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2012.10.30 (Tue)
【SPECIAL】BOJラインvol.12~熊谷尚也選手~
vol.12~日本体育大学・熊谷尚也選手~
選手の指名でリレー形式にインタビューをつなぐ「BOJライン」。第11回の大東文化大・岸本隆一選手からバトンを渡されたのは、日本体育大・熊谷尚也選手です。
恵まれた身体と卓越した跳躍力でダイナミックなプレーを連発。リバウンドなどインサイドでの貢献も然ることながら、3Pまで打てるプレーの幅を持つ選手です。3年時に開花しチームの1部昇格に大きく貢献したことは記憶に新しく、4年目の今年は自身初の1部でキャプテンとしての奮闘も見られます。今や注目選手となった熊谷選手ですが、小中高時代は強豪チームにいた訳ではなく、福岡県内の強豪高校とも全く対戦していないのだそう。そこからどうしてここまで登り詰められたのか、シンデレラストーリーも興味深いものとなっています。BOJライン、第12回もどうぞお楽しみください。
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2012.10.28 (Sun)
【2012リーグ1部】1部最終結果
準優勝 東海大学
第3位 専修大学
第4位 筑波大学
第5位 大東文化大学
第6位 拓殖大学
第7位 明治大学
第8位 早稲田大学(2部3位・国士舘大学との入れ替え戦へ)
第9位 日本体育大学(2部2位・中央大学との入れ替え戦へ)
第10位 日本大学(2部1位・白鴎大学との入れ替え戦へ)
優勝 青山学院大学
準優勝 東海大学
4位 筑波大学
【個人賞】
■最優秀選手賞(MVP)比江島 慎(青山学院大学)
■敢闘賞 バランスキー ザック(東海大学)
■得点王 宇都直輝(専修大学)Ave.23.11点
■3ポイント王 長谷川 智伸(拓殖大学)Ave.3.89本
■リバウンド王 バランスキー ザック(東海大学)
Ave.10.78本(OF・3.39本、DE・7.39本)
■アシスト王 大塚勇人(早稲田大学)Ave.5.67本
■MIP賞 バランスキー ザック(東海大学)
■優秀選手賞 張本天傑(青山学院大学)
■優秀選手賞 野本建吾(青山学院大学)
■優秀選手賞 田中大貴(東海大学)
■優秀選手賞 宇都直輝(専修大学)
■優秀選手賞 星野拓海(筑波大学)
※3位の専修大は集合写真を撮影されなかったため写真がありません。ご了承ください。
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2012.10.28 (Sun)
【2012リーグ】10/28結果(最終日)
明治大学74(24-19,14-13,17-12,19-18)62日本体育大学
日本大学50(18-20,15-16,5-26,12-28)90専修大学
筑波大学83(22-12,13-23,19-27,29-16)78早稲田大学
拓殖大学75(21-16,15-24,12-25,27-30)95大東文化大学
青山学院大学75(25-17,22-19,17-18,11-12)66東海大学
青山学院大学 18勝0敗
東海大学 14勝4敗
専修大学 11勝7敗
筑波大学 11勝7敗
大東文化大学 9勝9敗
拓殖大学 8勝10敗
明治大学 7勝11敗
早稲田大学 6勝12敗(2部3位と入替戦)
日本体育大学 5勝13敗(2部2位と入替戦)
日本大学 1勝17敗(2部1位と入替戦)
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■関東大学2部リーグ 東洋大学総合スポーツセンター
法政大学88(20-5,23-14,24-18,21-23)60東洋大学
順天堂大学83(24-24,18-21,28-24,13-23)92関東学院大学
国士舘大学65(13-23,13-14,19-9,20-13)59神奈川大学
白鴎大学80(21-4,21-12,14-17,24-15)48駒澤大学
慶應義塾大学98(19-31,24-15,32-30,23-27)103中央大学
白鴎大学 15勝3敗(1部10位と入替戦)
中央大学 15勝3敗(1部9位と入替戦)
国士館大学 12勝6敗(1部8位と入替戦)
駒澤大学 10勝8敗
法政大学 9勝9敗
関東学院大学 9勝9敗
神奈川大学 8勝10敗
慶應義塾大学 6勝12敗(3部3位と入替戦)
東洋大学 4勝14敗(3部2位と入替戦)
順天堂大学 2勝16敗(3部1位と入替戦)
2012.10.27 (Sat)
【2012リーグ1部】10/27レポート
順位をかけた最後の戦いが続く
既に青山学院大が優勝を決めているリーグ戦も、最終週を迎えた。入れ替え戦回避やひとつでも順位を上げたいというそれぞれのチームの思いがぶつかり合う最後の場面。明治大は早稲田大に勝利して1部残留に大きく前進するなど、どれも一戦一戦が熾烈な戦いが続いた。
日本体育大と日本大の試合は、2Q途中に二桁点差を得た日体大が、そのまま差を維持し続けて余裕の勝利を遂げた。両チームともケガ人が多い状況だったが、日体大は北川が、日本大は浜田と刘が復帰。日体大が主導権を握る続けた試合だったが、両者とも既に決まっている入れ替え戦に向けて、好材料が揃ってきている。
青山学院大と拓殖大の試合は、青学大が100点ゲームで大勝。これで青学大は無傷の17連勝となり、最終日の東海大戦に全勝優勝をかけて臨むこととなった。拓殖大は黒星が一つ先行。こちらは翌日の試合で勝率5割に挑む。
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【クロスゲームを制した明治大が入れ替え戦回避へ前進】
1巡目は1点差勝負だった早稲田大と明治大。早稲田大は勝てばその時点で入れ替え戦回避が確定、明治大も勝てば7位以上がぐっと近づく対戦は、前回同様緊迫の接戦となった。
試合は開始直後から動いた。早稲田大が、開始1分足らずでスタメンガードの#34池田(1年・G・京北)が2ファウルに。明治大は早稲田大の動揺に乗じて#16安藤(2年・G)、#2目(3年・F)が外のシュートを射抜き、4分半で14−6とする。しかし明治大のオフェンスはここから停滞し、早稲田大は#21河上(3年・F)を中心にシュートを決めていく。最後は#21河上に3Pが出て1Qは早稲田大が1点リードで終了。2Qに入ると互いにディフェンスを引き締めて簡単に得点を許さず、競り合いのまま時間が経過する。だが、残り1分半で#2木澤(1年・G・洛南)がスティールから走ると均衡が崩れた。コートに戻った#34池田がフリースローを2投揃えると、#15木村が3Pをブザービーターで決めて、ロースコアの中、大きな9点のリードを得てハーフタイムとなった。
一気に引導を渡したい早稲田大は、3Q頭から#6大塚(4年・G)を投入し勝負に出る。しかし、明治大がディフェンスを再修正し、早稲田大はスコアを伸ばせない。その間着実に明治大は追い上げ、6分過ぎに#16安藤が決めて逆転に成功。早稲田大はトラベリングのミスが続いてしまい、なおも安藤に得点を許してしまう。早稲田大は3Q終わりに#34池田のドライブや#15木村のバスケットカウントで一時的に再逆転するものの、4Qが始まるとすぐに#51皆川(2年・C)に3点プレーを許して攻守が噛み合わない。明治大は#16安藤のシュートでまたもビハインドを跳ね返し、#2目の速攻でリードを広げる。早稲田大は明治大ディフェンスに苦しみ続け、ようやく#21河上が得点するが直後にキーマンの#15木村が4ファウル目。#2目に3Pを決められると、#21河上も4つ目をコールされてしまう。明治大もオフェンスファウルが出て攻撃は単発だが、残り3分を切って#16安藤が#21河上からファウルを得る。河上はこれでファウルアウトとなり、安藤はここで貰ったフリースローを2本揃えて6点のリードとする。早稲田大も#15木村のゴール下で反撃を試みるが、直後に木村もファウルで退場となってしまった。明治大はなおも#16安藤が仕掛けて得点し、#10清水(3年・G)も速攻に走る。早稲田大はファウルゲームに出るが及ばず、66−59で明治大が7位争いの天王山を制した。
明治大は、最後は武器のディフェンスで早稲田大を追いつめ、見事に勝利した。勝率で早稲田大と並ぶが、直接対決で2勝しているため7位に浮上。最終節に勝利すれば、1部残留が決まる。
早稲田大は悔し過ぎる敗戦。故障を抱える大塚もポイントで出場してこの試合を取りにいったが、河上、木村という得点源を最後にファウルアウトで失い策が尽きた。順位は8位となり、入れ替え戦に回る瀬戸際に立たされた。
明治大:6勝11敗
早稲田大:6勝11敗
写真:勝負どころで自ら仕掛けて得点を重ねた明治大・安藤。21得点と心強い活躍だった。
※ 明治大・清水選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【筑波大が逃げ切り勝利、3位戦線に踏みとどまる】
3位をうかがう専修大と筑波大は、この日直接対決となった。立ち上がりは筑波大がリズミカルに攻めた。#32武藤(3年・C)がエリア内で得点を重ね、#47砂川(4年・PF)も速攻に走り、#14坂東(2年・SG)はバスケットカウントを獲得。すると専修大も#33館山の3Pを皮切りに応戦し、#11宇都(3年・G)の得意の速攻や#9長谷川のゴール下などでリードを得る。しかし筑波大は#34池田(3年・SF)が苦しい場面でジャンパーを沈め、最後は3点プレーを披露し1Qを17−16とする。すると2Qは完全に筑波大ペースに。#50梅津(4年・C)の連続得点が出て、#6西村(3年・PG)も3Pを決めてリードを拡大。専修大はリバウンドで優位に立ち何度もセカンドチャンスを得るものの、これを活かし切れない。時間経過とともに単調なオフェンスに陥ってしまう。筑波大はなおも順調に得点を決めていき、前半で14点のリードを得た。
後半も筑波大がリードを保つ。#11宇都が攻め気を見せるものの、その都度筑波大がバリエーション豊富なオフェンスでネットを揺らしていく。4Qに入ると好調の#32武藤の独壇場に。ドライブやジャンプシュートなどを決めてチームを盛り上げる。筑波大は4Q中頃から得点がストップし、一時は6点差にまで追い上げられるが、この場面も武藤の得点で悪い流れを断ち切った。最終的には76−64とし、大敗した1巡目の借りを返した。
筑波大は勝率の上では専修大に並んだ。直接対決の得失点差の関係上まだ4位に止まっているが、最終節の結果次第ではまだ3位の可能性が残っている。一方の専修大は、この日は自慢のディフェンスが上手く機能しなかった。だが、翌日の最終戦に勝利すれば他の結果に関わらず3位となる。しっかりと勝利でリーグ戦を終わらせたい。
筑波大:10勝7敗
専修大:10勝7敗
写真:1Qにチームを救うシュートを決めていった筑波大・池田。最初の10分間をリードして終えたことが、筑波大にとって結果的に大きかった。
【田中の活躍が光った東海大が大東大にリベンジ】
既に2位が確定している東海大は、このリーグ戦で最初に黒星を喫した大東文化大との対戦となった。東海大にとって、リベンジを果たしたい一方で、既に順位が確定しておりモチベーション維持の観点から難しさのあるこの試合で、リズムをまず得たのは大東大。#30鈴木(3年・SG)がスタメン起用に応えて内外で得点を重ね、#14岸本(4年・PG)や#8戸ヶ崎(3年・F)もシュートを決めていく。東海大はスタートで後手を踏み、オフェンスにリズムが生まれた時には既に追いかける展開となった。東海大ペースになったのは2Qに入ってから。#7晴山(2年・PF)、#33狩野(4年・SG)のミドルシュートなどで差を詰めていき、残り6分超の場面で#10バランスキー(2年・PF)のゴール下で逆転に成功する。するとここから大東大も応戦。#43鎌田(4年・C)がローポストでシュートを決め、得たフリースローもしっかりと沈める。東海大はリズムが膠着して抜け出す契機となるべき一本が出ない。それでも#7晴山が最後に得点するとビハインドは1点に。前半はこのまま終了となった。
3Qも逃げる大東大、追う東海大という試合展開が続く。大東大が#43鎌田のインサイド、#19藤井(4年・SG)のアウトサイドで得点しリードを再度広げる。東海大は#24田中(3年・SF)が孤軍奮闘するも、他の選手で点が伸びず反撃の糸口を掴めず、#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)もファウルが4つとなってしまう。だが、ここからリズムが生まれた。#33狩野がフリースローを2本決め、#10バランスキーのゴール下で追い上げる。そして残り2.7秒の場面で#24田中がバスケットカウントを獲得。ワンスローも沈めて、42−42の同点に。4Qに入っても、#24田中の積極的なオフェンスが続いてようやく東海大のリードとなる。大東大は東海大ディフェンスの僅かな隙を突いて#43鎌田が得点するが、他の選手で得点が伸びない。一方東海大はこの場面になってようやく田中以外の選手、#33狩野、#7晴山、#10バランスキーに得点が生まれ、差が広がった。最終的には61−52となり、東海大が1巡目の雪辱を果たした。
東海大は、3Q終了間際から4Q序盤に田中の活躍が光った。最後はこれに呼応するように他メンバーも得点を決めて、競り合いを制した。最終日は全勝優勝を狙う青学大との対戦となる。既に順位は決まっているが、ライバルチームとして、目の前で14年ぶりの快挙を許すわけにはいかない。
途中まではリードを得ながら敗戦を喫した大東大は、鎌田のインサイドは活き、ここで20得点を挙げた。だが、岸本をはじめとしたアウトサイド陣が一桁点数に抑えられた点が痛かった。昨年は終盤目に見えて波に乗り4位にこぎつけたが、今年はそこまでの勢いを得ている印象は薄い。内外でいかにバランスの良さを出せるかに、最終的な順位とインカレでの浮沈がかかってくる。
東海大:14勝3敗
大東大:8勝9敗
写真:競り合いの場面でプレータイムを得た東海大・飯島。藤永、ベンドラメのファウルトラブルを繋いだ。
※東海大・田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2012.10.27 (Sat)
【2012リーグ2部】10/27レポート
神奈川大が入替戦を回避し8・9・10位チームが確定
2ヶ月に渡るリーグ戦もついに最終週を迎えた。白鴎大・中央大の2強はそれぞれ慶應義塾大・駒澤大の挑戦を退け1位・2位の座を死守。白鴎大は明日勝てば2部1位通過が決まることとなった。3位に位置していた駒澤大は順位を一つ下げ、代わりに国士舘大が単独3位に。また、下位争いは神奈川大が入替戦回避を決め、東洋大が順天堂大を下したことで、8位慶應義塾大、9位東洋大、10位順天堂大と下位3チームの順位が決定した。
神奈川大と法政大の対戦は、神奈川大が前半だけで24点リード奪い、その後もリードを保った。法政大は#7古橋(3年・F)・#21増子(4年・F)の両ウィングを止められず、終盤神奈川大が主力を下げる間に追い上げるものの相手を苦しめるには至らず。87-71で試合終了となり、両者8勝7敗で並んだ。入替戦の無い神奈川大も法政大も、明日のリーグ最終日が今季ラストゲーム。全力で戦うだけだろう。
神奈川大の勝利によって入れ替え戦行きが決まった慶應義塾大は、白鴎大と対戦。この試合、白鴎大は最初からゾーンを敷いて慶應大を警戒。オフェンスの重くなった慶應大は1Qで大量失点。ファウルトラブルにも陥り前半で大きく離されてしまう。後半は持ち直し、ゾーンにもうまく対応し3Q、4Qの得点は白鴎大を上回ったが、追いつくことは叶わず75-87で白鴎大が勝利し、首位を守った。慶應大は8位確定。玉川大との入れ替え戦に臨むがリーグ後半に尻上がりに調子を上げており、切らさずに維持したいところ。
写真:神奈川大は残り1分を切ってコートに4年生5人を投入。#77山本(4年・SG)が3Pを決めると、この試合一番の大歓声が沸いた。
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【順天堂大の追い上げから東洋大が逃げ切る】
3部との入替戦行きが決まっている順天堂大と東洋大の対戦。直接対決の結果で9位と10位が決まる重要な一戦とあって、試合前から両者共に気合いの入り様が違った。緊張感漂う中スタートした試合は、東洋大がリードするも順天堂大が怒涛の追い上げを見せ、最後まで勝負の分からない好ゲームとなった。
開始早々#6村上(2年・G)、#41前田(4年・F)が3Pを決めて先行したのは東洋大。#41前田や#34尾崎(3年・C)がオフェンスリバウンドに絡み、シュートも調子よく決まってハイペースで得点を重ねた。しかしファウルがかさみ、3連続ターンオーバーから走られ順天堂大の追い上げを許す。順天堂大は#3小薗井(2年・G)のジャンプシュートや#96佐藤(2年・F)のターンシュートが決まり、21-25と4点を追う形で2Qへ。
2Q、順天堂大はトラベリングやパスミスなど、自分たちのミスから流れを切らす。その間東洋大は#7筑波(2年・F)がミスマッチを突いてインサイドを攻め立て、#41前田のリバウンドシュートも続いてじわりと点差を広げた。3Q開始早々#24遠山(2年・F)がドライブからバスケットカウント獲得、#41前田の3Pも決まり、東洋大が大きく16点のリードを奪う。
しかし3Q残り5分半、順天堂大は#51田代がジャンプシュート、チャージングをもらうテイクチャージにと攻守共に活躍。16点差を2分間で一気に5点差に縮める爆発力を見せ、東洋大にタイムアウトを取らせる。しかし東洋大も逆転はさせず、4Qに入っても5点前後のリードを保ち続けた。対する順天堂大も食らい付き、何度離されそうになっても盛り返す。すると我慢した順天堂大は、#23泉の3連続ジャンプシュートで残り2分半ついに3点差にし、試合は分からなくなる。#41前田がリバウンドシュートを決めるも負けじと#99小川が速攻に走り、3点差のまま試合時刻は残り1分を切った。するとこの勝負どころ、東洋大は#6村上が値千金の3Pをフィニッシュ。これでリードを3点から6点差に広げ、試合を決定づけた。結局69-75で勝利は東洋大の手に。東洋大の2部9位、順天堂大の2部10位が決まった。
東洋大:4勝13敗
順天堂大:2勝15敗
写真:順天堂大・小薗井は積極的に攻めて16得点。
※東洋大・尾崎選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【国士舘大が関東学院大相手に快勝】
ラスト2試合を残し、悲願の3位入賞も見えてきた国士舘大。この日は出だしから全開で関東学院大を圧倒した。立ち上がり、国士舘大はエース#11平田(4年・G)が絶好調で、テンポよくミドルシュートを決めていく。#13曹(4年・C)も関東学院大#10エリマン(2年・C)相手にインサイドで仕事をさせず、1Qで26-11とリードを奪うと、2Qもインサイドを攻めて手を緩めない。関東学院大は#3前川(2年・GF)が2本の3Pを決めるも、43-24で試合を折り返す。
3Q、#7荒木(3年・F)の3P、#81横瀬(3年・G)のドライブで10点差に関東学院大が詰め寄るが、大事な場面で#13曹がバスケットカウントを得るなど仕事を果たす。4Q、関東学院大は#7荒木が2連続で3Pを決め8点差と一桁に詰め寄るが、最後は#14髙橋(3年・G)や#13曹がフリースローを決めていき、国士舘大が再度突き放して、84-68で試合終了。何度も追い上げは許したものの、相手に一度もリードを奪わせない試合運びで国士舘大が快勝した。これで国士舘大は11勝6敗で単独3位に。関東学院大は8勝9敗で中位のチームと星が並んだ。
国士舘大:11勝6敗
関東学院大:8勝9敗
写真:国士舘大は曹(写真)が29得点、平田が30得点と両エースが機能。
※国士舘大・髙橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【駒澤大も粘るが最後に流れを掴んだ中央大が競り勝つ】
中央大と駒澤大の上位対決は、接った展開が続き白熱したが、中央大が75-71と僅差で競り勝った。
駒澤大は中央大相手に序盤からゾーンディフェンスを敷いた。中央大は外角シュートに当たりが来ないが、#20小野(4年・F)や#24塩谷(3年・PF)がオフェンスリバウンドに粘ってコツコツと加点。#14渡邉(4年・F)の3Pも2本決まりリードを広げた。しかし駒澤大も#7馬場(4年・SF)の3連続ミドルシュートで譲らず、15-19で入った2Qもすぐさま#5槇坂(4年・SG)らの得点で同点に持ち込む。中央大は2Q残り8分半の時点でエース#20小野が3つ目のファウルを吹かれてブレーキがかかり、ゾーンに対してシュートも決めきれずにオフェンスが停滞。だが一方の駒澤大もファンブルやトラベリングが続き、両者我慢の時間帯となった。終盤#11佐々木(3年・SF)がリバウンドシュートを決め、32-36と駒澤大がリードして試合を折り返す。
3Q、中央大は好調の#14渡邉が3Pを次々決めて勢いに乗る。反対に駒澤大はアウトサイドが再三リングに弾かれ、中央大の好守にペイントエリアも攻めれない。7分以上の間無得点となってしまい、その間3P攻勢を続けた中央大が11点差をつけて3Qを終えた。
だがここから駒澤大も粘った。中央大#20小野らが決めていくジャンプシュートに#5槇坂が3Pで返していき、点の取り合いに真っ向から挑む。中央大はこの大事な場面でフリースローの確率が悪く、その間#7馬場のタップシュートや#8鈴木(4年・G)の価値ある3Pで駒澤大が残り4分3点差に。中央大のタイムアウト後も、#5槇坂がバスケットカウント、3Pと縦横無尽の活躍を見せ、残り3分切って64-67と駒澤大が逆転。しかし中央大もすかさず#11入戸野らの得点で残り2分同点にし、試合はどちらに転ぶか分からなくなる。
ここで試合を動かしたのは、中央大#24塩谷の怒涛の速攻劇。まず速い展開からバスケットカウントを得ると、続けて苦しい体勢からシュートをねじ込み5点リード。さらに相手のターンオーバーから走って#24塩谷のアシストから#14渡邉が決め、勝負所のわずか45秒の間に一気に7得点積み上げた中央大が優勢に立った。残り時間は1分となり、駒澤大もファウルゲームにいくが再び追い詰めるには至らず。最後の最後でお家芸の速い展開を出した中央大が勝利を引き寄せた。駒澤大は何度も中央大を苦しめたが、勝負所の展開は中央大が一枚うわ手だった。駒澤大はこれで国士舘大に白星一つリードされ、入替戦進出が苦しい状況になった。
中央大:14勝3敗
駒澤大:10勝7敗
写真:4Q、駒澤大・槇坂の活躍は中央大を苦しめた。
※中央大・渡邉選手、塩谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2012.10.27 (Sat)
【2012リーグ】10/27結果
日本大学68(13-22,14-24,21-21,20-16)83日本体育大学
早稲田大学59(20-19,16-8,13-18,10-21)66明治大学
筑波大学76(17-16,22-9,17-19,20-20)64専修大学
東海大学61(13-20,14-8,15-14,19-10)52大東文化大学
青山学院大学103(19-14,31-23,28-16,25-22)75拓殖大学
青山学院大学 17勝0敗
東海大学 14勝3敗
専修大学 10勝7敗
筑波大学 10勝7敗
大東文化大学 8勝9敗
拓殖大学 8勝9敗
明治大学 6勝11敗
早稲田大学 6勝11敗
日本体育大学 5勝12敗
日本大学 1勝16敗
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■関東大学2部リーグ 東洋大学総合スポーツセンター
順天堂大学69(21-25,13-19,19-14,16-17)75東洋大学
神奈川大学87(25-15,25-12,25-22,12-22)71法政大学
国士舘大学84(26-11,17-13,16-24,25-20)68関東学院大学
中央大学75(19-15,13-21,21-6,22-29)71駒澤大学
慶應義塾大学75(16-28,16-22,26-22,17-15)87白鴎大学
白鴎大学 14勝3敗
中央大学 14勝3敗
国士館大学 11勝6敗
駒澤大学 10勝7敗
関東学院大学 8勝9敗
神奈川大学 8勝9敗
法政大学 8勝9敗
慶應義塾大学 6勝11敗
東洋大学 4勝13敗
順天堂大学 2勝15敗
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2012.10.26 (Fri)
【2012リーグ1部】10/21レポート
日本体育大は入れ替え戦行きが決定
東海大学ホームで行われた2戦目、最終週を待たず青山学院大が優勝を決め、3連覇を達成した。代表候補を3名抱え、このリーグ戦はベストメンバーではない試合もあったが残りのメンバーが奮闘して現在無敗。後は14年ぶりの全勝優勝ができるかどうかに期待がかかる。一方、日本体育大は残りの2試合を勝利して現在7位の早稲田大に並んでも、直接対決で負けているため越えることはならず入れ替え戦行きが決定。既に入れ替え戦が決定している日本大は初勝利をあげた。離脱している主力も間もなく戻るとあって、明るい希望の光が少し射した。
専修大学と明治大学の対戦は、専修大が終始リード。#11宇都(3年・G)が24得点とこの試合でも得点を引っ張り、#33館山(4年・G)の要所の3Pも効いた。明治大は#12中東(2年・SF)が積極的に攻めたが、#10安藤(2年・G)が抑えられ80-61。現在8位の明治大は入れ替え戦回避には最終週の試合が重要になる。
筑波大学と日本体育大学は筑波大が終始リードの展開となった。日本体育大はリバウンドでは10の差をつけたが、フィニッシュで決めきれず、アウトサイドも苦戦。長所を生かしきれず76-67で敗北し、入れ替え戦行きが決まった。筑波大は3位との差は詰まらず。最終週に望みをかける。
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【日本大学がうれしい初勝利!】
連敗が続く日本大が、早稲田大に対し念願の初勝利をあげた。試合開始から日本大は#7古牧(1年・G・市立船橋)が3Pを皮切りにミドルシュート、バスケットカウントと約2分で8点を稼いでリード。早稲田大はこの日#6大塚(4年・G)が欠場。シュート自体も良くない入りだったが、トラベリングや日本大のディフェンスにゴール下も阻まれ、なかなか得点できない。ようやく最初の点が入ったのが開始約4分頃と出遅れた格好となった。その後も日本大は#1坂田(3年・F)などのシュートも好調で1Qは15-25と10点リードとなった。2Qに入っても早稲田大はなかなか良いところは出ず、ファウルも多い。一方の日本大は交代した#11飛田(4年・G)が2本の3Pを含め12得点をあげてリードを守る。前半は30-42と日本大がリードした。
3Qになり早稲田大は#2木澤(1年・G・洛南)、#34池田(1年・G・京北)の速攻が続くなど、ようやく流れも出るが、池田が4ファウル、木澤も3ファウルとファウルトラブルが痛い。日本大は一時得点が止まる時間もあったがこのQも41-62と大量リード。4Qは早稲田大が奮起した。ここでようやく#15木村(2年・F)と#21河上(3年・F)の得点が続いて追い上げを開始。日本大は再び#11飛田の得点で逃げる。早稲田大は最終盤に入って粘り、最大21点の差を残り1分、#34池田の2本の3Pで1点差にまで追い上げる。しかし日本大も#7古牧が返し3点リード。早稲田大はファウルゲームで粘るが日本大が74-79で逃げ切って初勝利をあげた。
早稲田大は前半の悪さが響いた。1年生の木澤が攻守で積極性を見せたがファウルアウト。河上も5ファウル、二宮、池田も4ファウルと主力の悪循環が続いた。早稲田大は8位の明治大と1勝差。残り2試合は明治大との対戦もあるだけに、大塚の状態もどう響くか気になるところだ。
日本大はようやくの1勝。序盤からオフェンス、ディフェンスとも積極性がうまく働いた。怪我人も多く苦しい中戦ってきたが、1勝できたことでチームもホッとした表情を見せた。菊池が復帰し、浜田、刘らも間もなく戻る予定。入れ替え戦に向けて層を厚くし、どこまでチーム力を向上させられるかが鍵だ。
日本大:1勝15敗
早稲田大:6勝10敗
写真:16得点の日本大・古牧。試合序盤からリードする流れを作った。
※日本大・坂田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【青山学院大がリーグ3連覇を達成】
この試合に勝利すれば優勝が決まる青山学院大は、大東文化大との対戦になった。前半は大東文化大の良さが出た。インサイドに#43鎌田(4年・C)を据える大東文化大。さすがの青学大のインサイドもそのサイズと幅には簡単に攻め込めない。#14岸本(4年・PG)にマッチアップする#3小林(3年・G)が2ファウルでベンチへ下がったり、シュートの精度も悪かったりして1Qは18-16。2Q、大東大は#0有村(4年・PG)や#14岸本の3Pやアシストでリードを守り、ゾーンプレスも繰り出しながら、#14岸本の2本の3Pで10点のリードに成功。しかし青学大も#56比江島(4年・SF)、#8張本(3年・SF)といった得点源が返し、#25永吉(3年・C)のバスケットカウントもあって35-40と差を5点に詰めて前半を終了した。
3Q序盤は#14岸本の絶妙のスクープショットや#99山崎(1年・G・弘前実業)の3Pなど大東大がリズムを持続させたが、その後は青山学院大のディフェンスを前に伸び悩んだ。青学大は#13鵤(1年・PG・福岡第一)を投入。鵤が積極的に攻めて同点の流れを作ると、#56比江島が連続得点で一気に大東大を置き去りにし、60-50と逆に10点の差をつけて3Qを終了。4Q、大東大は反撃のきっかけを掴むことはできず、青山学院大が得点を重ねて86-61。最終週を待たず優勝を決めた。
出足でミスも出て重い立ち上がりだったが、最後は余裕を見せた青山学院大。リーグ戦中も相手につけこまれる試合は多々あり、なかなか改善できない部分でもあるが「このまま行くかも」とピンチの度にチームを救う比江島は相変わらず飄々とした態度。それでも一番危ないと思った試合は専修大戦との2戦目と言う。「個々の能力が高くて、あれは本当に負けるかと思った」と30得点で貢献したが、決して余裕があった訳ではない様子が伺える。しかしそこで負けないのもまた青学大の強さだ。残り2試合に勝てば1998年の日本体育大以来の全勝優勝達成となる。最終日には東海大戦も控え、気は抜けない。
大東文化大は前半はうまく勝負したが、全体的なミスマッチの差は大きく、後半は青学大のディフェンスがなかなか割れず、シュートの精度も上がらなかった。だが勝負強さは健在で、前半はたっぷりと魅せた。最終週も東海大、拓殖大と強敵が相手だが昨年の4位を越えられるかに注目したい。
青山学院大:16勝0敗
大東文化大:8勝8敗
写真:要所でのタフショットを軽々と決めていった青山学院大・比江島。さすがの貫禄を見せた。
※青山学院大・鵤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【東海大がホームの声援に後押しされ2連勝】
最終ゲーム、ホームの東海大対拓殖大は、東海大が終始拓殖大を圧倒して満場の観客の中、ホーム2連勝を飾った。
最初のシュートは拓殖大#94長谷川(4年・F)の3P。しかし東海大も#0ベンドラメ(1年・G・延岡学園)がすぐさま3Pで返し、その後もベンドラメが連続得点。拓殖大は#40藤井(3年・G)がアンスポーツマンライクファウルをトラれ、その後もファウルが続いてしまう。また、ここまでチームに大きく貢献してきた#11佐々木(4年・C)のアウトサイドも簡単には打たせてもらえない。東海大はこの間に#7晴山(2年・PF)や#10バランスキー(2年・PF)らの得点が続き1Qで29-17とリード。2Qも#33狩野(4年・SG)が好調。拓殖大は東海大のディフェンスに苦しみ、メンバーチェンジをしていくも前半で49-32と大きく離された。
後半も東海大は手を緩めず得点を続け、反対に拓殖大は3Qは10得点と苦しい状況。終盤は互いにベンチメンバーを出場させ、最終的には92-67で東海大がホームゲームを初の2連勝。東海大は詰めかけたホームの観客に勝利という結果で応えた。
この日は終始積極的に攻めた東海大。声援がいい方向に出た。優勝は決まってしまったが2位は確定。この流れを維持していけば最終節の青山学院大との対戦も楽しみになる。拓殖大は佐々木が10点と伸びず大垣も0点など、スコアラーが思うように点が取れず悔しい敗戦。最終週に切り替えたい。
東海大:13勝3敗
拓殖大:8勝8敗
写真:5本の3Pを決めた長谷川。アウェイということでやりにくかっただろうが、最後まで攻め続けた。
※東海大・藤永選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2012.10.25 (Thu)
【2012リーグ2部】10/21レポート
重要な3位や8位の座を懸けた争いも白熱
1部同様に佳境を迎えている2部リーグ。この日最も注目を集めた中央大と白鴎大の首位決戦は、1巡目同様白鴎大が差をつけて勝利し、再び首位に立った。一方、3位に位置する駒澤大は慶應義塾大に苦杯。4位の国士舘大は勝利したため、この2チームが同率で最終週の2試合に臨むこととなった。また5位の法政大は関東学院大に敗れ、入れ替え戦進出が更に遠のいた。神奈川大は順天堂大に競り勝ち、あと1勝で2部残留が決定する状況となった。
国士舘大と東洋大の対戦は、国士舘大が好ディフェンスを披露して前半で東洋大を置き去りに。後半に入って東洋大が追い上げるものの、これをかわした国士舘大が勝利を収めた。
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【4Qに法政大をとらえた関東学院大が逆転勝利】
まだ1部チームとの入れ替え戦の可能性が残っている法政大は、関東学院大との対戦となった。立ち上がりは関東学院大ペース。#10エリマン(2年・C)のインサイドを有効活用し、順調にスコアを伸ばす。しかし法政大も#5松澤(2年・C)がやり返す形で得点。#0高田(3年・PG)の3Pで逆転し、#16沼田(1年・C・湘南工科大附)のバスケットカウントも出て突き放す。この後も攻め立てた法政大が1Qで早くも2桁の点差を得ると、2Qも点差を維持。ベンチメンバーもバランス良く得点していき関東学院大に付け入る隙を与えず、12点リードで前半を終了する。
しかし関東学院大も3Qに立て直す。前半からリバウンド面で活躍を見せていた#15下山(3年・CF)がベンチに下がったエリマンの穴を埋める活躍で追い上げを開始。法政大は#21加藤寛樹(4年・CF)や#16沼田が3点プレーを見せるものの、他の選手での得点が伸び悩み前半の勢いに翳りが見え始める。そして4Qに入ると、関東学院大がラッシュを開始。#10エリマンのポストプレーに続いて#81横瀬(3年・G)がフリースローを2本揃えて追い上げ、残り6分20秒に#7荒木(3年・F)の3Pで1点差に。関東学院大はなおもオフェンスの手を緩めず、#10エリマンのバスケットカウントで逆転に成功。ワンスローも決めると、#38蜂谷(1年・GF・聖和学園)もインサイドで粘って得点し一挙に追い越す。法政大は#0高田がシュートを決めていき反撃するものの、勢いは関東学院大。#81横瀬のタフショットも決まって盛り上がる。法政大は最後にファウルゲームを仕掛けるが、なかなかシュートを決め切れずタイムアップ。77−72で関東学院大が逆転勝利を果たした。リーグ中盤までは好位置につけていた法政大だが、この敗戦で3位以上の可能性がまた小さくなってしまった。
関東学院大:8勝8敗
法政大:8勝8敗
写真:ファウルのかさんだ#10エリマンを一時ベンチに下げた関東学院大。しかし#15下山がエリマン不在の時間をつないだ。
【順天堂大が粘るも、神奈川大が2部残留へ価値ある1勝】
早く2部残留を決めたい神奈川大と、既に3部チームとの入れ替え戦が決まっている順天堂大の試合は、白熱した競り合いとなった。リードを得た時間が長かったのは順天堂大。#99小川(3年・F)の3Pで幸先良く先制すると、ゾーンも交えたディフェンスで神奈川大に簡単にゴールを割らせない。#7古橋(3年・SF)の得点で一時は追いついた神奈川大だが、順天堂大も#33喜久山(2年・F)の3Pや#23泉(3年・F)のインサイドですぐにリード。神奈川大は#29田村(3年・PF)が1Qで3ファウルとなり苦しい展開に。2Qに入ると神奈川大も厳しいディフェンスを見せるが、互いにファウルが増えて主力選手を温存せざるを得ない。その中でも順天堂大は#17杉本(4年・F)や#22飯田(4年・F)といったベンチメンバーの得点で僅かながらリードを保ち続けて前半を36−33としてみせた。
3Qも互いにファウルがかさむ中、神奈川大が決めて点差を縮めれば、その都度順天堂大がシュートを決め返す接戦が続く。神奈川大は6分過ぎに#98大石(2年・PG)がフリースローを1本決めてようやくこの試合初めてリード。#7古橋もリバウンドをねじ込んで続くが、順天堂大は食らいつき、#96佐藤(2年・F)の活躍で再逆転。最後は#37千葉(2年・G)が貴重な3Pを決めて4点リードでラスト10分に突入する。しかし、4Qは神奈川大が流れを呼び込んだ。順天堂大#37千葉に3Pを許すが、#21増子(4年・SF)の3P、#11丸山(2年・PF)のゴール下、#7古橋のミドルで2分のうちに同点に。順天堂大タイムアウトとなるが、神奈川大の勢いは止まらず#98大石と#21増子が相次いでスティールから走って得点を決める。これで順天堂大は失速。神奈川大は#21増子がアグレッシブに攻め立て得点を重ねていき、リードを維持。このまま試合は91−79で終了し、神奈川大が2部残留へ大きく前進した。
神奈川大:7勝9敗
順天堂大:2勝14敗
写真:神奈川大は増子が33得点と気を吐き、チームを牽引した。
【注目の首位攻防戦は1巡目同様白鴎大が快勝】
この日の第4試合は首位・中央大と2位・白鴎大の直接対決。勝った方が首位に立ち、2部リーグ首位通過とインカレ出場に大きく近づくだけに、会場には多数のギャラリーが詰めかけた。
立ち上がりは中央大がリードを得た。#22山田(3年・PF)が#30アビブ(4年・C)を上手くかわして得点すれば、#20小野大貴(4年・F)のジャンパー、#11入戸野(4年・PG)も技ありのシュートを決めていく。一方白鴎大は中央大の好ディフェンスを前にオフェンスが単発に。それでも武器のゾーンディフェンスが効き始めると、中央大も得点が止まる。ロースコアの展開の中、白鴎大は#30アビブがバスケットカウントを得て逆転。中央大は前週負傷した#16佐藤(4年・PG)を強行出場させるが、生命線のアウトサイドに当たりは来ない。白鴎大は#15白濱(3年・F)と#3横塚(4年・G)がシュートを決めて立ち上がり10分で4点のリード。2Qに入ると一気にペースを掴んだ。#30アビブのインサイド、#15白濱のカッティングからの合わせで差を開く。中央大はオフェンスでリズムを失い、#30アビブや#15白濱にリバウンドシュートを決められるなどで引き離される。ようやく#16佐藤がこの日チーム1本目の3Pを沈めるが、この時点でダブルスコアの展開となった。白鴎大はオフェンスで細かいミスが散見されたものの、中央大のアウトサイドを遮断しこのQの失点は僅かに7。38−19という一方的展開で前半を終えた。
後半に入っても白鴎大が主導権を掌握し続ける。#30アビブがエリア内を制圧。#5柳川(3年・F)も速攻を決めて順調に得点を重ねていく。だが、中央大は残り4分半タイムアウトから修正。#20小野大貴が#15白濱から3ショットのファウルを得ると、3本とも決めてここから反撃。積極的に仕掛けてフリースローを獲得し、何とか切れずについていく。それでも白鴎大は#10田中(3年・G)の3P、#5柳川の力強いレイアップが出て3Q終了時点で21点のリードを獲得。ほぼ勝利を手中にした。ただ、この日の中央大は最後まで諦めなかった。#14渡邉が4Qに爆発。このQだけで5本の3Pを沈めて底力を見せる。しかし、白鴎大は#30アビブのポストを使って2桁の点差を維持し続ける。ばたついたものの終わってみれば83−66で快勝した。
2位に後退していた白鴎大は、この1勝で再び首位に返り咲いた。時間帯によって陣形の変化する変則ゾーンが、今回も中央大相手に強力に効いた。しかし、まだ最終週に慶應大・駒澤大という簡単には勝たせてくれないチームとの対戦が残っている。ここで気を緩めることなく星を更に伸ばし、首位通過を決められるかどうかが重要だ。
中央大は、2Qの失速が大きく響いた。負傷の主将・佐藤も交代出場するなどしたが及ばず、試合終了後に引き上げる選手の多くの目には涙があった。しかし、まだ1位通過の可能性が消えたわけではなく、入れ替え戦については進出が確定している。勝負が決した4Qにも諦めず渡邉が渾身の3Pを沈めてチームを鼓舞し続けた。この日の最後に見せた意地を良い形で持続させたいところだ。
白鴎大:13勝3敗
中央大:13勝3敗
写真上:前半に積極性を見せた白鴎大・白濱。アビブに次ぐ19得点を記録した。
写真下:最終4Qに3Pを連発した中央大・渡邉。中央大は敗れたものの、最後まで気持ちを切らさずに奮戦した。それだけにこの敗戦が重くのしかかった。
※白鴎大・石川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【シュート絶好調の慶應大が駒澤大を振り切る】
勝って3位をキープさせておきたい駒澤大。だが、この日は慶應義塾大相手に得意のシューティング合戦に持ち込むものの序盤から後手を踏み、3Qに突き放されて敗戦を喫した。
序盤から慶應大ペースの試合だった。#5槇坂(4年・SG)に立ち上がりすぐに1本決められるが、#18大元(1年・G・洛南)の2本のジャンパーですかさず逆転し、その後もトントン拍子で得点を重ねる。駒澤大は#55近藤 大(4年・PG)を中心に慶應大ディフェンスの僅かな隙をついてシュートを決めていくが、その都度#8蛯名(3年・G)や#16伊藤良太(2年・G)がシュートを決め返していく。駒澤大は1Q終盤に背負った14点ビハインドを2Q終了間際に6点差にまで戻すが、慶應大#16伊藤良太にブザービーターを決められ8点差を追いかける形で前半を終えた。
若いチームということもあって、このリーグ戦はどこかで失速する場面も見受けられる慶應大だが、3Qに入ってもシュートが好調。#16伊藤良太と#18大元、両名の活躍で一気に引き離す。4分に#18大元に3Pを決められ13点差となったところで駒澤大はタイムアウトを使うが、直後に#5槇坂が3つ目のファウルで流れを引き寄せられない。ゾーンディフェンスを敷くものの#14権田(2年・F)や#8蛯名にも3Pが飛び出して更に点差が広がった。試合はその後、この20点近くの点差のままシュートの入れ合いで推移し、最終的には116−99となって、慶應大の勝利で終わった。
慶應大は蛯名の復帰も大きく、ここ4戦で3勝と状態を上げてきた。未だ8位で3部3位との入れ替え戦圏内にいるものの、最終週をしっかり締めて結果を待ちたいところ。駒澤大は手痛い1敗で国士舘大と同率に。直接対決で2勝しているため3位は維持しているが、最終週に上位2チームとの対戦を控え、1部3位との入れ替え戦へ向けて厳しい状況に立たされた。
慶應義塾大:6勝10敗
駒澤大:10勝6敗
写真:高確率でシュートを沈めていった慶應義塾大・大元。ルーキーながら、既にチームに欠かせない存在となっている。
※慶應義塾大・伊藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2012.10.25 (Thu)
【2012リーグ】10/27、28関東大学リーグ予定(第9週)
10月27日 青山学院大学相模原キャンパス
11:00 日本大学 vs 日本体育大学
12:40 早稲田大学 vs 明治大学
14:20 筑波大学 vs 専修大学
16:00 東海大学 vs 大東文化大学
17:40 青山学院大学 vs 拓殖大学
10月28日 早稲田大学戸山キャンパス記念会堂
10:00 明治大学 vs 日本体育大学
11:40 日本大学 vs 専修大学
13:20 筑波大学 vs 早稲田大学
15:00 拓殖大学 vs 大東文化大学
16:40 青山学院大学 vs東海大学
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■関東大学2部リーグ
10月27日 東洋大学総合スポーツセンター
11:00 順天堂大学 vs 東洋大学
12:40 神奈川大学 vs 法政大学
14:20 国士舘大学 vs 関東学院大学
16:00 中央大学 vs 駒澤大学
17:40 慶應義塾大学 vs 白鴎大学
10月28日 東洋大学総合スポーツセンター
11:00 法政大学 vs 東洋大学
12:40 順天堂大学 vs 関東学院大学
14:20 国士舘大学 vs 神奈川大学
16:00 白鴎大学 vs 駒澤大学
17:40 慶應義塾大学 vs 中央大学
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2012.10.24 (Wed)
【2012リーグ3部】10/21レポート(最終日)
立教大・玉川大と共に2部との入替戦へ
10月21日、1・2部より一足先に3部はリーグ戦最終日を迎えた。3部リーグの仕組みは1部や2部とはやや異なり、1次ステージで12チーム間の総当たり戦を行った後に、2次ステージで上位・下位リーグに分かれ6チーム間で再戦する。上位リーグでは、1次ステージ3位だった立教大が2次ステージ5戦全勝で巻き返し、優勝も手の届く範囲に。優勝決定は最終試合の江戸川大対玉川大の結果次第となった。迎えた最終戦は、白熱した展開ながら77-63で江戸川大が玉川大を圧倒。江戸川大が1次ステージ破竹の10連勝の貯金もあって優勝は譲らず、歓喜に沸いた。
上位リーグ第1試合、8勝7敗の東京成徳大と7勝8敗の國學院大の試合は、序盤で東京成徳大がリードするも#7丸山(2年・SG)らが奮闘した國學院大が怒涛の追い上げを見せて接戦に。だが東京成徳大が#39木野(4年・SF)の2連続3Pで再び勢いに乗り、74-68と今季ラストゲームを勝利で飾った。第2試合立教大と東京経済大の試合は、立教大が序盤から速い展開で点差を開き、終盤は下級生らも出場させて会心の試合運びで109-67。上位リーグからは、江戸川大・立教大・玉川大の3強が2部との入替戦へ進出することとなった。
一方、下位リーグも白熱した。前日の時点で上智大と埼玉大の自動降格、成城大の入替戦行きは決まっていたものの、東京農業大と国際武道大が7勝8敗で並び、最終日の直接対決は負けた方が4部との入替戦へ進む負けられない戦いに。試合は前半こそ国際武道大がリードしたが、東京農業大が後半逆転して88-71で勝利。東京農業大が下位リーグ2位となって1位の山梨学院大と共に入替戦をまぬがれ、国際武道大は2年連続で4部との入替戦に進むこととなった。
写真:優勝を成し遂げ、嬉し涙で顔をゆがめる江戸川大#7臼井。3部リーグMVPを受賞した。
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【高さ・強さで勝る江戸川大が玉川大を下し優勝】
上位リーグ第3試合は、江戸川大と玉川大の対戦。どちらもすでに入替戦進出は決定していたが、江戸川大はこの試合に勝たねば優勝は掴めない。だが対する玉川大も目の前での優勝決定をなんとか阻止し、入替戦に向けて弾みをつけたい気持ちは強かっただろう。試合は両者の意地がぶつかり合った好ゲームになった。
開始から一進一退の攻防が続き点差が開かない。だが1Q終盤に、江戸川大のフィジカルの強さが炸裂。#3王(1年・C・柏日体)、#44田中(3年・G)、#88内田(3年・F)が畳み掛けるように3連続でバスケットカウントを獲得し、一気に7点のリードを奪って均衡を破った。玉川大は勝負強さを持つ#32冨永(2年・PG)がブザービーターで締めるが、13-18と追う展開になる。
2Q、玉川大は#6戸井田(4年・PG)が好ディフェンスで相手のチャージングを誘い、攻めては#34塚越(4年・SF)や#45横沢(3年・C)がミドルシュートを決めていく。江戸川大はオフェンスリバウンドに粘るがノーマークのゴール下を落とすなどミスも増え、開始3分間無得点となる間に逆転を許した。しかしタイムアウト明けすかさず#7臼井(4年・F)が3Pを決めて同点に戻すと、そこから互いに点が伸びない我慢の時間帯に。すると#1粂川(4年・G)がスピーディーな展開に持ち込んだ江戸川大がじわりとリードし、#9中村(4年・F)の3Pもチームを勢いづける。玉川大は江戸川大にリバウンドに飛び込まれ思うように素早い切り替えができず、持ち味であるディフェンスから速攻の形が出ない。自ずと得点がアウトサイドと一対一に頼らざるを得なくなり、単発な攻めが続いてしまった。このQ10得点しか奪えず、23-34と江戸川大がリードを二桁に乗せて試合を折り返す。
3Qに入ると、開始1分で玉川大はインサイドの要である#45横沢が4ファウルになり苦しくなる。それでも#34塚越の力強い1on1や#6戸井田、#32冨永の3Pで点差を縮めるが、江戸川大も勢いを切らさない。残り5分には速攻で#7臼井がダンクを決めるビッグプレーも出て再度点差を二桁に。玉川大も途中出場の#30蔦木(2年・PF)が連続得点で奮闘し起用に応えるが、江戸川大は#1粂川から#3王へのホットラインが機能し、残り2分には#7臼井・#1粂川が立て続けに3Pを決めて43-57と突き放した。45-58で入った4Qも、依然として江戸川大が主導権を握る。江戸川大は「うちの売り」(#1粂川)というにぎやかな応援がコートの5人を後押しし、それに応えるように#1粂川や#7臼井もシュートを決めるたびに大きくガッツポーズ。玉川大は#5中野(2年・PG)や#0畠山(3年・G)の速攻が出て9点差にはするがその先が続かず、残り3分には#91門田(2年・SF)と#45横沢が連続でファウルアウトになった。優位に立った江戸川大がそのまま押しきり、63-77で試合終了。タイムアップのブザーと同時に#1粂川が大きくボールを上に投げると、チームメイトもコートになだれ込んで優勝の喜びを爆発させた。
江戸川大は14勝2敗で創部初の3部優勝。昨年は3Pを強みとした“シューター軍団”だったが、今年は「全体的にサイズアップして、自分たちの強みは高さとフィジカルだと強調してやってきた」(#1粂川)ことで躍進した。新人王を受賞した200cmの#3王を筆頭に、2番~4番ポジションも190cm前後の高さがあるのは3部を勝ち抜く上で大きなポイントとなった。一昨年・昨年と入替戦で敗退する悔しさを味わっており、「三度目の正直」と今年に懸ける気合いは十分。3部覇者の称号を手にし、満を持して入替戦へと臨む。
玉川大は、昨年よりさらに小柄なチームになったが、サイズを補って余りあるチームディフェンスはリーグ屈指。エース#34塚越の勝負強さや、人材豊富なガード陣の活躍もあって11勝5敗で勝ち抜き3位につけた。この日はリバウンドに飛び込まれ、ファウルトラブルに陥り自分たちのスタイルを思うように出せなかったが、それでも10点前後で食らい付く粘りは見られた。2部8位とタフなゲームになるだろうが、入替戦でも奮闘を期待したい。
写真上:試合に絡む数少ない4年生としてチームを引っ張る玉川大#6戸井田。アグレッシブなディフェンスも光った。
写真下:豪快にダンクシュートを決めた江戸川大・#7臼井。
※立教大・小宮山選手、江戸川大・粂川選手のインタビュー、試合と閉会式の写真、個人賞の結果は「続きを読む」へ。
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2012.10.24 (Wed)
【2012リーグ1部】東海大ホームゲームレポート
さまざまな角度から楽しめる多彩な企画が満載
例年J SPORTSでの録画中継など、メディアも巻き込んで華々しいホームゲームが行われる東海大。ホームゲームは体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科が協力し、企画・運営されている。選手のポスターやオフショット写真、ユニホームを来て写真を撮るコーナーやフェイスペインティングなど、企画は盛りだくさん。また、今年は会場を東海大のカラーであるブルーに染めるため、応援Tシャツを無料配布。正面に東海大のロゴ、後ろには陸川監督の現役時代の番号である「55」が染め抜かれたTシャツ姿の観客が会場を埋めた。背番号のデザインについては陸川監督も「知らなかった」と試合後のスピーチでも喜びと照れをあらわに。
こうした応援もあってか試合は土曜に続いて快勝を収め、東海大がホームゲームを開催するようになって、初の連勝を飾ることになった。
大学側の支援が大きい東海大のホームゲームは、学生バスケットボールのイベントとしては大規模なもの。今後もさらなる発展を期待したい。
また、10月21日の青山学院大が3連覇を決めた青山学院大VS大東文化大、そして東海大VS拓殖大の試合はJ SPORTSにて11月1日まで複数回放送中。詳細はJ SPORTSのサイトへ。
写真上:全選手紹介で最初に出ていく狩野選手。入場を彩ったチア「FINE」はハーフタイムショーでも盛り上げた。
写真下:Tシャツやチアースティックなど、東海大の応援で染まった会場。
※会場の様子は「続きを読む」へ。
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2012.10.22 (Mon)
【2012リーグ】10/21結果
専修大学80(24-14,22-13,17-14,17-20)61明治大学
早稲田大学74(15-25,15-17,11-20,33-17)79日本大学
筑波大学76(22-15,14-21,19-10,21-21)67日本体育大学
青山学院大学86(18-16,17-24,25-10,26-11)61大東文化大学
東海大学92(29-17,20-15,22-10,21-25)67拓殖大学
青山学院大学 16勝0敗
東海大学 13勝3敗
専修大学 10勝6敗
筑波大学 9勝7敗
大東文化大学 8勝8敗
拓殖大学 8勝8敗
早稲田大学 6勝10敗
明治大学 5勝11敗
日本体育大学 4勝12敗
日本大学 1勝15敗
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■関東大学2部リーグ 東洋大学総合スポーツセンター
関東学院大学77(12-24,18-18,24-19,23-11)72法政大学
神奈川大学91(15-18,20-18,23-26,33-17)79順天堂大学
国士舘大学73(15-10,19-8,22-24,17-21)63東洋大学
中央大学66(12-16,7-22,18-20,29-25)83白鴎大学
慶應義塾大学116(32-21,22-25,27-17,35-36)99駒澤大学
白鴎大学 13勝3敗
中央大学 13勝3敗
駒澤大学 10勝6敗
国士館大学 10勝6敗
法政大学 8勝8敗
関東学院大学 8勝8敗
神奈川大学 7勝9敗
慶應義塾大学 6勝10敗
東洋大学 3勝13敗
順天堂大学 2勝14敗
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■関東大学3部上位リーグ
◇立教大学aコート
國學院大學68(17-28,17-12,23-12,11-22)74東京成徳大学
立教大学109(24-11,32-16,25-15,28-25)67東京経済大学
江戸川大学77(18-13,16-10,24-22,19-18)63玉川大学
江戸川大学 14勝2敗(2部10位との入替戦)
立教大学 14勝2敗(2部9位との入替戦)
玉川大学 11勝5敗(2部8位との入替戦)
東京成徳大学 9勝7敗
東京経済大学 8勝8敗
國學院大學 7勝9敗
■関東大学3部下位リーグ
◇立教大学bコート
埼玉大学111(25-22,33-22,35-20,18-6)70上智大学
国際武道大学71(25-15,17-19,11-28,18-26)88東京農業大学
山梨学院大学86(22-5,14-24,19-21,31-16)66成城大学
山梨学院大学 9勝7敗
東京農業大学 8勝8敗
国際武道大学 7勝9敗(4部4位と入替戦)
成城大学 5勝11敗(4部3位と入替戦)
埼玉大学 3勝13敗(4部に自動降格)
上智大学 1勝15敗(4部に自動降格)
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2012.10.20 (Sat)
【2012リーグ1部】10/20レポート/東海大学キャンパス
青山学院大の優勝は次節以降に決定か
東海大湘南キャンパスでは2試合が開催された。この2試合の結果次第では青山学院大の優勝が決まる状況だったが、青学大と東海大が揃って勝利し、青学大の優勝は翌日以降に持ち越された。
【筑波大が良さを発揮するものの3Qに抜け出した青学大に軍配】
この日にも優勝が決まる青山学院大は、筑波大の挑戦を受けた。立ち上がりから攻め立てて余裕を持って勝利を得たい青学大だったが、前節に負傷交代した#32畠山がこの試合欠場。筑波大のシュート率の良さを前に思うような試合運びが出来ず、苦しむ展開となった。
序盤は筑波大の流れ。#32武藤(3年・C)が内外で得点すると#14坂東(2年・SG)も3Pを決めて開始2分半で10−2と先行する。一方、重い立ち上がりとなった青学大も徐々に修正。#25永吉(3年・C)のバスケットカウントや#56比江島(4年・SF)のペネトレイトで徐々に盛り返す。筑波大は序盤の良さが消えてこの後のオフェンスは単発に。トラベリングのミスが続く間に青学大に走られて失点し、相手に流れを渡してしまう。筑波大は欠場の続いていた#21笹山(2年・PG)を投入して打開を図るが、なおも青学大のトランジションに手こずり、1Qは21−16で青学大がリードする形となった。しかし、筑波大は2Q出だしの#14坂東の3Pが効いた。#34池田(3年・SF)が果敢にドライブを仕掛けて2本のバスケットカウントを奪うなど、このQも立ち上がり2分半で得点を量産し一挙にビハインドを跳ね返す。青学大はタイムアウトで修正を図るが、この後は両者互角の展開に。青学大が#25永吉のローポストや交代出場の#13鵤(1年・PG・福岡第一)が得点を重ねれば、筑波大も#14坂東はもちろん#76星野(4年・SF)も3Pを沈めてリードを保つ。46−42と筑波大4点リードで前半が終了した。
このまま点差を維持したい筑波大。しかし、3Qは青学大の一方的な展開となった。#3小林(3年・PG)、#8張本(3年・F)、#56比江島の得点で早々に逆転に成功。タイムアウトを挟んで筑波大はやや持ち直すものの、#8張本に3Pが飛び出すと完全に青学大が優勢に立った。#25永吉や#13鵤が小気味良くジャンプシュートを決めていくと#3小林はバスケットカウントを獲得。このQ30得点と青学大が猛ラッシュを見せたのに対し、筑波大は11得点と失速。4Qには修正して再度シュートを決め合う展開に持ち込むが、筑波大にとって3Qでのブレーキは大き過ぎた。結局94−81で青学大が逃げ切り、この後の東海大の試合の結果待ちとなった。
敗れた筑波大は3Qのブレーキが響いた。このQ以外は青学大を上回る勢いを見せていただけに、勝てる試合をフイにしてしまった格好となった。しかし、内容面で良さが見え、笹山が戦列に復帰したのは大きい。失速気味のチーム状態だったが、好材料が揃ってきた。
青山学院大:15勝0敗
筑波大:8勝7敗
写真:16得点の青学大・鵤。ポイントガードとしてのタイプは異なるが、畠山欠場の穴をしっかり埋めている。
【競り合いから抜け出した東海大がホーム初戦を飾る】
ホームゲーム開催時にみすみす青学大の優勝を許すわけにはいかない東海大。早稲田大を相手に3Qまでは競り合ったが、4Qに声援を受けて勢いに乗った。
先手を打ったのは東海大。#7晴山(2年・PF)のゴール下、#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)のスティールからの得点が出て早々に抜け出しかける。しかし、ここから早稲田大が反撃開始。#8玉井(3年・SG)や#21河上(3年・F)のミドルシュート、ゴール下では#15木村(2年・F)が得点してついていく。東海大は早稲田大に得点される度に返すが、連続での得点が出ず、1Q終わって得たリードは2点に止まった。すると2Q立ち上がりにギアが変わる。#7晴山のバスケットカウント、#0ベンドラメの速攻に続いて#24田中(3年・SF)がダンクを決めて会場を沸かせる。しかし、ここから畳み掛けることが出来ない。早稲田大タイムアウト後に#21河上に決められると、#16山本(1年・F・福岡第一)にはフリースローを2本揃えられて点差が縮む。オフェンスは単発に陥り、#6大塚(3年・PG)の3Pからは早稲田大がリズムを掌握。#21河上にも3Pが出ると、#16山本のドライブも出て逆転に成功。東海大は#7晴山と#24田中がリバウンドを沈めて返すものの、早稲田大は大塚がまたも3Pを沈めて再逆転。36−34と早稲田大2点リードで、前半を終えた。
後半も競り合いの展開が続く。早稲田大が#4二宮(3年・C)のタップ、#21河上のレイアップで得点すれば、東海大も#33狩野(4年・SG)のジャンパーや#24田中の3点プレーで返していく。勝負のポイントとなったのは、3Q残り3分を切った早稲田大速攻の場面。#6大塚がゴール下を決めるが、故障を抱える足の痛みに耐え切れず交代。東海大は#0ベンドラメのドライブ、#7晴山のゴール下がこの時間帯も決まってこれが奏功した。5点リードを得て迎えた4Qは完全に主導権を握る。ルーズボールを繋いで#33狩野の得点が決まるなどして勢いに乗った。一方オフェンスの起点を失った早稲田大は得点が停滞してしまった。東海大は終盤に#33狩野のこの日1本目の3Pが飛び出して、会場の盛り上がりも最高潮に。途中まで競り合いとなったが、最後は94−64と大きく差が開き、東海大が勝利。これにより、青学大のこの日の優勝はならず、翌日以降に持ち越された。
東海大:12勝3敗
早稲田大:6勝9敗
写真:ダンクに行く東海大・田中。前後半に1本ずつ決め、会場を沸かせた。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2012.10.20 (Sat)
【2012リーグ1部】10/20レポート/明治大学キャンパス
些細な差が勝敗を分かつ白熱したゲームに
二会場に分かれての開催となった1部リーグ。明治大会場では専修大対日本体育大、大東文化大対日本大、拓殖大対明治大の計3試合が行われ、白熱した試合に会場も沸いた。勝利したのはいずれも勝負所を制した専修大、大東大、拓殖大。明治大はホームゲームで勝利とはならなかった。
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【好ディフェンスで専修大が日体大に快勝】
専修大は堅い守りで簡単には得点を許さず、序盤から#33館山(4年・G)が快調にシュートを決めてリード。日本体育大も#16横山(4年・SF)がスティールやブザー寸前に3Pを決めて20-16とビハインドを4点に留めたが、2Q開始早々#11宇都が速攻に走るなどして専修大が4連続得点に成功し、点差を二桁に乗せた。日体大は鍵となる#22水沼(4年・SG)が#4高橋(4年・G)の徹底マークに遭い、高橋と交代した#3廣島(4年・G)もフェイスガードで付いてボールを簡単には渡らせない。#21熊谷(4年・F)や#12周(2年・C)らインサイド陣も専修大#14藤岡(3年・F)や#9長谷川(4年・F)の好守に阻まれ、手数が少なくなってしまった。反対にディフェンスから流れを掴んだ専修大は日体大の変則的なゾーンにも#11宇都の速攻、#33館山の3Pで対抗し、チームの持ち味を存分に発揮。前半終わって46-32と専修大の14点リードで試合を折り返す。
追いかける日体大は#12周のフックシュートや、#21熊谷のブロックなど徐々に高さを活かし始める。しかし点差を一桁にする度、専修大#4高橋らが要所でシュートを決め、それ以上の追撃を許さない。専修大はターンオーバーやトラベリングなどもったいないミスはありつつ、後半も引き続きディフェンスが光り、終盤突き放して82-63で逃げ切り勝利。重要な一戦を制し、これで3位入賞に一歩近づいた。
専修大は青学大・東海大には2敗したものの、その他のチームからは順調に勝ち星を挙げて3位につけている。今の4年生は1年生の時にリーグ戦で全敗、昨年は入替戦も経験した。今年はようやくチームの成長に勝ち星が伴い、「上位にいれるのは嬉しい」と専修大・館山。勝負の年の意地を懸け、残りの3試合も全力でぶつかるだけだろう。
日本体育大は、専修大の堅守に阻まれターンオーバーが25。リバウンドや高さの面ではほぼ互角だったが、プレーの正確さに差が出た試合だった。これで4勝11敗と苦しい状況に。入替戦行きは濃厚となってしまったが、切り替えて残りの試合も戦いたい。
専修大:9勝6敗
日本体育大:4勝1敗
※専修大・館山選手のインタビューは「続きを読む」へ。
写真:藤岡は11得点。ディフェンスでも奮闘した。
【日本大リードも大東大#14岸本が勝利を引き寄せる】
日本大は大東文化大と対戦。先週同様、善戦するも目の前に迫った勝利を惜しくも落とす結果となった。
1Qこそ23-17と大東大が先行したが、その後日本大の高さに大東大はなかなか得点を奪えず、その間じわじわと#11飛田(4年・G)や#15栗原(1年・G・前橋育英)が積極的にリングにアタックして日本大が追い上げを図る。大東大もエース#14岸本(4年・PG)がトリッキーなドライブで魅せ、#43鎌田(4年・C)がブロックを決めるなど逆転はさせない。37-33とわずかに大東大がリードして前半を終えた。
3Q開始早々#11飛田のバスケットカウントでリズムを掴んだのは日本大。#29上原(1年・G・興南)の強気なドライブも出て、逆転から最大6点のリードを奪う。ここから一進一退で試合は進み、4Qに入っても4点~6点の点差が動かない。すると残り6分40秒、#11飛田がスティールからワンマン速攻を決め、日本大がリードをこの試合最大の8点に広げた。
だがここから、土壇場の強さを持つ大東大が真骨頂を発揮した。#43鎌田のシュートや#14岸本の2本の3Pなどオフェンスが火を吹き、残り2分半にはついに逆転に成功。しかし日本大も#29上原がミドルシュートを決めて同点に戻し、残り時間は1分半を切る。するとこの勝負所で、大東大は#14岸本がドライブからバスケットカウント獲得。1スローもきっちり決めて残り1分10秒3点のアドバンテージを奪い優位に立った。日本大は次のオフェンスで#11飛田がドライブするもスリップしてしまい、大東大ボールに。その後のファウルゲームも逃げ切り、70-65で大東大が嬉しい逆転勝利を飾った。
大東大は圧巻の勝負強さを披露。日本大の高さに苦戦した時間は長かったが、数点差で食らい付いて我慢の時間を乗り切り、終盤一気に乗って勝利をさらった。接戦を勝ちきる粘り強さは、大東大の勝ちパターンと言えるだろう。逆に日本大は4Qの途中までリードを保っていたものの、大事な場面で相手の勢いに呑まれてしまった。先週に引き続き、惜しい試合を落としてリーグ戦初勝利とはならず。しかし1年生らも試合経験を積んで確実に成長が見られ、チーム全体として吹っ切れた感覚は見られる。チーム状態は上向きなだけに、どこかで1勝挙げて入替戦に臨みたいところだ。
大東文化大:8勝7敗
日本大:0勝15敗
写真:1年生ながら能力の高さを感じさせる栗原は飛田に次ぐ18得点。
【後半立て直した拓殖大が逆転勝利】
ホームゲームとなる明治大の相手は拓殖大。終盤まで息をのむ接戦となったが、63-59で拓殖大が明治大を下した。
「前半は明治のリズムに合わせてしまった」(#94長谷川)という拓殖大は、序盤から#16安藤(2年・PG)が軽快にジャンプシュートを決めた明治大を後追いする形になる。#40藤井(3年・G)がドライブや飛び込みリバウンドに奮起し逆転するものの、明治大の高さに決定率が落ち、13-11とロースコアな1Qとなった。すると2Qから明治大はディフェンスと3P攻勢で反撃。3分間拓殖大の得点を0点に抑え、その間に#2目(3年・F)や#12中東(2年・SG)が3Pを決めて逆転からリードを二桁に。拓殖大は24秒ギリギリになってタフショットを打たされる形が続き、#94長谷川(4年・SF)が苦しい中でも決めていくがその度明治大#2目に3Pを決め返される。23-33と、明治大がリードして前半を終えた。
3Q、明治大は#2目の3Pや#50伊澤(1年・PF・愛産大工)のインサイドなど内外バランスよく得点。しかし拓殖大も得意の速い展開に持ち込んで#91井上(4年・PF)らがファウルを得ていき、次第に流れは拓殖大に傾き始める。残り3分50秒には明治大の得点源の一人、#12中東が4つ目のファウルでベンチに。41-46と拓殖大が点差をやや縮めて4Qに入った。
迎えた最終Q、明治大は好調の#2目が2本の3Pを決めるも、それを最後に得点がぴたりと止まる。拓殖大の激しい守りに2連続で24秒オーバータイムになり、その隙に#40藤井の3Pで拓殖大が逆転。しかし#16安藤も負けじと得点し返し、ラスト5分間は白熱したシーソーゲームとなった。ルーズボールやリバウンド争いも激しいぶつかり合いとなるが、残り2分、#40藤井が素早い反応でリバウンドを拾い拓殖大が4点リード。明治大は#2目がファウルアウトするが、残り1分12秒#0川内(3年・G)が貴重な3Pを決めて1点差に迫った。明治大は続く拓殖大の攻撃を何とか凌ぐが、#16安藤のドライブが決まらずリバウンド争いがファウルとなって残り25.3秒に拓殖大にフリースローを与えてしまう。これを#91井上がきっちり2本揃えて3点差にすると、続く#16安藤のドライブはバスケットカウントになりかけるもボールがリングからこぼれ、万事休す。その後のファウルゲームを逃げ切り、拓殖大が激しい競り合いを制した。
明治大はホームゲームで惜しくも勝利とはならず。長くリードを保ったが、大事な場面でのファウルトラブルやターンオーバーが手痛かった。逆に拓殖大はディフェンスがよく機能し、オフェンスでは#40藤井と#94長谷川が仕事を果たして両名合わせて49得点。明日は東海大が相手と、2試合連続のアウェーゲーム。タフな戦いにはなるだろうが、全力を尽くしたい。
拓殖大:8勝7敗
明治大:5勝10敗
※拓殖大・長谷川智伸選手のインタビューは「続きを読む」へ。
写真:目は高確率で7本の3Pを沈め会場を沸かせたが、勝利とはならず。
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2012.10.20 (Sat)
【2012リーグ2部】10/20レポート
順天堂大は3部との入れ替え戦へ
終盤を迎えてもまだ2部の順位は混沌としている。この日は上位校がほとんど大差をつけて勝利し、大きな変動はなかった。2勝にとどまる東洋大と順天堂大は、あとひとつ負ければ3部との入れ替え戦行きが決まる状況。東洋大は終始アグレッシブに戦い踏みとどまったが、順天堂大は敗北し、入れ替え戦行きが決まった。ただ順位はまだ確定ではなく、残り試合もベストを尽くすことが求められる。
駒澤大対順天堂大は、1Qに#8鈴木(4年・G)の2本の3Pを始め、#55近藤 大(4年・PG)が次々フリースローを獲得。26-17とリードを得る。2Qの頭に順天堂大も#3小薗井(2年・G)や#23泉(3年・F)のシュートなどで盛り返すが、駒澤大のオフェンスを止めることができず。駒澤大は終盤にはベンチメンバーを全員出場させて余裕の勝利で3位を手堅く守った。順天堂大は残り3試合を全勝しても現在5勝の慶應義塾大に直接対決で負けているため越えることはできず、入れ替え戦行きが決定。残りも内容を高めて入れ替え戦に臨むことが大切だろう。
写真:31得点の駒澤大・近藤 大。このまま3位を死守して入れ替え戦へ進めるか。4年の多い勝負の年だけに残り試合にも注目したい。
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【終始アグレッシブに攻めた東洋大が3勝目】
あとひとつ負けると入れ替え戦行きが決まってしまう東洋大が、関東学院大相手に気を吐いた。1Qからシュートが好調に入った東洋大は#7筑波(2年・F)を中心に得点を重ね1Qは16-23。関東学院大は#3前川(2年・GF)、#38蜂谷(1年・GF・聖和学園)が個人技で入れるが出遅れる格好になった。2Qも東洋大は固いディフェンスで相手を自由に動かせず、#41前田(4年・F)の3P、#3尾崎(3年・C)のバスケットカウントなどがチームを引っ張る。攻め手がない関東学院大は#7荒木(3年・F)の3Pがようやく当たり始めるが、#3前川が負傷で一時ベンチに下がるなどもあって流れを作り出せず、31-47と差をつけられての前半終了となった。
後半に巻き返したい関東学院大だが、外角のシュートも当たりが来ず、インサイドでもリバウンド勝負に敗れるなど良いところが出ない。さまざまにメンバーを入れ替えるも巻き返しにつながらず最後までシュートを決め続けた東洋大が64-86で勝利。
東洋大は中・外のバランスが良く筑波が28点、尾崎が22点と奮闘。エリマン相手に簡単にはリバウンドを取らさず、相手オフェンスの起点もディフェンスでしっかり抑えて優位に立った。東洋大は残り3試合を全て勝利し、条件さえ整えばまだ入れ替え戦回避は可能。自らのベストを尽くすだけだ。関東学院大は村田の離脱が響き、流れを変える決め手を欠いてしまった。
東洋大:3勝12敗
関東学院大:7勝8敗
写真:22得点の東洋大・尾崎。オフェンスリバウンドでの粘りも光った。
【中央大が神奈川大を寄せ付けずに勝利】
主将の佐藤(4年・G)が前週の試合で負傷し、この試合は欠場した中央大。しかしそうした不安は全く感じさせずに、神奈川大相手に快勝を収めた。
試合序盤は神奈川大が先手を取った。中央大がミスをするのとは反対に#7古橋(3年・SF)が幸先良く3Pを沈める。しかし中央大も焦らず返し、#24塩谷(3年・PF)のバスケットカウントや#21大野(3年・F)の速攻も出て、1Qの最後には#20小野(4年・F)が倒れながらブザーギリギリでシュートをねじ込み、18-12とリード。2Qもそのまま中央大が得点を続けるのに対し、神奈川大はオフェンスが重い。#21増子や#7古橋に簡単にボールが渡らず、シュートの機会そのものが少ない状態。中央大の怒涛のオフェンスに引き離され、42-26と2Qで中央大が一気に引き離した。
中央大は後半も攻撃の手を緩めず、次々と神奈川大のネットを揺らし、4Qには控えも出場させて81-63の大差の勝利。精神的支柱である佐藤抜きでも全員がバランス良く得点して、神奈川大を寄せ付けなかった。次は首位攻防戦となる白鴎大との対戦。この勝利を弾みにできるか。
神奈川大は入れ替え戦から一歩でも遠のきたい状態だけに、ここからの1敗は自らの首を締めかねない。この日は両ウイングが抑えられ、点数が伸びなかった。田村の復帰など明るい話題もあるだけに、残りの3試合で結果を出したい。
中央大:13勝2敗
神奈川大:6勝9敗
写真:スタメン起用の中央大・塩谷。高い身体能力でリバウンドに絡み、ここ数試合ではアウトサイドも好調。
【白鴎大が手堅く勝利し法政大は5位へ後退】
白鴎大と法政大の一戦は、一戦目の対戦同様、法政大が追い上げるも追いつけずといった展開に終始した。
試合序盤は#2石川(4年・F)、#3横塚(4年・G)、#5柳川(3年・F)と立て続けに白鴎大が得点。法政大は中で攻められず外頼みになり#27岩崎(4年・SG)、#21加藤寛樹(4年・CF)といった面々が決めていくも#0高田(3年・G)が1Qで2ファウルと苦しい展開。しかし交代した#35山岸(1年・G・福島商)の3Pもあって食い下がり、1Qは25-24の白鴎大1点リードに。この流れを維持したい法政大だが、白鴎大#30アビブ(4年・C)にオフェンスリバウンドで何度もゴール下を決められ、じわじわ離される。白鴎大は#3横塚の3Pもあって10点のリードに成功。法政大は#35山岸が2本目の3P、#24加藤寿一(1年・F・法政二)のシュートなどで42-36とやや追い上げて前半終了。
3Qの出足は白鴎大が連続ターンオーバー。この隙に法政大が点差を詰めて1点差に迫る。しかし#15白濱(3年・F)の連続得点、#5柳川のシュートで引き離し、法政大がファウルを重ねる間に#5柳川が連続3Pを決めて再び白鴎大が10点以上のりードに。4Qには粘る法政大相手に#30アビブが高さで優位性を発揮。バスケットカウントを連発して相手の勢いをそぎ、87-76で白鴎大が逃げ切った。
法政大はインサイドでの差が大きく出た。リバウンドは白鴎大より12も少なく、ゾーンもあってどうしても外に頼りがちになった。白鴎大は手堅く勝利。次の中央大戦が首位攻防の鍵を握る。
白鴎大:12勝3敗
法政大:8勝7敗
写真:白鴎大・柳川は24得点。アビブのシールによるベースラインへのドリブルは確実かつ定番の攻め。外のシュートもうまく、この選手をどう止めるか相手チームには厄介だ。
【巻き返した国士舘大の逃げ切り勝利】
この日、唯一の競り合いとなった慶應義塾大対国士舘大。前半は慶應大が主導権を握った。インサイドの#13曹(4年・C)を堅く守り、ターンオーバー奪うと得意の早い展開から得点してリードを保つ。国士舘大は#22原(1年・F・習志野)、#11平田(4年・G)の得点で追い上げ、1Qは19-18。2Qは#18大元(1年・G・洛南)の3P、#7本橋(3年・CF)の奮闘もあり、再び慶應大が勢いづく。パスもうまく回り国士舘大のゾーンをものともしない。41-32と9点リードで前半を終えた。
3Qは国士舘大が盛り返した。慶應大のシュートが外れたところからディフェンスしバウンドを確保し、#15松島(3年・G)連続速攻。慶應大はオフェンスの足がやや止まってしまい、ディフェンスでもファウルが続いて、#13曹のバスケットカウントで国士舘大に逆転されてしまう。それでも僅差でついていくが、国士舘大は交代した#5伊藤(3年・G)が速攻、アシスト、Qの最後に3Pを決める活躍などもあって53-60と国士舘大リードで4Qへ。
4Qも慶應大はディフェンスでのファウルが続き、オフェンスもうまく回らない。国士舘大はディフェンスの激しさを増し、慶應大からターンオーバーを奪っていく。しかし#16伊藤(2年・G)が流れを変える3Pを沈め、#18大元もそれに続くと一時は11点あった差を残り4分で5点差に詰める。国士舘大はフリースローを得るがやや確率が悪く、スローインで5秒を犯すなど慶應大の粘りに追い上げられていく。慶應大は残り13.6秒に#16伊藤の3Pで4点差。2.8秒に#7本橋のバスケットカウントで78-81と3点差にするが、最後は#11平田が冷静にフリースローを決めて78-82。国士舘大が逃げ切った。
国士舘大は終始ゾーンで慶應大の足を封じにかかった。慶應大は前半はうまく崩したが、後半に足が止まりがちになって自らのファウルでも流れを崩した。残りは上位対戦となり険しい道程。新人戦のようなチームでこのリーグに挑み、際どい勝負を落とし続けている。しかしこれを越えなければ次はない。残り3試合で自ら崩れないようにするのが重要だ。
国士舘大は法政大が敗北したことで単独4位に浮上。中央大にも勝利し、ようやく波に乗ってきたように見えるが平田も「その日いいかどうかは始まってみなければ分からない」と、常に調子を維持できるかどうか、チームの状態をコントロールしきれないのも実情のよう。それでも「去年の方が調子が良かった」という平田はチームに得点が欲しいところでは確実にシュートを決めていき、流れを持ってくる活躍を続けている。「残り3試合を勝って入れ替え戦に行きたい」という思いを形にできるか。残りも要注目だ。
国士舘大:9勝6敗
慶應義塾大:5勝10敗
写真上:前半は沈黙した国士舘大・曹だが、終盤に体を張ったプレーでファウルを獲得。そのサイズ、力強さは簡単には止められない。
写真下:平田は1Qからシュートを快調に沈めた。アウトサイド、中へのドライブと多彩なオフェンスで的を絞らせない。平田が調子が良い日は国士舘大は強い。
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2012.10.20 (Sat)
【2012リーグ】10/20、21関東大学リーグ予定(第9週)
ご注意ください。
■関東大学1部リーグ
10月20日
◇明治大学和泉キャンパス
14:30 専修大学 vs 日本体育大学
16:10 大東文化大学 vs 日本大学
17:50 拓殖大学 vs 明治大学
◇東海大学湘南キャンパス
14:00 青山学院大学 vs 筑波大学
15:40 東海大学 vs 早稲田大学
10月21日 東海大学湘南キャンパス
10:00 専修大学 vs 明治大学
11:40 早稲田大学 vs 日本大学
13:20 筑波大学 vs 日本体育大学
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■関東大学2部リーグ
10月20日 東洋大学総合スポーツセンター
11:00 関東学院大学 vs 東洋大学
12:40 駒澤大学 vs 順天堂大学
14:20 白鴎大学 vs 法政大学
16:00 中央大学 vs 神奈川大学
17:40 慶應義塾大学 vs 国士舘大学
10月21日 東洋大学総合スポーツセンター
11:00 関東学院大学 vs 法政大学
12:40 神奈川大学 vs 順天堂大学
14:20 国士舘大学 vs 東洋大学
16:00 中央大学 vs 白鴎大学
17:40 慶應義塾大学 vs 駒澤大学
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■関東大学3部上位リーグ
10月20日 立教大学
◇aコート
13:00 東京経済大学 vs 國學院大學
14:40 玉川大学 vs 東京成徳大学
16:20 江戸川大学 vs 立教大学
10月21日(最終日) 立教大学
◇aコート
11:00 國學院大學 vs 東京成徳大学
12:40 立教大学 vs 東京経済大学
14:20 江戸川大学 vs 玉川大学
■関東大学3部下位リーグ
10月20日 立教大学
◇bコート
13:00 東京農業大学 vs 埼玉大学
14:40 成城大学 vs 上智大学
16:20 山梨学院大学 vs 国際武道大学
10月21日(最終日) 立教大学
◇bコート
11:00 埼玉大学 vs 上智大学
12:40 国際武道大学 vs 東京農業大学
14:20 山梨学院大学 vs 成城大学
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2012.10.20 (Sat)
【2012リーグ】10/20結果
◇明治大学和泉キャンパス
専修大学82(20-16,26-16,15-16,21-15)63日本体育大学
大東文化大学70(23-17,14-16,12-20,21-12)65日本大学
拓殖大学63(13-11,10-22,18-13,22-13)59明治大学
◇東海大学湘南キャンパス
青山学院大学94(21-16,21-30,30-11,22-24)81筑波大学
東海大学94(19-17,15-19,19-12,41-16)64早稲田大学
青山学院大学 15勝0敗
東海大学 12勝3敗
専修大学 9勝6敗
筑波大学 8勝7敗
大東文化大学 8勝7敗
拓殖大学 8勝7敗
早稲田大学 6勝9敗
明治大学 5勝10敗
日本体育大学 4勝11敗
日本大学 0勝15敗
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■関東大学2部リーグ 東洋大学総合スポーツセンター
関東学院大学64(16-23,15-24,14-18,19-21)86東洋大学
駒澤大学95(26-17,19-14,30-17,20-24)72順天堂大学
白鴎大学87(25-24,17-12,24-17,21-23)76法政大学
中央大学83(18-12,24-14,21-17,20-20)63神奈川大学
慶應義塾大学78(19-18,22-14,12-28,25-22)82国士舘大学
中央大学 13勝2敗
白鴎大学 12勝3敗
駒澤大学 10勝5敗
国士館大学 9勝6敗
法政大学 8勝7敗
関東学院大学 7勝8敗
神奈川大学 6勝9敗
慶應義塾大学 5勝10敗
東洋大学 3勝12敗
順天堂大学 2勝13敗
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■関東大学3部上位リーグ
◇立教大学aコート
東京経済大学80(18-27,23-8,22-13,17-13)61國學院大學
玉川大学75(11-27,13-23,27-19,24-19)88東京成徳大学
江戸川大学88(16-27,11-20,25-24,36-26)97立教大学
江戸川大学 13勝2敗
立教大学 13勝2敗
玉川大学 11勝4敗
東京経済大学 8勝7敗
東京成徳大学 8勝7敗
國學院大學 7勝8敗
■関東大学3部下位リーグ
◇立教大学bコート
東京農業大学82(23-24,17-11,20-20,22-25)80埼玉大学
成城大学66(12-17,18-19,18-18,18-23)77上智大学
山梨学院大学73(15-13,22-11,20-24,16-17)65国際武道大学
山梨学院大学 8勝7敗
国際武道大学 7勝8敗
東京農業大学 7勝8敗
成城大学 5勝10敗
埼玉大学 2勝13敗
上智大学 1勝14敗
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2012.10.19 (Fri)
【2012リーグ1部】10/14レポート
3位争いと入れ替え戦ラインはまだまだ混戦
リーグ戦も終盤戦。首位の青山学院大、2位の東海大の上位2チームに大きな変動はなく、最下位の日本大は入れ替え戦行きが決まっているが、それ以外のチームはまだ一試合一試合で浮沈する状況が続いている。もちろん順位だけではなくチームとしての完成度、ゲームの展開力など、それぞれが重視しているポイントを把握し、この2ヶ月で克服できているかも重要だ。順位争いとともにそうしたゲームの中味も見落としてはならない。
前日の日本大戦で辛勝の首位・青山学院大は、この日は早稲田大を2Qに圧倒。このQで得た17点リードを最後まで維持して勝利し、全勝を守った。これにより青学大は次節にも優勝が決まる状況となった。早稲田大はインサイドのミスマッチに苦しみ勝率5割復帰はならず。残り4戦を残し7位につける。
【再三のビハインドを覆し明治大が日本大を下す】
前日に首位・青山学院大に善戦した日本大。入れ替え戦は確定したが、この日も明治大相手に競り合いに持ち込んだ。序盤は明治大ペース。#51皆川(2年・C)の強力なインサイドプレーで得点すれば、#2目(3年・SG)も好調に3Pを決めて日本大を一気に引き離す。しかし、前日の試合内容で自信を深めた様子の日本大も応戦。単発だったオフェンスが#15栗原(1年・G・前橋育英)の3Pで好転。最後に#11飛田(3年・G)の3Pが出て1Qを3点リードで終える。2Qも、互いに競り合う内容が続く。明治大は#2目が次々と3Pを決めるが、日本大は#1坂田(3年・F)や#11飛田の得点で返していき、#7古牧(1年・G・市立船橋)の3Pで再び勝ち越し。#9杉本(2年・G)も終了間際にレイアップを決めて、4点リードで後半を迎える。
3Qも日本大の流れ。明治大がミスを犯してしまうのに対し、#72佐野(1年・G・東山)の3Pや#15栗原のバスケットカウントで得点する。明治大は#12中東(2年・SG)がペイントエリアで得点し引っ張るが、6分過ぎに#16安藤(2年・PG)にオフェンスファウルが出ると日本大が一方的に攻める。#72佐野の3P、#15栗原のドライブ、#21国本(2年・C)のリバウンドシュートが続いてリードを8点とし、リーグ戦初の勝利が見えそうに。だが、この流れを断ち切ったのは明治大#22西川(3年・PF)。フックシュートに続き、連続バスケットカウントを獲得する活躍で60−60の同点に戻して3Qを終える。それでも4Qの日本大は集中を切らさず好ディフェンスで明治大を単発なオフェンスに追い込むと、#21国本や#15栗原が再びシュートを決めて意地を見せる。だが、ここで再び明治大が流れを掌握。タイムアウトを挟んで#16安藤がジャンパーやレイアップを決めてまたも試合をひっくり返す。日本大はファウルが増えてなかなかマイボールの時間を得られず、明治大の好ディフェンスを前に24秒のミスが出るなど得点が完全にストップ。明治大はなおも#16安藤が攻め立て、#22西川のミドルシュートで突き放すなど、77−71で明治大が勝利し、5勝目を挙げた。
明治大は追いかける時間も多かったが、勝負どころを好ディフェンスでしのぎ切った。入れ替え戦圏内だが、まだ4試合残っており、7位以上に浮上出来る余地は充分にある。日本大は前日以上に惜しい敗戦となった。内容は着実に上昇している。浜田の復帰も間もなくで、ひとつでも勝利という目に見える結果が得られれば、自信を持って入れ替え戦に臨めるはずだ。
明治大:5勝9敗
日本大:0勝14敗
写真:決してサイズが大きくない中、インサイドで得点していった日本大・坂田。下級生主体のチームを引っ張る。
※明治大・目選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【主力の奮闘で専修大が勝利を呼び込む】
7勝同士の同率対決となった大東文化大と専修大の対決は、序盤から接戦となり最後までわからない状態だったが、専修大が抜け出して勝負を制した。
1Qは16-19と点数的には互角だったが、専修大は#11宇都(3年・G)のランニングプレーと#22樋口(4年・F)のオフェンスリバウンドが強く、両名で19点すべてを稼いだ。一方の大東大は序盤にミスが続き、#8戸ケ崎(3年・F)が負傷退場するなど重めの立ち上がりで、#14岸本(4年・PG)も簡単には打たせてもらえず。2Qになり大東大は#41小山(4年・G)の3Pが決まり、#99山崎(1年・G・弘前実業)の速攻なども出て五分の勝負となるが、ゴール下で#22樋口のバスケットカウントや#4高橋(4年・G)のスティールなども出た専修大が再び優位を得て一気にリード。33-43と専修大10点リードの前半となった。
3Q、大東大が息を吹き返す。前半は3P1本だった#14岸本が攻めに転じて13得点。#43鎌田(4年・C)もそれに呼応してゴール下で存在感を増す。専修大はゾーンを攻略できず開始3分無得点となって10点差を同点に戻されてしまう。#33館山(4年・G)のテクニカルなども出て雰囲気が悪くなりかけるが、その館山がQ終盤に連続得点で61-63と専修大がリードを保って4Qへ。その最終Q、専修大は#77松井(4年・G)が立ち上がりに3Pを決めて流れを作る。1点を争う均衡を破ったのは#11宇都。大東大のシュートが外れたところを速攻で返すなど連続得点で4点リードとすると、最後は#33館山が3Pでダメ押しをして72-80。専修大が勝利を収めた。
両チームとも笛に振り回されがちなフラストレーションのたまる試合だった。その中でも、この日は交代無しの専修大・宇都が最初から最後まで豊富な運動量で得点を牽引。館山も5本の3Pで後押しした。大東大は追いついた後の決め手となるオフェンスが出なかった。専修大は3位浮上。大東大も5割をキープし、上位進出を伺う位置にとどまっている。
専修大:8勝6敗
大東文化大:7勝7敗
写真:33得点の専修大・宇都。この日はフル出場でランニングプレーを連発した。
【先行逃げ切りに成功した拓殖大が勝率5割復帰】
拓殖大と日本体育大の戦いは、拓殖大が得意の先行逃げ切りの展開で勝利を収め、勝率を5割に戻した。
日体大は開始早々に#19中野(3年・SF)の3Pで先制する。だが、開始7分間でのフィールドゴールは僅かにこの1本だけ。拓殖大は#11佐々木(4年・C)の活躍で早々に逆転し、#40藤井(3年・SG)も果敢にシュートを決めてリードを開く。日体大は#16横山の3Pなどで繋ぐが、ターンオーバーも多く一方的に離される。拓殖大は#11佐々木を筆頭に、#29岩田(1年・SG)や#94長谷川(4年・SF)の3Pが決まって、前半で13点のリードを得る形で終えた。
だが、後半に入ると日体大も修正。#12周(2年・C)のゴール下や#22水沼(4年・SG)の合わせのプレーで得点していき、#21熊谷(4年・F)も得意のダンクを披露。拓殖大は#11佐々木のシュートが前半とは打って変わって当たらず、24秒オーバーもなどらしくないミスも出る。ただ、この日は#14大垣(2年・SF)が好調。ミドルシュートを沈めるとレイアップを狙って相手のゴールテンディングのミスを誘う。4Qには効果的な2本の3Pを決めて点差を維持。71−62とした拓殖大が白星を拾った。
やや爆発力が鳴りを潜めた印象のある拓殖大。池内監督は「相手チームもリーグを通じて伸びてきていて、プレスに引っかからないこともある。プレスをかけるディフェンスでは逆に相手にスコアを伸ばされるリスクもある。ラインを下げて、スリークォーターやハーフコートにディフェンスに切り替えている段階」と、ここに来てディフェンス志向を高めている意図を明かす。自然、組み合うセットオフェンスが増えることとなるが、「二対二のスクリーンプレーが出来るようになればもう少し良くなるのかなと思う。どんなプレーをすれば良いのかを、試合と練習で高めていきたい。今日は出だしが良くて、声も出ていた」と、リーグ終盤戦とインカレに向けて徐々に手応えを掴んでいる様子。果たして再構築が、吉と出るか、凶と出るか。
日本体育大の藤田HCは「前半の佐々木選手に18点取られてしまった。あとはサイズで勝っているのにリバウンドで負けているのが敗因。ボールが来なかったというより取りに行かなかった」。相手エースの長谷川の3Pを1本に抑えたものの、前半でタフショットを打たされてから相手に走られ、オープンに打たれた展開が敗因と分析する。リーグ序盤のガードの2選手、北川、本間の離脱が大きな不安要素だったが代わりに司令塔となった「水沼が思った以上に早く良くなった」と明るい材料もある。「怪我人も含めていろんなものと戦っている」状態だが、上位チームと渡り合える展開の試合もあり、下位にいようとそれを深く考えすぎてはいないようだ。4年生は2部からスタートした状態で初めての1部。今シーズンを経験の1年と捉えて多くを学んでいる状態であり、上向きになっている部分を後半でもうまく出せればまだまだ化けそうなチームでもあるだけに、残り4試合に期待したい。
拓殖大:7勝7敗
日体大:4勝10敗
写真:終盤に効果的なシュートを決めていった拓殖大・大垣。徐々にフィニッシュの精度を上げてきている。
【東海大が競り勝ち優勝戦線に踏みとどまる】
1巡目は全勝同士での対戦となった東海大と筑波大のカード。前回は2桁得点差を東海大が跳ね返しての勝利だったが、今回も東海大が競り合いから抜け出して筑波大を退けた。
先手は東海大。#10バランスキー(2年・PF)のシュートが小気味良くリングを射抜き#24田中(3年・SF)も速攻に走って得点を重ねる。筑波大も#14坂東(2年・SG)のミドルシュートや#32武藤(3年・C)の3Pで応戦。相手のリズムになりかけた部分も#47砂川(4年・PF)の3Pが決まって点差を離されない。筑波大は2Q途中に#6西村(3年・PG)が3ファウルとなって苦しくなるが、#42坂口(3年・PG)が危なげなく繋ぐ。このまま前半は接戦で推移し、筑波大1点リードでほぼ互角の展開となった。
だが、後半に入ると東海大の流れに。相手のターンオーバーに乗じて速攻が決まってリードを広げにかかる。筑波大は#47砂川がアンスポーツマンライクファウルを犯してしまい、#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)に2スローを揃えられて苦しさが増す。#14坂東の3Pや#32武藤の奮闘でスコアを動かすものの、東海大は#33狩野(4年・SG)がバスケットカウントを獲得するなど勢いに乗る。筑波大は#6西村がこのプレーで4つ目のファウルとなり、#16小松(1年・SG・福岡第一)を1番ポジションで起用する布陣で追い縋る。#50梅津(4年・C)が3Q終わりに3Pをブザービーターで決めるなど、1桁点差でついていくが、24秒オーバーが出てしまうなどで続かない。東海大もオフェンスで何度もチャージングの判定を受けて苦しいが、#24田中の3Pで点差を維持する。筑波大は残り4分半に#14坂東の3Pが出て4点差にまで詰め寄るが、反撃もここまで。東海大は筑波大の反撃に冷静に対処し、70−62で勝利を手中にした。
3敗の東海大は、結果次第はこの週にも青学大に優勝を決められる可能性があったが競られつつもきっちり勝利。上位進出を狙う専修大、筑波大という難敵を連破して2位の座は守った。リーグ優勝は客観的に見て厳しいが、#0ベンドラメは「何があるか分からない」と諦めない姿勢を覗かせる。次週ホームゲーム。地元の応援団を前にし、必ず勝ちたいところだ。
筑波大は笹山欠場後の4戦で1勝と失速気味。昨年もリーグ終盤からインカレにかけて失速しただけに、ここが一つの正念場となりそうだ。
東海大:11勝3敗
筑波大:8勝6敗
写真:ここ数試合はベンチスタートとなっている狩野。しかし要所でのアウトサイドはやはりエースの風格。主将のシュートでチームも落ち着きを見せるだけに、存在感は大きい。
※東海大・ベンドラメ選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2012.10.18 (Thu)
【2012リーグ2部】10/14レポート
見逃せない順位争いも佳境へ
この日国士舘大が中央大から金星を挙げた。これで中央大は2位の白鴎大と星の差が一つになり、首位争いもまだまだ分からない状況に。次週の直接対決は見逃せない勝負となる。中位も互いに星を奪い合い拮抗している。駒澤大が今週2勝し単独3位に浮上したものの、まだ白鴎大や中央大といった強豪校との対戦を残し、僅か1勝差で法政大・国士舘大も追走。3位の枠もまだ予断を許さない状況が続く。
法政大と順天堂大の対戦は開始から拮抗した展開が続いたが、2Qから主導権を握った法政大が先行。順天堂大は得点源の#23泉(3年・F)がファウルトラブルに陥り、前半好調だった#96佐藤(2年・F)が怪我でベンチに下がったこともあって3Q残り3分には大きく20点差をつけられた。しかし3Q終盤に怒涛の4連続得点で点差を縮めると、4Qも勢いそのままに#99小川(3年・F)の3Pで5点差に詰め寄る。だがその後も相手を捕らえるあと1本が出ず、5点前後から点差を縮められない。法政大は我慢の時間帯を乗り切り、終盤#27岩崎(4年・SG)のダメ押しの連続シュートで再度突き放すことに成功。そのまま法政大が盛り返して85-68で勝利した。順天堂大は勢いのある時間帯も長かったが、3勝目とはならなかった。
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【駒澤大が終盤抜け出し3位をキープ】
ここまで7勝6敗の関東学院大は8勝5敗の駒澤大と対戦。勝てば勝敗で並び同率3位に浮上できる大事な一戦だったが、競り合いを3Q終盤で抜け出した駒澤大がそれを退けた。
関東学院大は前日の怪我で#30村田(3年・F)が戦線離脱し、主力のひとりを欠いた状態。しかし代わってスタメンに抜擢された#38蜂谷(1年・GF・聖和学園)が奮起し、ダブルクラッチでのバスケットカウント獲得など躍動感あるプレーでチームを引っ張る。対する駒澤大はシュートが単発に終わり出だしは後手に回った。しかし#8鈴木(4年・G)の3P、#7馬場(4年・SF)のハイローなど要所でシュートを決め、#7馬場のブザービーターで締めて1Qは19-19の同点。2Qに入り、関東学院大はリバウンドからセカンドチャンスで得点するも、駒澤大の好守に次第に得点が伸び悩む。ただ駒澤大も決定打に欠け、33-30と3点差で後半へ。
3Q、開始から#10エリマン(2年・C)がインサイドで連続得点し関東学院大が逆転。駒澤大も#55近藤 大(4年・PG)が強気なプレー引っ張りリードし返すものの、#10エリマンが#5槇坂から3つ目のファウルを奪ってベンチに追いやると、マッチアップの代わった#38蜂谷がすかさずスティールやバスケットカウントで活躍し関東学院大が1点差に迫る。だがこの悪い流れを駒澤大は#55近藤 大、#8鈴木の連続得点で打開。ディフェンスでもコートに戻った#5槇坂が#38蜂谷をよく抑え、堅守から速攻に走った。得点ラッシュで駒澤大が一気に11点差をつけて3Qを終えると、4Qでも優位に立つ状況は変わらず。そのまま3Q終盤につけた点差を保ち、70-58で大事な一戦を制した。
駒澤大はこれで5連勝を飾り単独3位をキープ。ここまで毎試合ほぼ40分近く出続けている主力の4年生たちも、リーグ終盤と言えど疲れを感じさせないランプレーを見せている。関東学院大は勝率を5割に下げて一歩後退。#30村田の怪我が残念だが、選手たちに奮闘は見られる。上位進出への望みを繋ぎたいところだ。
駒澤大:9勝5敗
関東学院大:7勝7敗
写真:駒澤大は先週日曜から#6伊藤(4年・CF)が復帰。リバウンドに奮闘した。
【東洋大の怒涛の追い上げを白鴎大が逃げ切る】
2勝11敗となかなか勝ち星が伸ばせない東洋大は、2位の白鴎大に挑んだ。先行したのは東洋大。ディフェンスを引き締め、#41前田(4年・F)や#7筑波(2年・F)の思い切りの良いシュートで勢いに乗った。「出だしが重要なチームなのに今日は良い入りができなかった」(#3横塚)という白鴎大は後追いの形になり、#5柳川(3年・F)のシュートで僅差を保つもののあまり流れが良くない。2Qに入り徹底的に#30アビブにボールを集めてインサイドを狙うも、東洋大#34尾崎(3年・C)がそれをよく抑えてなお東洋大がリードを保った。
だが東洋大がトラベリングなど自分たちのミスで勢いを途切れさせ、#34尾崎が3つめのファウルを吹かれると、白鴎大が息を吹き返す。ゾーンに対し次々3Pを決めて一気にリード。3Qに入り堅い守備で東洋大を5分間無得点に抑えると、その間#3横塚や#15白濱(3年・F)が鋭いドライブを仕掛け、好調の#5柳川が3本の3Pを決めて大きく20点以上の差をつけた。東洋大は連続のファウルで#34尾崎がファウルアウト。#4筑波も4ファウルで、このまま試合は白鴎大ペースで進むかと思われた。
しかし東洋大もここから粘った。4Q、出だしから#41前田の連続得点で点差を縮める。主力を下げていた白鴎大は#30アビブ、#15白濱、#3横塚を相次いでコートに戻し立て直しを図るも、東洋大は連続3Pで勢いを切らさず、最大27点あった点差を残り3分には#6村上の3Pで9点差に。しかし白鴎大もタイムアウトを挟んで落ち着きを取り戻すと、それ以上の追撃を許さなかった。再び突き放して91-74で勝利。11勝目を挙げ、2位の座を守った。
東洋大は連敗にはなったが、前週より良さも見えた週だった。毎試合のファウルトラブルは気になるが、激しいディフェンスや持ち前の機動力を活かした思い切りの良いシュートで噛み合った時は爆発力を発揮している。残り4試合、少しでも多く勝ち星を得たい。
白鴎大は試合の中で波もあった。「もっと勝ちに貪欲にならないと」と#3横塚。今年にかける想いから相当の練習量を積み重ねてきたと言うだけに、あとは強い気持ちでそれをコートで表現していくだけだろう。来週の対戦も気を引き締めたい。
白鴎大:11勝3敗
東洋大:2勝12敗
写真:東洋大は頻繁に集まりコミュニケーションを取っている。
※白鴎大・横塚選手のインタビューは続きを読むへ。
【激しい守りで国士舘大が中央大相手に大きな1勝】
この日のハイライトゲームになったのが中央大と国士舘大の一戦。国士舘大が中央大の追撃に耐え、大きな1勝を挙げた。
試合によって波があり出だしが重要な意味を持つ国士舘大は、この日最高のスタートを切った。オフェンスリバウンドに絡んで中央大を簡単には走らせず、守りでは中を固めて相手の攻撃をシャットアウト。開始6分間で中央大はわずか2得点しか奪えず、2-12と大きく水を開けられる展開に。その上中央大は精神的支柱でもある#16佐藤(4年・PG)が足を痛めて交代を余儀なくされ、先行きに暗雲が立ち込めた。しかし国士舘大が3連続でファウルを犯した隙にフリースローで追い上げ14-16と差を縮めて2Qに入ると、#21大野(3年・F)や#5谷口(2年・F)の活躍で逆転に成功。国士舘大も#22原(1年・F・習志野)の活躍で再びリードし返すが、その原が直後に3つ目のファウルを吹かれるなどうまく突き放せず、試合は拮抗した。しかし国士舘大は終盤#9新田(2年・C)が#20小野(4年・F)をブロックして速攻を決め、#14高橋(3年・G)の3Pで締めて37-30とその差を7点に広げて試合を折り返す。
3Q、中央大は果敢に#24塩谷(3年・PF)らがドライブを仕掛けるも、ファウルがもらえずタフショットが続いて得点が伸びない。しかし国士舘大もシュートが落ちてこのQは12-11と両者ロースコア。前半の点差をほぼそのまま残し、8点差で勝負の4Qに入った。
迎えた最終Q、国士舘大は中央大のゾーンに点が伸び悩み、中央大が#20小野の速攻で開始早々2点差に詰め寄る。するとここから白熱した点取り合戦に。国士舘大#22原がジャンプシュートを決めればすかさず中央大#5谷口が3Pを決め返すという展開が続き、両者一歩も譲らない。しかし原に加えて#14高橋がジャンプシュート、#11平田(4年・G)が3Pで援護した国士舘大が一歩抜け出し、#9新田がリバウンドを拾って残り2分半で9点リード。苦しくなった中央大は反撃の3Pを打っていくも、ボールがリングに嫌われ流れは変わらず、そのまま国士舘大がリードを保って61-76で逃げ切った。
「チームで団結して勝てた」と国士舘大#9新田。オフェンス力の高い中央大を61点に抑えたアグレッシブなディフェンスは、練習の甲斐あって今やチームカラーのひとつになっている。選手一人ひとりが集中を切らさず、Bチームの応援も中央大の声をかき消すほどの大歓声でそれを後押しした。だが試合によって激しく波があることも自分たちで自覚しており、いかに実力をコンスタントに出せるかは課題だ。この1勝で上昇気流に乗れるか。
前半で躓いた中央大は何度も追い上げたものの、国士舘大の勢いがそれを凌駕し、そのまま試合を覆すことはできなかった。互いに明るく声を掛けあい何度も立て直そうとする姿が見られたが、執拗なディフェンスに苦しいシュートが増えて自分たちのリズムを掴めず。手痛い黒星を喫し、次週以降の対戦がますます負けられない戦いとなった。
国士舘大:8勝6敗
中央大:12勝2敗
写真:中央大の得点源#20小野は#9新田の高さに苦戦した。
※国士舘大・新田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【拮抗した展開を慶應義塾大が一歩抜け出す】
8位の慶應義塾大と7位の神奈川大の対戦は、下位脱出を図るためにも両者気合いの入った相譲らない展開が続いたが、3Qで勢いを掴んだ慶應大が76-69で逃げ切った。
開始から流れの奪い合いとなり1Qは16-14とほぼ互角。続く2Qで慶應大は激しい守りから序盤に6点のリードを奪うが、神奈川大も#21増子(4年・SF)がスピードあるプレーで対抗し、そこからは点差のつかない展開が続いた。両者ともに好プレーもあればミスもあって流れを掴みきれず、34-31と慶應大がわずかに3点リードして試合を折り返す。
勝負のポイントとなったのは3Q。序盤はシーソーゲームが続いたが、#7本橋(3年・CF)の連続得点に#8蛯名(3年・G)の3Pが続いて慶應大が先行した。神奈川大も#98大石(2年・PG)らが速攻に走り点差を縮めるが、この勝負所で慶應大は#16伊藤(2年・G)が奮起。3Pを決め、すぐさま2連続で運びからそのままドライブに持ち込む強気なプレーでチームを引っ張る。神奈川大は#7古橋(3年・SF)のシュートに当たりが来ず、59-48と二桁ビハインドを負って4Qへ。
4Q、これまでの試合は終盤に失速し逆転を許すことも多かった慶應大も、この日は上級生らの活躍で勢いを切らさない。#8蛯名、#7本橋がミドルシュートを次々沈め、残り6分半には16点リードにまで点差を広げた。神奈川大はここから#21増子のバスケットカウントや#7古橋の3Pを含む怒涛の連続得点で9点差に詰め寄ったが、慶應大も#16伊藤が3Pを決めて点差を2桁に押し戻す。その後も神奈川大が追い上げては慶應大がそれを退ける展開が続き、点差を保った慶應大が逃げ切って勝利を手にした。
慶應大はリーグ戦初の連勝で今週を終え、長く続いた暗闇からやや明るい光明を見出した。チーム上昇の鍵は上級生がいかに仕事を果たすかだった。下級生の奮闘に要所での上級生の活躍が融合できれば、自ずと結果もついてくるだろう。神奈川大は先週から白鴎大戦・東洋大戦と接戦を勝ち抜いてきたものの、3連勝とはならずに7位を抜け出すことはできなかった。しかし#29田村(3年・PF)が復帰するなど明るい兆しはある。次週の中央大戦で一矢報いることができるか。
慶應義塾大:5勝9敗
神奈川大:6勝8敗
写真:奮闘が見られる慶應大#16伊藤は1プレー1プレーに気迫がこもっていた。
※慶應義塾大・本橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2012.10.14 (Sun)
【2012リーグ】10/14結果
日本大学71(20-17,19-18,21-25,11-17)77明治大学
大東文化大学72(16-19,17-24,28-20,11-17)80専修大学
拓殖大学71(20-11,23-19,13-15,15-17)62日本体育大学
東海大学70(17-18,15-15,25-16,13-13)62筑波大学
青山学院大学92(19-18,28-11,23-23,22-18)70早稲田大学
青山学院大学 14勝0敗
東海大学 11勝3敗
専修大学 8勝6敗
筑波大学 8勝6敗
大東文化大学 7勝7敗
拓殖大学 7勝7敗
早稲田大学 6勝8敗
明治大学 5勝9敗
日本体育大学 4勝10敗
日本大学 0勝14敗
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■関東大学2部リーグ 東洋大学総合スポーツセンター
駒澤大学70(19-19,14-11,24-16,13-12)58関東学院大学
白鴎大学91(20-22,20-11,28-11,23-30)74東洋大学
順天堂大学68(20-20,9-18,20-21,19-26)85法政大学
中央大学61(14-16,16-21,11-12,20-27)76国士舘大学
慶應義塾大学76(16-14,18-17,25-17,17-21)69神奈川大学
中央大学 12勝2敗
白鴎大学 11勝3敗
駒澤大学 9勝5敗
法政大学 8勝6敗
国士館大学 8勝6敗
関東学院大学 7勝7敗
神奈川大学 6勝8敗
慶應義塾大学 5勝9敗
順天堂大学 2勝12敗
東洋大学 2勝12敗
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■関東大学3部上位リーグ 立教大学
◇aコート
立教大学97(27-15,22-20,23-19,25-24)78東京成徳大学
玉川大学94(24-22,20-26,19-23,20-12,*11-9)92國學院大學 *OT
江戸川大学91(25-14,18-27,25-22,23-22)85東京経済大学
江戸川大学 13勝1敗
立教大学 12勝2敗
玉川大学 11勝3敗
東京経済大学 7勝7敗
東京成徳大学 7勝7敗
國學院大學 7勝7敗
■関東大学3部下位リーグ 立教大学
◇bコート
国際武道大学82(23-13,24-21,18-15,17-20)69上智大学
成城大学99(24-18,16-12,31-24,28-29)83埼玉大学
山梨学院大学88(22-22,24-13,33-18,9-38)91東京農業大学
山梨学院大学 7勝7敗
国際武道大学 7勝7敗
東京農業大学 6勝8敗
成城大学 5勝9敗
埼玉大学 2勝12敗
上智大学 0勝14敗
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2012.10.13 (Sat)
【2012リーグ1部】10/13レポート
日本大は入れ替え戦決定、下位争いも正念場
この日、日本大が最初の入れ替え戦行きチームとなった。首位青山学院大は優勝がもう手に届くところにある。ここしばらくどのチームも果たしていない全勝優勝を叶えることができるかどうかが見所だ。下位争いはまだ混沌としているが拓殖大と早稲田大は勝利で回避に一歩前進。日本体育大と明治大は星2つ差で8位、9位に。ここからが一番苦しい戦いになる。
早稲田大と日本体育大の試合は、前半は早稲田大が7点リード。後半になると#15木村(2年・F)を中心に内外でバランス良く得点した早稲田大の一方的な展開になった。細かいミスはあったものの最終的には早稲田大が25点差で快勝し、6位へ。最低目標である入れ替え戦回避へ一歩前進した。一方、前週2連勝の日体大は後半に失速。こちらは逆に入れ替え戦へ回る危機が高まってきてしまった。
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【流れを掴んだ大東文化大が明治大を振り切る】
大東文化大と明治大の対戦は明治大ペースのスローペース展開となったが、後半に勝負どころで得点した大東大が勝利した。
1Qは11-14。大東大は要の#14岸本(4年・PG)、#43鎌田(4年・C)が起動するまでにやや時間がかかった。明治大はいつもながらのロースコア展開。2Qに入っても両者なかなか得点が伸びない。明治大は4分半近く無得点の時間があり、大東大もそれに付き合うかのような重い展開。特にゴール下では#43鎌田と明治大の#51皆川(2年・C)を始めビッグマン同士がお互いに消し合う形となり、それ以外のところが勝負のポイントになったが、互いに決め切れない展開が続き前半は20-24の明治大リード。
後半に入り大東大は#0有村(4年・PG)を投入。#14岸本が点取りに注力し、#41小山(4年・G)の確率も上がり始める。明治大は#16安藤(2年・G)の2連続の3Pもあったが、残り2分で逆転される形に。4Qになると大東大は#43鎌田がポストプレーでチームを乗せ、#14岸本、#41小山の得点で引き離しに成功。明治大はアウトサイドが入らず、ファウルもかさんで流れを好転させるには至らず。66-54で大東文化大が明治大を下した。
大東大は勝ちパターンがはっきりしてきた。競り合う展開も多いが勝負強いエースの存在感は圧倒的だ。ベンチメンバーも流れを変えるのにそれぞれの役割を果たし、このリーグ戦を通してチームとしての形が見えてきた。明治大は無得点の時間が長い。守りで相手を抑えこむ力はあるが相手を上回るためにどう点を取るかが課題でもある。7位と星2つの差を残り試合で挽回できるか。
大東文化大:7勝6敗
明治大:4勝9敗
写真:13リバウンドの大東大・鎌田。大東大の勝利はゴール下の安定も大きなカギ。
※大東文化大・小山選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【1点を争う展開から拓殖大が抜け出す】
3位の筑波大と下位から抜け出したい拓殖大の戦いは、後半に拓殖大が流れを掴んだ。
筑波大はこの日もエースガードの#21笹山(2年・G)が欠場。#6西村(3年・PG)、#42坂口(3年・PG)を使い分けながらの試合となった。しかしそのガードでうまくゲームメイクできず出足は重め。拓殖大も全体的に確率は今ひとつで14-14のロースコアな立ち上がりとなると、2Qもシーソーゲームが続いた。拓殖大の核となったのは#11佐々木(4年・C)。ミドルシュートを中心に得点を重ね、他のメンバーの外が入らない間をつないだ。筑波大は終盤にファウルが続いたがこのQは19-19として前半は33-33の全くの互角の戦いとなった。
3Qになり、#94長谷川や#14坂東(2年・SG)といったエースシューターに当たりが来た両者。互いに入れ合う形となるが、拓殖大は#91井上(PF)のオフェンスリバウンドなども光り、5本の3PでこのQを61-55とリードで終えることに成功。4Qも序盤で#11佐々木が連続得点で10点のリードを得て、この差を守っていく。筑波大は#14坂東へ打たせることはできず、#47砂川(4年・PF)もファウルアウトなど、打開策がない。ディフェンスで24秒オーバーを奪うなど、ディフェンスは最後まで粘ったが逆転するような流れは作れず79-70で拓殖大が接戦を制した。
拓殖大:6勝7敗
筑波大:8勝5敗
写真:23得点10リバウンドとダブル・ダブルの拓殖大・佐々木。今シーズンは佐々木がチームを救っている試合も多い。
※拓殖大・井上選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【序盤での出遅れを取り戻した東海大が快勝】
首位の青学大を追う上ではこれ以上の取りこぼしは許されない2位の東海大は、この日は上位進出をうかがう専修大とのゲームとなった。立ち上がりは専修大のペースで推移した。#11宇都(3年・G)のペネトレイトに#33館山(4年・G)や#22樋口(4年・F)もミドルシュートなどで続いて開始2分で8−0とする。このまま勢いに乗って試合を進めたい専修大だったが、3分半で司令塔の#4高橋(4年・G)が2ファウル。交代を余儀なくされると、ここから東海大が主導権を掌握。#7晴山(2年・PF)が速攻や中での合わせのプレーで着実に得点をしていき、5分過ぎには逆転に成功。早々に後手に回ってしまった専修大はトラベリングのミスが続いて流れを逸し、インサイドの要である#22樋口も1Qで2ファウルと苦しくなる。宇都が遠目からブザービーターを決めて1Qこそビハインドは3点とするものの、その後も東海大が着実にリードを広げていく。専修大は#33館山が#24田中(3年・SF)のマークの前に楽なシュートを打たせてもらえず、武器である3Pは0本。得意のチームディフェンスは機能を見せるものの、この点は東海大も得意とする部分であり、スコアの上で後手を踏んだ点が痛かった。最終的にはスコアを67−51とした東海大が勝利。3敗を守った。
東海大:10勝3敗
専修大:7勝6敗
写真:この日チームで最もプレータイムの長かった東海大・ベンドラメ。ルーキーながら、既に東海大では欠かせない存在となっている。
【粘る日本大を振り切り青学大が辛くも全勝死守】
全勝で首位を独走する青山学院大と、未だ勝ち星無しで最下位にあえぐ日本大の対戦となった最終試合。青学大の一方的な展開になるかと思われたが、日本大が大健闘を見せた。
序盤から終始競り合いとなった試合だった。日本大が#29上原(1年・G・興南)のミドルシュートや#15栗原(1年・G・前橋育英)のリバウンドシュートで青学大相手に牙を剥くと、青学大も得意の速攻で決め返す。青学大は日本大のファウルに乗じて大量にフリースローを得るが、確率が上がらずなかなか点差を離せない。一方の日本大は、#11飛田(3年・G)の3Pが出てついていく。青学大は2Qに入っても重たい戦いを強いられる。#56比江島(4年・SF)が#72佐野(1年・G・東山)にバスケットカウントを献上し3ファウル。調子の上がらないスタメン選手を下げてベンチメンバーも交えて戦う布陣に変更して打開を図る。#1大峰(4年・SG)や#13鵤(1年・PG・福岡第一)の得点でスコアを伸ばすが、#7古牧(1年・G・市立船橋)に連続で3Pを決められ、34−29と大きなリードは得られずに前半を終えた。
後半も、手に汗握る競り合う展開が続く。日本大は#72佐野の3Pや、#20舘(1年・C・三本木農)のゴール下で青学大に肉薄。青学大は#25永吉がフリースローを得るが、1本目を外すと2本目は5秒オーバーを吹かれるなど、ミスもあって苦しむ。日本大もインサイドでのファウルが込み苦しくなるが、#11飛田がアグレッシブなオフェンスを披露。3Pを沈め、バスケットカウントも獲得。ここで得たワンスローを沈めて逆に青学大からリードを奪う。青学大は相手インサイドを突いてフリースローを得るオフェンスが続くが、前半同様にこのフリースローの確率が悪い。3Q残り2分で#56比江島が4ファウルとなると、流れは完全に日本大へ。#11飛田が2本の3Pを沈めれば#1坂田(3年・F)も速攻に走り、3Qを終えて56−50と6点リードとした。しかし、4Qに入ると青学大はファウルトラブルの比江島が奮闘。ミドルシュートやこぼれ球のタップで得点し、すぐに追いつく。日本大は3Qに5ファウルとなっていた#20舘に続いて、#21国本(2年・C)もファウルアウト。インサイドのポイントを失い万策が尽きた。#56比江島はなおも攻撃の手を緩めずにアタックを続け、#7野本(2年・CF)もジャンプシュートを決めていった。最終的には76−63で青学大が押し切り、連勝を13に伸ばした。
日本大は惜しい試合を落してしまい、残り5試合を全勝しても現在7位チームの6勝を上回れないため、入れ替え戦へ回ることが決定した。だが、首位をひた走る青学大に善戦したことは収穫だ。故障により、ベンチで戦況を見守る状態の主将・石川は「今までは『意味のない負け』を繰り返してきたが、今日の内容は自分たちが勉強する上で良い刺激になったのではないかと思う。バスケットは一人でやるスポーツではないので、その点では今日は皆がバランス良く得点して皆でディフェンスが出来た。良くしようと話して来た中で、吹っ切れてきた部分がそれぞれの選手にあるのではないか」と話し、良くない状況下でも手応えを感じている様子。1部残留のために、残り5試合の中で、この日見せた内容のバスケットを継続的に展開させたいところだろう。
青山学院大:13勝0敗
日本大:0勝13敗
写真:効果的な3Pを決めていった日本大・飛田。未だ勝ち星無しのチーム状態だが、この日の内容を浮上へのきっかけとしたい。
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2012.10.13 (Sat)
【2012リーグ2部】10/13レポート
神奈川大は東洋大に1点差で辛勝
リーグ戦も残り6試合と、終盤戦に突入した。この日は5試合中3試合が、前回負けた相手から借りを返すゲームに。1点差となった神奈川大対東洋大以外は全て20点以上の大差がつく試合となった。
上位2校は取りこぼしなく勝ち進めた。1敗で単独首位に立つ中央大は、関東学院大相手に危なげなく勝利。関東学院大のペースに合わせず得意のトランジションゲームを展開して前半からハイスコアを稼ぎ、後半も#24塩谷(3年・PF)が次々に3Pを射抜いて相手に付け入る隙を与えなかった。
白鴎大は、前回黒星を喫した国士舘大相手に快勝で借りを返した。国士舘大#13曹(4年・C)は白鴎大#30アビブ(4年・C)を一対一ではよく守ったが、#3横塚(4年・G)のアシストからの#30アビブの得点や、リバウンドを抑えられずに苦戦。国士舘大は#11平田(4年・G)をはじめガード・フォワード陣も最後まで調子が上がらず、相手を追い詰めるには至らなかった。これで白鴎大は2位をキープ、国士舘大は同率4位と一つ順位を下げた。
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【ミスにも救われ神奈川大が1点差で勝利】
東洋大と神奈川大の対戦は、白熱したシーソーゲームとなったが、81-80で辛くも神奈川大が逃げ切った。
神奈川大は#29田村(4年・PF)に加えてこの日は#11丸山(2年・C)が、東洋大は#41前田(4年・F)が欠場して両者ともにインサイドの駒が不足。その上東洋大は序盤からファウルが込んで#34尾崎(3年・C)が開始5分で3ファウルとなり、柱を失う苦しい状況となった。しかし神奈川大は得るフリースローがことごとく外れて引き離すべきところで引き離せず、その間#24遠山(2年・F)が確率よくジャンプシュートを決めた東洋大が食らい付いて1Qは17-15。だが2Qに入って#21増子(4年・SF)や#98大石(2年・PG)が速攻に走った神奈川大がじわりと点差を広げ、#21増子が短い間に3本の3Pを決めて一気に2桁リードを奪う。しかし相手のゾーンに足が止まると、東洋大もリバウンドに粘って追い上げを図った。5点差に縮めて後半へ。
3Q、前半出場が限られた#34尾崎が積極性を見せ、バスケットカウントを得るなど東洋大が勢いに乗る。ルーズボールも掌握し、#24遠山の3Pで逆転するとそこからは一進一退の展開に。このQは点の取り合いとなり、ディフェンスを信条にする神奈川大は幸嶋監督がタイムアウトで「やるべきことをやってない」と選手を叱咤。しかし流れは変わらず、62-62で4Qに入る。
東洋大は#17岡本(1年・G・草加)が3Pシュートやドライブを決めるが、神奈川大も#7古橋が三度のバスケットカウント獲得で譲らず、4Qに入っても以前として競り合いが続いた。ゲームの佳境はラスト2分間。東洋大のパスミスから#98大石が3Pを決めて神奈川大が1点リード。東洋大も#87宮里が3Pを決め返すが、すぐさま#24遠山がファウルを犯してチームファウルフリースローから同点にされてしまう。すると残り1分10秒、東洋大はパスが噛み合わずに痛恨のターンオーバー。残り50秒には#24遠山が5ファウルで退場し、#7古橋がフリースローを1本決めて神奈川大が1点リードした。ラスト8.1秒で東洋大に攻撃のチャンスが与えられるが、スローインがつながらずに神奈川大ボールに。そのまま神奈川大が1点差を保って逃げ切った。
どちらに転ぶか分からない勝負だったが、勝負所を制した神奈川大に軍配が上がった。しかしフリースローを合計14本落とし、リバウンドやルーズボールを譲ってしまう場面もあって課題も残った。#21増子、#7古橋、#98大石と得点力のある選手がチームを引っ張ったが、本来のチームカラーであるディフェンスの締め直しも必要だ。
なかなか白星を得られていない東洋大学は接戦を勝っておきたかったが、ファウルトラブルや大事な場面でのミスが響いた。しかし「チームとしては上がってきていると思う」と#7筑波。切り替えて残り5試合を戦いたい。
神奈川大:6勝7敗
東洋大:2勝11敗
写真:1年生ながら大事なところで得点に絡んだ東洋大・#17岡本
※東洋大・筑波選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【駒澤大が法政大を序盤から圧倒】
勝率で並ぶ駒澤大と法政大の対戦は、1Qから駒澤大が快調なスタートを切ると、その後も相手に主導権を渡すことなく52-81でリベンジを果たした。
一巡目の対戦では1Qからファウルトラブルに陥った駒澤大#55近藤大(4年・PG)。しかしこの日は開始から全開で、ジャンプシュートで先制点を奪うと、そのあとすぐさま#0高田(3年・G)からスティールを奪いワンマン速攻を決めるなどチームに流れを呼び込む活躍を見せる。その後も#7馬場(4年・SF)のミドルシュート、#8鈴木(4年・G)の3Pとテンポよく加点した駒澤大が先行。法政大も#21加藤寛樹(4年・CF)が強気に1on1を仕掛けてチームを牽引するものの、駒澤大の勢いを止められず、1Qで14-24と10点のビハインドを負った。
すると2Q、開始から連続得点に成功した駒澤大がさらに点差を広げにかかる。一方の法政大も#13三角(3年・F)の3Pに#27岩崎(4年・SG)のバスケットカウントが続いて食らい付くが、なかなか1Qで負った10点差が縮まらない。駒澤大は相手のゾーンにアウトサイドの落ちる我慢の時間帯もあったが、段々とボールも動き息の合った鮮やかなパス回しで法政大のディフェンスを翻弄。ディフェンスでリズムをつかめない法政大はオフェンスも単調に終わり、#0高田のシュートもことごとくリングに弾かれた。26-44で前半に入ると、その後も駒澤大は点差を保ち続けて法政大に流れを渡さない。最後はベンチメンバーも次々出場させ、快勝で8勝目を挙げた。
「マンツーマンでよく守れた」(#8鈴木)という駒澤大。特に法政大のエース#0高田を無得点に抑えたことで、相手にペースを握らせなかったのは大きい。7勝で同率3位に並んでいたが、駒澤大が8勝目を挙げ一歩前に出た。
駒澤大:8勝5敗
法政大:7勝6敗
写真:駒澤大#7馬場はゾーンアタックの要となった。
※駒澤大・鈴木選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【慶應大が順天堂大に100点ゲームの快勝】
ここまで3勝の慶應義塾大と2勝の順天堂大の対戦。両者ともになかなか白星を伸ばせない苦しいリーグが続いているだけに負けられない一戦となったが、勝利を手にしたのは慶應大だった。
先手を取ったのは慶應大。開始から畳み掛けるように得点ラッシュとなり、開始3分経たずに10-2と幸先の良いスタートを切った。しかし順天堂大も#23泉(3年・F)のミドルシュートで食らい付くと、#23泉以外の4人をメンバー交代し流れを変える。オフェンスリバウンドを掌握してじわじわ追い上げ、#51田代(4年・F)の得点もあって19-23とリードを奪い返して1Qを終えた。
だが2Q以降、慶應大が立て直しを図った。#16伊藤(2年・G)が執拗なディフェンスで順天堂大の司令塔#3小薗井(2年・G)をマークし、オフェンスでは速攻に走る。順天堂大は#33喜久山(2年・F)が3Pを打っていくも当たりが来ず、その間慶應大がオフェンスリバウンドに飛び込み逆転に成功した。#18大元(1年・G・洛南)の3Pも効果的に決まり、45-38で試合を折り返すと、後半に入っても依然として慶應大ペースは変わらない。#4桂(4年・F)が高確率でシュートを決めてチームを盛り上るなど上級生もしっかりと仕事を果たし、3Qには大きく20点以上の差をつけた。順天堂大はディフェンスが翻弄されて機能せず、攻撃もアウトサイド単発となって得点が伸びない。終盤は慶應大はベンチメンバーを出場させ、1本1本のシュートに大きく沸く形に。そのまま112-74と快勝で4勝目を挙げた。
順天堂大は苦しい戦いが続いている。メンバーをほぼ固定させていた昨年とは違い、今年はより多くの選手に活躍の場が見られるが、勢いのある時間帯がなかなか継続しない。下級生を含め奮闘は見られるだけに、一つでも多く勝ち星を得たいところだ。
慶應大はベンチメンバーも出場させての快勝。1Q中盤から相手の勢いに呑まれる場面もあったが、上手く立て直して主導権を握った。出番を多く得ているのは下級生だが、この日のように上級生の活躍が光ればチームも好転していくだろう。今後の奮闘にも期待したい。
慶應義塾大:4勝9敗
順天堂大:2勝11敗
写真:順天堂大・#51田代は25得点と好調だったが、勝ち星には結びつかなかった。
※慶應義塾大・桂選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2012.10.13 (Sat)
【2012リーグ】10/13結果
早稲田大学90(20-18,22-17,22-10,26-20)65日本体育大学
大東文化大学66(11-14,9-10,24-17,22-15)56明治大学
拓殖大学79(14-14,19-19,28-22,18-15)70筑波大学
東海大学67(16-13,15-10,20-12,16-16)51専修大学
青山学院大学76(15-14,19-15,16-27,26-7)63日本大学
青山学院大学 13勝0敗
東海大学 10勝3敗
筑波大学 8勝5敗
専修大学 7勝6敗
大東文化大学 7勝6敗
早稲田大学 6勝7敗
拓殖大学 6勝7敗
明治大学 4勝9敗
日本体育大学 4勝9敗
日本大学 0勝13敗
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■関東大学2部リーグ 東洋大学総合スポーツセンター
神奈川大学81(17-15,23-20,22-27,19-18)80東洋大学
駒澤大学81(24-14,20-12,17-11,20-15)52法政大学
白鴎大学81(21-13,23-13,13-10,24-16)52国士舘大学
中央大学97(24-17,30-7,26-21,17-33)78関東学院大学
慶應義塾大学112(19-23,26-15,32-14,35-22)74順天堂大学
中央大学 12勝1敗
白鴎大学 10勝3敗
駒澤大学 8勝5敗
法政大学 7勝6敗
国士館大学 7勝6敗
関東学院大学 7勝6敗
神奈川大学 6勝7敗
慶應義塾大学 4勝9敗
順天堂大学 2勝11敗
東洋大学 2勝11敗
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■関東大学3部上位リーグ 立教大学
◇aコート
東京経済大学82(17-21,19-18,12-20,34-36)95東京成徳大学
玉川大学58(25-25,11-21,10-20,12-25)91立教大学
江戸川大学82(17-13,22-25,20-19,23-14)71國學院大學
江戸川大学 12勝1敗
立教大学 11勝2敗
玉川大学 10勝3敗
東京経済大学 7勝6敗
國學院大學 7勝6敗
東京成徳大学 7勝6敗
■関東大学3部下位リーグ 立教大学
◇bコート
東京農業大学79(13-19,27-15,15-18,24-25)77上智大学
成城大学71(16-16,20-16,13-22,22-28)82国際武道大学
山梨学院大学97(30-15,32-25,22-27,13-24)91埼玉大学
山梨学院大学 7勝6敗
国際武道大学 6勝7敗
東京農業大学 5勝8敗
成城大学 4勝9敗
埼玉大学 2勝11敗
上智大学 0勝13敗
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2012.10.12 (Fri)
【2012リーグ1部】10/7レポート
専修大は青学大を最後まで苦しめる
9週間に渡るリーグ戦もこの日で全体の3分の2を消化したが、中位の勢力図はまだ見えてこない。特に波に乗るチームが上位チームを苦しめる展開が傾向として見られ、強豪校も手を焼いている様子だ。青学大#56比江島は「勢いのあるチームで競るかもと思っていた」と言い、筑波大#76星野も「最近調子が上がっている相手でそういう勢いが少し怖かった」と口にするなど、今週の対戦ではいずれも波に乗るチームの“勢い”を警戒。代表へ選手を送った青学大や東海大はチーム作りが遅れたことでまだ揺らぐ様子もある。その隙につけ入ることができるか、残り3週間も見逃せない。
ここまで白星なしの日本大は、2位の東海大に挑んだ。序盤は競り合うスコアになったものの、2Qに得点が止まると追いかける展開に終始。東海大も#24田中(3年・SF)がファウルトラブルに陥りなかなかスコアを伸ばせず、リードしながらも我慢の展開が続く。しかし4Q早々に#10バランスキー(2年・PF)の内外での得点が効いて最後は差を開いて勝利し、3敗を守った。一方日本大は12連敗となり、早ければ次週にも2部上位チームとの入れ替え戦が確定する状況となった。
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【大塚がオフェンスを引っ張り早稲田大が逃げ切る】
早稲田大に挑んだ拓殖大は、この試合で勝てば勝率5割となる。前回敗れている相手だけに是が非でも勝利を収めたいところだったが、それ以上に星の伸ばせていない早稲田大のオフェンスが拓殖大を凌駕した。
序盤は点の取り合いに。拓殖大が#94長谷川(4年・SF)、#91井上(4年・PF)のシュートで先手を打つが、早稲田大は#15木村(2年・F)が好調。速攻や3Pなど多彩なシュートを決めていき、1Qに一人で15点を稼ぐ活躍を見せる。一方の拓殖大も#1鈴木(4年・PG)の連続3Pなどで応戦していく。しかし2Qに入ると、イーブンだった流れは早稲田大に。#21河上(3年・F)の3点プレーをきっかけに、#6大塚(4年・PG)の3Pも飛び出して一歩リード。拓殖大は#11佐々木(4年・C)が2Q5分で3ファウルとなり一時交代。ここからオフェンスが単発となり、相手のチームファウルで得たフリースローは決めていくがフィールドゴールが決まらずに点を離されていく。早稲田大は好調の#15木村に加えて#6大塚が再び3Pを決めるなどしてシュートが落ちない。前半は47−35と早稲田大が12点のリードを得た形となった。
3Qもリズムは早稲田大。#15木村のオフェンスは拓殖大に阻まれるが、この日は#6大塚のシュートが高確率で決まり、拓殖大ディフェンスは手をつけられない状態に。拓殖大はタイムアウトを挟んで持ち直し、20点以上あった差を#94長谷川や#14大垣(2年・SF)のアウトサイドで点差を詰めていくが、早稲田大は#16山本(1年・F・福岡第一)が返して点差を維持する。この展開は4Qになっても変化せず、拓殖大が得点する度に早稲田大が返す展開が続いた。拓殖大は残り1分で7点差まで迫ってみせ、ファウルゲームを仕掛けるが、早稲田大はフリースローを落さずに落ち着いて試合を締めた。102—93とした早稲田大が逃げ切った形となり、続いていた連敗を止めた。
早稲田大は足の状態に不安のあった大塚が復調。3選手が20得点以上をマークし、バランスの良さを見せた。まだ下位に位置するものの、上位チームとの差は決して大きくはなく、ジャンプアップの可能性を秘めている。
拓殖大はベストメンバーで戦えているだけに、なかなか白星が伸ばせない現状に苦しんでいる。ただこちらも早稲田大と勝率は同じとなっており、上位の背中は見えている。まだ青学大や東海大といった上位チームとの対戦が控えるが、持ち前の爆発力は現在の大学界では屈指。入れ替え戦回避をまずは至上命題とし、勝てる試合から何とか拾っていきたい。
早稲田大:5勝7敗
拓殖大:5勝7敗
写真:ここに来て調子を落としていた印象ある早稲田大・木村は25得点と面目躍如。最終的にはファウルアウトしたが、強気の攻めが光った。
※早稲田大・大塚選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【終始接戦になるも日体大が一歩抜け出す】
ここまで4連勝中と好調の大東文化大に対し、日本体育大も前日東海大から金星を挙げ勢いに乗るチーム。1巡目の対戦もその実力はほぼ互角と見られたが、この日もやはり接戦となった。
お互い相手の出方を窺うような、やや重い立ち上がりとなった。大東大は#8戸ヶ崎(3年・F)が強い体で日体大#21熊谷(4年・F)をよく抑え、#14岸本(4年・PG)が2本の3Pを決めて一歩抜け出そうとする。だが日体大も#19中野(3年・SF)や#16横山(4年・SF)が3Pを決め返し、1Qは16-17と互角の点数。2Qに入り大東大は#41小山(4年・G)が連続で速攻に走るも、度重なるファウルでリズムを崩し、その間日体大にフリースローや#12周(2年・C)のゴール下で逆転を許した。しかし大東大もそれ以上は引き離されず、33-33と同点で後半へ。
3Qに入り、日体大は#16横山が先制点となる3Pを決め、その後もオフェンスリバウンドやルーズボールに奮闘する。だが大東大も依然として#41小山のシュートタッチが好調。#14岸本も要所で3Pを決め、日体大#12周が速攻を決めてもすぐにバスケットカウントを返すなど相手を乗らせない。そのまま大東大がじわりとリードを5点に広げた。しかし3Q終了間際に#22水沼(4年・SG)がドライブと3Pを決めて追い付くと、4Qに入っても相譲らない拮抗した展開に。#19中野が強気なプレーでリングに向かう日体大に対し、大東大も大黒柱の#43鎌田(4年・C)がインサイドを攻め立て、点差が一向に離れない。試合が動いたのは、残り4分を切っての攻防。この大事な場面で#22水沼が3Pを決めると、#88万(1年・C・中部第一)がバスケットカウントでこれに続き日体大が一歩前に出る。6点差をつけられ大東大はタイムアウトで立て直しを図るも、その後#16横山のスティール、そして#22水沼のダメ押しの3Pが決まり残り1分半9点差に。苦しくなった大東大は#0有村(4年・PG)が3Pを打って行くも決まらず、接戦を最後に抜け出した日体大が71-77で逃げ切り勝利を果たした。
終始点差の離れない展開となったが、「絶対自分たちの流れが来ればいけると思っていた」と日体大#16横山。チームの調子が好転している中で、勝利への自信が良い方向に働いたようだ。今年の日体大は突出した絶対的エースがいる訳ではないが、一人ひとりがそれぞれの持ち味を出すことで強豪チームに対抗している。4勝目を挙げて明治大と並び、中位から下位もより混戦模様だ。入替戦となる下位3枠を抜け出すためにも、争いは今後ますますヒートアップするだろう。
大東大は、東海大戦からの破竹の4連勝もここでストップ。この日は#41小山が好調、コンスタントに活躍する#14岸本の存在感も健在だったが、ファウルやもったいないミスが手痛く思うように波に乗れなかった。来週は1巡目に5点差、3点差で落とした明治大・専修大が相手だ。切り替えてリベンジなるか、注目したい。
日本体育大:4勝8敗
大東文化大:6勝6敗
写真:日本体育大#19中野は昨日の活躍を経て一皮むけた様子。荒削りな部分はあるが、強気なプレーはチームの起爆剤となっている。
※日本体育大・横山選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【専修大が接戦に持ち込むも青学大の牙城は崩れず】
1巡目では21点差をつけて青学大が快勝した青山学院大と専修大のカードだったが、2巡目は終盤まで専修大が食らい付く好勝負となった。
先手を取ったのは専修大だった。#11宇都(3年・G)、#33館山(4年・G)の両エースが得点を量産。特に#33館山は3Pが絶好調で、ディフェンスに当たられ放り投げるような苦しい姿勢になってもボールがリングに吸い込まれていく。青学大は#8張本(3年・SF)や#7野本(2年・CF)の得点で食らい付いて行くが、二人共にこのQで2ファウルとなり勢いに乗れない。#56比江島(4年・SF)が終盤に連続得点に成功し5点差に縮めて2Qに入るも、依然として#33館山の3Pを止められず、#7野本も#22樋口(4年・F)の好守にチャージングを取られて開始2分でファウルが3つ目となるなど、専修大ペースで試合は進んだ。
しかし2Q序盤のタイムアウトで流れが変わる。ディフェンスを引き締め直した青学大は専修大の得点源をよく抑え、相手を24秒オーバータイムに陥れるなど堅守でイニシアチブを握る。その間攻撃では#25永吉(3年・C)がオフェンスリバウンドを奪って確実に加点し、逆転に成功。2点リードで3Qに入ると、この勝負所で#56比江島がリバウンドや合わせに飛び込み、#3小林(3年・PG)の連続ブレイクも続いて開始4分で点差を二桁に乗せた。だが専修大もこのまま引き下がらない。#3廣島(4年・G)がボールを運びからドライブを決め悪い流れを断ち切ると、#11宇都も速攻を倒れ込みながらも決めていく。ディフェンスも機能し3Qラスト3分間を失点0に抑え、その間じわりと追撃。ゴール下がこぼれるもどかしいシーンも多かったが、#3廣島のブザービーターで締め、2点ビハインドと射程圏内のままに最終Qに入った。
4Qも、序盤で勢いに乗ったのは専修大。速攻でアンスポーツマンライクファウルをもらって同点に追いつき、#33館山の3P、#3廣島の3ショットのフリースローが続いてリードを最大5点差まで広げた。だがこの場面で魅せたのは#56比江島。バスケットカウントを含む連続得点ですぐさま同点に追いつくと、その後も専修大は#56比江島を簡単には止められない。大事な時間帯の9得点を全て比江島が稼ぎ、青学大が逆転に成功して1点リードのまま試合は進んだ。専修大はなかなか逆転の得点が奪えず刻々と時間は進む。青学大も得点が伸び悩むが、残り1分47秒に#56比江島のアシストから#25永吉がほぼノーマークでゴール下を決めて3点差にし、残り40.5秒に追い打ちをかける#32畠山(3年・PG)のミドルシュートが決まって5点のリード。専修大はオフェンスリバウンドで粘るも頼みの#33館山の3Pが決まらず、万事休す。76-69で青学大が接戦を逃げ切った。
専修大が長く主導権を握り青学大を最後まで苦しめる展開だった。今年は交代でエースを休ませながら試合を進める戦法を取っていたが、この日はほぼ5人~7人程度で試合を回し、勝負に出た。結果として主力が噛み合った時の強さは十分に証明できたと言えるだろう。次週の東海大戦も注目が集まる。
青学大は「まだチームが出来上がっていない」(56比江島)と、噛み合わない場面も見えた。主力が抜けていた時期も長く、まだまだチームの完成度は満足できるレベルではない。それでも#56比江島がチームを牽引し、まわりの選手も要所で仕事を果たして無敗をキープしているところは強さの表れ。過去2年間は、圧倒的な強さで優勝しつつもどこかで1敗し全勝は果たしていない。今後取りこぼしなく勝ち進めるか。
青山学院大:12勝0敗
専修大:7勝5敗
※写真:#33館山・#11宇都に加え、専修大は#3廣島の活躍もチームを乗らせた。
※青山学院大・比江島選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【前日から切り替えた筑波大が念願のホームゲーム勝利】
筑波大のホームゲームということもあって、最終試合の筑波大対明治大は客席や応援団も一体となって会場は盛り上がった。しかしそれとは裏腹に、試合自体は互いに苦しい中で単発のシュートを決め合う重い立ち上がりになる。筑波大は#14坂東(2年・SG)の外、#32武藤(3年・C)の中でバランス良く得点し、明治大は#12中東(2年・SG)や#2目(3年・SG)のアウトサイドが決まるが、両者とも確率は良くなく、互いに単発シュートを決めては落し、落しては決めるというロースコアで得点が推移。1Qは#76星野(3年・SF)が最後に決まった筑波大が4点リードで終了した。2Qに入っても相変わらずのロースコアゲームとなる。しかし残り4分14秒の明治大タイムアウトから、逆に流れを掴んだのは筑波大。厳しいディフェンスで5秒オーバー、8秒オーバーのミスを誘うと、#42坂口(3年・PG)のジャンパー、#50梅津(4年・C)のリバウンドシュートでやや抜け出す。明治大は#12中東のドライブで食らいつくが、トラベリングのミスが出ると#51皆川が2ファウル目。#32武藤がここで得たフリースローを2本決めると、最後は#34池田が連続シュートを決め、34−29と筑波大が僅かにリードして前半終了となった。
3Qになると完全に筑波大一辺倒の流れとなった。#32武藤のフリースローから入り、#47砂川(4年・PF)はゴール下で合わせて得点。明治大は#16安藤(2年・PG)が自らゴールを奪うものの他の選手の得点が伸びない。その間筑波大は#32武藤が存在感を発揮。ゴール下で得点を重ね、ファウルで止められてもフリースローを落さずに点差が離れる。明治大は3Qを11点ビハインドで何とか繋ぎ、4Q立ち上がりに#12中東のミドルシュートで点差を1桁まで戻す。しかし筑波大は#34池田がドライブをかけてバスケットカウントを獲得。ワンスローも決める。明治大は直後にダブルドリブルのミスが出てしまい良くなりかけた流れをここで逸した。筑波大は#76星野の3Pと#34池田の得点でリードを拡大。明治大も粘るが、筑波大は#6西村(3年・PG)がドライブから2本決めて引導を渡した。最終的にはベンチメンバーもコートに送り出した筑波大が79−62で快勝。ホーム2戦目は白星で飾り、地元の観衆を沸かせた。
笹山が前日に続いて欠場した筑波大だったが、代わってスタートとなった#6西村がしっかりとゲームを作り4敗を堅持。優勝は厳しい状況だが、2位の東海大の背中は目前に迫り、この日敗戦した専修大と星の差を一つつけた。いずれのチームとも直接対決を残しているだけに、今後一戦一戦が重みを増すだろう。
明治大は痛恨の3連敗で、9位の日体大に星の上では並ばれてしまった。既に上位の青学大や東海大との対戦は消化しているだけに、早急に入替戦圏外に脱出し、インカレに繋げたい。
筑波大:8勝4敗
明治大:4勝8敗
写真:一般生ながらAチーム入りを果たしている筑波大の4年生徳田。終盤にプレータイムを得て1本決め、応援団を盛り上げた。
※筑波大学・星野選手、武藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2012.10.11 (Thu)
【2012リーグ2部】10/7レポート
中央大が首位固めに一歩リード
2部リーグは後半戦に入っても3位以下が混沌としている。1敗で首位をゆく中央大は白鴎大の3敗目によってより優位になった。3位争いは苛烈で7勝で4チームが並ぶ結果になり、2位の白鴎大とて安泰ではない。残りの6試合次第で3位までの入れ替え戦進出チームはまだ読めない状況が続く。
駒澤大対東洋大は、東洋大が2Q、3Qでそれぞれ9点と伸び悩み、駒澤大に引き離された。駒澤大は7勝目で3位圏内へ。東洋大は2勝でとどまり下位でもがく時間が続く。
中央大対順天堂大は中央大#24塩谷が前半好調に3Pを決めて20得点。前半で大量リードを得ると、後は控えも出場させる余裕を見せて中央大が勝利。首位を守った。
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【神奈川大が2位白鴎大から金星】
2位の白鴎大と、調子を上げており下位脱出を狙う神奈川大の対戦は、神奈川大が白鴎大を抑えこみ、逃げ切り勝利を収めた。
立ち上がりで躓いたのは白鴎大。開始5分で#30アビブ(4年・C)が2ファウルとなり、ベンチへ。#15白濱(3年・F)も2ファウルとなり流れが悪い。神奈川大もミスがあるが1Qは11-10と互角の立ち上がり。2Qになると互いにゾーンを織り交ぜながらの戦いになり、神奈川大はメンバーがまんべんなく得点してわずかにリード。#30アビブがベンチの白鴎大は得点が伸びず苦しい展開となり、開始3分でコートへ戻すことに。そのアビブがゴール下で得点するものの、対する神奈川大は#7古橋(3年・SF)、#21増子(4年・SF)の両ウイングが終盤に3本の3Pを決めて30-34と前半リードで折り返した。
3Q、白鴎大はアンスポーツマンライクファウルで始まり、トラベリングやファウルが続き4分間も無得点になるなど良いところがなかなか出せない。神奈川大も#98大石が4ファウルと苦しい部分があるが、白鴎大の得点がストップしている間にじわじわリードを広げて10点以上の差をつける。Qの最後に#7古橋のオフェンスリバウンドからのシュートがブザービーターとして認められなかったものの、40-51でリードすると、4Qも追い上げられながらも冷静さを失わずにリードを保った。白鴎大は終盤になって#5柳川(3年・F)が3Pを始め、得点を重ねていくが最後のファウルゲームでファウル5となり退場。神奈川大は確実にフリースローを沈め、71-79で試合終了となった。
神奈川大は1Qこそもたついたが、好ディフェンスで白鴎大のオフェンスを狂わせた。アビブが早々に2ファウルになったことも大きいが、エースの柳川を攻めさせず、インサイドでも丸山がアビブをよく抑えた。古橋・増子の両ウイングも勝利の欠かせない要因となり、増子が31得点と稼いでチームを乗せた。
白鴎大はなんとか流れを好転させようとメンバー交代やディフェンスの切り替えなどを試みたが、どれもうまくいかなかった。リバウンドは神奈川大41に対し30と大きな差。リバウンドが揺らいだことでアウトサイドも狂い、柳川が終盤に決めたほかは目立った攻撃ができなかった。そして中央大に星2つの差をつけられたこの敗戦は何より痛い。中央大との直接対決も残すが3位以下のチームも乗ってきているだけに、残りの戦いは決して油断できない。
神奈川大:5勝7敗
白鴎大:9勝3敗
写真:古橋は守られつつも確実に得点。増子とともにチームを引っ張っている。
※神奈川大・丸山選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【国士舘大が法政大を圧倒し同率7勝に並ぶ】
1勝差の国士舘大と法政大の戦いは、2Qでリードを得た国士舘大がそのまま逃げ切り、同じく7勝5敗で3位争いへと食い込んだ。
1Qは16-17と1点差となった両者。2Qになると法政大は外のシュートが決まらない時間帯が続き、その間に国士舘大が#22原(1年・F・習志野)や#11平田(4年・G)のシュートなどでリードを奪った。法政大は攻め手がなく#0高田(3年・G)がシュートを決めていくのがやっと。このQで国士舘大に11点差をつけられる格好になった。3Qも法政大は#21加藤寛樹(4年・CF)が積極的に得点に絡むが、国士舘大は#11平田のアウトサイドが好調。追いつかせることなく差を開くと、4Qでは85-65と20点差をつけて法政大に勝利。勝ち星で同率に並んだ。
国士舘大はこの週末も1勝1敗と、2連勝できないながらも3位が狙える位置に浮上。爆発力はあるが安定せず、あっさり負けてしまう日もある。能力が高い選手が揃うだけに、残りの6試合で力をきっちり出せるかどうかが上位進出の鍵となる。
3位獲得に向けて地歩固めをしたい法政大だが、この敗戦で駒澤大、国士舘大、関東学院大に勝敗数で並ばれた。残りの6試合がこちらも重要だ。
国士舘大:7勝5敗
法政大:7勝5敗
写真:平田は23点。このエースシューターが好調ならばチームも乗っていける。
※国士舘大・松島選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【1戦目同様の接戦は2ガードの活躍で関東学院大に軍配】
1戦目は関東学院大の印象的なブザービーターで試合が決まった対戦は、2戦目も最後まで競り合う分からない展開となった。
1戦目は#10エリマン(2年・C)に対し執拗なディフェンスをしかけた慶應義塾大だが、2戦目はそこまでのプレッシャーはかけずにマンツーマンで挑む。関東学院大のペースに巻き込まれず、速攻も出して1Qは21-16とリード。関東学院大は1Qで#3前川(2年・GF)が2ファウルと重い出足になった。しかし2Qに前川と交代した#38蜂谷(1年・GF・聖和学園)が積極的に攻めて逆転。慶應大は4ガードにするも#8蛯名(3年・G)がこちらも3ファウルと流れが掴み切れない。それでも#14権田(2年・F)の速攻や#16伊藤(2年・G)のブザービーターで36-38と引き離されずに前半終了。
3Qになると関東学院大はゾーンに守りをチェンジ。それでも慶應大はひるまず得点を重ね、逆転すると抜きつ抜かれつのシーソーゲームに。関東学院大のファウルが続き攻めあぐねたところで慶應大が速攻を出すことに成功し、3Qは55-52の3点リード。4Qもやはり分からない勝負が最後まで続くことになった。しかし4Qの勝負どころで関東学院大は#3前川と#38蜂谷がゲームを支配。ドライブを果敢に仕掛け、難しい体勢でもことごとく決めていく。慶應大は#14権田、#18大元(1年・G・洛南)、#20福元(1年・G・福大大濠)らがそれに負けじと返していき、残り1分では#16伊藤が渾身の3Pで71-71と勝負は全く分からない状態に。残り40秒、関東学院大は#38蜂谷が切れ込み71-73。慶應大は次のオフェンスで#16伊藤が3Pを放つがこれはわずかにリングにはねて決まらず、最後は関東学院大#10エリマンがゴール下をねじ込んで71-75。またも慶應大は僅差に泣く勝負で白星を手放した。
関東学院大は蜂谷が15分で13点と、高効率の働き。前川も同様で苦しい局面ではそれぞれがドライブをことごとく決めていった。前川はファウルトラブルに苦しみながらもここぞという時の確実性が光った。
慶應大も前日の法政大戦に比べればこちらは本当に内容の惜しい敗戦。しかし勝機をどうしてもつかみきれず苦しい状態が続く。決して無為にゲームをこなしている訳ではない。きっかけさえつかめば大きく変わりそうな部分もある。残された試合でそれがつかめるかどうか、苦しい戦いは続く。
関東学院大:7勝5敗
慶應義塾大:3勝9敗
写真:強気なドライブが光った蜂谷。1年生ながら物怖じしないプレーが魅力。
※関東学院大・前川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2012.10.11 (Thu)
【2012リーグ】10/13、14関東大学リーグ予定(第7週)
10月13日 和光市総合体育館
11:00 早稲田大学 vs 日本体育大学
12:40 大東文化大学 vs 明治大学
14:20 拓殖大学 vs 筑波大学
16:00 東海大学 vs 専修大学
17:40 青山学院大学 vs 日本大学
10月14日 和光市総合体育館
11:00 日本大学 vs 明治大学
12:40 大東文化大学 vs 専修大学
14:20 拓殖大学 vs 日本体育大学
16:00 東海大学 vs 筑波大学
17:40 青山学院大学 vs 早稲田大学
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■関東大学2部リーグ
10月13日 東洋大学総合スポーツセンター
11:00 神奈川大学 vs 東洋大学
12:40 駒澤大学 vs 法政大学
14:20 白鴎大学 vs 国士舘大学
16:00 中央大学 vs 関東学院大学
17:40 慶應義塾大学 vs 順天堂大学
10月14日 東洋大学総合スポーツセンター
11:00 駒澤大学 vs 関東学院大学
12:40 白鴎大学 vs 東洋大学
14:20 順天堂大学 vs 法政大学
16:00 中央大学 vs 国士舘大学
17:40 慶應義塾大学 vs 神奈川大学
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■関東大学3部上位リーグ
10月13日 立教大学
◇aコート
13:00 東京経済大学 vs 東京成徳大学
14:40 玉川大学 vs 立教大学
16:20 江戸川大学 vs 國學院大學
10月14日 立教大学
◇aコート
13:00 立教大学 vs 東京成徳大学
14:40 玉川大学 vs 國學院大學
16:20 江戸川大学 vs 東京経済大学
■関東大学3部下位リーグ
10月13日 立教大学
◇bコート
13:00 東京農業大学 vs 上智大学
14:40 成城大学 vs 国際武道大学
16:20 山梨学院大学 vs 埼玉大学
10月14日 立教大学
◇bコート
13:00 国際武道大学 vs 上智大学
14:40 成城大学 vs 埼玉大学
16:20 山梨学院大学 vs 東京農業大学
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2012.10.09 (Tue)
【2012リーグ1部】10/6,7 筑波大ホームゲームレポート
――地域全体のスポーツ振興を目指して
筑波大のホームゲームとなった第6週の11節と12節。つくばカピオを舞台にした計10試合はその多くが接戦となり、普段学生バスケットに携わる機会の少ない地元の観衆を沸かせた。ホームゲームの運営について筑波大学スポーツアソシエーション担当者と中心メンバーに話を聞いた。
元々つくば地区での筑波大ホームゲームは、2009年の筑波大の1部昇格以前から続けられていた。現在のところ、ホームゲーム開催で最も顕著な活動をしている競技がバスケットボールだという。筑波大学スポーツアソシエーション事業推進担当の神林秀彰さんによると「以前から様々な活動を続けてきました。例えばつくばスポーツOnlineというポータルサイトがあるんですが、その中でホームゲームの告知をさせてもらったりしています。バスケットを例にしてつくば市周辺のスポーツ全般、具体的には下は小学生から上は社会人のクラブチームまでが発展して、そこで筑波大学が中心になっていければ良いです」と話す。筑波大バスケットボール部以外でのつくば地区でのスポーツイベント実施を通じ、筑波大学生はもとより地域住民を巻き込んだ地域密着型スポーツイベントを多角的に定着させることも視野に入れている。
運営を支えているのは筑波大バスケ部のBチームのメンバー。リーグ戦のメンバーにもエントリーしている4年生の籾井宏一は「今年から企業に協賛金を集める動きを始めて、規模を大きくしようとしました。夏休みの練習とこの活動で、夏休みはほぼ潰れましたね」と苦労を明かしてくれた。それでも「将来はお祭りのような感じで規模を大きくしようと話しているので、ある意味文化祭のような感じでもあります(笑)」と楽しそうに続ける。「選手が気持ち良く勝つことが大事なので。今日のように(2戦目)勝ってくれるとやった意味もあるし、ハーフタイムショーも含めて普段は東京まで試合を見に行けないお客さんが観戦して楽しんで頂ければ良いかなと思います」とチームの勝利、観衆の盛り上がりに成果を感じた様子だ。
「スポーツチームの地域密着」が喧伝されて久しいが、それでも筑波大ホームゲーム開催は、まだ発展途上段階。今後どのように進歩を続けていくのか、注目していきたいところである。
写真上:観客席には運動部の統一カラーである筑波フューチャーブルーのTシャツや応援グッズを持つ観客であふれた。
写真下:ホームゲームを運営したのは主にBチームの選手達。前列左から福田、梅原、後列左からリーダーを務めた籾井、越智、石川。
※会場の様子は「続きを読む」へ。
つくばスポーツOnline
筑波大学バスケットボール部
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2012.10.07 (Sun)
【2012リーグ】10/7結果
拓殖大学93(21-19,14-28,25-29,33-26)102早稲田大学
大東文化大学71(16-17,17-16,21-20,17-24)77日本体育大学
東海大学80(15-17,19-6,21-23,25-13)59日本大学
青山学院大学76(20-25,21-14,16-16,19-14)69専修大学
筑波大学79(18-14,16-15,23-17,22-16)62明治大学
青山学院大学 12勝0敗
東海大学 9勝3敗
筑波大学 8勝4敗
専修大学 7勝5敗
大東文化大学 6勝6敗
早稲田大学 5勝7敗
拓殖大学 5勝7敗
明治大学 4勝8敗
日本体育大学 4勝8敗
日本大学 0勝11敗
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■関東大学2部リーグ 東洋大学総合スポーツセンター
駒澤大学77(19-20,12-9,27-9,19-20)58東洋大学
白鴎大学71(11-10,19-24,10-17,31-28)79神奈川大学
国士舘大学85(16-17,25-14,19-16,25-18)65法政大学
中央大学87(17-20,31-8,24-13,15-25)66順天堂大学
慶應義塾大学71(16-21,20-17,19-14,16-23)75関東学院大学
中央大学 11勝1敗
白鴎大学 9勝3敗
法政大学 7勝5敗
駒澤大学 7勝5敗
国士館大学 7勝5敗
関東学院大学 7勝5敗
神奈川大学 5勝7敗
慶應義塾大学 3勝9敗
順天堂大学 2勝10敗
東洋大学 2勝10敗
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■関東大学3部リーグ 2次ステージ
◆上位リーグ
◇立教大学aコート
立教大99(21-10,21-18,31-14,26-18)60國學院大
玉川大84(20-19,15-14,23-19,26-13)65東京経済大
江戸川大112(30-23,25-17,27-19,30-24)83東京成徳大
江戸川大学 11勝1敗
玉川大学 10勝2敗
立教大学 10勝2敗
東京経済大学 7勝5敗
國學院大學 7勝5敗
東京成徳大学 6勝6敗
◆下位リーグ
◇立教大学bコート
国際武道大91(27-12,26-19,17-14,21-16)61埼玉大
成城大69(7-27,24-18,15-14,23-36)95東京農業大
山梨学院大104(30-20,22-19,28-18,24-38)95上智大
山梨学院大学 6勝6敗
国際武道大学 5勝7敗
東京農業大学 4勝8敗
成城大学 4勝8敗
埼玉大学 2勝10敗
上智大学 0勝12敗
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
2012.10.06 (Sat)
【2012リーグ1部】10/6レポート
東海大が3敗目、筑波大もホームを勝利で飾れず
つくばカピオが会場となる今節。筑波大のホームゲームとして会場装飾やハーフタイムショーなどが用意され、華やかな雰囲気の中で開催された。この日の試合で大きなポイントとなったのは3ポイント。連敗が続き苦しい日本体育大は#14中野(3年・SF)が5本、#22水沼(4年・SG)が4本を稼ぎチーム合計で11本、大東文化大は#14岸本(4年・G)がひとりで9本と圧巻の数字でチームに流れを導き、それぞれ逆転勝利を収めた。
拓殖大対日本大は拓殖大が安定して得点を稼ぎ5勝目。勝率5割まであと白星1と戻してきた。日本大は#15栗原(1年・G・前橋育英)が20得点と奮闘。怪我人が多く苦しい状況でできる限りの頑張りは見える。少しでも光明を見出したい。
青山学院大と明治大の試合は序盤こそ競り合いになるものの、2Qに入り青学大が好ディフェンスを起点に得点を重ねると点差が離れた。青学大は最終的にベンチメンバー全員が出場を果たし、リーグ開幕からの連勝を11に伸ばした。
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【館山の3Pで抜け出した専修大が快勝】
専修大と早稲田大の試合は、前半は接戦となった。専修大が#11宇都(3年・G)や#22樋口(4年・F)のペイントエリアでの得点で先行すれば、早稲田大もスタートに名を連ねた#27平野(2年・F)が速攻に走り、#21河上(3年・F)もバスケットカウントを獲得し、少ない点差をついていく展開に。すると2Q開始早々に早稲田大が専修大をとらえる。#27平野が合わせのプレーを見せて得点し、#6大塚(4年・PG)のレイアップ、#8玉井(3年・G)のミドルシュートで逆転。だが専修大も#3廣島(4年・G)の得点で再度リード。早稲田大は得意の速攻が出ず、オフェンスが珍しく単発となる。この間に専修大は#22樋口がインサイドで得点を重ね、再度点差を開く。早稲田大は#21河上の得点で追いすがるが、36−32と専修大が僅かなリードを得て前半終了となった。
勝負のポイントは3Qに訪れた。互いに得点を決め合う展開から、#33館山(4年・G)の連続3Pをきっかけに専修大が抜け出す。#11宇都も攻め気を見せて#21河上からファウルを誘い、ここで得たフリースローを落とさない。早稲田大はタイムアウトを使って修正を試みるものの、再び#33館山に連続3Pを決められ、このQだけで19点差をつけられてしまった。専修大はその後もオフェンスの手を緩めずにゴールを陥れていった。結局81−56でタイムアップとなり、専修大が7勝目を挙げた。
写真:専修大・樋口はこの日12得点・11リバウンドを記録。インサイドで存在感を見せている。
専修大:7勝4敗
早稲田大:4勝7敗
【リバウンドで勝り、3Pで乗った日体大の逆転勝利】
2位の東海大と2勝で9位と低迷中の日本体育大の試合は、自らの長所を生かし切った日体大が延長戦の末、東海大を下して金星をあげた。
1Qは東海大が先行。#24田中(3年・SF)を筆頭に#33狩野(4年・SG)、#7晴山(2年・PF)、#10バランスキー(2年・PF)が順調に加点。日体大は#12周(2年・C)で返していくがターンオーバーも多く苦しい展開。しかしディフェンスではゾーンで東海大のリズムを重くし、#22水沼(4年・SG)が終盤に2本の3Pを決め、なんとか持ち直して1Qは27-17とすると、流れを維持して2Qは#19中野(3年・SF)の3Pで点差を一桁に戻す。東海大はベンチメンバーにした時間帯で得点が伸びず、インサイドでは2mオーバーの#88万(1年・C・中部第一)にゴール下で得点され、追い上げられてしまう。終盤にスタメンに戻して得点するものの、日体大は#88万のゴール下、#21熊谷(4年・F)のシュートで41-36と追撃可能な範囲の得点差で終え、後半へ。
3Qの出足は東海大が狩野、田中、晴山と得点源で畳み掛けた。序盤で一時は1点差に迫った日体大だが、東海大のアウトサイドが立て続けに決まってあっという間に10点開かれてしまう。だが、日体大はここからこの日のハイライトのひとつとなる3Pによる追撃開始。#22水沼が口火を着る1本を決めると#16横山(4年・SF)、#21熊谷と続いてさらに#19中野が2本のドライブ(そのうち1本はバスケットカウント)、2本の3Pで一気に10点ビハインドから10点のリードへと大きく逆転。東海大は#24田中が返すのが精一杯。59-69で3Qは日体大リードで終えた。
4Q、必死に追い上げる東海大に対し、日体大は最大14点のリードを得る。ゴール下で高さが足らずリバウンドを取れない時間帯が続いた。日体大は#19中野が内外から決めていくが、終盤になり得点が停滞。東海大は#24田中の猛攻に加え、#10バランスキー、#33狩野の連続3Pで残り1分16秒で同点に戻すことに成功。だが両者そこから決定打が出ず90-90で延長戦に突入した。
延長戦で最初に苦しくなったのは東海大。開始早々#10バランスキーが4ファウル。とはいえ日体大はゴール下で何度も#88万がフリースローを得るが、この確率が悪い。それでもこのリバウンドを#21熊谷が連続で確保し、日体大ボールの時間帯が長くなる。東海大は#10バランスキーが3Pを決めるも直後にファウルアウト。日体大は1点のリードを保つが#88万のフリースローが入らないためにギリギリリードでなんとか保っていく。東海大は残り6.8秒、#24田中がフリースローを得るが1本しか決められず96-97。残り6秒で#7晴山もファウルアウト。日体大はこれで得たフリースローを#19中野がきっちり2本決め、96-99。東海大は残り時間で最後のシュートまで持ち込めず、タイムアップ。日体大が大きな1勝をあげた。
3Pによる追い上げが目を引いたが、その裏で勝負を大きく左右したのはリバウンドだった。190ちょっとしかない東海大インサイドに比べて日体大は周、万とも2m越え。熊谷も抜群の跳躍力でボールをもぎ取っていき、東海大27本に対し日体大は39本。「ここまでサイズの差があってもこんなにリバウンドで差をつけられた試合はない」と陸川監督も空中支配ができなかったことに嘆息した。一方の日体大にしてみれば内外が噛み合った試合だった。「シュートは水物」と中野は言ったが、この高さを生かし切れない試合が続いて良さが出ていなかっただけに、思い切りの良い外と強いリバウンドが噛みあっての勝利は大きい。ここを弾みにして下位脱出を狙えるか、リーグ後半に向け注目が高まる。
日本体育大:3勝8敗
東海大:8勝3敗
写真:ゴール下での強さが光った日体大・万。フリースローは元々得手ではなく、3/12だったが、それを補って余りある働きをした。
※ 日本体育大・中野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【エース岸本が圧巻の活躍でチームを勝利に導く】
筑波大のホームゲームとして最終試合に設定された筑波大対大東文化大の試合は、3Qで逆転した大東大が勝利しした。
筑波大は#21笹山(2年・PG)が欠場。#6西村(3年・PG)がスタメン出場した。立ち上がり、大東大は#14岸本(4年・PG)が3Pを沈めるが、インサイドで#43鎌田(4年・C)が開始3分で2ファウルとなり、ベンチへ。大東大は岸本以外の外のシュートがなかなか決まらず、オフェンスは重い。筑波大は#47砂川(4年・PF)が伸びやかにコートを駆けまわり、3P、ドライブなどで加点。1Qは両者ロースコアな立ち上がりとなるが2Qになると筑波大が抜けだした。大東大の得点がほぼ#14岸本ひとりに限られたのとは逆に、筑波大は#47砂川を中心にバランス良く加点。大東大は#43鎌田がベンチ温存でリバウンドが取れない状況から何度も筑波大に速攻を出されるが、#14岸本の3Pが何度もチームを救い、35-40。筑波大が5点をリードするものの大きく離されず前半終了。「前半鎌田が2ファウルになったので自分が牽引していくつもりで」と言った岸本は前半7本の3Pを沈めた。
3Qも追いつけそうで追いつけないという展開で進む中、中盤で大東大は#0有村(4年・PG)を投入。その有村がドライブを決めると#14岸本も連続得点で残り3分に大東大が遂に逆転した。ここから大東大は#0有村の3P、#41小山(4年・G)のシュート、#88平得(2年・F)が岸本からのアシストで決め、一気に点差を開く。筑波大はタイムアウトで修正をはかるがその後更に#14岸本に2連続の3Pを沈められてしまう。64-54で大東大がリードして3Qを終えると、4Qも筑波大は逆転のきっかけを作ることはできず82-70で試合終了。大東大が逆転勝利で6勝目をあげた。
大東大はエースの活躍がチームを大きく鼓舞した。ウイングの選手たちになかなか当たりが来ない中、岸本が率先して得点。岸本の前半の得点はすべてが3Pであり、このプラス1点ずつが大きく物を言った。後半は周囲も持ち直して得点に絡み、勝利を得た。
筑波大はやはり笹山の欠場が痛かった。ボールがあまり回らず、坂東も思ったほど3Pは決められず大東大12本に対し半分の6本だった。3位につける筑波大は後方からの追い上げもあり、油断できない状況が続いている。
大東文化大:6勝5敗
筑波大:7勝4敗
写真:筑波大は砂川の個人技が光った。17得点12リバウンドのダブル・ダブル。
※ 大東文化大・岸本選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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2012.10.06 (Sat)
【2012リーグ2部】10/6レポート
順位は大きく変動せず中位混戦のまま
10月に入り、全9週間に渡るリーグ戦も第6週を迎えて後半戦に入った。この日は全試合1巡目の対戦と同じ勝敗結果となり、前回負けたチームは二度目の対戦もリベンジならず。順位に大きな変動は無いが、法政大が再び単独3位に躍り出たほか、4位は6勝5敗で駒澤大、国士舘大、関東学院大が並んでいる。現在下位でもがくチームは上位校に一矢報いることはできず順位もそのまま。ここから一歩抜け出すのはどのチームか、まだまだ予想はし難い状況だ。
中央大、白鴎大の上位2校は、それぞれ東洋大、順天堂大を相手に手堅く勝利。特に白鴎大は101-57と大差をつけ、ベンチメンバーも次々出場して快勝した。中央大は2Qで東洋大に追い上げを許すも、3Qで気を引き締め直し点差を引き離して94-70で勝利。これで中央大が10勝1敗、白鴎大が9勝2敗と、両者順調に白星の数を伸ばしている。リーグ終盤の直接対決まで、まずは取りこぼしなく勝ち進めるかが注目になるだろう。
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【関東学院大が主導権を握りペースを崩さず】
4勝6敗の神奈川大と5勝5敗の関東学院大と対戦は、78-86で関東学院大が勝利し同率4位に浮上した。
前回の1巡目での対戦と同様に1Qが鍵となり、関東学院大がアドバンテージを得て試合を優位に進めた。関東学院大は立ち上がりから飛び込みリバウンドやルーズボールなど球際での強さを発揮してリズムを掴み、#7荒木(3年・F)の3P、#10エリマン(2年・C)のゴール下と内外から神奈川大のディフェンスを揺さぶる。11-28で1Qを終えると、2Qに入っても#30村田(3年・F)らが攻め気でリングに向かい、残り5分には最大20点差をつけた。
苦戦を強いられた神奈川大も、#20早川(3年・PG)、#21増子(4年・SF)の3Pが決まりじわじわと追い上げる。#7古橋(3年・SF)も積極的に1on1を仕掛けてマッチアップした#30村田をファウルトラブルに陥らせ、3Q残り4分切って遂にその差を9点差と一桁に。だがこの大事な場面で関東学院大は#10エリマンがリバウンドシュートで加点し、#3前川(2年・GF)のドライブも続いて点差を再び2桁に乗せた。4Qには#7荒木らが高確率で3Pを沈め、神奈川大の追い上げの芽を摘む。78-86で試合終了となり、関東学院大が6勝目を上げて上位に食い込んできた。
神奈川大はエンジンがかかって持ち前のディフェンスを発揮するまでに時間がかかってしまい、立ち上がりでつまずく試合も多い。試合の中で互角の戦いができている時間帯も長いだけに、その部分の修正は必至となるだろう。関東学院大は#10エリマンを柱に展開に緩急があり、自分たちのスタイルを貫くのが上手い。対戦相手を走らせず、本来の力を出させない戦いぶりは2部の中でも独特だ。嬉しい3連勝で6勝目を挙げ、駒澤大や国士舘大と勝率で並んだ。
関東学院大:6勝5敗
神奈川大:4勝7敗
写真:#7荒木のシュートは関東学院大の一つの武器だ。
【国士舘大も追い上げるが駒澤大が逆転させず】
6勝4敗の国士舘大と5勝5敗の駒澤大の対戦は、終始リードした駒澤大を国士舘大が追う形になった。駒澤大はディフェンスが機能し失点を抑え、国士舘大に流れを奪われる時間帯も逆転を許さずに耐えきって81-62で勝利した。
開始早々#7馬場(4年・SF)がブレイクに走り、#8鈴木(4年・G)も快調に3Pを決めた駒澤大が先行。しかし国士舘大も激しい守りから#15松島(3年・G)がスティールを決め、攻撃では#9新田(2年・C)が走り込んで得点を奪うなど、僅差のまま試合は進んだ。すると駒澤大は「今日はゾーンが機能した」と#7馬場が振り返るよう、中を固めて大黒柱#13曹(4年・C)に仕事をさせない。その間じわじわ点差を広げ、6点リードで入った2Qには#5槇坂(4年・SG)のバスケットカウントや#7馬場のリバウンドシュートもあって点差を二桁に。ベンチメンバーの#43近藤圭太(4年・SG)も2連続でシュートを決め、勢いを加速させる。一方の国士舘大は#20大河原(2年・F)がパスカットからワンマン速攻に走るなど見せ場も作るが、トラベリングやパスミスなども多く勢いが持続しない。40-29の駒澤大リードで後半へ。
3Q、駒澤大はシュートの確率が落ちはじめ、その間に#22原(1年・F・習志野)や#11平田(4年・G)がシュートを決めた国士舘大がみるみる点差を縮めていった。2連続で3Pが決まり、3Q残り5分には1点差に。しかし駒澤大はタイムアウトで立て直し、そこから#11佐々木(3年・SF)がミドルシュートやオフェンスリバウンドに飛び込み気を吐く。#55近藤 大(4年・PG)を起点にまわりの選手もリズムよく得点できるようになり、相手に的を絞らせなかった。8点リードで入った4Qも、#5槇坂のファウルトラブルなどで相手にリズムを渡しかける場面もあったが、控えの#14佐野(2年・SG)がシュートを決めてチームを沸かせるなど悪い流れをその都度断ち切っていく。国士舘大は#5伊藤(3年・G)が3Pを決める集中力を見せるも、ディフェンスが機能せずにその差を縮められず、最後に引き離されて81-62でタイムアップとなった。
国士舘大は大黒柱の曹がインサイドを攻められず5得点。エース#11平田も6得点と調子が上がらなかった。一方の駒澤大は1巡目接戦で下した国士舘大を相手にさらに点差をつけて勝利をもぎとった。6勝4敗ながら未だ土日での2連勝が無いだけに、明日の東洋大戦も勝っておきたいところだろう。両者6勝4敗で並んだが、直接対決で勝る駒澤大が4位に、国士舘大は5位に一つ順位を落とした。
駒澤大:6勝4敗
国士舘大:6勝4敗
写真:国士舘大#5伊藤は大事なシュートを決めたが勝利には結びつかず。
※駒澤大・馬場選手のインタビューは「続きを読む」へ。
【法政大が接戦に落ち着いて対処し慶應大を下す】
法政大と慶應大の対戦は終盤まで接戦に。しかし慌ててミスもでる慶應大に対し、接戦の勝ち方を知る法政大は落ち着いて試合を運び、勝負所を制して83-78で7勝目を挙げた。
1Qは法政大ペースで展開。#27岩崎(4年・SG)の2本の3Pでチームは勢いに乗り、#24加藤寿一(1年・F・法政二)も攻め気を見せてファウルをもらう。慶應大は#8蛯名(3年・G)が1Qで2ファウルになるなどファウルがかさむ悪い面を修正できず、後手に回る形となった。しかし終盤#16伊藤らが3Pを高確率で決めていき、18-19と逆転して2Qに入る。すると法政大はシュートが弾かれ得点が停滞。「シュートが入らない時こそディフェンスを頑張らなきゃいけないのにそれができなかった」(#24加藤寿一)という法政大を尻目に、慶應大が気持ちよく得点を重ねていった。1Qはアウトサイド頼みだったがこのQは#23黒木(1年・PF・延岡学園)がインサイドで奮起し、点差をコツコツと2桁に。だが法政大も#27岩崎や#0高田のバスケットカウントもあり、5点差に縮めて試合を折り返した。
すると3Q、開始早々の3連続得点で法政大が逆転。そこからは法政大が先行し僅差で慶應大が追走していった。慶應大は1点ビハインドの場面でダブルチームからボールを奪うも、速攻のロングパスをミスするなどもったいないプレーで逆転のチャンスを逃す。同点までするもあと1本が出ないという展開がその後も続き、5点差のまま入った4Qでも開始2分半でチームファウルが4つと出鼻を挫かれ、勢いにブレーキがかかってしまった。#16伊藤の3Pや#23黒木のリバウンドシュートで何とか食らい付くものの、法政大はその都度#24加藤らがジャンプシュートを決めて追撃を許さない。そのまま残り時間を押し切り、83-78で試合終了となった。
点差的にはあまり離れなかったが、慶應大は慌てて自分たちのミスから流れを崩してしまうシーンがあったのに対し、法政大は#0高田が上手くゲームをコントロールし、各々強気で攻め込んだことで流れが好転した。これで慶應大は苦しい8敗目となった。接戦に持ち込む力はあっても、競り勝つ力がなければ下位から脱出することはできない厳しい世界だ。勝負所を制する力では、これまでのリーグで経験値を積んだ法政大が一枚うわ手だった。
法政大:7勝4敗
慶應義塾大:3勝8敗
写真:法政大は勝負所で落ち着きがあった。白星を重ねてきた自信の表れだろう。
※法政大・加藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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