戦、試合後に交流を実施するといった取り組みをより強化している。このリーグ戦中もたびたび附属校生が観戦に訪れ、選手たちと交流を持っていたが、普段の選手たちを知っているからこそ、応援も熱くなる。派手な演出等に頼らずとも目の前の試合を共有している空気感があり、バスケット部が作ってきたさまざまな絆が活きているように感じられた。


目標達成とさらなるホームゲームの充実に向けて

151018keio5.jpg このホームゲームの動員数は17日が1,153人、18日は1,409人。目標の2,000人には届いていないが、それでも“慶應義塾”が持つポテンシャルを感じさせる数字だ。会場をチームの色に染めるため、着用ユニフォームに合わせて17日は白、18日は紺の応援Tシャツを販売したが、用意した750枚は完売。多くの観客の応援に対して主将の福元「塾内にスポーツ観戦をする文化があるので、友人たちも反応が良かった。準備をしてくれたスタッフやOBのおかげで気持よく試合ができた」と感謝していた。山﨑代表「部員からも観客の皆さんからも、来年を楽しみにする声を聞くことができ、心からやって良かったと思えました。何年も先の“当たり前”を作ることができたかと思うと誇りに思えます」と、はじめの一歩としては達成感のある内容だったようだ。

 一方、課題としては「動員数2,000人を目標としていて、1日あたりで考えるとそこに届かなかった事が心残りです。その為に、極端な話、“バスケットボールがわからなくても、そこにいればなんとなく楽しい”と思えるような空間を作り上げること、それを今まで届いていなかった層に発信して足を運んでもらうことが今後の課題です。慶應のホームゲームから大学バスケを盛り上げ、日本のバスケットボールを盛り上げていくというマインドをしっかりと引き継いでいきたい」(山﨑代表)と、ここをスタートしてもっと発展させていきたい思いを語ってくれた。

 来年の早慶戦は慶應大が幹事校であるだけに、阪口HCも今回の取り組みと得られた成果を「早慶戦にも活かしていきたい」と、意気込む。早慶戦自体もブラッシュアップされて相乗効果を上げていけば、目指している大学からの新しい盛り上がりを実現させていくことも可能ではないだろうか。

写真上:18日、試合前には慶應大側の1階席は満席、対戦する法政大側も半分以上は埋まっていた。2階席まで埋め尽くすのが理想だ。
写真下:早慶戦では応援指導部が通路などで応援を先導するが、このホームゲームはチアがゴール裏に待機するアメリカのカレッジやNBAなどでよく見るスタイル。タイムアウトごとに短い演技を披露した。

※その他ホームゲームの様子は「続きを読む」へ。


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2015.10.27 (Tue)

【2015関西リーグ1部】近畿大学優勝インタビュー

「目標に決めたことを達成できて去年より気持ち良い」
達成感と充足感を得られる優勝を涙で噛み締める

◆#33藤田俊祐(近畿大・4年・主将・SF)
151018KINKI_FUJITA.jpg天理大との決戦を制し、目に光るものがあった。関西三冠は昨年に続くものだが、今年はリーグ全勝での達成。それも、自分がリーダーを務めての快挙だからこその、満ち足りた涙だった。関西1位チームの称号を手にし、残されているのはインカレでの戦いだ。学生として最後の1年を最高の1年として締めくくることを目指し、再びの関東撃破を誓う。


—優勝経験は何度もありますが、勝利の後に泣いていた姿が少し驚きでした。
「そうですね(苦笑)。ただしんどい試合だったので、感極まって泣いてしまったのかなと」

—西日本インカレの決勝同様、天理大に1点差勝ちでの優勝でした。苦しくても勝ち切れたのは何が良かったのでしょうか。
「今日はみんな気持ちが入っていたのと、スタートが良かったので。やっぱ追う立場よりも追われる状況になっていたので、最後に逃げ切って勝ち切れたのかなと思います」

—その逆の状況で追いついた天理大もさすがだったという感じですね。
「そうですね。ずっとうちのライバルと言われているチームで、やっぱ強いなと思いました」

—それを勝ち切って2年連続三冠です。以前も話をしましたが、やはり去年とは違った意味を感じるものだと思います。
「そうですね。自分らの代で、春に今年も三冠をしてインカレで関東を倒そうと決めている状況で達成出来たのは、去年よりも良い気持ちですね」

—このところはずっと追われる立場ですが、精神的に変化してきたことはありますか。
「いや、そこは特に。ミーティングでも、ずっとうちは勝ってるけどそこで受けるんじゃなくて自分たちから向かっていって、チャレンジャーの気持ちでやろうと。毎年言ってるんで、特に変わることもなくやれたかなと思います」

—リーグ戦はケガ人もいる状況でしたが、下級生も確実に成長した大会でしたね。
「はい。3番(岡田)と8番(濱高)が上がってきてくれたから、また選手層が一つ厚くなって。インカレに向けて良いチーム作りができるかなと思いますね」

—インカレまであと1か月ですが、練習からどのような心がけで臨んでいきたいですか。
「去年もやって自分たちの肌で体感しているから、もっとコミュニケーションを取って、もっと層を厚くして。下がどんどん出てきてくれて、5人だけじゃなくて、10人、15人で戦えるようにしていけたらなと思います」

—キャプテンということで、これも去年と違った状態ですね。
「去年は先輩に引っ張ってもらってやってた部分はありますけど、今年は自分らの代なんで。関東にしっかり勝って、良い思い出作りじゃないですけど、良い結果を残して卒業できたらなと思います」

※ソウ選手、戸梶選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2015.10.27 (Tue)

【2015関西リーグ1部】終盤戦レポート(10/10〜10/18)

【2015関西リーグ1部】終盤戦レポート(10/10〜10/18)

各チームそれぞれの目標を目指した関西リーグが閉幕
優勝・インカレ出場・残留のいずれの争いも最終日に決着


151018SOW_YVES.jpg 2か月にわたって行われた関西リーグ1部も、2次リーグが終了し全日程を消化した。多くのチームが優勝、そしてインカレ出場をかけて争われる大会は、2次リーグ以降に入るとどうしてもそちらの争いが展開される上位リーグに目を奪われがちである。実際に今年のリーグは、優勝チームもさることながら、確実にインカレ出場が果たせる4位のチームも最終日まで確定せず、最後まで全ての試合が白熱の様相を呈した。

 しかし、1次リーグ終了時点で夢断たれる悔しさを振り払い、残留という目標にかける非情な戦いも同時に展開される下位リーグも、最終日まで残留チームが確定しない大混戦にもつれ込んだ。上位と下位、それぞれの2次リーグを総括する。

写真:最終試合は近畿大と天理大による優勝決定戦。ソウとイビスのゴール下の攻防は見応えがあった。


【2次リーグ総括】
近畿大が念願の全勝優勝&関西三冠を達成
京都産業大は逆転でインカレ出場権を掴む

 
 上位リーグの最大の注目点は、まず何と言ってもインカレでのシードもかかるタイトルレースだ。

151018FUJITA_SOW.jpg 1次リーグを全勝で終えた近畿大、そしてそれを追う天理大大阪学院大にも可能性のあったこの争いから、最初に脱落する形となってしまったのは大阪学院大。2次リーグ2日目に設定された近畿大との直接対決に勝てばライバルを混沌の状況に引きずり込めたが、泣き所のインサイドで劣勢となっただけでなく、外回りでのミスも目立ち71−87で及ばなかった。この時点で優勝の可能性が消えてしまった影響か、結局その後は白星を挙げられず。それでも能力の高い上級生はもちろん、試合を重ねるごとに下級生にも成長が感じられた大会だった。

 可能性の残された近畿大と天理大。2次リーグでは時に危ない試合がありながらもともに白星を重ねていき、最終日の直接対決が事実上の優勝決定戦となった。関西1位をかけた決戦は、序盤から近畿大がラッシュを見せて1Qで14点のリード。これが効いて前半は近畿大が主導権を握ったまま終える。だが天理大にも意地がある。#15イビス(3年・C)のローポストが効いて得点を重ね、俄に詰め寄る。#24佐々木(1年・SG・豊浦)のシュートが決まって5分を残して同点に戻すことに成功。一気に逆転したい天理大だが、近畿大は#5山本(4年・PF)のリバウンドから得点。互いにファウルが込んだ状況でフリースロー率を上げられない天理大をよそに、近畿大は#9渡邊(4年・PF)がしっかりと決め続けて僅かなリードを維持した。最後は再度1点差となったが、#33藤田(4年・SF)ががっちりボールを押さえるとタイムアップ。57−56で制した近畿大が、リーグ全勝での関西三冠を果たした。

 以前はどうしてもソウ中心のチームと見られた近畿大。だが、その同級生の藤田、室垣といった面々が着実な成長を示してきた。互いに切磋琢磨し、4年生となった今年はプレー面も精神面も安定感が際立ち、ひと際まとまりの取れたチームとなった。関西三冠は昨年に続くものだが、今年はリーグ戦全勝というこれまでにない成績を達成。これまでとは違った優勝の味に、中心選手がこぼれる涙を拭く姿があった。

151018TENRI_HATAMOTO.jpg 天理大は、その近畿大にあと一歩及ばなかった。4年生を中心に悔しい表情は拭えなかったが、これまでのフォーメーション一辺倒ではなく、幡本から繰り出される長短のパスは、これまでの天理大にはなかった新たなバスケットの萌芽を感じさせるものだった。3年生以下にも有望な選手が揃うチームだけに、ここからひと味違った天理大が披露されるかに期待したい。

 上位リーグでは、インカレ枠を巡る争いも予断を許さなかった。今年の関西のインカレ出場枠は5つ。リーグ5位の場合はその時点ではインカレ出場を決められず、チャレンジマッチでの争いに委ねられる。京都産業大立命館大によるマッチレースとなったこの争いは、直接対決では立命館大が勝利。これにより2チーム同勝ち点となったが、この場合は2次リーグの直接対決の結果が順位決定要素となる。このため立命館大が優位な状況となってひと足先に全日程を終えた。だが、京都産業大がなんと最終戦で大阪学院大に勝利。前半リードから後半は大阪学院大に迫られクロスゲームを強いられたが、意地を見せてまんまと逃げ切りに成功。これによりギリギリで4位に浮上した京都産業大はインカレ出場を確定させた。そして同時に、立命館大は過酷なチャレンジマッチを戦うこととなった。

写真上:最後は僅か1点差ながら長年のライバルを退け全勝優勝を達成した近畿大。藤田とソウ、殊勲の両名ががっちりと抱き合った。
写真下:タイトルに届かなかった天理大だったが、幡本のプレーはチームの新たな可能性を感じさせた。


最終日まで残留が争われた下位リーグ
関西学院大と大阪体育大が最低目標を果たす


151018OSAKATAIIKU.jpg 上位リーグ以上に苛烈に争われたのが下位リーグだった。5チーム中、最も厳しい状況に立たされていた流通科学大は大会残り2日を残してあえなく10位自動降格が決定。噛み合った時のブレイクの鋭さは目を見張るものがあるが、次第に苦しいチーム状況に置かれ良さがなかなか発揮できなかった。一方、他の4チームは激しく星を潰し合い、いずれも残留(6、7位)と入替戦(8、9位)、どちらの可能性をも残して最終日を迎える大混戦となった。

 最終日にまず行われた同志社大大阪体育大のゲームは、負けた方が入替戦行きの決まってしまう過酷な対戦だった。勝てば無条件で残留となる同志社大のアウトサイドがことごとく決まり、3Qに一旦は二桁点差。しかし、大阪体育大の2年生コンビがここから覚醒。#23内藤(2年・PF)、#20岸田(2年・PG)の両名とも3Pやカットインで魅せ、最終盤に逆転。結局 で大阪体育大に軍配が上がり、同志社大は9位が確定。勝利した大阪体育大は、直後の大阪経済大と関西学院大の試合の結果待ちとなった。

 2次リーグでの大阪体育大との直接対決を制している関係上、大阪体育大の勝利により残留を確定させた関西学院大。ともすれば安堵感で試合に集中できないことも想定されたが、それを感じさせない内容を示した。

写真:劇的な逆転勝利を果たし、この直後の試合結果により残留を決めた大阪体育大。3年生以下がほとんどのメンバーが、関西随一の応援に応えた。

※天理大・川田選手、大阪学院大・若槻選手、京都産業大・大西選手のインタビュー、関西学院大・渡邉選手、大阪体育大・内藤選手のコメントは「続きを読む」へ。
※近畿大のインタビュー、チャレンジマッチのレポートは別途掲載します。


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2015.10.25 (Sun)

【2015リーグ】10/25結果

■関東大学1部リーグ
10月25日(日)明治大学和泉キャンパス

専修大学58(10-16,14-22,15-9,19-18)65国士舘大学
拓殖大学105(28-28,30-30,23-19,24-16)93慶應義塾大学
白鴎大学58(14-16,9-19,20-16,15-13)64青山学院大学
筑波大学76(20-11,15-20,27-10,14-19)60法政大学
東海大学86(10-27,27-18,32-14,17-20)79明治大学

東海大学   15勝1敗
拓殖大学   14勝2敗
筑波大学   12勝4敗
青山学院大学 8勝8敗
専修大学   7勝9敗
明治大学   7勝9敗
慶應義塾大学 6勝10敗
白鴎大学   5勝11敗
法政大学   4勝12敗
国士舘大学  2勝14敗

--------------------------------

■関東大学2部リーグ
10月25日(日)日本体育大学世田谷キャンパス

江戸川大学72(16-18,19-17,18-19,19-15)69立教大学
日本体育大学92(22-18,22-21,31-6,17-17)62東洋大学
神奈川大学67(16-23,15-14,14-27,22-24)88早稲田大学
日本大学80(21-15,13-16,16-22,30-14)67中央大学
大東文化大学96(17-17,24-12,26-14,29-32)75関東学院大学

日本大学   14勝2敗
早稲田大学  13勝3敗
日本体育大学 13勝3敗
大東文化大学 12勝4敗
立教大学   7勝9敗
東洋大学   7勝9敗
中央大学   5勝11敗
江戸川大学  5勝11敗
神奈川大学  2勝14敗
関東学院大学 2勝14敗

--------------------------------

■関東大学3部リーグ2次ステージ上位リーグ
10月25日(日)駒澤大学玉川キャンパス

山梨学院大学66(18-11,17-13,12-10,19-8)42埼玉工業大学
玉川大学61(11-8,8-17,23-17,19-9)51東京成徳大学
駒澤大学92(26-29,27-16,16-8,23-24)77順天堂大学

駒澤大学   16勝0敗
順天堂大学  11勝5敗
山梨学院大学 10勝6敗
埼玉工業大学 9勝7敗
玉川大学   8勝8敗
東京成徳大学 6勝10敗

--------------------------------

■関東大学3部リーグ2次ステージ下位リーグ
10月25日(日)駒澤大学玉川キャンパス

明治学院大学115(30-10,33-15,23-23,29-23)71関東学園大学
東京農業大学53(12-15,13-8,14-18,14-21)62学習院大学
西武文理大学84(16-15,24-22,27-14,17-28)79東京経済大学

西部文理大学 9勝7敗
東京経済大学 9勝7敗
学習院大学  7勝9敗
明治学院大学 6勝10敗
東京農業大学 5勝11敗
関東学園大学 0勝16敗


 

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2015.10.24 (Sat)

【2015リーグ】10/24結果

■関東大学1部リーグ
10月24日(土)
◇専修大学生田キャンパス

専修大学79(28-21,11-17,23-32,17-22)92慶應義塾大学
法政大学61(11-12,19-14,12-12,19-5)43国士舘大学
東海大学99(22-19,29-16,25-26,23-20)81拓殖大学
◇明治大学和泉キャンパス
筑波大学76(15-7,22-10,16-14,23-17)48白鴎大学
明治大学68(14-20,16-16,22-11,16-15)62青山学院大学

拓殖大学   13勝2敗
東海大学   14勝1敗
筑波大学   11勝4敗
専修大学   7勝8敗
青山学院大学 7勝8敗
明治大学   7勝8敗
慶應義塾大学 6勝9敗
白鴎大学   5勝10敗
法政大学   4勝11敗
国士舘大学  1勝14敗

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■関東大学2部リーグ
10月24日(土)日本体育大学世田谷キャンパス

立教大学70(20-19,17-15,19-11,14-22)67神奈川大学
中央大学71(17-18,15-12,28-17,5-18,6-10*)75江戸川大学 *OT
関東学院大学50(15-23,3-13,13-25,19-19)80東洋大学
日本大学59(12-15,16-14,16-22,15-21)72日本体育大学
大東文化大学75(17-13,20-16,14-21,24-20)70早稲田大学

日本大学   13勝2敗
早稲田大学  12勝3敗
日本体育大学 12勝3敗
大東文化大学 11勝4敗
立教大学   7勝8敗
東洋大学   7勝8敗
中央大学   5勝10敗
江戸川大学  4勝11敗
神奈川大学  2勝13敗
関東学院大学 2勝13敗

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■関東大学3部リーグ2次ステージ上位リーグ
10月24日(土)駒澤大学玉川キャンパス

東京成徳大学81(23-19,17-25,16-17,25-22)83山梨学院大学
順天堂大学64(14-25,15-15,10-25,25-15)80埼玉工業大学
駒澤大学67(17-6,22-15,15-16,13-12)49玉川大学

駒澤大学   15勝0敗
順天堂大学  11勝4敗
山梨学院大学 9勝6敗
埼玉工業大学 9勝6敗
玉川大学   7勝8敗
東京成徳大学 6勝9敗

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■関東大学3部リーグ2次ステージ下位リーグ
10月24日(土)駒澤大学玉川キャンパス

学習院大学101(21-12,22-11,30-18,28-20)61明治学院大学
東京経済大学63(19-14,17-7,16-15,11-18)54関東学園大学
西武文理大学75(16-16,20-14,17-13,22-12)55東京農業大学

東京経済大学 9勝6敗
西部文理大学 8勝6敗
学習院大学  6勝9敗
明治学院大学 5勝10敗
東京農業大学 5勝10敗
関東学園大学 0勝15敗

4部以下の予定は、関東大学バスケットボール連盟のサイトでご確認ください。


 

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2015.10.24 (Sat)

【2015リーグ1部】10/18レポート(第14戦)

拓殖大は危ういながらも首位を守り次週が頂上決戦
慶應大は多くの観客の声援を受けてホームで勝利


 優勝争いと順位争いが例年とは異なる状況で進み、先が予測しにくい分、注目を集めている1部リーグ。#2齋藤(2年・PG)が怪我で欠場した明治大専修大80-55と35点差の勝利、前日ホームの慶應大を下して士気の上がった白鴎大東海大と対戦し、87-44のほぼダブルスコアで敗れた。学生チームのこうした予測のつかなさも、リーグを見どころあるものにしている一因となっている。


【4Qで青山学院大が勝負を決める】
151018oosaki.jpg 6勝目をあげ、前方を走る専修大のしっぽをとらえた青山学院大。この日はまだ1勝で苦しい状態にある国士舘大との対戦になったが、3Qまでは苦戦を強いられた。

 国士舘大は、1Qは#32臼井(2年・PF)が活躍が光った。オフェンスリバウンドやポストからの得点を重ねる。1Qは15-14と青山学院大1点のリードとなるが、2Qも差がつかないまま試合が進んだ。どんどん打ってくるタイプの国士舘大がやや得点では先行し、青山学院大は後手にまわるが#24安藤(3年・SF)の2本の3Pもあってリードされた分を取り戻し、2Qは33-33の同点終了。3Qも決めては返す形で差がつかないが、終盤に入り#3大崎(3年・SG)のドライブや#18笠井(4年・PG)のシュートで青学大がリードした。だが、国士舘大も#23寺田(4年・SF)や#15下(1年・PG・PG)といったシュートの上手い選手に加えてベンチスタートの#88板垣(3年・PF)も得点に絡んで追い上げ、49-48と青学大1点リードで4Qへ。

 4Q途中まで勝負は互角。流れを変えたのは残り5分の#24安藤の3Pだった。これに続いて#11田中(4年・PF)が中で得点し、#18笠井も攻めてフリースローをもらう一方、国士舘大の攻撃は単調となりシュートが決まらず差が開いた。青山学院大がこのリードを守りきり73-59でフィニッシュ。青山学院大はこれで7勝7敗として専修大に勝敗で追いついた。

写真:ドライブに行く青山学院大・大崎。


【アグレッシブに攻め続けた慶應大がホームで勝利】
151018oomoto.jpg 前日の白鴎大戦ではホームで苦い敗戦をしてしまった慶應義塾大。この日の相手は練習場所にしている法政二高が2駅隣にあり、普段からも選手間では交流が深い法政大となった。法政大からもチアが駆けつけ、前日より観客も一層増えて客席をホームの紺色に染める、華やかな中での試合となった。

 立ち上がりは法政大が#67佐藤(3年・PG)のアウトサイドがよく決まり、慶應大はアーリーオフェンスでゲームのスピードを上げ、速攻が続く展開。#4福元(4年・PG)が3連続得点でホームを盛り上げる一方、法政大は#16沼田(4年・C)や#12柳川(1年・PF)がオフェンスリバウンドを拾ってつなげると、#14植村(2年・PG)の3Pも決まった。一方慶應大も#21鳥羽(1年・G・福大大濠)が終盤に2本の3Pを決めて1Qは22-25と法政大リードのハイスコアな立ち上がりになった。

 2Q、法政大は得点が止まりがちになる。慶應大も1Qほどの勢いはないが残り3分に#5大元から#4福元への3Pのアシストが決まり、次いで#4福元が得たフリースローを決めてここで慶應大が追いつき同点。法政大は#16沼田のバスケットカウントで返すが、慶應大は最後に#13西戸(3年・G)の3Pもあって41-37と逆転して前半を終えた。

151018numata.jpg 3Qは立ち上がりこそ法政大#67佐藤の3Pが決まったが、慶應大はここから#5大元の4連続得点で10点を稼ぐと#7黒木(4年・CF)もこれに続き55-40と15点のリードに成功。しかし主力を休ませている間に法政大が#16沼田を中心に盛り返し、59-51で3Qを終える。しかしそれでも4Qは慶應大の勢いが勝った。約10点のリードを保ってゲームを進め、法政大は慶應大のターンオーバーから#16沼田が何度も得点を重ねるものの、追いつくことはできずに73-66。慶應大が見事ホームで勝利を飾った。

写真上:大元は積極的にペイント内に攻めて23点。後半の3Pはチームを載せた。
写真下:法政大は沼田が29点18リバウンドと気を吐いたが、慶應大の勢いの前に届かず。

※慶應大・福元選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT】
勝負どころでシュートが決まった拓殖大が
筑波大を振り切り首位を死守


151018narita.jpg 首位を守る拓殖大は、4敗はしたものの実力的には十分なものを持つ筑波大の挑戦を受けた。

 立ち上がりは筑波大#46生原(3年・PG)のシュートが3連続で決まり、#17杉浦(2年・PF)の速攻も出て筑波大がリード。拓殖大は#23バンバ(3年・C)が思ったように中では攻められず、外を打っていくがこれも入らない。さらにはテクニカルもあってあまり流れは良くない。筑波大は#16小松(4年・SG)の2本の3Pもあって良い流れを維持するが、拓殖大も#99赤石(4年・PF)がルーズボールに飛び込むなど、気持ちの見えるプレーを続けた。1Qは18-11と筑波大がリードするが、その流れは2Qも続く。筑波大は#46生原が3Pのファウルをもらってこれをすべて沈め、#6馬場(2年・SF)のジャンパー、#92村越(4年・PF)の速攻も決まった。拓殖大は2Q頭に#39成田の1本目の3Pが決まると、#29岩田(4年・PF)、#13阿部(2年・SG)も粘り強くゴールを狙う。さらに残り3分で#99赤石の3Pが2連続で決まり、同点に追いついた。筑波大はすぐさま#92村越が連続で返して再度逆転し、33-29と筑波大4点リードで前半を終えた。

151018ikuhara.jpg 3Q立ち上がり、拓殖大は#39成田の3Pが決まったがその後は3本連続で落ちて筑波大にチャンスを与えてしまう。#23バンバもオフェンスファウルで3つ目を吹かれ、今ひとつのところで追いつききれないが、ここでも#99赤石が反撃の口火を切った。残り6分、3本目の3Pが決まり再び同点にすると、#39成田がペイント内にドライブし逆転。一方の筑波大はファウルやリバウンドを取れずに残り8分から3分まで5分間無得点。拓殖大は#99赤石が4本目の3Pを沈めると#13阿部の3Pも決まり一気に10点のリードを獲得。3Qは45-55と拓殖大がリードして終えた。

 4Q、筑波大は#76寺部(3年・F)、#16小松らの得点で追い上げ、#46生原のバスケットカウントに#6馬場のダンクシュートで再び流れを取り戻すと、拓殖大が#99赤石が足を痛めてベンチに下がるのを尻目に、#92村越のシュートで逆転に成功する。試合時間は残り3分半。この流れを維持すれば勝機が見えたが、ここで#39成田「一番デカかった」という、この試合外の当たりが0だった#23バンバの3Pが決まると、速攻から#0岡本(4年・PG)が決めて再び拓殖大の流れに。筑波大はプレシを仕掛けて粘るが、逆にファウルが続いて得点にはつながらず。そのまま拓殖大が逃げ切り、何度も攻防が入れ替わった試合を63-72で仕留めた。

151018takushoku.jpg 前の週の捻挫の影響で土曜日はプレイングタイムを敢えて少なくしていた成田は、この日は38分の出場で23点のチームハイ。攻撃の突破口を開くには絶対に必要であり、万全ではない中で見事その役目を果たした。次週の東海大戦に向けて「何年ぶりだかわからないけど、優勝できるチャンス。絶対に勝ちたい」と意気込んだ。筑波大は満田の欠場が続いており痛いところだが、得点がストップする悪いクセが出てしまった。

写真上:前半は痛みがあってディフェンスも踏ん張れなかったというが、後半はそれも忘れていたという成田。それでも見事な活躍を見せた。
写真中:筑波大は生原が得点をリードした。
写真下:拓殖大は成田、赤石、そして阿部も良い仕事をした。バンバが14点と得点が少なめだったにもかかわらず勝利したのは大きい。


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2015.10.24 (Sat)

【2015リーグ1部】10/17レポート(第13戦)

上位は危ない場面を見せつつも勝ちきり
中盤は1勝で順位が変動するめまぐるしい状態に


151017tashiro.jpg 第7週は慶應大のホームゲームが開催され、日吉記念館には応援Tシャツに身を包んだ人たちが応援に駆けつけ、ホームらしい雰囲気にあふれた週末となった。

 リーグ戦は終盤に入り、そろそろ勝ち星計算がシビアになってきている。中盤から下位にかけては安定して戦えているチームが少ないため、1勝ですぐに順位変動が起こる状態だ。この日も白鴎大がホームの慶應大を1点差で下し4連勝でジャンプアップ。一方前半で貯金した専修大は怪我人が相次いで3連敗。下との勝敗が近づいてきた。このように順位はまだまだ予断を許さない。

 第1試合、明治大国士舘大の試合は、1Qこそ国士舘大がリードしたものの、2Q以降は失速。反対に2Q以降は安定して20点以上を獲得した明治大は、終盤追い上げにあうも68-60で勝利した。

 第2試合、#6渡辺(3年・PF)が怪我で離脱している専修大は#24田代(4年・PF)を復帰させて筑波大に対峙。しかし1Qから筑波大が勢い良く得点を重ね、26-9とすると専修大は挽回することはできず、そのまま引き離されて101-64で試合終了。専修大はこれで7勝6敗。下から追い上げてきた青山学院大が1勝差まで迫っているだけに、残りをどう戦うか正念場だ。

151017bamba.jpg まだ3勝で9位に位置する法政大は、首位の拓殖大と第3試合で対戦。法政大は#24加藤(4年・SF)が怪我から少しずつ復帰しているさなかで、拓殖大も第6週で捻挫した#39成田(3年・SG)もこの日は18分の出場にとどまった。前半はあまり差がつかなかったが、3Qになってようやく拓殖大のエンジンがかかって一気に差をつけると68-83で勝利した。

写真上:専修大は田代が復帰。アウトサイドを決めていったが、動きは本調子ではない。
写真下:拓殖大・バンバはこの日3Pが4本決まり、外角のタッチが好調だった。


【ライバル対決は失点を押さえた東海大が勝利】
151017hashimoto.jpg 1巡目の対戦では激しい戦いになり、すんでのところで勝利した東海大は、2巡目の青山学院大に対して1Qはビハインドで入った。東海大は立ち上がりにトラベリングなどターンオーバーが続き、なかなかゴールが決まらない。青山学院大は#3大崎(3年・SG)の3Pが2本決まるなどして1Qは13-17とリード。2Qも序盤は速攻が出てペースは青山学院大だが、東海大は重いオフェンスながらも開始5分で#45頓宮(4年・C)のバスケットカウントでようやく同点にすると、#0ベンドラメ(4年・PG)の3Pで逆転。青山学院大も#21石黒(3年・PF)のジャンパーが連続して切らさず、26-27と1点リードで前半を終了。

 3Qも点数は均衡。#13中山(3年・PG)、#23佐藤(2年・SF)#21橋本(4年・C)らが得点していく東海大に対し、青山学院大は#24安藤(3年・SF)の3P、合わせのプレーなどで加点。#3大崎の3本目の3Pも決まる。終盤に#0ベンドラメの3P、#19三ッ井(3年・SF)のシュートなどが決まった東海大が49-45として最終Qに入るが、青山学院大もすぐさま追いついた。どちらに転ぶかわからない状態となったが、開始3分を過ぎて#0ベンドラメ、#三ッ井と立て続けに決まった東海大の3Pが勝負を分けた。8点差をつけられた青山学院大はタイムアウトで流れを切ろうとするが、その後も#19三ッ井が連続ゴールを決めて東海大の流れは途切れない。さらに残り2分で#0ベンドラメのダメ押しの3Pが決まると勝負あり。68-52で東海大が2度目の戦いは完全勝利をおさめた。

写真:東海大は橋本の要所の3Pも効いた。


【ホームの慶應大に対し白鴎大が1点差の激闘を制す】
151017mozaki.jpg ホームに白鴎大を迎えた慶應義塾大。1巡目は災害で延期となり、日程を変更してこの日吉記念館で開催し、白鴎大に敗れただけに雪辱を果たしたいところ。しかし、ゲームの立ち上がりはまたしても白鴎大のリードから入った。1Qで#4梶原(4年・SG)の3Pが2本決まるなど、立ち上がりは白鴎大のペース。後手にまわった慶應大は次第に足を出して速攻も決まり、24秒オーバーも奪うなど守りも集中。17-14と白鴎大3点リードで2Qに入ると、立ち上がりで得点が続いて同点になり、勝負は振り出しに。しかし白鴎大は前の試合から調子の上がってきた#7米村(4年・SG)の3Pが2本決まると#17小倉(2年・PF)の3Pもこれに続き、#13野崎(2年・PG)の速攻も決まって一気にリード。前半は36-28と白鴎大リードで終了した。

 3Q立ち上がり、慶應大は#4福元(4年・PG)からのアシストで#22トカチョフ(2年・CF)のシュートに続き、#5大元(4年・G)の速攻、3Pで追い上げて1点差にせまるが逆転の一手が出ない。3Qも46-45と白鴎大1点リードに終わり、4Qに開始2分に#5大元のバスケットカウントでようやく慶應大が逆転。しかしすぐに白鴎大に返されて流れが掴みきれない状態が続いた。白鴎大は慶應大の守りに24秒オーバーを連発するが、それでもリードは譲らない。

151017kuroki.jpg 試合のハイライトは最後に訪れた。慶應大は#4福元の3P、そして福元のアシストから#7黒木(4年・CF)がバスケットカウントを決めて残り51秒で61-62とこの日2度目の逆転。流れは慶應大に来たかと思われた。白鴎大は得点チャンスを作れないまま、慶應大最後のオフェンスは#13西戸(3年・G)。しかし思い切ってペイント内に切れ込んだもののこのレイアップがはずれ、ターンオーバーに。#13野崎がボールを持った白鴎大の攻撃を止めにいくが、残り0.4秒で3Pのフリースローを与えてしまい万事休す。#13野崎はこれを2本決め、3本目はリングにあてて慶應大のオフェンスチャンスをつぶすと63-62と1点差で勝負を制した。

写真上:野崎は19分で19点。この日はベンチ出場だったが非常に攻撃的な選手で、チームに勢いをもたらした。
写真下:慶應大は最終盤に黒木がバスケットカウントを獲得し、逆転に成功したが筑波大戦同様1点に泣いた。


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2015.10.23 (Fri)

【2015リーグ2部】10/18レポート(第14戦)

1・2位対決は日本大、3・4位対決は日体大に軍配
神奈川が2勝目を挙げ下位争いも混沌

151018nitidai.jpg 勝負事では全員の望みが叶うわけではない。この1シーズン、もしくは大学4年間、もしくは十何年に及ぶバスケット人生をかけた想いが破れるさまも見届けねばならないのが、2部リーグという場所だ。

 1敗同士の早稲田大-日本大は、あえてのスモールラインナップをぶつけた日本大が72-70で1巡目のリベンジ。首位に躍り出た。一方、インカレ出場ラインである3位をめぐっては、大東文化大の自滅だった。70-61で勝った日本体育大は再び単独3位を確保した。

151018takati.jpg 関東学院大-立教大は、1Qこそ立教大#8阿部(4年・C)、関東学院大#45大熊(4年・F)の得点で拮抗する。だが、2Q頭の#8蜂谷(4年・PF)の得点以降、関東学院大は7分に渡って無得点となってしまう。外に偏るパターンで、リバウンドを支配した立教大が26-23から51-23と怒涛の攻勢を見せる。関東学院大はようやく#8蜂谷の3Pが決まり、ここから反撃というところで#45大熊が負傷退場。すでにスタメン2人が離脱しており、ダブルエースの片翼まで失う。後半は30点、40点と差が開いていく。立教大が経験の少ないメンバーに出場機会を与えたため4Qは関東学院大の得点が動いたが、それでも111-80と思わぬ大差がついた。

 神奈川大-中央大は、延長の末に神奈川大が72-70と粘り勝ち。これまでもリバウンド数で相手を上回る試合はあったが、それをフィニッシュまでつなげきることができた。中央大は振り返れば8~10位のチームが迫ってきている。

 次週、第15戦でも日本大-日体大、大東大-早稲田大が予定され、気の抜けないゲームが続く。

写真:決勝点を決めた新号を囲み、優勝したかのように喜ぶ日本大。
写真下:立教大は2年生の高地が今年どれだけ経験を積めるかが重要になる。


【江戸川大の波状攻撃を封じた東洋大が最後に笑う】
151018inoue.jpg 前日に関東学院大に競り勝って波に乗る江戸川大。同じく前日に大東文化大を追い詰め、自信をつけた東洋大が迎え撃った。1Q前半は6-6。ここで東洋大ベンチが先んじて動くと、#55井上(4年・SF)が起用に応えて3Pシュートを連発する。インサイドでは#54マッカーサーJr.(1年・PF・ディナ)が躍動、ハイペースで得点を重ねる。江戸川大は#10王(4年・C)、#23保岡(2年・SF)が返すも、外角の分だけ東洋大がリード。21-28で始まった2Q、江戸川大のゾーンディフェンスがはまる。リバウンドから#55栗原(3年・SF)の速攻、#10王のジャンプシュートでリズムをつくり、31-31と同点に持ち込む。東洋大は#30川上(1年・SG・市立船橋)の連続3Pで引き離そうとするが、江戸川大もすかさず返す。前半ラスト30秒にはスティールからのレイアップも決まり、39-37と逆転して終える。

 3Q、東洋大は#88山本(3年・PF)、江戸川大は#10王を中心に加点し、1ゴール差から離れない。打開したのは江戸川大#1平岩(2年・SF)。残り3分、この日あまり決まっていなかった3Pを沈めガッツポーズ、さらにはボールを奪っての速攻も決めて52-45とする。東洋大はこの後フリースローを与えてしまうなど後手に回るが、#11中村(3年・PG)がブザービーターで3Pを決め簡単には脱落しない。

151018kaiduka.jpg 4Q、#11中村がもう1本3Pを決め57-59と逆転。だが江戸川大もすぐ#55栗原が3Pを返す。さらに#23保岡が強く攻め込んでフリースローを獲得、66-59と差を広げていく。東洋大はここでディフェンスをゾーンに変更。江戸川大が攻めあぐねる間に、#25島崎(3年・G)のバスケットカウントで69-68と再び1点差とする。どちらも退かずフリースローを決め合った末、東洋大が再三のリバウンドから#88山本のロングシュートで残り1分半71-71の同点に。#54マッカーサーのブロックショットも炸裂、さらにフリースローを得るが成功は1投に留まる。1点ビハインドの江戸川大はタイムアウトを請求、#1平岩に託す。見事レイアップで応え、今度は東洋大のタイムアウトに。こちらは任された#11中村のシュートは落ちてしまうが、#2山口(3年・SG)が千金のリバウンドタップ。これが決勝点となり、73-74で東洋大が制した。

写真上:思いきりよくシュートを放つ東洋大・井上。
写真下:4年生の江戸川大・貝塚は大川主将とともによくチームに檄を飛ばす。


【最後まで接戦となるが日本体育大が勝利し一歩リード】
151018kato.jpg 共に10勝3敗で上位に位置している日本体育大大東文化大の一戦。入れ替え戦、インカレ出場を意識した、激しい戦いになることが予想された。

 1Q。大東文化大は#20毕(2年・PF)が活躍、ダンクを含む10得点でチームに貢献する。それに対して日本体育大も#75赤土(3年・PF)が内外様々な角度から攻めて8得点。15-16で大東文化大が1点差のリード。2Qも接戦に。序盤に日本体育大の#14大城(3年・PG)が外角のシュートを2連続で決めて逆転すると、そのまま今度は日本体育大リードでゲームが進んでいく。攻めていく中でどちらも3Pが多く決まり、32-29で2Qは終了。3Q前半は大東文化大が#68花井(3年・SG)の3Pで同点にし、そのまま得点が続いて逆転。しかし後半になると大東文化大の勢いは落ち、日本体育大のペースに。日本体育大は#75赤土を中心に加点し更に逆転。突き放しにかかるが、最後に大東文化大#99山崎が3Pを決めて食らいつき、49-44で3Qを終える。最終Q、前半はお互い点を取り接戦が続いたが、後半になって日本体育大が速攻やバスケットカウントなどで連続得点し10点差にまで開く。それでも大東文化大は#99山崎がなんとか3Pを決めて5点差に縮めるも、それ以降は得点できず。最後はファウルゲームとなり日本体育大がフリースローをきっちりと決めて、70-61で勝利した。

写真:日本体育大4年の加藤。高確率のシュートでチームを勝利へ導いた。


【GAME REPORT1】
神奈川大が守りきり2勝目
入れ替え戦回避にここからが正念場


151018kudo.jpg 守っても点が取れなければ勝てない。勝てないと頑張り続けるのも難しくなるもの。しかし、幸嶋監督が「真面目」と評する神奈川大の選手たちは心折れることなく守り続け、ついに10試合ぶりの勝利を手にした。

 1Q、中央大は中外バランスよく加点し4-11とリード。神奈川大は#55鈴木(4年・C)をコートに送ると、ブロックショットにバスケットカウントにと活躍。12-18とついていく。2Q、神奈川大#81金丸(3年・PG)がドライブやアシストで攻め気を見せる。#1田中(2年・SF)も続き、残り6分24-24の同点に。中央大はスクリーンでファールを取られる場面が続くが、#27宍倉(4年・C)がインサイドで存在感を発揮して残り2分28-34と押し戻す。神奈川大はスローインミスが出てしまうも、その後はディフェンスでしのぐ。

 3Q開始早々、中央大#25森(3年・CF)の連続得点で10点差となる。神奈川大はメンバーを入れ替えていく中で、#8内山(4年・PF)や#74佐藤(4年・C)が中で、#33阿達(2年・SG)や#24工藤(1年・PF・八千代松陰)が外から得点し、的を絞らせない。守っては難しいシュートを打たせ、リバウンドを奪取。34-42から4分間で46-42と12連続得点してみせ、Q終了時点でも50-46とアドバンテージを得る。

 4Q、神奈川大は#33阿達のロングシュート、#14田代(3年・SF)の3Pが気持ちよく決まり、残り6分61-52と逃げる。だが中央大は#6柿内(2年・G)が黙っていない。厳しい体勢からでもシュートを沈め、じわじわと追い上げる。1分を残して63-63と神奈川大を捕らえる。そして自分に注意が集まったところで#28鶴巻(1年・SF・幕張総合)にアシスト、逆転を演出した。一方の神奈川大はいくつか選択肢のある中、#81金丸は自らレイアップ。これを決めて延長に突入する。

151018abe.jpg OTはどちらもミスが出てしまう。中央大は#25森、神奈川大は#81金丸がベンチに下がってつった足を伸ばす仕草をするなど疲れが見える。その中で神奈川大#33阿達がフリースローを得て72-67と抜け出す。だが中央大は#14鈴木(4年・PF)が3Pを決め食い下がる。残り22秒、スローインで#15八木橋(3年・PG)がスティール。当然#6柿内に回すが、ドライブでスリップしてしまう。それでもボールは#14鈴木へつなぐものの時間が足りない。72-70で神奈川大が勝利のブザーを聞いた。

 神奈川大は、リーグ中盤まで「リーダーシップを取ろう」と周囲に促されるほど大人しかった4年生センターたちが積極的に攻めたことで、オフェンスがうまく回った。中央大は惜しい試合が続く。運びで当たられると苦労する面があり、チーム全体で改善したい。

写真上:神奈川大・工藤の得点力が効いた。
写真下:話し合う中央大。

※神奈川大・阿達選手、金丸選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT2】
堅守と機動力がぶつかり合った頂上決戦は
日本大#6新号のブザービーターで劇的な幕切れ


151018nihira.jpg ここまで10勝1敗で並ぶ日本大早稲田大の首位対決。勝者はリーグ優勝、そして1部入れ替え戦がぐっと近づく。

 先に流れをつかんだのは早稲田大。#34池田(4年・PG)の3Pシュートで先制すると、激しいディフェンスを仕掛けて日本大の出鼻を挫く。さらには#38宮脇(3年・C)のインサイドプレーや、2on2の形で#7石原(2年・PG)が加点し、交代で入った#18森井(2年・G)もドライブにアシストにと躍動。残り3分には18-8とリードを10点に広げた。だが、ここから日本大は反撃を開始。#1本村(1年・SG・土浦日本大)の1on1や#6新号(2年・PG)のスティールで悪い流れを断ち切り、怒涛の連続10得点。20-18と、2点差に追いついて2Qへ。

 2Qも引き続き早稲田大ペースで、3Pや速い攻撃が決まる。日本大は#7古牧(4年・SG)のリバウンドシュートで残り5分29-24とついていく。しかしミスが出てしまい、早稲田大#26富田(1年・C・洛南)のレイアップで35-24と2桁差がつく。これ以上離されたくない日本大は#0土屋(3年・PG)、#33上原(4年・SG)の3Pで反撃。40-31と1桁差に収めて折り返す。

151018morii.jpg 3Q、開始すぐ早稲田大のセンター#38宮脇が3ファウルとなってしまいベンチに下がる。日本大は高さで畳みかけるのではなく、#5仁平(3年・PF)を5番に置くスモールラインナップを展開。ボールが回り#24高橋(3年・SG)らの3Pも入り始める。だが、早稲田大は#7石原・#36澁田(3年・SF)が冷静に得点を重ね、残り2分半54-44と点差は変わらない。日本大のタイムアウトあけ、早稲田大は前から当たって主導権を維持しようとするも、逆にファウルが相次ぐ。この機に日本大は#24高橋がリバウンドシュート、さらに味方ベンチの目の前からブザービーターとなる3Pを決めて56-51と流れを引き寄せる。

 4Q、コートに戻った早稲田大#38宮脇が再びファールを取られ、1分も経たず交代せざるを得ない。日本大はリバウンドから#33上原の3P、さらに#5仁平のドライブとこのチャンスを生かし、60-58まで肉薄する。一方の早稲田大は#2木澤(4年・G)、#16山本(4年・F)の4年生が気を吐き、64-58と突き放す。しかし日本大#6新号を止めきれずフリースローを与えてしまう。日本大は堅守から#7小牧の速攻・アシストで残り3分64-64とついに並ぶ。早稲田大はたまらず#38宮脇・#8新川(2年・SF)・#18森井を投入、リバウンドとディフェンスの強化をはかる。攻めては#34池田がドライブを意地で決めれば、#8新川が3Pで援護。日本大は#6新号がピック&ロールからジャンプシュートを決めるものの、#11門馬(3年・SG)は好プレーもリバウンドを押し込めない。張り詰めたまま最後の1分を迎える。

 早稲田大は#38宮脇がチャージングで退場となってしまうのに対して、日本大#33上原が3Pを沈める。しかし早稲田大は気落ちせず、#18森井の目のさめるようなアシストを#36澁田が決め71-71。タイムアウト後、残り10秒、日大はこのQ当たっている#6新号に託す。シュートは外へ流れながらのレイアップとなったが、絶妙な力加減でバックボードに当たってネットをくぐる。同時に残り時間0となり、71-73で日本大が歓喜に包まれた。

151018monma.jpg 早稲田大もフィニッシャーの#7石原を終盤起用しておけばと思われるかもしれないが、それは終わった後ならいくらでも言える「たられば」だ。むしろ、最後の新号の1on1をファールなしでよく守ったと言える。また、大黒柱の#34池田の3Pが第12戦0/6、第13戦3/14、今日の後半も0/3(前半は2/2)と最近成功率が下がっており、本人曰く「絶不調」。ならばとドライブ主体に切り替えたのはさすがの対応だったが、なかなかファウルを取ってもらえなかった。マーク自体は激しく、途中ベンチに退いて接触や転倒の痛みを癒さねばならなかったほど。チームを支えてきた池田を今度はチームが支えられるよう、1つ1つのプレーを確実に積み上げたい。

 日本大は、試合展開に応じて組んだラインナップでもしっかりと適応。タレント性・柔軟性に富んだ、往年の雰囲気すら感じられた。これで単独首位。ただし、勝敗数が並んだ場合は得失点差で早稲田大が上回る。両チームとも大東大・日体大との対戦を残しており、予断を許さない。

写真上:ポジション争いで激しくやり合う日本大・仁平と早稲田大・富田。
写真中:早稲田大・森井は課題の外角が成長、得意の守備にも好影響が見られる。
写真下:ハッスルプレーが持ち味の日本大・門馬。ムードメーカーでもある。

※日本大・上原選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  14:02  |  2015リーグ戦2部・3部/入替戦  |  Top↑

2015.10.22 (Thu)

【2015リーグ2部】10/17レポート(第13戦)

全試合接戦となるも上位4チームからの金星はなし
3勝目の江戸川大が入替戦回避に向け1歩抜け出す


151017edogawa.jpg 第13戦は第1試合定時になっても試合環境が整わず、35分遅れでの進行となった。この幕開けは、5試合がどれもただでは終わらないことを予言していたのかもしれない。

 残留争いを占う上で重要な江戸川大-関東学院大は、何度もリードが入れ替わる激戦に。ラスト3分の運動量と執念に勝った江戸川大が78-71で勝利した。第2試合は中央大早稲田大に互角のプレーを見せるも、1Qの15点ビハインドが響き、72-80と1歩及ばなかった。

 神奈川大は#88万(4年・C)を欠く日本体育大からリバウンドを連取。#35池谷(4年・PF)のインサイドプレイ、#74佐藤(4年・C)のブロックショットなどで2Q残り4分まで20-22とついていく。ただフリースローと3Pシュートが決まらず、その間に22-33と前半で2桁差をつけられてしまう。3Qには日体大#35佐々木(4年・SF)の得点などで20点の差が開く。しかしここで日体大#32フェイ(1年・C・大分明豊)が足の痛みを訴えてベンチに下がると、神奈川大がじわじわと返し始める。もう1本出ればわからないという場面をつくるも、活かしきれず。54-65で日体大がリードを守りきった。

 立教大日本大に先行して折り返す。日本大はフリースローのミスに苦しむも、リバウンドで圧倒。手数で畳みかけて78-70と引っくり返した。因縁の対戦となった大東文化大-東洋大は、1巡目で勝利した東洋大が立ち上がりの主導権を握る。前半のうちに大東大がアジャストしたかと思いきや、4Qに東洋大が猛追。63-60で大東大が辛くも逃げ切る形となった。

 リーグも終盤に突入すると、これまでの勝敗数やメンバーのサイズ・実績などでは必ずしも展開を語れなくなってくる。勝利への欲求がどれだけ強いか。それをどれだけ限られた残り試合で、コートで表現できるか。最後に残る根の部分での戦いだ。

写真:1度で決めきれず苦笑いの江戸川大・平岩。だがそのゴールへの気持ちの強さは、時に何をも凌駕する。


【GAME REPORT1】
セカンドショットを重ねた江戸川大が執念の3勝目
関東学院大は主力を欠く不運に泣く

151017kurihara.jpg 2勝同士の8・9位対決は、互いの4年生が「我慢!」「ここだぞ」と何度も叫び合う死闘となった。

 開始時刻が遅れてなかなか定まらないかと思えば、決定のアナウンスからわずか5分で始まった1Q。関東学院大は指令塔の#11伊藤(3年・PG)がドライブを試みた際に負傷、1分も経たず交代を余儀なくされる。なかなかパスが回らないが、#8蜂谷(4年・PF)・#7鳴海(2年・PF)の3Pで加点する。江戸川大も#23保岡(2年・SF)、#1平岩(2年・SF)が応戦。残り4分15-14と譲らない。ここから江戸川大が#1平岩のリバウンドショット、#23保岡のスティールからのレイアップなどで22-14と突き放す。しかし関東学院大は#45大熊(4年・F)の3ショットフリースロー、#8蜂谷の3Pでじわりと詰め、24-20で終える。

 2Q、江戸川大は#10王(4年・C)にボールを集めるが、連続得点とはいかない。対照的にビッグマンのいない関東学院大はオフェンスが外角に偏る。2桁差はつかないものの、同点になることもないまま進む。均衡が崩れたのは残り3分。関東学院大#7鳴海の連続3Pで35-35と振り出しに戻る。江戸川大はフリースローのチャンスを得るもきっちり決められず、関東学院大に#25鷲津(4年・SF)の速攻で36-37と逆転を許す。

 3Qも緊迫した攻防が続く。江戸川大にブレイクが出始め、#33大川(4年・PG)らがレイアップを決めれば、関東学院大は#33西田(2年・PG)らが3Pを決め返す。50-53と関東学院大リードで残り3分を切る。ここでタイムアウトを挟んで、江戸川大がチャージ。#1平岩がスティールや華麗なステップなど運動能力をいかんなく発揮し、速い攻撃で次々得点。58-53と畳み掛ける。しかし関東学院大#8蜂谷がブザービーターで3Pシュートを沈め、2点差で最終Qに突入した。

151017nisida.jpg 4Qは主導権がめまぐるしく入れ替わった。立ち上がりは江戸川大#10王がインサイドで連続得点、65-58とリードを広げる。しかしパスミスが出る間に関東学院大が#45大熊のロングシュートなどで65-62と追いすがる。今度は江戸川大#23保岡がリバウンドからの3P、裏を突いてのゴール下で70-62とすれば、関東学院大は3Pや#33西田のドライブで70-71と3分を残して逆転してみせる。そのまま関東学院大が押し切るかと思われたが、江戸川大の執念が勝った。シュートが外れても自らリバウンドに飛び込み、#23保岡・#1平岩が決めるまで打って3連続得点。残り48秒76-71として関東学院大をタイムアウトに追い込む。関東学院大は#45大熊、#8蜂谷の3Pに託すものの、疲れもあってか決めきれない。ファールゲームを仕掛けるも、江戸川大のシューター#55栗原(3年・SF)に確実にフリースローを決められ、78-71でタイムアップ。江戸川大の勝利となった。

 関東学院大は先週スタメンの#23永野(3年・CF)が負傷離脱、さらにこの試合では開始直後に#11伊藤まで欠く形となったが、#7鳴海、#33西田、シックスマン#25鷲津が見事カバーした。ただ、7番手以降が手薄となり、わずかでも休みながらプレーできた江戸川大の主力の勢いを最後は止めきれなかった。

 江戸川大は関東学院大との対戦成績を2勝とし、勝ち数でも1つリード。10位の神奈川大には星2つ差をつけ、3部入替戦回避に向け大きく前進した。

写真上:江戸川大・栗原はバタバタしかねないところを落ち着かせる存在。
写真下:関東学院大・西田はこれまで2ガード起用が多かったが、1ガードでも堂々とプレー。

※江戸川大・王選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【GAME REPORT2】
中央大が早稲田大に追いすがるも、あと1本が出ず

151017sibuta.jpg 先週日体大を破った中央大早稲田大との一戦も、#27宍倉(4年・C)のジャンプシュートなどで6-7と好ゲームを予感させる立ち上がりとなる。しかし早稲田大がバックコートから当たっていき、インサイドにボールが入ればダブルチームを仕掛けると、続かなくなる。中央大が5分以上沈黙する間に、早稲田大は#38宮脇(3年・C)のバスケットカウント、#8新川(2年・SF)の速攻、#36澁田(3年・SF)のゴール下などで22-7と差を開く。

 24-9で迎えた2Qも、中央大は決まったかと思われたシュートがリング上を回って落ちるなど、運も向いてこない。一方の早稲田大は#18森井(2年・G)ら交代メンバーが伸び伸びとプレー、一時は20点差をつける。だが中央大は前半終了間際に#9阿部(2年・G)の速攻などで41-27と後半につなげた。

 3Q、中央大は前半タッチのよかった#6柿内(2年・G)、#18國政(4年・F)を起用。これが当たり、#18國政の連続3Pで43-33と迫る。早稲田大は#7石原(2年・PG)が巧さを見せるも、その後はパスやイージーシュートのミスが出てしまう。中央大はこの機を逃さず、#6柿内の3Pや#25森(3年・CF)の得点で54-46と1桁差に持ち込む。早稲田大はタイムアウトで仕切り直し、4アウトの中央大とのサイズのミスマッチを的確に突いて62-49と盛り返す。

 4Q、中央大は#14鈴木(4年・PF)が得点にリバウンドにと奮闘。#28鶴巻(1年・SF・幕張総合)の3Pシュートを引き出す。さらに#6柿内のあわやバスカンという1on1で6分半を残して67-62と、勝負の行方はわからなくなる。しかし、直後にインサイドの要#25森がファウルアウト。もう1本が出ない。早稲田大は#2木澤(4年・G)、中央大は#6柿内が決め合い、74-69と5点差のまま残り3分を迎える。ここで中央大は森の不在が響き、3P一辺倒となってしまった上、決めきれない。早稲田大はこのリバウンドを速攻につなげて勝負あり。80-72で1Qの貯金を守った。

 中央大はリーグ中盤からこちら、バスケットの内容自体はよくなってきている。それだけに1Qの点差が悔やまれる結果となった。

写真:早稲田大・澁田はここ3試合スタメン起用。そつのないプレーが特長だが、混戦でバッシュが脱げてしまった場面はさすがに苦笑い。


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2015.10.21 (Wed)

【2015リーグ】10/24、10/25予定(第8週)

■関東大学1部リーグ
10月24日(土)
専修大学生田キャンパス

11:00 専修大学vs慶應義塾大学
12:40 法政大学vs国士舘大学
14:20 東海大学vs拓殖大学
明治大学和泉キャンパス
15:00 筑波大学vs白鴎大学
16:40 明治大学vs青山学院大学

10月25日(日)明治大学和泉キャンパス
11:00 専修大学vs国士舘大学
12:40 拓殖大学vs慶應義塾大学
14:20 白鴎大学vs青山学院大学
16:00 筑波大学vs法政大学
17:40 東海大学vs明治大学

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■関東大学2部リーグ
10月24日(土)日本体育大学世田谷キャンパス

11:00 立教大学vs神奈川大学
12:40 中央大学vs江戸川大学
14:20 関東学院大学vs東洋大学
16:00 日本大学vs日本体育大学
17:40 大東文化大学vs早稲田大学

10月25日(日)日本体育大学世田谷キャンパス
11:00 立教大学vs江戸川大学
12:40 日本体育大学vs東洋大学
14:20 早稲田大学vs神奈川大学
16:00 日本大学vs中央大学
17:40 大東文化大学vs関東学院大学

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■関東大学3部リーグ2次ステージ上位リーグ
10月24日(土)駒澤大学玉川キャンパス

13:00 東京成徳大学vs山梨学院大学
14:40 順天堂大学vs埼玉工業大学
16:20 駒澤大学vs玉川大学

10月25日(日)駒澤大学玉川キャンパス
13:00 山梨学院大学vs埼玉工業大学
14:40 玉川大学vs東京成徳大学
16:20 駒澤大学vs順天堂大学

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■関東大学3部リーグ2次ステージ下位リーグ
10月24日(土)駒澤大学玉川キャンパス

13:00 学習院大学vs明治学院大学
14:40 東京経済大学vs関東学園大学
16:20 西武文理大学vs東京農業大学

10月25日(日)駒澤大学玉川キャンパス
13:00 明治学院大学vs関東学園大学
14:40 東京農業大学vs学習院大学
16:20 西武文理大学vs東京経済大学






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2015.10.18 (Sun)

【2015リーグ】10/18結果

■関東大学1部リーグ
10月18日(日)慶應義塾大学日吉キャンパス

筑波大学63(18-11,15-18,12-26,18-17)72拓殖大学
青山学院大学73(15-14,18-19,16-15,24-11)59国士舘大学
明治大学80(16-14,21-7,24-10,19-24)55専修大学
東海大学87(21-6,30-11,16-13,20-14)44白鴎大学
法政大学66(25-22,12-19,14-18,15-14)73慶應義塾大学

拓殖大学   13勝1敗
東海大学   13勝1敗
筑波大学   10勝4敗
専修大学   7勝7敗
青山学院大学 7勝7敗
明治大学   6勝8敗
白鴎大学   5勝9敗
慶應義塾大学 5勝9敗
法政大学   3勝11敗
国士舘大学  1勝13敗

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■関東大学2部リーグ
10月18日(日)日本体育大学世田谷キャンパス

東洋大学74(28-21,9-18,17-18,20-16)73江戸川大学
関東学院大学80(21-26,9-33,16-30,34-22)111立教大学
中央大学70(18-12,16-16,12-22,19-15,5-7*)72神奈川大学 *OT
日本大学73(18-20,13-20,20-16,22-15)71早稲田大学
大東文化大学61(16-15,13-17,15-17,17-21)70日本体育大学

日本大学   13勝1敗
早稲田大学  12勝2敗
日本体育大学 11勝3敗
大東文化大学 10勝4敗
立教大学   6勝8敗
東洋大学   6勝8敗
中央大学   5勝9敗
江戸川大学  3勝11敗
神奈川大学  2勝12敗
関東学院大学 2勝12敗

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■関東大学3部リーグ2次ステージ上位リーグ
10月18日(日)駒澤大学玉川キャンパス

玉川大学58(7-18,19-21,20-10,12-14)63埼玉工業大学
順天堂大学78(23-23,21-24,22-19,12-15)81山梨学院大学
駒澤大学76(22-15,20-14,11-13,23-17)59東京成徳大学

駒澤大学   14勝0敗
順天堂大学  11勝3敗
山梨学院大学 8勝6敗
埼玉工業大学 8勝6敗
玉川大学   7勝7敗
東京成徳大学 6勝8敗

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■関東大学3部リーグ2次ステージ下位リーグ
10月18日(日)駒澤大学玉川キャンパス

東京農業大学82(12-11,19-22,26-16,25-18)67関東学園大学
東京経済大学85(19-16,13-18,28-12,25-26)72明治学院大学
西武文理大学77(15-6,19-14,24-13,19-16)49学習院大学

東京経済大学 8勝6敗
西部文理大学 7勝6敗
学習院大学  5勝9敗
明治学院大学 5勝9敗
東京農業大学 5勝9敗
関東学園大学 0勝14敗

4部以下の予定は、関東大学バスケットボール連盟のサイトでご確認ください。


 

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2015.10.17 (Sat)

【2015リーグ】10/17結果

■関東大学1部リーグ
10月17日(土)慶應義塾大学日吉キャンパス

明治大学68(12-17,22-12,22-13,12-18)60国士舘大学
筑波大学101(26-9,22-17,32-20,21-18)64専修大学
法政大学68(16-16,18-21,14-25,20-21)83拓殖大学
東海大学68(13-17,13-10,23-18,19-7)52青山学院大学
白鴎大学63(17-14,19-14,10-17,17-17)62慶應義塾大学

拓殖大学   12勝1敗
東海大学   12勝1敗
筑波大学   10勝3敗
専修大学   7勝6敗
青山学院大学 6勝7敗
明治大学   5勝8敗
白鴎大学   5勝8敗
慶應義塾大学 4勝9敗
法政大学   3勝10敗
国士舘大学  1勝12敗

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■関東大学2部リーグ
10月17日(土)日本体育大学世田谷キャンパス

関東学院大学71(20-24,17-12,19-22,15-20)78江戸川大学
中央大学72(9-24,18-17,22-21,23-18)80早稲田大学
神奈川大学54(12-14,10-19,16-19,16-13)65日本体育大学
日本大学78(18-15,16-24,20-15,24-16)70立教大学
大東文化大学63(8-14,21-4,16-15,18-27)60東洋大学

早稲田大学  12勝1敗
日本大学   12勝1敗
日本体育大学 10勝3敗
大東文化大学 10勝3敗
立教大学   5勝8敗
中央大学   5勝8敗
東洋大学   5勝8敗
江戸川大学  3勝10敗
関東学院大学 2勝11敗
神奈川大学  1勝12敗

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■関東大学3部リーグ2次ステージ上位リーグ
10月17日(土)駒澤大学玉川キャンパス

東京成徳大学66(13-19,28-8,12-18,13-29)74埼玉工業大学
順天堂大学(※)玉川大学
駒澤大学94(26-13,16-29,25-14,27-30)86山梨学院大学

駒澤大学   13勝0敗
順天堂大学  11勝2敗
玉川大学   7勝6敗
山梨学院大学 7勝6敗
埼玉工業大学 7勝6敗
東京成徳大学 6勝7敗

※スコアは公式記録が発表され次第、掲載します

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■関東大学3部リーグ2次ステージ下位リーグ
10月17日(土)駒澤大学玉川キャンパス

学習院大学92(23-15,13-8,27-12,29-26)61関東学園大学
東京経済大学76(9-21,20-13,22-4,25-27)65東京農業大学
西武文理大学70(25-14,13-24,19-23,13-20)81明治学院大学

東京経済大学 7勝6敗
西部文理大学 6勝6敗
学習院大学  5勝8敗
明治学院大学 5勝8敗
東京農業大学 4勝9敗
関東学園大学 0勝13敗

4部以下の予定は、関東大学バスケットボール連盟のサイトでご確認ください。

 
 

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2015.10.17 (Sat)

【2015リーグ戦1部】10/11レポート(第12戦)

拓殖大が国士舘大に逆転勝利で首位を守る
中盤〜下位には4勝で3チームが並ぶ

151011tongu.jpg 大きな動きはないものの、第11戦に続きこの第12戦も大小の怪我人が目立つことになった。専修大を攻守で引っ張る渡辺が12戦は欠場。拓殖大のバンバや白鴎大のジャニとリバウンド王争いをしていたが、それもここで勝負は一旦ストップになる。拓殖大の赤石、明治大の伊澤や吉川も試合中に足を痛めるなど、怪我が相次いでいる。重症でなければ騙し騙しやり続ける選手もいるが、2か月の長丁場とはそうしたコンディションとの戦いでもあることを如実に感じる時期に入っている。


 3勝目をあげて下位から盛り返している白鴎大法政大と対戦。一方の法政大は#24加藤(4年・GF)を今週も欠いており、得点面では苦しいところ。互いに大量得点するチームではなく、1Qは12-15とゆるやかに立ち上がるが、2Qになり白鴎大は#12川邊(3年・PF)の3Pも決まっていく。法政大は#7藤井(3年・SG)のシュートや#16沼田(4年・C)の速攻なども出るが、前半は白鴎大の4点リード。後半3Q、白鴎大は#7米村(4年・SG)の3Pで波に乗り、法政大を引き離すと48-70で4勝目を収めた。法政大は得点でも苦しいが、リバウンド数で差をつけられ、追い上げ叶わず。

 主力が3人不在の東海大と、前日の試合で負傷した#6渡辺(3年・PF)が欠場となり#24田代(4年・PF)とともに2名不在となってしまった専修大。お互いメンバーはいるものの多少苦しい台所事情での戦いとなったが、東海大が1Qから33得点をあげてリードを奪う。2Qこそ9点と失速するものの、専修大もさほど得点を伸ばせず90-72で東海大が勝利した。

写真:東海大は特にインサイドが手薄になってしまっている。頓宮の安定した活躍は必須だ。

※白鴎大・米村選手のインタビューは「続きを読む」へ。



【拓殖大が2桁差を引っくり返し首位を守る】

151011iwata.jpg 前日、東海大を相手に最後まで粘った国士舘大は、1Q序盤から#22原(4年・PG)の3Pが決まる。さらに#66馬(3年・C)、#32臼井(2年・PF)らが拓殖大#23バンバ(3年・C)に簡単にリバウンドを取らせない。途中ベンチテクニカルを取られてしまうも、#23寺田(4年・SF)の得点で仕切り直す。ラスト30秒を切って#15下(1年・PG・浜松開誠館)の3Pシュートも決まり、22-17と先手を取った。2Qも拓殖大のターンオーバーを誘い、#15下の連続得点で29-19とする。一方の拓殖大は#13阿部(2年・市立船橋)が続けてスティールから速攻を繰り出し6点差まで詰める。この後は双方ミスが続く中、拓殖大はラスト3分ノーゴール。その間に国士舘大が39-27とリードを広げて終える。

 3Qは国士舘大が開始から5分間で3P1本に留まるのに対して、拓殖大は#23バンバの1on1や3Pでチャージ。リバウンドにも飛び込んでいき、#13阿部がバスケットカウントにつなげて42-42と振り出しに戻す。一進一退となるが、残り10秒で拓殖大#39成田(3年・SG)がスティールから3Pをねじ込み、51-54とする。成田は4Q早々にも3Pを沈めて拓殖大ペースに。残り5分には54-62まで差をつけるが、ここでその成田が負傷退場するとオフェンスのリズムが崩れてしまう。国士舘大にとってはチャンスだったが、フリースローのミスが響き、3点差までしか追い上げられない。残り45秒、国士舘大の得点源#22原へのパスを拓殖大#13阿部がスティール、レイアップにつなげ67-62として勝負あり。ファールゲームのフリースローも決めた拓殖大が70-62で首位を守った。

 やや危ないように見える試合もあるが、首位を守る拓殖大。池内監督「優勝できたらそれは嬉しいですが、まだまだ簡単には見えてきません。ただ、今年のチームは熱心に練習する、いいチーム」と優勝まだ視野に入っている様子ではない。しかし失点が少ないゲームを続けている内容だけではなく、主将の岡本など、4年生のあり方やチームのまとめ方には信頼を置いている。「やはり学生スポーツは最上級生。最上級生がしっかりしていれば大きく崩れることはありませんし、下級生たちもついてきます」と、チームとしての良さを生かしこのまま走りぬけられるかに注目だ。

写真:拓殖大・岩田は要所でリバウンドに絡み、バンバの負担を軽くしている。

※国士舘大・臼井選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【慶應大が後半盛り返して4勝目】

151011oomoto.jpg 1戦目は延長戦で慶應大が勝利した明治大慶應大のカード。明治大が4勝、慶應大が3勝という中盤から下位でやや苦戦の見える両チームだ。1Q、慶應大はシュート精度を欠くがじわじわ調子を上げて1Qは10-15のリード。しかし2Qになると明治大は#2齋藤(2年・PG)のスティールからの速攻や#50伊澤のシュートなどで盛り返し、#32吉川(2年・SG)も当たって逆転。慶應大は明治大のディフェンスに攻めあぐね、2Qわずか9点に終わると28-24と明治大リードで前半を終えた。追う慶應大は3Qに#4福元(4年・PG)や#7黒木(4年・CF)の速攻が生まれ、逆転するが明治大も離れず44-46の慶應大2点リードで4Qに入った。明治大は4年生が奮起し#50伊澤、#55吉本(4年・SG)が好く店を重ねるが、#32吉川、#50伊澤が足を痛めてベンチへ下がると苦しくなった。慶應大はここで#7黒木が奮起。オフェンスリバウンド、ミドルシュートを次々と決めると、残り1分半で#5大元の3Pが決まり流れが慶應大に傾くと、そのまま逃げ切り62-71で勝利。慶應大が昨日わずかのところで逃した4勝目を手に入れた。

写真:3Pの当たりがなかなか来なかった大元だが、最後の勝負どころで決めた。

※明治大・齋藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【筑波大がロースコア勝負を制す】

151011hata.jpg 10月11日時点で1部リーグ3位の筑波大と5位の青山学院大の上位陣同士の対決。昨年度、インカレを制したタレントが揃う筑波大とオフェンス面で課題がある青学との試合は、青学が筑波の個人技をチームでどれだけ守れるか、また得られたオフェンスチャンスをどれだけものにできるかが勝負の分かれ目となるか。

 第1Q、試合開始5分で3-3と両者重い立ち上がりとなる。筑波大が#17杉浦(2年・PF)の3Pとドライブ、#6馬場(2年・PG)の速攻で流れをつくる一方で、青学は中々オフェンスの形をつくることができず、第1Qは6-12と筑波大リードで終える。第2Q、青学は#24安藤(3年・SF)が積極的に1 on 1からジャンプシュートを狙っていくがマークを振り切れず、得点につながらない。途中#18笠井(4年・PG)の好ディフェンスからの速攻が見られたが後が続かず、青学は堪らずにタイムアウトを取る。流れを変えたい青学だが外からの単発のシュートやディフェンスリバウンドが取れない場面が多く見られ、その間に筑波大は#6馬場のダンク、#92村越(4年・PF)のゴール下、#17杉浦の3P、ジャンプシュートで得点を重ね、第2Qは14-28と青学に差をつける。第3Qは両者互角の戦いとなる。青学のルーキーである#32前田(山形南・1年・SF)のジャンプシュート、アシストからの連続6得点により7点差に詰め寄り、青学に良いリズムが生まれる。しかしこれには筑波大#46生原も黙ってはおらず、3P、1 on 1、アシストと9得点に絡む活躍を見せ、再び差を広げる。要所で青学の#24安藤、#18笠井らの好ディフェンスからの得点も見られたが、第3Qは32-46で筑波大リードとなる。第4Q、筑波大が停滞している間に青学は第3Qの勢いをそのままに、#18笠井が積極的に1 on 1を仕掛けてフリースローを獲得していく。しかし最後は前半の差を埋めるまでには至らず、試合は50-58で筑波大が勝利を収めた。

写真:筑波大は新人王の波多の出場機会が増えてきた。手薄な3番ポジションをカバーできるか。


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2015.10.17 (Sat)

【2015リーグ1部】10/10レポート(第11戦)

筑波大は慶應義塾大に1点差の逆転勝利
リーグは終盤に向けて怪我人の有無も重要な要素に


151010terada.jpg 関東に大学リーグ第6週は、日本体育大学における1部2部共催となり、2面で10試合が行われた。順位に変動はなかったが、各チームとも終盤戦に入り、怪我人が増えつつある。東海大、筑波大、専修大といったところでは主力の離脱が目立ち、安定性を欠く場面も見られた。コンディション的に苦しくなる終盤戦をどう耐えぬくかも、長いリーグ戦でチーム力が試されるといえる。

 中盤で足踏みの続く明治大は首位拓殖大に対し1Qで25−6と出遅れると、その差を埋められず。その後安定して得点を重ねた拓殖大が75−37で勝利し、首位を守った。

 東海大国士舘大と対戦。第7週にして#1小島(4年・PG)、#21橋本(4年・C)、#3大矢(3年・PF)が怪我でベンチを外れることになり、#91山本(2年・PF)、#10鶴田(1年・PF・東海大三)といったネクストジェネレーションがインサイドでは起用されることになった。国士舘大は#22原(4年・PG)、#23寺田(4年・SF)、#15下(1年・PG・浜松開誠館)らのシュートが当たって大きく差のつかないまま試合は進むが、東海大はリードを守りきり74—64で逃げ切った。陸川監督はインサイドのバックアップに対し「リバウンド、あとはインサイドのディフェンスを頑張ること」を期待。それに応えられるプレーができるかどうかが見ものだ。

写真:インサイドの馬が怪我もあり、寺田の活躍時間も増えてきた。ここ数試合は定評のあるアウトサイドが好調。


【法政大とのシーソーゲームは青山学院大が制す】
151010takahashi.jpg 青山学院大-法政大は、かさむファールに苦しみながらも、3P成功率で上回った青山学院大に軍配が上がった。

 立ち上がりは8-8と拮抗。両チームともベンチメンバーを投入して流れを掴みにかかる。この後、青学大が3Pで抜け出し、チームファールフリースローを得るが2本きっちり揃えられない。法政大は#16沼田(4年・C)の得点でついていく。1Q残り1分、青学大はその沼田を囲んでボールを奪うが、レイアップを決めきれない。法政大は#91竹内(1年・C・西武文理)がブザービターを沈めて20-14と2Qにつなぐと、ゾーンディフェンスが奏功。#14植村(2年・PG)のドライブで29-30と逆転に成功する。しかし青学大もアジャストし、#24安藤(3年・SF)が連続3Pを決め35-30で折り返す。

 3Q、ファールのこんだ青学大#11田中(4年・PF)がベンチスタート。これを生かしたのは法政大で、#16沼田のバスケットカウントなどで再度逆転に成功する。しかし青学大も#8時田(2年・PF)がすかさず返す。明暗を分けたのは、44-44で迎えたラスト3分。青学大がノーマーク3P、#18笠井(4年・PG)の速攻など、らしいプレイで畳み掛ける。対照的に法政大はフリースローの3点に留まった。54-47で迎えた4Q、青学大はインサイドのミスマッチを突ききれないが、法政大も外のシュートを決められず、65-55で青学大が6勝目を上げた。

 法政大は青山学院大が足踏みにつけこめず、7位ながらも勝ち数は8位慶應義塾大・9位白鴎大と同じ3勝に留まっている。今後、どちらに転ぶかわからない試合は必ずものにしたいところだ。

写真:青山学院大は高橋が田中の不在をつないだ。リバウンドで21本差をつけたのも勝因の1つ。


【GAME REPORT1】
"守って走る"持ち味を発揮した白鴎大が
専修大を振り切り、嬉しい3勝目


151010kouma.jpg エース田代(4年・PF)が欠場中だが勢いの衰えない専修大と、先週明治大を延長の末破って自信をつけつつある白鴎大の対戦は、白鴎大が後半抜け出して勝利を収めた。

 ゲーム開始から専修大が連続ゴールを上げるのに対して、白鴎大は#23ジャニ(3年・C)を軸にしようとするもターンオーバーが続く。しかしベンチからコーチに入った#12川邊(3年・PF)が外打ちに逃げず、ゴールに向かっていき突破口を開く。専修大ディフェンスが広がったところで#11曾田(3年・PG)から#23ジャニへ続けてアシストが通り、11-8と食らいつく。専修大は#32野口(1年・C・福大大濠)がゴール下で活躍、白鴎大#23ジャニから2ファール目を奪う。専修大はさらに#6渡辺(3年・PF)が3Pをブザービーターで沈め、1Qを20-12とする。

 2Q、白鴎大は#12川邊が内外で得点。さらに#6神里(2年・PG)がコートに戻った#23ジャニのダンクを引き出し、22-21と肉薄する。それでも専修大は慌てず、#7國分(3年・PF)らの多彩なオフェンスで加点。白鴎大がアウトサイドに手こずる間に32-21と引き離す。白鴎大はここでめげずに泥臭いディフェンスを展開し、攻めても#23ジャニのリバウンドシュートなどで32-30と粘る。

151010noguti.jpg 3Qは両チームとも譲らず、42-42の同点で残り4分を迎える。抜け出したのは白鴎大だった。ディフェンスリバウンドから#13野﨑(2年・SG)が走り、カウントワンスローも決めて42-47と、ついに逆転する。だが専修大も簡単には引き下がらない。44-51で迎えた4Q、#7國分が外から射抜く。ここからというところだったが、奮闘していた#6渡辺を負傷で失う。得点が止まってしまい、じわじわと差を広げられて残り6分半には47-57と2桁差になる。白鴎大にとっては安全圏かと思いきや、専修大は#7國分・#13石上(4年・PG)の3P、さらに#11秋山(2年・PG)のフリースローで残り3分60-61とあっと言う間に振り出しに戻す。白鴎大はリバウンドが取れていなかったが、この大事な時間帯に#12川邊、#23ジャニのレイアップという確率の高いシュートにつなげてみせる。5点差となったラスト30秒、専修大はタイムアウトを重ねて3Pシュートのチャンスをつくろうとするが、ミスが出てしまい64-71でタイムアップ。チーム初の連勝を決めた。

写真上:高麗の献身的なプレイが白鴎大には欠かせない。
写真下:専修大・野口は、リバウンドが頭の上に降ってくるかのように見える、勘のよい選手。成長が楽しみだ。


【GAME REPORT2】
慶應大が前半に大量リード
筑波大は後半に猛追し、1点差の逆転勝利


151010sugiura.jpg 3勝で下位にとどまる慶應義塾大は3位に位置する筑波大に挑み、最後の最後までわからない勝負を繰り広げた。

 慶應大は#5大元(4年・G)がゲーム序盤からシュートを決めていき、筑波大は#6馬場(2年・SF)、#46生原(3年・PG)、#17杉浦(2年・PF)のバスケットカウントも出る。しかしディフェンスからの速攻など持ち味を出せた慶應大が21-14とリードして1Qを終えると、2Qもその勢いを持続。#5大元が引き続き得点を引っ張り、#22トカチョフ(2年・CF)、交代で入った#18高橋(2年・PF)も内外からシュートを決めていく。一方の筑波大は後手にまわり、ミスも続いて得点が止まりがちに。#6馬場も速攻をミスするなどらしくないプレーで乗りきれず、終盤に#17杉浦が2連続ゴールを決めてなんとか得点を詰め、35−31の慶應大リードで前半は終えた。

 3Qの立ち上がりはここも慶應大が流れを掴んで離さず、#22トカチョフ、#5大元の2本の2Pも飛び出し開始4分で18点を稼ぐ猛ラッシュ。筑波大はタイムアウトで修正をはかり、ディフェンスをプレスに切り替える。すると慶應大はこれに苦戦。ほとんどのポジションでサイズの上回る筑波大に対し、簡単にシュートを打てなくなってしまう。筑波大は慶應大の攻撃を止めることに成功すると次々にフリースローを獲得するが、4本連続で得たフリースロー8本をなんと1本しか決めることができず、チャンスを生かせない。互いに得点を増やせないまま54−44の慶應大10点リードで勝負は4Qに入った。

 筑波大はディフェンスを継続し、慶應大はタフショットの連続に。24秒をギリギリ使ってのシュートになるが、きれいな形では攻められない。筑波大も一気に流れを変えることはできないが、#17杉浦の得点でコツコツと差を詰めていく。互いになかなか勝負のペースを掴めない状況で展開は慶應大が守り切って逃げるか、筑波大が時間内に追いつけるかの様相を呈すが、残り4分、筑波大は#6馬場が「遠かったけれど絶対に決めようと思った」というダンクをすれすれで決めると、#46生原が3Pで援護。#92村越(4年・PF)、#17杉浦らがペイント内で次々得点し、残り2分遂に57−58と逆転に成功。慶應大は#7黒木(4年・CF)のフリースローですぐさま逆転し直すが、#92村越にオフェンスリバウンドを奪われ再度筑波大が1点リード。残り1分を切り、試合は最後の攻防に入った。決めれば返す流れが続く状況の中、最終盤、慶應大は#7黒木がオフェンスリバウンドからの得点で63−62に。残りわずか、最後の筑波大のオフェンスはゴール下の混戦の中から#92村越が冷静に打ったというシュートが見事決まり63−64。ブザーが鳴り響き、筑波大が最後の最後で逆転で勝負を制した。

 慶應大は出足からアグレッシブでここ数試合の良い流れを継続していた。ただ、後半武器である足を止められると、攻撃が回らなくなり得点がストップしたのが惜しかった。

 筑波大は満田が怪我で欠場するなど、ベンチ層が手薄になり苦しんだ部分もある。しかし勝負どころでフリースローをほとんど落とすなど単純なミスも続き、安定度を欠いた。

写真上:筑波大は杉浦が17得点。得点が欲しい苦しいところでゴールを決めていった。

※筑波大・村越選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2015.10.17 (Sat)

【2015リーグ2部】10/11レポート(第12戦)

日体大が中央大に敗れ3敗目を喫す
1勝同士で迎えた9・10位対決は関東学院大が勝利


151011chuo.jpg 長丁場のリーグ戦も2/3を終えた。課題をうまく克服し調子が上がっているチームもあれば、ケガなど思わぬピンチに見舞われるチームもある。最後に笑うためには、今が踏ん張りどころと言える。

 江戸川大と対戦した早稲田大は1Qに大きなアドバンテージを得るも、外角が当たらず詰め寄られてしまう。だが、ターンオーバーを誘って4Qに突き放し、終わってみれば74-47と連勝を6に伸ばした。日本大東洋大は前半こそ4点リードに留まったものの、#11門馬(3年・SG)ら2プラトン目のメンバーが打開。層の厚さを見せて86-60で東洋大をくだした。大東文化大はフリースローの成功率が5割を割りながらも、立教大を勢いに乗せず84-60で勝利した。

 日本体育大はスターティングメンバーの#88万(4年・C)が負傷退場するアクシンデント。これにより中央大は中外バランスよく回るようになり、84-73の点差以上の快勝となった。関東学院大-神奈川大の一戦はQごとに流れが行き来し、4Qに畳み掛けた関東学院大が73-69で制した。

 来週の第14戦では、1敗の早稲田大と日本大の首位対決、3敗の日本体育大と大東文化大の直接対決が控え、ますます目が離せない。

写真:30得点を叩き出した中央大・柿内をメンバーがねぎらう。


【GAME REPORT1】
神奈川大に何度もリードを許すが
最後まで諦めず粘った関東学院大が逆転勝利


151011narumi.jpg 互いに1勝10敗でこの試合に挑んだ関東学院大神奈川大。なんとしても2勝目を獲得し順位を上げたいところ。

 1Q、序盤から関東学院大は神奈川大の#24工藤(1年・PF)などに連続得点を許しペースを掴まれると、そのままじわじわと離されていく。さらには得点源である#45大熊(4年・F)の調子がいまひとつ上がらず、#8蜂谷(4年・PF)と#23永野(3年・CF)の得点でなんとか食らいつこうとはするが、得点は伸び悩み12点差に。15-27で1Qを終える。2Qで関東学院大が一気に差を詰めにかかる。関東学院大は得意のパスカットからの速攻で#45大熊が得点。神奈川大もそれに対して#3葛西(2年・PG)や#33阿達(2年・SG)の3Pで対抗する。しかし関東学院大はどんどん調子を上げていき、#8蜂谷が3Pやミドルシュートを決め、#23永野がインサイドで得点。#11伊藤(3年・PG)はアシストで貢献するなど奮闘が続いてペースは関東学院大に。神奈川大は#1田中(2年・SF)がバスケットカウントで流れを断ち切ろうとするがフリースローを決められず。終盤に、関東学院は#11伊藤が3P、#8蜂谷・#45大熊がミドルシュートを連続で決めて41-41の同点となり、前半が終了した。

 3Q、関東学院大はシュートが決まらなくなり、勢いはパタリと止まる。一方の神奈川大はそのチャンスを逃さず、#24工藤を中心に得点し、また差をつけていく。関東学院大はディフェンスリバウンドがなかなか取れず相手にチャンスを与えてしまうばかり。最後に#7鳴海(2年・PF)の頑張りでなんとか食らいつき、離されたものの48-59で終える。最終Q、再び流れが関東学院大へ。#7鳴海が連続得点し波に乗ると、ディフェンスも機能し始め24秒オーバータイムを取るなど相手を苦しめる。それに加えて#33西田(2年・PG)のバスケットカウントなど、7連続得点で一気に逆転。神奈川大は完全に失速してしまう。関東学院大の勢いは続き、#11伊藤の3Pや#45大熊の速攻などで12連続得点。残り40秒で7点差。神奈川大は最後のタイムアウトを挟む。神奈川大は残り5秒のところで#3葛西が3Pを決めるが追いつく時間は残っておらず。73-69で試合終了となった。

151011narumi.jpg 関東学院大、神奈川大、双方ゲーム中に波があり、安定した試合運びではなかった。とはいえパスカットが多くみられるなどディフェンスが機能し、得点力で勝った関東学院大が勝利するという結果となった。「走り負けた部分やリバウンドで苦戦した部分があったんですけど、終盤そこをチームで頑張れたので追い上げられました」と、関東学院大#7鳴海(2年・PF)。見つかった課題に対して試合中いかにアジャストしていけるかが大きく勝敗を分けていくだろう。

写真上:今大会から多くプレータイムを得ている関東学院大2年の鳴海。「ルーズボールやリバウンドを取るなど、泥臭く体を張ったプレーでチームを支えたい」と言う。
写真下:3Pを4本決めるなど、奮闘した神奈川大2年の葛西。


【GAME REPORT2】
中央大・柿内が圧巻の30得点
2Qから勢いを持続し日体大を倒す


151011asami.jpg 1巡目では日本体育大が29点差をつけたカード。2巡目では中央大が借りを返す形になった。

 1Q、中央大は日体大#88万(4年・C)に立て続けにファール。メンバーチェンジを余儀なくされるが、#13中村(1年・SG・豊浦)がチーム初得点を挙げるなどつなぐ。7-2と日体大リードで5分が過ぎる辺りから、中央大#25森(3年・CF)がゴール下まで突っ込まずジャンプシュートで得点を動かす。日体大#75赤土(3年・PF)がチームファールフリースロー、3Pシュートで揺さぶりにかかるが、中央大は#27宍倉(4年・C)や交代出場した#6柿内(2年・G)が返す。ラスト25秒の攻防ではゴール下の#88万にパスが通った日体大が加点、23-16とした。

 2Q、日体大は5人全員を入れ替える基本戦法で臨む。疲労がないのを活かして、#32フェイ(1年・C・大分明豊)が連続得点。しかし中央大も#99浅見(2年・CF)が対抗する。この後、日体大はリバウンドやスティールからシュートチャンスを得るも、フィニッシュまで持っていけない。一方の中央大は#16柿内が覚醒、ロングシュートを次々に決めて、27-20から27-29と一気に逆転。日体大は#88万をコートに戻すが、残り1分半に負傷退場を余儀なくされる。前半終了間際に#34加藤(4年・G)が3Pシュートを決め37-40としたものの、後半に向けて暗雲が立ちこめる。

151011osiro.jpg 3Q、中央大はリバウンドでリズムをつくる。速い展開に持ち込み#27宍倉のバスケットカウントで39-47と突き放す。もう少しで2桁差というところだが、ペイント内のシュートやフリースローを落としてしまう。残り5分には46-48まで詰められるも、#6柿内の3Pで再逆転までは許さない。日体大は外打ちが多くなり、リバウンドが取れれば高さを生かせるが、取れないと走られて苦しくなる。その中でも#14大城(3年・PG)が速攻を決め、56-61と集中を完全には切らさない。

 4Q、日体大#32フェイがブロックショットにダンクにと存在感を見せ、残り7分61-65として中央大をタイムアウトに追い込む。さらにルーズボールからの速攻で、#20小田桐(2年・PG)がアンスポーツマンライクファールによるフリースローを獲得。きっちり決めて64-65と迫る。しかし、中央大はまたも#6柿内が3Pシュートを沈める。さらに#28鶴巻(1年・SF・幕張総合)、#25森もシュートを決めて差を開く。日体大は2度のタイムアウトも立て直せず、時間が過ぎていく。67-74で迎えた残り3分、#32フェイを下げて機動力を上げ、バックコートからプレッシャーをかける。中央大に24秒クロックぎりぎりの苦しいシュートを打たせるも、リバウンドから#27宍倉に決められ、69-79とついに10点差に。中央大はファールゲームもかわし、最後は#99浅見が決めて73-84。5勝目となった。

 中央大は1Qでは後手に回っていたが、中村・柿内・浅見ら交代出場メンバーが物怖じしないプレーで流れを引き寄せた。ベンチの明るさも、前日の敗戦を引きずらずに済んだ要因となっただろう。

 日体大は2Q以降ずっとビハインドを背負い、1部入替戦とインカレ枠を争うに当たって痛い3敗目となってしまった。#88万の状態も気に掛かる。

写真上:思いきりのよいプレーで盛り上げた中央大・浅見。
写真下:自ら攻め込む日体大・大城。

※中央大・宍倉選手、森選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2015.10.16 (Fri)

【2015リーグ1部】第7週 慶應義塾大ホームゲーム・Unicorns Game「Unite」(前編)

「大学スポーツを盛り上げたい」
慶應義塾大学のホームゲームにおける取り組み
〜Unicorns Game「Unite」〜

keio_main.jpg

 今年度の関東大学バスケットボールリーグ戦は、代々木体育館の使用が1回のみとなり、持ち回りで1部所属の大学を舞台に開催している。ホームゲームとしてどんな中身にするかは各大学によるが、大々的に試合を行っている東海大、筑波大などは回数を重ねて学内の支援体制や地域密着の形が整い、ひとつの形として出来上がっていると言えるだろう。このたび、第7週の会場校となる慶應義塾大が新しいスタイルでのホームゲーム開催を試みる。開催前にその意図と取り組みについて話を聞いた。


目指すのはアメリカのカレッジバスケのような空間

keio_fukumoto.jpg 昨年からチームの指揮を執る慶應義塾大の阪口HCは慶應義塾ニューヨーク学院で教鞭をとった経験があり、今春は希望する部員を募ってアメリカでNBA観戦と英語研修を行うなど、体育会の部活動の枠にとどまらない取り組みを進めている。根底には「日本のバスケットを変えたい」「大学スポーツを盛り上げたい」という思いを持っているが、それを形にするひとつの方法と捉えているのが今回のホームゲームだ。各大学がそれぞれのカラーあるホームゲームを開催し、充実させていくことで、ゆくゆくは大学全体の盛り上がりにしていきたいという考えがある。

 10月17日(土)、18日(日)に慶應義塾大が第1回のUnicorns Game「Unite」と題して行うホームゲームは、つながること、団結すること(=Unite)を意味し、アメリカのカレッジバスケのような独特のホーム空間を作り上げることを目指している。凝った演出や企画ではなく、母校を応援する空気感を孕んだ試合空間をいかに作り上げるかに主眼を置く形だ。企画・運営には学生とOBによる選抜チームがあたり、その他の部員は空いた時間に宣伝活動などに携わる。学生代表を務める山﨑健詞SFC校コーチによれば、初年度の目標として「まずは会場の色を統一することが目標」と、会場をUnicorns色に染めることを考えている。そのために当初HPで保護者、ファン向けにスクールカラーTシャツを販売。会場をホームカラーで統一する目的を達成するために、追って一般の学生向けにも応援Tシャツを製作した。


部員のキャッチコピー入りポスターをSNSで発信

keio_oomoto.jpg 重要な告知部分だが、駅を挟んで位置する「ホームタウン」である日吉の商店街にも協力を呼びかけ、宣伝を行っている。また、特徴的なのはSNSを活用していることで、部員が自分自身で考えたキャッチコピー付きのポスターを製作し、個人のFacebookアカウントで告知を拡散。40人近い部員の「友達」は最低でも数百人、中には1000人を越える者もいる。シェアしてもらえればさらに多くの人に情報が届く仕組みだ。ポスター画像はそれぞれの個性が見え、宣伝の文言も選手自身の言葉で語られており、身近に感じられるものに仕上がっている。こうした宣伝を選手個人がそれぞれの色を持って発信しているのが、これまでの他のホームゲームになかった試みだろう。さらに、チームでホームゲーム用のページも開設し、選手個人のものとこれらを総合した閲覧数はかなりの数になる。「例えばビラを作ってそれを撒くことを考えたら、我々の手だけでは何千枚も配ることは難しい。SNSを使ったやり方なら数千単位の閲覧数を得ることが可能で、宣伝という意味ではかなり効果的」(山﨑)と考える。

keio_kuroki.jpg 会場となる日吉記念館のキャパシティは3000人規模。慶應義塾大といえば、日本最大の学生の定期戦である早慶戦(慶應では慶早戦という)で毎年3000人以上の観客を集める。早稲田大とともに、この2校では母校を応援するのは当たり前という空気が、長い伝統を積み重ねる間に自然と醸成されている。それをうまく生かし、会場に観客を集め、ホーム空間を作り出せるか。新しい試みの第一歩が、踏み出されようとしている。

 後編では当日の様子をレポートしたい。


写真上:ポスターはモノクロゆえの存在感がある。福元のポスターは主将としての強い意志がこめられた文言に。
写真中:副将・大元はエースの自覚が見えるキャッチコピー。
写真下:インサイドでチームを支える黒木のポスターからは、キャラクターもかいま見える。

Unicorns Game 「Unite」Facebookページ

※画像提供/慶應義塾體育會バスケットボール部



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2015.10.16 (Fri)

【2015リーグ2部】10/10レポート(第11戦)

全チーム順位に変動なし
東洋大が貴重な勝利をもぎとる


151010niitai.jpg 2巡目は、1度対戦しているからこそ奇襲も効きにくい面もある。1巡目では下位チームが上位チームに対して好勝負を見せる試合もあったが、2巡目は好不調で波はあるものの大きな波乱は起こらず。2部第11戦は、5試合中4試合で上位チームが勝利を収めた。

 第1試合、首位の早稲田大関東学院大を相手に1Q24-9と圧倒すると、全員出場で82-50の大勝。第4試合では2位の日本大が、神奈川大にロースコアゲームに持ち込まれたものの要所での決定力で上回り、60-43で勝利した。最後に登場した大東文化大江戸川大74-63で退け、上位3チームをぴたりと追う。

 上位、中位、下位と勝利数の近いグループができてくる中で、3勝の東洋大は5勝の中央大に競り勝ち、中位グループに浮上した。

写真:日体大会場ではこの週よりチームロゴをあしらったテーブルオフィシャルカバーがお目見え。また、ライオンズの大きな横断幕が新たに作られ、右上にはOBから送られた横断幕も掲げられた。


【立教大がリードするが、後半に日本体育大学が逆転】
151010wan.jpg 2敗で3位につける日本体育大は、中盤から上位をうかがう立教大と対戦。1Qから立教大は#12三上(3年・SG)の3Pが当たり、日本体育大は#35佐々木(4年・SF)の3Pをはじめとしてこちらもシュートが好調で、25-21と日本体育大がリード。しかし2Qに入ると立教大がもう一人のシューター#14望月(3年・SG)の外の当たりが来たのとは反対に、日体大は攻めあぐねる場面が目立ち失速。39-34と立教大が逆転して前半を終えた。

 後半、立教大リードでゲームは進むが、日体大はインサイドで#88万(4年・C)、#75赤土(3年・PF)が影響力を見せ、逆転。立教大はファウルから次々にフリースローを与えてしまい、日体大のプレスからのターンオーバーが続いて流れに乗りきれず。5点リードで4Qに入った日体大は、ファウルトラブルで苦しむ立教大相手にリードはしているものの、ゴール下の激しいディフェンスで決めきれない場面も見える。立教大は残り5分で追いつくと、#12三上のシュートや速攻からのバスケットカウントで何度も揺さぶるが、日体大もすぐさま#88万を中心に得点を返し、シーソーゲームとなる。残り1:44、#12三上のシュートが決まり立教大の1点リードとなるが、残り51秒で日体大は#20小田桐(2年・PG)の3Pが決まって逆転。立教大は外を打っていくが当たらず、残り20秒で#20小田桐がフリースローを得てこれを2本決めた日体大が勝負を確定。最後は76-70で逃げ切った。

写真:日体大のインサイドで奮闘する万。フリースロー確率でやや苦戦したが、終盤はゴール下で力強さを見せた。


【GAME REPORT】
終始競る内容となったが
集中力を切らさず戦った東洋大の勝利


151010sugita.jpg 共に4勝6敗と、2部リーグ中間層に位置している東洋大中央大の一戦。最後までどちらが勝つかわからない試合展開となった。

 1Qは東洋大#25島崎(3年・SG)の得点でスタート。続いて中央大#25森(3年・CF)がバスケットカウントを決める。東洋大もシュートを決めていくが、中盤からミスやファウルがかさみ中央大にチャンスを与え、#15八木橋(3年・PG)がドライブで中へ攻めフリースローをもらい、#28鶴巻(1年・SF)の3Pも決まってペースは中央に。差がつくと思われたが、東洋大は終盤に#2山口(3年・SG)・#30川上(1年・SG)・#35杉田(1年・SF)の3人が次々に3Pを決め1点差とし、17-18で終了。2Qは、両チームリズムを崩さずシーソーゲームに。東洋大#30川上が3Pを決めれば中央大#14鈴木(4年・PF)も決める。互いに得点していくが、中盤になると東洋大のディフェンスが機能し中央大のパスが通らなくなる。東洋大はオフェンスのチャンスが増えるがシュートは決められず。その後も互いに内外バランスよく得点して接戦が続き、35-36で2Qを終える。

151010suzuki.jpg 3Q、前半は2Qの流れそのままに接戦が続く。東洋大#54マッカーサーJr.(1年・PF)がバスケットカウントを取れば、中央大#15八木橋が3Pで対抗するが、後半になると中央大の勢いがしぼんでシュート率が悪くなり、また、ファウルも増えて東洋大にフリースローを与えていく。東洋大はフリースロー、#54マッカーサーのバスケットカウント、#11中村(3年・PG)の速攻などで9連続得点で逆転、リードして51-47で終える。最終Q、東洋大が更にリードを広げていく。#88山本(3年・PF)がインサイドで得点し、#35杉田が3Pを決める。一方で中央大はオフェンスファウルやトラベリングで思い通りの試合運びができない。そんな中でも#25森や#28鶴巻などがなんとか得点し、残り2分のところで4点差まで詰め寄ったが東洋大の集中力は切れず、#35杉田・#11中村が得点してリードを守り69-62で試合終了となった。

 中央大は後半になって重ねたファウルやシュートミス、ターンオーバーなどが響き流れを自分たちに持ってくることはできなかった。対する東洋大は、最後まで集中力を切らさずにディフェンスが機能して波に乗れたことで、オフェンスにも勢いがつき勝利につながった。

写真上:1年生ながらシューターとして力を発揮している、東洋大1年の杉田。
写真下:中央大4年の鈴木。ここぞというときの彼の3Pはチームにとって大きい。

※東洋大・中村選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2015.10.15 (Thu)

【2015リーグ】10/17、10/18予定(第7週)

■関東大学1部リーグ
10月17日(土)慶應義塾大学日吉キャンパス
11:00 明治大学vs国士舘大学
12:40 筑波大学vs専修大学
14:20 法政大学vs拓殖大学
16:00 東海大学vs青山学院大学
17:40 白鴎大学vs慶應義塾大学

10月18日(日)慶應義塾大学日吉キャンパス
11:00 筑波大学vs拓殖大学
12:40 青山学院大学vs国士舘大学
14:20 明治大学vs専修大学
16:00 東海大学vs白鴎大学
17:40 法政大学vs慶應義塾大学

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■関東大学2部リーグ
10月17日(土)日本体育大学世田谷キャンパス
11:00 関東学院大学vs江戸川大学
12:40 中央大学vs早稲田大学
14:20 日本体育大学vs神奈川大学
16:00 日本大学vs立教大学
17:40 大東文化大学vs東洋大学

10月18日(日)日本体育大学世田谷キャンパス
11:00 東洋大学vs江戸川大学
12:40 関東学院大学vs立教大学
14:20 中央大学vs神奈川大学
16:00 日本大学vs早稲田大学
17:40 大東文化大学vs日本体育大学

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■関東大学3部リーグ2次ステージ上位リーグ
10月17日(土)駒澤大学玉川キャンパス

13:00 東京成徳大学vs埼玉工業大学
14:40 順天堂大学vs玉川大学
16:20 駒澤大学vs山梨学院大学

10月18日(日)駒澤大学玉川キャンパス
13:00 玉川大学vs埼玉工業大学
14:40 順天堂大学vs山梨学院大学
16:20 駒澤大学vs東京成徳大学

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■関東大学3部リーグ2次ステージ下位リーグ
10月17日(土)駒澤大学玉川キャンパス

13:00 学習院大学vs関東学園大学
14:40 東京経済大学vs東京農業大学
16:20 西武文理大学vs明治学院大学

10月18日(日)駒澤大学玉川キャンパス
13:00 東京農業大学vs関東学園大学
14:40 東京経済大学vs明治学院大学
16:20 西武文理大学vs学習院大学

4部以下の予定は、関東大学バスケットボール連盟のサイトでご確認ください。

 
EDIT  |  23:30  |  2015関東リーグ予定・結果  |  Top↑

2015.10.11 (Sun)

【2015リーグ】10/11結果

■関東大学1部リーグ
10月11日(日)日本体育大学世田谷キャンパス

拓殖大学70(17-22,10-17,27-12,16-11)62国士舘大学
明治大学62(11-15,17-9,16-22,18-25)71慶應義塾大学
法政大学48(12-15,15-16,10-20,11-19)70白鴎大学
筑波大学58(12-6,16-8,18-18,12-18)50青山学院大学
東海大学90(33-22,9-12,28-13,20-25)72専修大学

拓殖大学   11勝1敗
東海大学   11勝1敗
筑波大学   9勝3敗
専修大学   7勝5敗
青山学院大学 6勝6敗
慶應義塾大学 4勝8敗
明治大学   4勝8敗
白鴎大学   4勝8敗
法政大学   3勝9敗
国士舘大学  1勝11敗

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■関東大学2部リーグ
10月11日(日)日本体育大学世田谷キャンパス

早稲田大学74(23-11,9-15,14-15,28-6)47江戸川大学
関東学院大学73(15-27,26-14,7-18,25-10)69神奈川大学
中央大学84(16-23,24-14,21-19,23-17)73日本体育大学
日本大学86(21-18,18-17,19-11,28-14)60東洋大学
大東文化大学84(23-19,25-8,23-18,13-15)60立教大学

早稲田大学  11勝1敗
日本大学   11勝1敗
日本体育大学 9勝3敗
大東文化大学 9勝3敗
中央大学   6勝6敗
立教大学   5勝7敗
東洋大学   4勝8敗
江戸川大学  2勝10敗
関東学院大学 2勝10敗
神奈川大学  1勝11敗

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■関東大学3部リーグ
10月11日(日)駒澤大学玉川キャンパス

玉川大学54(16-13,12-14,8-15,18-26)68山梨学院大学
順天堂大学74(20-17,24-11,15-19,15-20)67東京成徳大学
駒澤大学79(12-20,16-7,20-23,31-13)63埼玉工業大学

駒澤大学   12勝0敗
順天堂大学  10勝2敗
玉川大学   7勝5敗
山梨学院大学 7勝5敗
東京成徳大学 6勝6敗
埼玉工業大学 6勝6敗

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■関東大学3部リーグ
10月11日(日)駒澤大学玉川キャンパス

東京農業大学80(18-16,24-19,16-27,22-19)81明治学院大学
東京経済大学96(22-20,16-17,26-20,15-22,17-8)87学習院大学
西武文理大学89(21-15,18-14,27-13,23-26)68関東学園大学

東京経済大学 6勝6敗
西部文理大学 6勝6敗
学習院大学  4勝8敗
東京農業大学 4勝8敗
明治学院大学 4勝8敗
関東学園大学 0勝12敗


4部以下の予定は、関東大学バスケットボール連盟のサイトでご確認ください。

 

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2015.10.10 (Sat)

【2015リーグ】10/10結果

■関東大学1部リーグ
10月10日(土)日本体育大学世田谷キャンパス

拓殖大学75(25-6,16-10,17-9,17-12)37明治大学
青山学院大学65(20-14,15-16,19-17,11-8)55法政大学
白鴎大学71(12-20,18-12,21-12,20-20)64専修大学
筑波大学64(14-21,17-14,13-19,20-9)63慶應義塾大学
東海大学74(20-15,16-15,16-12,22-22)64国士舘大学

拓殖大学   10勝1敗
東海大学   10勝1敗
筑波大学   8勝3敗
専修大学   7勝4敗
青山学院大学 6勝5敗
明治大学   4勝7敗
法政大学   3勝8敗
慶應義塾大学 3勝8敗
白鴎大学   3勝8敗
国士舘大学  1勝10敗

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■関東大学2部リーグ
10月10日(土)日本体育大学世田谷キャンパス

関東学院大学50(9-24,15-18,10-20,16-20)82早稲田大学
中央大学62(18-17,18-18,11-16,15-18)69東洋大学
日本体育大学76(25-21,9-18,24-14,18-17)70立教大学
日本大学60(13-8,13-8,17-11,17-16)43神奈川大学
大東文化大74(21-15,16-11,22-23,15-14)63江戸川大学

早稲田大学  10勝1敗
日本大学   10勝1敗
日本体育大学 9勝2敗
大東文化大学 8勝3敗
立教大学   5勝6敗
中央大学   5勝6敗
東洋大学   4勝7敗
江戸川大学  2勝9敗
神奈川大学  1勝10敗
関東学院大学 1勝10敗


本日は3部の試合はありません。4部以下の予定は、関東大学バスケットボール連盟のサイトでご確認ください。

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2015.10.09 (Fri)

【2015リーグ1部】第5週筑波大ホームゲームレポート

例年以上に周辺との関係強化に励み
バスケットができる「感謝」の共有を目標に

151004tukuba33.jpg 関東大学バスケットボールリーグ戦は、第4週の東海大に続き、第5週は筑波大学のホームゲームとしてつくばカピオサイバーダインアリーナにて開催された。第3週の筑波大での試合は急遽白鴎大の代替会場となったために目立ったことは行われなかったが、今回が元々決まっていた正式なホームゲームとしての開催である。

 筑波大のホームゲームは長年、バスケットボール部のBチームの面々が中心になって準備と運営を行っている。数年前よりMCや音響も取り入れて本格的な形が出来上がり、大学側からも筑波大学スポーツアソシエーションがサポートに入っていたが、関係者によれば「ほぼ学生で運営できる状態になった」といい、現状はほぼバスケットボール部だけで運営している。回数を重ねることで学生側にノウハウがたまってきている様子が見える。今年のホームゲームのテーマは「TKB Here!」。ホームゲーム委員長を務める4年生の後藤貴哉選手によると、TKBとはThanks Basketballの略。「バスケットができることはありがたく、非常にいいこと。その感謝をここから発信していこうという気持ちを込めています。選手自体も常日頃、そうした感謝を実感することが多いんです。だからその気持ちをお客さまを始め、バスケットをしている小中学生たちと一緒にホームゲームを作ることで、共有できればいいなと考えてやってきました」

151004tukuba27.jpg 一緒になってホームゲームを盛り上げるために、今年はBチームを中心にこれまで以上にクリニックのエリアを広げ、回数を重ねてさまざまなところや人との関係づくりに励んできた。半年ほどかけて地元茨城にとどまらず埼玉や東京、千葉の高校などとのゲームやクリニックも行い、筑波大学の選手たちが持つバスケットボールのスキルを還元してきた。また、協賛企業とのコミュニケーションにも気を配った。「ホームゲームを続けてくるうちに、地域の方にもバスケットボール部の活動が浸透してきました。協賛企業の方々もご招待させていただいて、試合を体感してもらうことにも力を入れました」と、ホームゲーム当日も協賛企業に担当者が足を運び、開催報告やグッズ配布を行って試合に備えた。

 強豪との対戦となった第9戦の東海大戦は1036席ある2階の固定席と、フロアに設けた仮設の応援席は満員。第10戦の国士舘大戦でも大多数がつくばブルーの応援グッズを持った観客で埋まり、筑波大を後押しした。第10戦のあとにはファン交流会が行われ、アットホームな雰囲気の中、今年度のホームゲームも無事閉幕を迎えた。

 詳しいホームゲームの様子は、写真を交え「続きを読む」で紹介する。

写真上:応援団も大いに会場を盛り上げ、チームを鼓舞。
写真下:つくば市のキャラクター「ツクツク」も登場。

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2015.10.09 (Fri)

【2015リーグ】10/10、10/11予定(第6週)

■関東大学1部リーグ
10月10日(土)日本体育大学世田谷キャンパス
11:00 明治大学vs拓殖大学
12:40 法政大学vs青山学院大学
14:20 白鴎大学vs専修大学
16:00 筑波大学vs慶應義塾大学
17:40 東海大学vs国士舘大学

10月11日(日)日本体育大学世田谷キャンパス
11:00 拓殖大学vs国士舘大学
12:40 明治大学vs慶應義塾大学
14:20 法政大学vs白鴎大学
16:00 筑波大学vs青山学院大学
17:40 東海大学vs専修大学

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■関東大学2部リーグ
10月10日(土)日本体育大学世田谷キャンパス
11:00 関東学院大学vs早稲田大学
12:40 中央大学vs東洋大学
14:20 日本体育大学vs立教大学
16:00 日本大学vs神奈川大学
17:40 大東文化大学vs江戸川大学

10月11日(日)日本体育大学世田谷キャンパス
11:00 早稲田大学vs江戸川大学
12:40 関東学院大学vs神奈川大学
14:20 中央大学vs日本体育大学
16:00 日本大学vs東洋大学
17:40 大東文化大学vs立教大学

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■関東大学3部リーグ2次ステージ上位リーグ
10月11日(日)駒澤大学玉川キャンパスaコート
13:00 玉川大学vs山梨学院大学
14:40 順天堂大学vs東京成徳大学
16:20 駒澤大学vs埼玉工業大学

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■関東大学3部リーグ2次ステージ下位リーグ
10月11日(日)駒澤大学玉川キャンパスbコート
13:00 東京農業大学vs明治学院大学
14:40 東京経済大学vs学習院大学
16:20 西武文理大学vs関東学園大学

4部以下の予定は、関東大学バスケットボール連盟のサイトでご確認ください。


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