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2010.12.07 (Tue)

【2010インカレ】12/5 5位決定戦 日本大VS東海大

【#36養田が流れを変え、東海大が日本大に逆転勝利】
101205youda2.jpg 5位決定戦は東海大日本大の対戦になった。第2試合に両者が出てきた時、コートの雰囲気が変わった。関東1部上位の持つ緊張感が、そこにはあった。

 日本大は#24金城(3年・G)、#24熊(3年・C)をスタメンに据えた。本来、インカレで使いたかった布陣だ。立ち上がりに#24熊がミドルシュートを決めると#29金城も好調、#15熊澤(4年・G)が#4篠山(4年・G)のパスを受けてシュートするなど、いい立ち上がりを見せる。東海大はややアウトサイドの精度を欠いて、追う形となったが、#24田中(1年・SF・長崎西)が3Pやドライブで得点し、一時は逆転。しかし最後はミスもあって逆転され、19-13と日本大リードとなった。

 東海大は2Q、#4森田(3年・PG)でスタート。#5多嶋(4年・G)との2ガードとするが状況がなかなか好転しない。日本大は#0満原(3年・C)が下がっている間点数が伸びず、日本大に一時は13点ものリードを奪われてしまう。しかし#7遥(4年・PF)の3Pが出てリズムを掴むと、ディフェンスも良くなり、じわじわと追い上げを見せるが、両者重いオフェンスは変わらず、日本大が35-26とリードを保って前半を終えた。

 3Qもリードを続ける日本大だが、開始3分で#14森川(3年・F)が捻挫をしてベンチに下がると、流れが変わった。ここから#5多嶋の3Pを皮切りに、東海大は連続得点で追い上げ、残り1分で逆転に成功。日本大はインサイドでここまで重要な役目を果たしてきた#14森川不在でオフェンスが機能せず、#4篠山が攻め気を見せて終盤得点していくが、49-49の同点で4Qへ入った。

101204morikawa.jpg 4Q、東海大は#36養田(4年・PF)が爆発。ディフェンスを回りこむようにかいくぐってレイアップを3連続で決め、波に乗る。しかし日本大も#14森川が足を引きずりながらもコートに戻って執念の3Pを沈め、必死にボールに飛びつき、ディフェンスでも気持ちを見せる。しかし、東海大の勢いは止まらず、#5多嶋の速攻に再び#36養田の得点が続き、日本大の気持ちをたち切って差を広げていく。勝利が見えた東海大は、残り30秒でコートに4年生を送り出した。勝負が見えた残り十数秒、日本大は#4篠山が#5多嶋相手に1対1に挑む。北陸高校時代の仲間であり、いつも互いの対戦を楽しみにしていた両者。仕掛けるタイミングをはかっているどちらの顔にも笑顔が浮かんでいた。#4篠山は#5多嶋をかわし切れこむが、ヘルプに寄られて惜しくもシュートはならず。そのターンオーバーを受けて、東海大最後のボールは#15中務(4年・SF)へ。しかしこれがきれいには打てずタイムアップ。73-58で東海大の5位が決定した。

 両者、最後は笑顔だった。第3シードと第4シードという、上位の対戦による拮抗したゲームには緊張感があった。日本大は森川の捻挫が響いたが、今年は最初から最後までこうしたコンディションに悩まされた年だった。しかし、苦しい状況でもなんとか勝ちを得ようとする意欲で、リーグ戦もインカレも経験の少ない選手たちがふんばりを見せた。そして熊澤が篠山とともに大学を代表する選手に成長を遂げたことに拍手したい。

101205ar.jpg 東海大は最後に立てなおして5位。春のトーナメントに続き、ベスト4の壁を破れないあと一歩の課題が残った年だった。例年以上のハードなトレーニングを重ねたが、リーグ戦の中で起こった方針変更など、散漫な印象はぬぐいきれなかった。選手層が厚いこのチームは何を選択し、何を捨てるかを常に模索しながらの戦いが続く。チームの最適化こそが最大のポイントだが、多くの選手を抱えるだけにそれは容易なことではない。これからも考えながらチームとしての“道”を探る必要があるだろう。

 試合終了後、東海大のメンバー全員が裏のアップ場に集まった。試合前、副将の袋舘からみんなに送られた「秘密企画」と題したメールには、「陸さんを胴上げしよう」と書かれていた。ムードメーカーとして影からチームを支えた袋舘らしいサプライズだ。今年、東海大の監督として10年目を迎えた陸川監督。春には多嶋も「節目の年に勝ちたい」と言ってきた。頂点は叶わなかったが、その思いを感謝に変えた企画だった。チームの“父親”を、彼らは最後に空へ高々と舞わせ、大学最後の大会を締めくくった。

写真上:流れを変えたのは養田のプレーだった。
写真中:森川はこの大会を通して、チームの流れを支えるパフォーマンスを見せた。
写真下:最後の篠山と多嶋の1対1は、ともに笑顔だった。

※東海大・多嶋選手、養田選手、日本大・篠山選手、熊澤選手のインタビュー、両校記者会見のコメントは「続きを読む」へ。

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2010.12.07 (Tue)

【2010インカレ】12/5 3位決定戦 関東学院大VS明治大

【合計15本の3Pを沈めた明治大が関東学院大を圧倒】
101205sato.jpg 明治大と関東学院大の3位決定戦は、高確率で決まる3Pと堅い守りでリズムを掴んだ明治大が、75-63で勝利した。

 開始早々、#20若林(4年・SG)が2本の3Pを含む8点を稼いで8-2とした明治大。関東学院大も#28河野(3年・PG)のミドルシュート、#1パプ(4年・C)の1対1で盛り返すが、24秒オーバータイムになるなど明治大の堅守に攻めあぐねる。16-12で2Qに入ると、明治大は#19田村(3年・PF)が#1パプをスピードで翻弄する1対1を見せてチームに勢いを与え、#20若林、#14金丸(4年・SG)がそれぞれ2本連続の3Pを沈めて32-12と一気に点差を開いた。ようやく決まった#1パプのゴール下で、関東学院大は1Q後半から約10分ぶりの得点。その後#81横瀬(1年・SG・延岡学園)がバスケットカウントを獲得しここから追い上げたい関東学院大だが、トラベリングなどのミスが続きて勢いに乗れないまま、20-39で試合を折り返した。

 後半は、#31原田(4年・PF)や#28河野といったガードフォワード陣の得点で少しずつ差を縮めた関東学院大。だが、チームの柱となる#1パプの得点が伸びず、前半で開いた差を追いつくまでには至らなかった。結局、その後も#14金丸らが3Pを決め続けて追い打ちをかけた明治大が、75-63で勝利し3位入賞を果たした。

101205kangaku.jpg 関東学院大は#1パプが抑えられた分、周りの選手が攻め気を見せて後半追い上げたが、やはりチームの柱となるパプの点が伸びないのは苦しかったか。明治大のアウトサイドシュートを止める守りが出来なかったことも大きい。結果は4位。しかし、#1パプが入学した頃、3部Bまで転落し、バスケットの質も悪くなっていた関東学院大は見事ここまで到達した。3年前のトーナメントでいきなり3位に入ったが、次第にパプがいるせいで甘えていることに周囲も気付き、少しづつ成長を遂げてこの結果を得た。パプ最後の年につかんだインカレ出場での4位は、チームとしても誇れる事だろう。パプと原田という4年生2人の4年間の集大成の活躍と、それについていった後輩たちの活躍があってこその結果だ。

 この試合、#11佐藤(3年・PG)にアシスト王を取らせるために、試合中アシスト数を数えていた明治大。周りの選手が佐藤のためにも3Pを沈めていった事が勝利に結びついたと言える。惜しくもアシスト王は1本差で京都産業大の熊谷に敗れたが、リーグ戦中ガードとして悩み、一時は試合に出ることさえおぼつかなかった佐藤を、そうして周囲が盛りたてることができた明治大は、一つ成長したと言えるだろう。春は全く勝てず、リーグ戦でも苦しんだ明治大。しかしこの最後の大会で1年間やってきたというディフェンスも機能し、エース・金丸以外の選手も攻め気を見せて見事3位。苦しんだ1年だったが、同時に得たものも多かった1年だった。

写真上:アシスト王まであと1本だった明治大・佐藤。
写真下:シュートが決まるたびに、関東学院大ベンチも沸いた。

※明治大・金丸選手、若林選手、駒水選手、関東学院大・パプ選手、原田選手、河野選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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