2010年12月 / 11月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫01月


第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2010.12.24 (Fri)

B-1JAPAN2010開催決定

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※詳細は随時告知致します。
※出場選手は2011年1月に発表致します。

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2010.12.14 (Tue)

【2010インカレ】青山学院大インタビュー

「自分自身で想像を越えるくらい成長できた」
チームのリーダーとして得た充実感

◆#0橋本竜馬(青山学院大・4年・PG・主将)
101205hashimoto3.jpg 23得点、3Pは4/4だった。チームの主将として、4年生として手本となる見事な数字だ。ケガでリーグ後半を欠場し、このインカレに賭ける思いで調整してきた橋本にとっては最高の結果だろう。
 強さの中に足りないものがあることを、橋本は昨年から薄々自覚していた。自分が主将となり、おおらかで橋本を慕う永吉が加わり、チームの雰囲気は格段に明るくなった。昨年、一昨年と目の前で逃した頂点をつかんだ背景には、そうした変化も少なくとも影響したに違いない。
「橋本の代」と言われる年に結果を残したいと言っていた春の言葉を、見事実行した最後となった。


―怪我もあって、ここまで苦しい事もあったのではないですか?
「苦しかったです。自分だったらこうしたい、ああしたいと思っても、それをコートで表現できない時期があったので。でも逆に今となっては、それが成長の糧になったのかなと思いますね。この1年間もだし、青学に入って4年間ですごく成長できたと思います。長谷川さんが、自分のことを4年間でこんな選手になると思っていたかわかりませんが、自分自身では想像を超えるくらい成長出来たのではないかなと思います」

―怪我で試合勘が鈍るという不安はありませんでしたか?
「それはすごくありました。でもこのインカレは、アシストとか得点とか自分自身の記録ではなくて、気持ちを見せることが4年生として大事だと考えていたので。それが出来たのでこういう風な結果になったと思います」

―準決勝で日本大ではなく関東学院大が上がってきた事はどう感じていましたか?
「自分たちは2年前に国士舘に負けたじゃないですか。そのことを思い出しましたね。あの時は国士舘が上がってくるとは思ってなくて、みんな多分心の中に油断があって負けたと思うんですよ。それでみんなに、こういう事が前にあったし何が起こるかわからないよって事を話して、後半ああいう風に点差を開くことが出来ました。準決勝は自分の中でターニングポイントだったんですけど、それをうまく乗り越えられて良かったです」

―どれだけ強いと言われていても、油断はなかったんですね。
「2年生の時もすごく強いと言われていたのに負けてしまったし、そういう事もあるんだというのは経験していました。それに長谷川先生が常々仰っていたのが、前回3冠を取った時とは今の状況は全然違うという事です。前回は最後まで全力で向かってくる相手があまりいなかったけど、今はどこのチームもすごく練習してきています。うちもすごく練習しているけど、他のチームもうちに走り負けないと思うんです。だから今年チャンスはあるけど、出来るかはわからないよと長谷川さんに言われました。それを出来るようにするのは、4年生がみんなの力を一つに出来るかどうかだって。だから自分は、油断だけはしないようにとみんなに言いきかせていました。最初、辻とか比江島とかは、オフェンスが上手くいかないとディフェンスもそんなに頑張りたがらないタイプだったんですけど、徐々にそれが変わってきてくれました。そういう意識があったから優勝できたと思います」

―プレッシャーも相当あったのではないですか?
「そうですね。今週1週間、ストレスではないですけどプレッシャーのかかる日が毎日続いて、本当に疲れました。先輩たちから受け継いできたものもあって、自分たちの代でそれを崩せない、負けられないという想いもありましたし。2年生、3年生では勝てなかったんですけど、その先輩たちの想いも含めて今日は勝ちたいと思っていました。今年は、今までの良いものを続けてきて、さらに1年の永吉が入って、ハーフコートのオフェンスが上手くいくようになったことが大きいです。後輩頼みなのかもしれないですけど、このチームで出会えたことが運命だと思ったので、絶対に勝ちたいと思っていました」

―後輩たちも活躍しましたが、湊谷選手も4年生としての気持ちを見せましたね。
「4年になってアレックは泥臭いルーズとかリバウンドとか飛び込むようになりましたね。自分がこんなこと言える立場ではないですけど、あいつは一回り成長したと思います。ほんとにそれがチームにとって大きかったですね。“あんなアレックさんでもリバウンド飛び込んでルーズ追っかけるんだ”って後輩たちは多分驚いたと思うんですよ(笑)。後輩にもいい影響をもたらしたと思うし、自分としても助かりましたね」

―強いと言われる中で、キャプテンとしてどうまとめようと思っていましたか?
「あんまり怒るとか怒鳴りつけるとかはしないで、どっちかというとそれは長谷川さんがしてくれますし、自分はうまく乗せていこうかなと思っていました。褒めて、いけないところは何故だめなのかを説明して、わかってもらえるようにと。それをみんな素直に聞き入れてくれたから良かったです」

―橋本選手は、下級生の頃から長谷川さんと試合中もよく意見を交わす姿が見られました。それは今までの青学にはあまりなかったと思うのですが。
「自分としてはコミュニケーションが大事だと思っていました。上がぶれると下もぶれてくるので、長谷川さんがドンといるのは当然なのですが、最近は色々相談もしてくれるようになって、信頼されているのかなと思いますね。みんな怖いじゃないけど、やっぱり少し話しにくいじゃないですか。でも誰か結ぶやつがいないといけないと思ったので、自分がその役目をやろうかなと考えていました」

―これで学生の大会は終わりましたが、4年間を振り返ってどうでしたか?
「1年生のときとか最初は先輩についてくだけという感じでした。その中でも試合に出るチャンスをもらえたというのは長谷川さんに感謝したいです。大学のトップレベルにいるチームの中でバスケットをして、技術にしても人としても成長できたと思います。人生の中でも大きく飛躍できた4年間でした」

―一番辛かった時期はいつ頃ですか?
「3年生のトーナメントですね。あの時は李相佰も選ばれていて、でも試合に出られなくてモヤモヤしていました。なんで出られないんだろう、もっと出たいなって色々な気持ちが交錯して、ふてくされていた時期もあったと思います。でもそこでどうするかが後に関わると思って、何か変えなきゃと思って練習から頑張るようにしました」

―去年は良いメンバーが集まりすぎて出番が増えなかったと思うのですが、そういうチームの難しさを経験したことが、今年チームを上手くまとめられた事に繋がったのではないですか?
「上手くまとめられたかはみんなに聞かないとわかりませんが(苦笑)、自分はあまりそういうタイプではなかったのに、色んなところに気配り出来るようになったというか、試合に出ていない人の気持ちもわかるようになりました。例えば、昨日の試合で30点ぐらい離したときに伊藤が交代したじゃないですか。でもやっぱり選手としてはシーソーゲームみたいな燃える展開で試合に出たいと思うんですよね。それでミスが続いて。たぶん去年の自分だったらああいう感じでやってたかなと思います。でも大事になるのはそこでどうするか。だから、今のはダメだよ、最後にしっかり締めないと明日に繋がらないよ、そういうのもチームとして大事だからと声を掛けたら、最後に3P決めてくれました。そういう風に気付けて言えるようになったのは大きかったと思います」

―今の試合に出ていない3年生は、去年の橋本選手に少し境遇が似ていますね。
「そうですね。去年中川とか福田はスタメンで使われていましたし。でも、そこでまた試合に出るために何が必要か考えることが大事で、今の自分からもう一つ殻を破らなきゃいけないですよね。それは人から言われるんじゃなくて、自分自身で気付かなきゃいけないことだと思います。だから自分はちょっとしたアドバイスはするけど、そこまでは言わないです。それは自分で気付いて欲しいと思うから。来年は今試合に出てないあいつらに期待したいと思います」

―次はオールジャパンですね。
「本気で狙ってますよ。倒しに行きます。大事なのは、戦い方をどれだけアジャストできるかだと思います。大学生には大学生の戦い方があるけど、それだけじゃ勝てないので。JBLと戦う時には外国人選手もいますしね。勝つためには、ノーマークのシュートとか全部決めるくらいじゃないときついと思います。みんな多分今日の優勝で“よっしゃ”って気が抜けてると思うので、リーグとインカレの間に頑張ったように、オールジャパンまでも頑張っていきたいですね。さらにワンランク上げていきたいと思います」

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2010.12.14 (Tue)

【2010インカレ】12/5 決勝 青山学院大VS慶應義塾大

【充実を見せた青山学院大が3年ぶりの栄冠に】
101205tuji_20101214203403.jpg 決勝は春と同じく、青山学院大慶應義塾大の対戦となった。大学界のオールスター並みの選手を持つ今期の常勝軍団と、3年連続インカレ決勝に進んだチームのシーズンを締めくくる一戦に、代々木第二体育館は2004年の慶應義塾大対専修大、2008年の慶應義塾大対国士舘大の決勝に続き2年ぶりに入場規制を出す人出となった。満員の観客が見守る中で始まった今年を代表するチームだった青山学院大とそれを2番手で追ってきた慶應義塾大の決勝は、青山学院大が見事な充実ぶりを見せ、慶應大の追撃を許さない展開となった。

 1Qは青学大が#14辻(3年・SG)や#0橋本(4年・G)の3Pが続き、慶應大は#7岩下(4年・C)のインサイドでの得点を試みる。#4二ノ宮(4年・G)も2本の3Pでこれを援護し、拮抗した立ち上がりに。しかし青学大は#56比江島(2年・SF)がドライブ、オフェンスリバウンドに積極的に絡み、得点を重ねるが慶應大はこれをなかなか止めることができない。一気に10点差をつけられる展開となるが、#11家治(3年・F)の3Pなどで盛り返し、#4二ノ宮が残り1.9秒で自陣の奥から放ったボールが見事にネットに吸い込まれるブザービーターを見せて観客を驚かせると、29-21と盛り返して1Qを終えた。

 2Qは得点ではほぼ互角となった。青山学院大は#0橋本のドライブ、3Pなど主将が引っ張り、慶應大は#11家治が3Pやオフェンスリバウンドでも粘る。慶應大は#5酒井(4年・F)の3Pで5点差にまで縮めるが、青学大も#7岩下に対し足元へのディフェンスでボールを奪うと、#56比江島の速攻につなげるなど、油断を見せない。2Qは追い上げても戻される展開となり、青学大が50-39とリードして前半を終えた。

 3Q、なんとか追いすがる慶應大だが、青学大は#0橋本のスティールや#14辻の3P、#25永吉(1年・C・延岡学園)までも3Pを決め、チームを盛り上げるプレーが続く。慶應大は#25永吉がいるため簡単に中に攻め込めず、外に頼る形となるがそれが決まらず、じわじわと引き離される展開となった。得点が決まらない間に青学大との差は24点にまで開いてしまうが、そこで切れずに3Q後半は#7岩下が6連続得点、最後はダンクで意地を見せ、4Qに突入した。

101205hashimoto2.jpg 20点のリードを得た青学大は、それでも安心せずに慶應大を攻めつづけた。膝の不安を抱える#0橋本以外の選手を投入したのはようやく4Q残り2:59となったところ。#27宇田川(4年・SF)を皮切りに、#9小林(4年・SG)らの4年生を最後に出場させていく。慶應大はここでようやく激しいディフェンスに出るが、ファウルが続き、無理な守りには出にくい。だが気迫のヘルドボールや#5酒井のシュートで攻める姿勢は切らさずプレーを続けた。青学大は余裕の形でタイムアップの時間を待ち、93-76で勝利の瞬間、橋本が頭を抱えるようにしゃがみ込み、#23湊谷(4年・F)ら他のメンバーにも笑顔があふれた。自分たちの力を発揮しきった末、青学大が今年度4冠を見事達成した。

 慶應大は持ち味のトランジションをほとんど出すことは出来なかった。それだけ、青山学院大の戻りは早かった。走った試合という印象ではなかったが、青学大の選手たちからは試合後のコメントで走ったことによる疲れがいくつも感想として出てきた。慶應大には走らせなかったが、それだけ相手の走りを警戒し、対応できるように常に動いていたことを示している。また、これまでになくほぼスタメンだけで試合をし続けたことも疲れの原因の一つだろう。長谷川監督は冒険はしなかった。慶應大相手に気を抜けばやられると細心の注意を払い、勝利を確信するまでスタメンだけでほぼ乗り切った。侮らず緩まず、そんな覚悟が優勝を確実に引き寄せた。

101205keio.jpg 慶應大はそうした相手に苦戦し、守りで対応できない場面が目立った。それでも慶應大らしい姿勢は見せた。最後まで戦いを挑むのは彼らの伝統であり、矜持であり、譲れない気持ちでもある。学校の強い後ろ盾も推薦枠も持たない彼らは、自らの努力や強い信念だけでこの場に立ち続けてきている。後半に見せた岩下のダンクや二ノ宮、酒井のプレーはそれを下に伝えるためのものでもあり、「最後に4年生がコートに立っていよう」と3人で確認しあった彼らは、差をつけられても下を向くことなく、試合終了を迎えた。

 慶應大は昨年のエース2人が抜けた穴をリカバリし、1年に満たない短い時間で下級生を成長させ、ここまでチームを引き上げた。しかし青学大はそれを凌駕する強さだった。選手が持つ能力の高さは言うまでもないが、求められた仕事を完遂する強さがインカレではあった。ケガをインカレでプレーできるように調整し、主将としてチームをリードした橋本はもちろん、湊谷は地道なプレーで貢献し、記者会見では長谷川監督を「あのアレクが…」と泣かせた。4年生を中心に勝つために必要なことが能力の上に積みかさなかったからこその、頂点だった。

写真上:5本の3Pを沈めた辻。
写真中:リハビリに耐え、インカレに照準を合わせた橋本にとっては何にも代えがたい勝利だった。
写真下:最後に、3人で声を掛け合っていた慶應大トリオ。

※慶應義塾大・二ノ宮選手、酒井選手、岩下選手、記者会見等のインタビュー、コメントは「続きを読む」へ。
※青山学院大のインタビューは別途掲載します。

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2010.12.07 (Tue)

【2010インカレ】12/5 5位決定戦 日本大VS東海大

【#36養田が流れを変え、東海大が日本大に逆転勝利】
101205youda2.jpg 5位決定戦は東海大日本大の対戦になった。第2試合に両者が出てきた時、コートの雰囲気が変わった。関東1部上位の持つ緊張感が、そこにはあった。

 日本大は#24金城(3年・G)、#24熊(3年・C)をスタメンに据えた。本来、インカレで使いたかった布陣だ。立ち上がりに#24熊がミドルシュートを決めると#29金城も好調、#15熊澤(4年・G)が#4篠山(4年・G)のパスを受けてシュートするなど、いい立ち上がりを見せる。東海大はややアウトサイドの精度を欠いて、追う形となったが、#24田中(1年・SF・長崎西)が3Pやドライブで得点し、一時は逆転。しかし最後はミスもあって逆転され、19-13と日本大リードとなった。

 東海大は2Q、#4森田(3年・PG)でスタート。#5多嶋(4年・G)との2ガードとするが状況がなかなか好転しない。日本大は#0満原(3年・C)が下がっている間点数が伸びず、日本大に一時は13点ものリードを奪われてしまう。しかし#7遥(4年・PF)の3Pが出てリズムを掴むと、ディフェンスも良くなり、じわじわと追い上げを見せるが、両者重いオフェンスは変わらず、日本大が35-26とリードを保って前半を終えた。

 3Qもリードを続ける日本大だが、開始3分で#14森川(3年・F)が捻挫をしてベンチに下がると、流れが変わった。ここから#5多嶋の3Pを皮切りに、東海大は連続得点で追い上げ、残り1分で逆転に成功。日本大はインサイドでここまで重要な役目を果たしてきた#14森川不在でオフェンスが機能せず、#4篠山が攻め気を見せて終盤得点していくが、49-49の同点で4Qへ入った。

101204morikawa.jpg 4Q、東海大は#36養田(4年・PF)が爆発。ディフェンスを回りこむようにかいくぐってレイアップを3連続で決め、波に乗る。しかし日本大も#14森川が足を引きずりながらもコートに戻って執念の3Pを沈め、必死にボールに飛びつき、ディフェンスでも気持ちを見せる。しかし、東海大の勢いは止まらず、#5多嶋の速攻に再び#36養田の得点が続き、日本大の気持ちをたち切って差を広げていく。勝利が見えた東海大は、残り30秒でコートに4年生を送り出した。勝負が見えた残り十数秒、日本大は#4篠山が#5多嶋相手に1対1に挑む。北陸高校時代の仲間であり、いつも互いの対戦を楽しみにしていた両者。仕掛けるタイミングをはかっているどちらの顔にも笑顔が浮かんでいた。#4篠山は#5多嶋をかわし切れこむが、ヘルプに寄られて惜しくもシュートはならず。そのターンオーバーを受けて、東海大最後のボールは#15中務(4年・SF)へ。しかしこれがきれいには打てずタイムアップ。73-58で東海大の5位が決定した。

 両者、最後は笑顔だった。第3シードと第4シードという、上位の対戦による拮抗したゲームには緊張感があった。日本大は森川の捻挫が響いたが、今年は最初から最後までこうしたコンディションに悩まされた年だった。しかし、苦しい状況でもなんとか勝ちを得ようとする意欲で、リーグ戦もインカレも経験の少ない選手たちがふんばりを見せた。そして熊澤が篠山とともに大学を代表する選手に成長を遂げたことに拍手したい。

101205ar.jpg 東海大は最後に立てなおして5位。春のトーナメントに続き、ベスト4の壁を破れないあと一歩の課題が残った年だった。例年以上のハードなトレーニングを重ねたが、リーグ戦の中で起こった方針変更など、散漫な印象はぬぐいきれなかった。選手層が厚いこのチームは何を選択し、何を捨てるかを常に模索しながらの戦いが続く。チームの最適化こそが最大のポイントだが、多くの選手を抱えるだけにそれは容易なことではない。これからも考えながらチームとしての“道”を探る必要があるだろう。

 試合終了後、東海大のメンバー全員が裏のアップ場に集まった。試合前、副将の袋舘からみんなに送られた「秘密企画」と題したメールには、「陸さんを胴上げしよう」と書かれていた。ムードメーカーとして影からチームを支えた袋舘らしいサプライズだ。今年、東海大の監督として10年目を迎えた陸川監督。春には多嶋も「節目の年に勝ちたい」と言ってきた。頂点は叶わなかったが、その思いを感謝に変えた企画だった。チームの“父親”を、彼らは最後に空へ高々と舞わせ、大学最後の大会を締めくくった。

写真上:流れを変えたのは養田のプレーだった。
写真中:森川はこの大会を通して、チームの流れを支えるパフォーマンスを見せた。
写真下:最後の篠山と多嶋の1対1は、ともに笑顔だった。

※東海大・多嶋選手、養田選手、日本大・篠山選手、熊澤選手のインタビュー、両校記者会見のコメントは「続きを読む」へ。

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2010.12.07 (Tue)

【2010インカレ】12/5 3位決定戦 関東学院大VS明治大

【合計15本の3Pを沈めた明治大が関東学院大を圧倒】
101205sato.jpg 明治大と関東学院大の3位決定戦は、高確率で決まる3Pと堅い守りでリズムを掴んだ明治大が、75-63で勝利した。

 開始早々、#20若林(4年・SG)が2本の3Pを含む8点を稼いで8-2とした明治大。関東学院大も#28河野(3年・PG)のミドルシュート、#1パプ(4年・C)の1対1で盛り返すが、24秒オーバータイムになるなど明治大の堅守に攻めあぐねる。16-12で2Qに入ると、明治大は#19田村(3年・PF)が#1パプをスピードで翻弄する1対1を見せてチームに勢いを与え、#20若林、#14金丸(4年・SG)がそれぞれ2本連続の3Pを沈めて32-12と一気に点差を開いた。ようやく決まった#1パプのゴール下で、関東学院大は1Q後半から約10分ぶりの得点。その後#81横瀬(1年・SG・延岡学園)がバスケットカウントを獲得しここから追い上げたい関東学院大だが、トラベリングなどのミスが続きて勢いに乗れないまま、20-39で試合を折り返した。

 後半は、#31原田(4年・PF)や#28河野といったガードフォワード陣の得点で少しずつ差を縮めた関東学院大。だが、チームの柱となる#1パプの得点が伸びず、前半で開いた差を追いつくまでには至らなかった。結局、その後も#14金丸らが3Pを決め続けて追い打ちをかけた明治大が、75-63で勝利し3位入賞を果たした。

101205kangaku.jpg 関東学院大は#1パプが抑えられた分、周りの選手が攻め気を見せて後半追い上げたが、やはりチームの柱となるパプの点が伸びないのは苦しかったか。明治大のアウトサイドシュートを止める守りが出来なかったことも大きい。結果は4位。しかし、#1パプが入学した頃、3部Bまで転落し、バスケットの質も悪くなっていた関東学院大は見事ここまで到達した。3年前のトーナメントでいきなり3位に入ったが、次第にパプがいるせいで甘えていることに周囲も気付き、少しづつ成長を遂げてこの結果を得た。パプ最後の年につかんだインカレ出場での4位は、チームとしても誇れる事だろう。パプと原田という4年生2人の4年間の集大成の活躍と、それについていった後輩たちの活躍があってこその結果だ。

 この試合、#11佐藤(3年・PG)にアシスト王を取らせるために、試合中アシスト数を数えていた明治大。周りの選手が佐藤のためにも3Pを沈めていった事が勝利に結びついたと言える。惜しくもアシスト王は1本差で京都産業大の熊谷に敗れたが、リーグ戦中ガードとして悩み、一時は試合に出ることさえおぼつかなかった佐藤を、そうして周囲が盛りたてることができた明治大は、一つ成長したと言えるだろう。春は全く勝てず、リーグ戦でも苦しんだ明治大。しかしこの最後の大会で1年間やってきたというディフェンスも機能し、エース・金丸以外の選手も攻め気を見せて見事3位。苦しんだ1年だったが、同時に得たものも多かった1年だった。

写真上:アシスト王まであと1本だった明治大・佐藤。
写真下:シュートが決まるたびに、関東学院大ベンチも沸いた。

※明治大・金丸選手、若林選手、駒水選手、関東学院大・パプ選手、原田選手、河野選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2010.12.05 (Sun)

【2010インカレ】12/5 7位決定戦 中央大VS京都産業大

【3Qで京都産業大を逆転した中央大が逃げ切る】
101205niitono.jpg 中央大と京都産業大の7位決定戦は、接戦から抜けだした中央大が勝利した。中央大は今まで3Qで流れが悪くなる試合が多く、“課題の3Q”と言われていたが、この試合ではそれを克服し3Qで流れを掴んで勝利を手にした。

 両者なかなか点の入らない重い立ち上がり。だが開始3分ようやく#8遠藤(4年・C)のリバウンドシュートで中央大が先制すると、そこから速攻を連発させて10-4と流れを掴む。たまらず京都産業はタイムアウト。ここから盛り返して1Qは19-16とついていく。2Qに入ると、#16石井(3年・PF)、#6合瀬(3年・SG)の得点で京都産業大が逆転に成功。流れを掴んだ京都産業大はパスがよく回り、中央大のディフェンスを翻弄する。中央大も#11入戸野(2年・G)の強気なプレーや#20小野の1対1で負けじと再逆転するが、#16石井のバスケットカウント獲得で京都産業大が流れを掴み、33-40と京都産業大のリードで試合を折り返す。

101205kyoto.jpg ポイントとなったのが3Q。前半は一進一退の攻防が続くが、3Q残り5分、#20小野の2本連続の3P、#16佐藤(2年・PG)の速攻で中央大が勢いに乗り、速い展開で得点を稼いで逆転からリードを広げた。逆に京都産業大はターンオーバーを連発させてしまう悪い流れに。3Q終わって61-50と差を2ケタまで広げた中央大は、4Qでも#5竹原(4年・SG)のバスケットカウントや好調の#20小野のシュートでその差を守り続ける。京都産業大は#1熊谷(3年・PG)が3Pや速攻で奮闘するも差を縮めるには至らず、79-69で試合終了となった。中央大はラスト35秒でコートに4年生を送り出し、4年間をねぎらった。

 京都産業大は順位決定戦では勝ち星を上げられず8位となったが、今回地方勢で唯一ベスト8進出。#1熊谷がアシスト王を獲得し、ベンチスタートの#6合瀬も得点ランキング2位の結果を残した。その上主力が3年生以下と、来年にも期待できるチームだ。

 一方の中央大は7位が決定した。昨年は順位決定戦でモチベーションの低下が見え、ずるずると8位になってしまったが、一歩前進した。今期は2部降格が決まってしまった苦しいシーズンだっただけに、最後の大会で立て直したことは良い材料としたい。この試合では課題の3Qを克服し、小野も31得点と調子を取り戻した。ケガに泣き、限られた人材でどう戦うか苦しんだ1年だったが、若いチームなだけに、来期は更に成長した姿を見られるだろう。

写真上:入れ替え戦前のケガで苦しい立場に追い込まれたが、それでも入戸野の力なくしてはチームも成り立たない。ケガを治し、来期に1部復帰を成し遂げたい。
写真下:京都産業大もまだ下級生が多いチーム。来年も楽しみだ。

※中央大・遠藤選手、京都産業大・熊谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2010.12.05 (Sun)

【2010インカレ】12/5最終結果

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優勝  青山学院大学(3年ぶり3回目)
準優勝 慶應義塾大学
第3位 明治大学
第4位 関東学院大学
第5位 東海大学
第6位 日本大学
第7位 中央大学
第8位 京都産業大学

【個人賞】
■最優秀選手賞(MVP)#0橋本竜馬(青山学院大学・4年・G)
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■敢闘賞 #4二ノ宮 康平(慶應義塾大学)
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■優秀選手賞 #14辻 直人(青山学院大学)
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■優秀選手賞 #56比江島 慎(青山学院大学)
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■優秀選手賞 #5酒井祐典(慶應義塾大学)
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■優秀選手賞 #14金丸晃輔(明治大学)
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■優秀選手賞 #1ファイエ パプムール(関東学院大学)
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■得点王 金丸晃輔(明治大学)133点
■3ポイント王 金丸晃輔(明治大学)25本
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■リバウンド王 ファイエ パプムール(関東学院大学)OR19-DR45-TOT64
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■アシスト王 熊谷 駿(京都産業大学)23本
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■MIP賞 篠山 竜青(日本大学)83票
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2010.12.05 (Sun)

【2010インカレ】12/5結果

■国立代々木競技場第二体育館

中央大学79(19-16,14-24,28-10,18-19)69京都産業大学(7位決定戦)
日本大学58(19-13,16-13,14-23,9-24)73東海大学(5位決定戦)
関東学院大学63(12-16,8-23,21-17,22-19)75明治大学(3位決定戦)
青山学院大学93(29-21,21-18,29-20,14-17)76慶應義塾大学(決勝)

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2010.12.04 (Sat)

【2010インカレ】12/4 準決勝 青山学院大VS関東学院大

【関東学院大が前半喰らいつくが3Qを制した青学大が勝利】
101204arex.jpg ここまで強豪チームを倒し勢いに乗ってベスト4に名乗りを上げた関東学院大が、関東1位の青山学院大に挑んだ。前半こそ4点差だったものの、3Qでチャージした青学大が引き離し91-71で勝利。決勝へと駒を進めた。

 先制点は青学大#56比江島(2年・SF)。関東学院大のターンオーバーから華麗な速攻を決め、いきなり会場を沸かせた。しかし関東学院大もその流れに飲まれることなく#30村田(1年・PF)が3Pを沈める。青学大は#25永吉(1年・C・延岡学園)が#1パプ(4年・C)相手に1対1を仕掛けるも、シュートを決めきれずファウルも獲得できない。その間に関東学院大がリードを奪い、#32前田(3年・SF)の3Pで4-13と好調な滑り出しを見せた。しかし青山学院大は慌てない。#56比江島が奮起し、残り4分にはオフェンスリバウンドを#1パプの上から決めてバスケットカウント獲得という見せ場も作る。その勢いで逆転に成功し、22-19で1Qを終えた。続く2Q、青学大は#14辻(2年・SG)がドライブ、3Pで得点を引っ張る。しかしここにきて#31原田(4年・PF)、#7荒木(1年・SF)の3Pに当たりがきた関東学院大。なんとか食らいつき、40-36で試合を折り返した。

101204p.jpg 勝負のポイントとなったのがこの3Q。ハーフタイムに#0橋本(4年・G)が皆を集めて「ここで負けたら何の意味もない。もっと皆でディフェンスを頑張ろう」と気持ちを入れ直したという青学大が、3Q開始から猛チャージを見せた。このQを28-7とし、完全に点差を引き離す。小さく中を固めた青学大のディフェンスに、#1パプもなかなかペイント内に入れず、ダブルチームに寄られて思うようなプレーが出来ない。外にさばくが関東学院大は頼みのアウトサイドも悉く外れた。差をつけた青学大は4Qに控えの選手を出して余裕の勝利。終盤やっと関東学院大も#31原田らの3Pが連続で決まるが、大きくついた差を埋めるまでにはいたらず91-71でタイムアップとなった。

 これで青学大は3年ぶりの決勝進出となる。前回の優勝は能力以上に努力が勝った選手たちが、4年間で成長した全てを見せての優勝だった。今年は能力充分、実績もある。それを充分示せるか。

写真上:湊谷ほか、シュートも確実だった青学大。
写真下:全力で止められたパプ。さすがに決めきれないシュートも多かった。

※青山学院大・永吉選手、関東学院大・前田選手、村田選手のインタビュー、両校記者会見のコメントは「続きを読む」へ。

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2010.12.04 (Sat)

【2010インカレ】12/4 準決勝 明治大VS慶應義塾大

【攻撃で慶應大が明治大を圧倒、3年連続の決勝へ】
101204iwashita.jpg 東海大を倒し、32年ぶりに準決勝の舞台に立った明治大と、3年連続の決勝進出、そして打倒青学大を目指す慶應義塾大との戦いは、序盤から慶應大が明治大を大きく引き離す展開となった。

 出足から慶應大は#7岩下(4年・C)がインサイドで力強くプレー。#4二ノ宮(4年・G)が4Pを早々に決めてチームを波に乗らせた。明治大は慶應大の守りの前に外からシュートを打つ場面が増えるが、簡単には決まらない。ディフェンスでもインサイドで#66加藤(4年・PF)が1Qで3つのファウルを吹かれ、苦しくなる。慶應大は#7岩下のインサイドに#4二ノ宮のアウトサイド、フリースローで得点を稼ぎ、1Qで明治大に16-27の差をつけた。2Qもその勢いは途切れない。明治大から次々ファウルを獲得してフリースローを得ると、アウトサイドでは#14中島(1年・F・魚津)が2本、#13蛯名(1年・G・洛南)も1本の3Pを決めてチームを盛り上げる。明治大はやはりアウトサイドが入らず、前半で31-51の大差をつけられた。

101204ks.jpg 3Q、明治大が息を吹き返す。#66加藤が5ファウルで退場となってしまうが、#19田村(3年・PF)がよく対処し、慶應大は#7岩下がゴール下で決めきれず、何度もターンオーバーになってしまう場面が目立つ。その間に#14金丸がじわじわ3Pで追い上げ、点差を詰めていく明治大。しかし慶應大も#11家治、#4二ノ宮の3Pで再び明治大を引き離し、19点リードで4Qへ入った。最後まで慶應大の優位は変わらず、最後は控えも投入。明治大は#14金丸が最後までシュートを放って決めていくが最後は101-72の大差。30点近く慶應大が引き離し、決勝へ駒を進めた。

 ゲームの入りは見事だった。前の京都産業大との戦いでは外を落としていた慶應大だが、この日は最初から二ノ宮ら影響力のある選手がシュートを決め、波に乗った。岩下、酒井だけではなく家治、中島といった全員がいいバスケットを展開した。今年の明治大は100点を取れるチームではない。最初から慶應大に点を決めさせたという点で、序盤から苦しい内容だった。

 慶應大はトリオが最終学年となり、スタメンに1年生が入った今年、底上げのために使った1年だったと言える。春も決勝に進んだが、まだこれで精一杯、という仕上がり具合だった。リーグ戦ではケガ人を出し、苦しんだがその反面、下級生に試合経験を積ませることはできた。だが、全員が揃ってチーム力を上げるために「もう少し時間が欲しい」(佐々木HC)という本音もある。ただし、ここまでの試合でよくなっている部分も多い。それを決勝で出しきるだけだ。

写真上:インサイドで強さを発揮した岩下。
写真下:金丸と酒井の大濠マッチアップもリーグ戦に続き実現。

※慶應義塾大・二ノ宮選手、家治選手、明治大・金丸選手、田村選手、両校記者会見のコメントは「続きを読む」へ。

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2010.12.04 (Sat)

【2010インカレ】12/4レポート

決勝は確かな実力を示した青山学院大VS慶應義塾大
今年を代表する2校が頂点を賭けて戦う


 準決勝は、あっけないほどの差がついた。慶應義塾大は東海大相手に大接戦を演じた明治大を全く寄せ付けず、青山学院大は関東13位からここまで勝ち上がった関東学院大を後半に引き離した。一発勝負のトーナメント大会では、勢いや運も勝利には味方する。しかしこの2校はそうしたものには動じず、ただ実力で決勝まで到達した。後は決勝での戦いを待つのみだ。リーグ戦では二ノ宮不在の慶應大に対して2勝した青山学院大。力が頭一つ上なことは確かだ。そこに慶應大の4年生はどう戦うか。楽しみは多い。


【2Qで大差をつけた東海大が京都産業大に勝利】
101204miura.jpg 東海大と京都産業大の順位決定戦は、1Qこそ重かった東海大が2Qで力を発揮し、91-60で京都産業大を下した。

 1Qに流れを掴んだのは京都産業大。広い視野と高いセンスを持つ#1熊谷(3年・PG)を起点に、速い展開から周りの選手もドライブで積極的にゴールに向かう。シックスマンで入った#6合瀬(3年・SG)も1対1にスティールと活躍。しかし東海大も#24田中(1年・SF・長崎西)、#34三浦(3年・SG)が能力の高さを見せてついていき、ブザー直前に#34三浦が3P沈めて15-13と逆転に成功して1Qを終えた。

 東海大#33狩野(2年・SG)の2本連続の3Pで始まった2Q。勢いに乗る東海大は激しいディフェンスでボールを奪って速攻に繋げる。ひるんだ京都産業大は攻めが単発となって得点を伸ばせない。得点源の#6合瀬に対しても、マッチアップした#34三浦が好守を見せた。終盤#1熊谷が積極性を見せたが、2Qの得点は29-9とワンサイドゲームになってしまう。その後44-22で入った後半も東海大は勢いを切らさず、ベンチメンバーも活躍。京都産業大も意地で外のシュートを沈め互角の戦いを繰り広げたが、2Qでついた差は大きく、そのまま91-60で試合終了となった。

 序盤は重い立ち上がりとなった東海大も2Q以降切り替えて本来の強さを発揮した。満原も「コーチから“この2試合は4年生にとっては学生最後の試合だ”ということと、その中で3年生というのは1~3年の中で1番上級生なので、4年生を気持ちよくプレーさせるためにも3年生が団結して支えてやれ、と言われていました。それもあって点差をつけて4年生を全員出したいと思っていましたし、4年生に気持ちよくプレーさせたいと思っていたので、それはできたと思います」と快勝したことを良い材料として明日の戦いに繋げる。一方の京都産業大は、激しいディフェンスをかいくぐって#6合瀬が21得点、#1熊谷が17得点と能力の高さを見せたが、やはりインサイドでは強力なセンターのいる東海大に分があった。#31那谷(3年・PF)もオフェンスリバウンドに奮闘したが無得点に終わる。7~8位決定戦に進むことになった。

写真:インカレ中、安定して良かった東海大・三浦。

※東海大・遥選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※東海大・田中選手、京都産業大・合瀬選手は追って掲載します。



【#15熊澤の30得点もあり、日本大が中央大を下す】
101204shinoyama.jpg 1Qは8-8と非常にロースコアな立上がりとなった日本大対中央大の順位決定戦。共に決定打を欠く立ち上がりとなる。互いに相手のディフェンスを割れず、シュートがなかなか決まらない場面が目立った。2Qになると中央大#13上田(3年・F)のシュートや#5竹原(4年・SG)もシュートも決まり、中央大がリード。日本大は#4篠山(4年・G)が攻め気を見せるが、それ以外の選手がなかなか調子が上がってこない。しかし、中央大も途中でアウトサイドが失速し、日本大は#15熊澤(4年・G)のブロックやバスケットカウントで会場を沸かせ、前半は20-26で日本大がリードした。

 3Qは互角。中央大は#5竹原のシュートがよく決まり、日本大は3Q途中に#29金城(3年・G)と投入すると流れが変わった。金城の3Pとミドルシュートで波に乗ると、#15熊澤も連続得点。中央大は#16佐藤(2年・G)、#10鈴木(3年・C)も決めるが3Qは22-22の同点で前半の差は変わらずに終わった。しかし日本大は4Qの頭に#15熊澤が2本の3Pを決めて勢いづいた。中央大はここで日本大に置いていかれ、攻撃が単発になってくすろ日本大にリードを広げられてしまう。結局、日本大がそのまま逃げ切りを決め、75-61で5位決定戦に進んだ。

写真:攻める姿勢でチームを引っぱった日本大・篠山。

※日本大・熊澤選手、中央大・佐藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2010.12.04 (Sat)

【2010インカレ】12/5試合予定(最終日)

■国立代々木競技場第二体育館

11:00 中央大学vs京都産業大学(7位決定戦)
12:40 日本大学vs東海大学(5位決定戦)
14:20 関東学院大学vs明治大学(3位決定戦)
16:00 青山学院大学vs慶應義塾大学(決勝)

※再入場はできません。

【アクセス】
東京都渋谷区神南2-1-1
JR原宿駅より徒歩5分
JRほか渋谷駅より徒歩15分

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2010.12.04 (Sat)

【2010インカレ】12/4結果

■国立代々木競技場第二体育館

東海大学91(15-13,29-9,25-18,22-20)60京都産業大学
中央大学61(8-8,12-18,22-22,19-27)75日本大学
明治大学72(16-27,15-24,22-21,19-29)101慶應義塾大学
青山学院大学91(22-19,18-17,28-7,23-28)71関東学院大学

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2010.12.03 (Fri)

【2010インカレ】12/3東海大VS明治大

激しいディフェンスの応酬から抜けだしたのは明治大
アウトサイドが最後の決定打となる


101203meiji2.jpg 東海大対明治大の準々決勝は延長戦にもつれこむ熾烈な戦いとなった。ロースコアゲームとなった両者、激しいディフェンスで相手ゴールを割らせない展開が続いた。ゾーンとマンツーをおりまぜながらの激しい試合は、なかなか互いを決定的に引き離せない我慢の勝負となった。

 勝負を決めたのは決勝シュートを放った明治大#20若林(4年・SG)。しかし、勝利に至るまでの明治大はリーグ戦とは全く異なり、攻める姿勢を切らさず、ディフェンスでも粘って東海大を食い止めた。そうしたアグレッシブな気持ちが、わずかに東海大を上回っていた。ブザーが鳴り響き、明治大の面々にはこれまでの苦難を全て吹き飛ばすような笑顔が浮かんだ。

写真:タイムアップとなり、ガッツポーズの明治大・佐藤。

※試合のレポートと明治大の記者会見のコメントは「続きを読む」へ。

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2010.12.03 (Fri)

【2010インカレ】12/3関東学院大VS日本大

一時リードした日本大を追い落としたのは
関東学院大#30原田のアウトサイド!


101203ps.jpg 昨年優勝の日本大が、関東学院大に敗れた。
 序盤から接戦だった。「楽に勝てる相手ではない」と記者会見で#4篠山(4年・G)が言ったが、それはケガ人の多いチームの戦力から見れば、至極当然の言葉でもある。関東学院大は主将#1パプ(4年・C)が39点19リバウンドと大黒柱に相応しい活躍を見せ、周囲の選手も伸びやかにプレーした。

 一時はリードに成功した日本大だが、関東学院大は前の天理大戦でも勝負のポイントとなった3Pを決めた#31原田(4年・PF)が、試合の流れを決めるシュートを沈め、日本大に大きなダメージを与えた。日本大はケガ明けで思うようにプレーできなかった#24熊吉(3年・C)で勝負ができず、最後は関東学院大の勢いの前に屈した。

写真:1対1に行く関東学院大・パプ。

※試合のレポートと、関東学院大・パプ選手のインタビュー、日本大の記者会見は「続きを読む」へ。

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2010.12.03 (Fri)

【2010インカレ】12/3レポート

接戦、延長とベスト4決めに相応しい試合が続いた5日目
青山学院大、慶應義塾大、明治大、関東学院大が準決勝へ


 トーナメントで最も面白いと言われる準決勝は、見逃せない2試合が続いた。勝った関東学院大と明治大は今、上り調子のチームだ。関東学院大は1部昇格はならなかったが、天理大に勝ったことで波に乗った。明治大は同様に拓殖大への勝利が踏み台になっているだろう。日本大、東海大はそうした相手に競り負けた。
 その反対に、第一シードの青山学院大と第二シードの慶應義塾大は順当に勝ち上がった。勢いか、磐石な力こそ確かなものか、頂点まであと2つとなった。


【慶應義塾大が難なくベスト4へ進出】
101203sakai.jpg 慶應義塾大京都産業大の準々決勝は試合開始序盤から慶應大ペースとなった。#7岩下(4年・C)がリバウンドで押しこみ、#5酒井(4年・F)が速攻でバスケットカウントを獲得。#14家治(3年・F)も3Pを決めていく。京都産業大は#51高(3年・SG)が3Pなどで連続得点するが、それ以外はなかなか得点源がない。しかし慶應大は#5酒井が1Qでファウル2つ、#7岩下が3つを吹かれる展開で、引き離しはしたものの乗り切れない内容となった。しかし2Q以降も慶應大の流れは変わらず、圧倒的なオフェンスで点差が開いていく。京都産業大は司令塔の#1熊谷(3年・PG)が前半で3ファウルとなり、ボールが回らない。#6合瀬(3年・SG)が速さを生かして鋭い攻撃をしていくが、前半で33-60と30点近い差をつけられてしまった。

 後半、充分京都産業大を引き離した慶應大は控えを投入。それでも京都産業大を圧倒するが、4Qではミスを連発。京都産業大に次々と3Pを許し、ダブルスコアを許す展開となる。それでも108-93の100点ゲームで試合終了。余裕を見せてベスト4へ進んだ。次の相手は東海大を破って波に乗る明治大。油断できない戦いとなりそうだ。

写真:立ち上がりで得点を重ねた慶應大・酒井。


【青学大が差をつけるも、中央大も健闘】
101203hiejima.jpg 青山学院大中央大の対戦は、青山学院大が終始リードするも、中央大も最後まであきらめない姿勢を見せた。

 序盤から中央大は青学大の固い守りに阻まれ、簡単に得点はできない。序盤はシュートが固かった青学大だが、#25永吉(1年・C・延岡学園)にゴール下で決められ、そこから崩れて得点が止まってしまった。青学大は得意の足を使ったバスケで中央大を翻弄。2Qも#25永吉、#56比江島(2年・SF)がダンクを見せる場面もあり、前半は41-21の20点差となった。

 3Q、中央大が粘りを見せた。簡単には攻め込めないが、#16佐藤(2年・G)、#5竹原(4年・SF)が得点、インサイドでは#8遠藤(4年・C)が強い気持ちを見せる。失点が増えた青学大は#0橋本(4年・G)を戻し、再度立て直すが、このQは中央大も20点とふんばりを見せた。4Q、勝負が明確になった残り5分、中央大は#1吉田(4年・PF)、#2山田(4年・SF)、#3恋河内(4年・SF)ら、コートの全員を最上級生に。最後は#3恋河内が得点を決め、試合終了。青学大が十分余力を残して92-54で準決勝へ進出した。

 次は日本大を下して勝ち上がった関東学院大が相手となる。注目すべきはやはりインサイド。同じ延岡学園出身である永吉とパプの対決は見逃せない。青学大は3年前のトーナメントで関東学院大の前に敗退した過去もある。しかし今年春のトーナメントの対戦では、余裕で勝利をおさめてもいる。メンバーはもちろん青山学院大が上だ。しかし接戦を重ねて上り調子の関東学院大もまた、春から随分進歩している。楽しみな対決であることは間違いない。

写真:ダンクする青山学院大・比江島。

※関東学院大対日本大、東海大対明治大の試合は別途掲載します。

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2010.12.03 (Fri)

【2010インカレ】12/4試合予定

■国立代々木競技場第二体育館

13:00 東海大学vs京都産業大学
14:40 中央大学vs日本大学
16:20 明治大学vs慶應義塾大学
18:00 青山学院大学vs関東学院大学

【アクセス】
東京都渋谷区神南2-1-1
JR原宿駅より徒歩5分
JRほか渋谷駅より徒歩15分

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2010.12.03 (Fri)

【2010インカレ】12/3結果

■国立代々木競技場第二体育館

関東学院大学83(21-22,21-21,12-16,29-12)71日本大学
東海大学71(16-18,13-13,8-11,20-15,14-17*)74明治大学 *OT
京都産業大学93(16-28,17-32,22-31,38-17)108慶應義塾大学
青山学院大学92(24-10,17-11,27-20,24-13)54中央大学

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2010.12.03 (Fri)

【2010インカレ】12/2早稲田大VS日本大

【延長で勢いを得た日本大がロースコアの勝負を制す】
101202morikawa.jpg 日本大早稲田大のベスト8を賭けた戦いは、延長戦にもつれ込む接戦となった。

 勝負のポイントとなったのはまずインサイド。日本大はリーグ戦後、コンディションの思わしくなかった#24熊(3年・C)が思うように練習できておらず、スタメンから外した。これを好機としたのが早稲田大#14久保田(3年・CF)。#1坂田(1年・F・日大豊山)、#25菊池(1年・C・明成)といった経験値のないインサイド陣をけちらしていくと、#7井手(4年・G)も得点に絡む。日本大はインサイドが不安定で攻め手に欠け、出遅れたが、それでも激しいディフェンスで早稲田大もロースコアに抑えこむ展開となった。2Qも#14久保田、#7井手で攻める早稲田大。日本大はインサイドでファウルを重ねながら得点でも苦しむ。一時は#4篠山(4年・G)、#15熊澤(4年・G)、#3石川(2年・G)の3ガードという場面も出てくる。さすがにこのままでは、というところ、残り3分でようやく#24熊を投入した。早稲田大はこれで#14久保田がやりにくくなったが、#00金井(4年・F)が連続得点して前半は28-22とリードした。

 後半、そのまま#24熊を使い続ける日本大が盛り返し始める。#4篠山からのアシストでじわじわ追い上げ、残り4分、#11飛田(2年・F)の3Pが決まってようやく同点に追いついた。#14森川も連続で得点し、バスケットカウントやゴール下で活躍。早稲田大は再度逆転し、拮抗した内容となるが、#7井手が最後の速攻で4つ目のファウルとなり、リードはわずか1点、43-42で4Qへ。

 次第にボールが回り始めた日本大は#4篠山が次々アシストを繰り出していき、#15熊澤も#7井手相手に好ディフェンスで魅せる。点の取り合いになる中、早稲田大はファウルが増えていくが、日本大も得点は止まり気味。アウトサイドが決まらず、早稲田大#00金井に走られる展開となる。残り1分を切り、54-53の時点で日本大は#11飛田が#4篠山のパスコースを飛び出すミスでターンオーバーに。しかしすぐさま相手からターンオーバーを奪い、難を逃れる息詰まる攻防となる。早稲田大は残り25.7秒で#00金井がフリースローを決めて56-54。しかし残りの時間で粘り強く形を作った日本大は#1坂田がゴール下を決めて6.8秒で56-56の同点に戻す。早稲田大は最後のオフェンスでシュートにつながらず、ブザー。延長戦に突入した。

 延長戦、やや形勢不利になったのは早稲田大。チームファウルが5つを越え、ファウルが即フリースローにつながる。#11飛田が最初にフリースローを得ると#4篠山がバンクで3Pを決め、日本大が波に乗った。早稲田大は#14久保田の得点や#7井手が最後まで鋭い動きでゴールを狙っていくが、残り10.5秒で#4篠山がミドルシュートを決めると、そこで力尽きた。66-63。最後まで分からない接戦だったが、日本大がなんとか逆転で勝利をおさめた。

101202ir.jpg 日本大は最初から熊を投入したかったところだが、我慢してそれでも逃げきることができた。そんな中でも森川が21得点で大きく貢献した。アウトサイドはまだ安定が足りないが、ロースコア展開となった部分で、日大のペースではあった。未だ万全ではないチーム状態が続く日本大だが、ここからも油断ができない相手が続く。「一歩一歩」という篠山。使える戦力でどこまで戦えるか。

 早稲田大は相手を追い詰めたが、及ばなかった。久保田の得点が後半伸びなかったのが惜しまれる。しかし井手、金井といった両エースはできる部分も見せた。井手は1年生の時のような伸び伸びとした部分が目だち、得点センスの高さを見せつけた。これで引退となるが、浜松大の永手、日本大の篠山といった北陸の同級生と最後にやりたいと以前から口にしていた。長らく対戦が叶わなかった彼らと最後にやれたことを「それだけは本当に良かった」と締めくくった。

写真上:終盤、足がつって下がった森川だが、最後は意地で戻って見事な活躍だった。
写真下:井手のマッチアップは熊澤だったが、メンバーチェンジで少しだけ篠山とのマッチアップが実現。

※日本大・飛田選手、早稲田大・相井選手、井手選手、下山学生コーチのインタビューは「続きを読む」へ。

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2010.12.03 (Fri)

【2010インカレ】12/2明治大VS拓殖大

【“らしさ”が出ない拓殖大を勢いに乗った明治大が圧倒】
101202_tamura.jpg ベスト8を掛けた拓殖大明治大の一戦は、序盤から積極的に攻め気を見せた明治大が81-73で勝利。拓殖大はどこかいつもの明るさが欠け、粘り強さも発揮しきれないままインカレを終えることになった。

 1Qは互いにミスが多いものの、やや勢いを掴んだのは明治大。開始からインサイド陣のファウルがかさんだが、オフェンス面で#11佐藤(3年・PG)、#19田村(3年・PF)らが積極的に得点に絡んでチームを盛り上げた。逆に拓殖大は#94長谷川智伸(2年・SG)のアウトサイドシュートが当たらず、#6長南(3年・F)が奮闘するもチームとしての勢いが持続しない。明治大がわずかにリードし拓殖大がついていくという展開が2Qに入っても続いていくが、2Q終盤に明治大はエース#14金丸(4年・SG)が連続得点。「最初から飛ばして40分持たなかった」というリーグでの敗戦の反省を活かし、「今日の前半はおとりと言うか、ひきつけてパスというのを意識した」という金丸はその通り後半からチャージ。拓殖大は一時3点差まで詰め寄るがその次の1本が繋がらず、ミスも多い。そのまま明治大が逃げ切った。

  長丁場のリーグ戦は色々と戦術を試せる場でもあるが、負けたらそこで終わるトーナメントはチームが持つ力をいかに最大限に発揮できるかどうかが重要となる。そういう点で明治大はリーグの時よりも思い切りよくのびのびとプレーした印象だった。一方の拓殖大は相手にペースを握られ後手に回った。何度も追い上げはしたが、自分たちのミスが響き、逆転には繋がらない。ベスト8を逃し、今シーズンを終えることになった。

写真:ダンクも見せた明治大・田村。

※拓殖大・永井選手、藤井選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2010.12.03 (Fri)

【2010インカレ】12/2レポート

最終日まで戦う残りのベスト8が決定
ここからは真の実力の世界へ


 この日、慶應義塾大、東海大、日本大、明治大、関東学院大、京都産業大のベスト8が決まった。上位4シードは順当と言えるが、リーグでは苦しんだ明治大や1部昇格はならなかった関東学院大は躍進。京都産業大は地方同士の戦いから勝ち上がって久しぶりのベスト8を獲得。そしてここまでは組み合わせ、勢いによる勝利はありえたが、これより上は一つ別の世界になる。準々決勝からは熾烈な戦いが続くだろう。


【関東学院大が富山大を大差で破り、ベスト8へ】
101202murata.jpg ともに関西の強豪を破った関東学院大富山大の試合は、関東学院大が序盤から大きくリードしてベスト8進出を決めた。

 1回戦では関西学院大を相手に運動量で翻弄し、アウトサイドを決めていった富山大だが、この日はインサイドに#1パプ(4年・C)がいるため、そう簡単にはいかない。#1パプをしっかり守り、ボックスアウトを徹底する出足になった。マッチアップの相手が183cmと小さいことで、逆にやりにくかったのか、試合開始直後はターンオーバーを連発した関東学院大。しかし次第に落ち着くと、アウトサイド、インサイドともに相手を上回って大量リードを得た。富山大は1回戦で29点を取った#18佐藤(3年・F)が機能せず、点が伸びない。外のシュートも確率が悪く、走り合いに持ち込めない展開で苦労した。関東学院大がメンバーを下げた2Qになると徐々に動きが早くなったが、それでも関東学院大優位は変わらず、63-32で前半を終える。

 後半、関東学院大は#1パプらスタメンのメンバーを半分休ませて下級生メインでの戦いとなる。#5下山(1年・C・八戸西)、#81横瀬(1年・SG・延岡学園)ら、主力を下げてもまだ富山大よりもサイズの大きいメンバーで攻めていくが、富山大も次第に#12湯浅(2年・F)や#18佐藤のシュートが決まるようになっていくと、点を取り合う形となった。結局、3Q、4Qとも富山大30の点差を縮めることは叶わず112-78で試合終了となった。関東学院大がベスト8に進出を決めた。初出場で見事1回戦突破となった富山大は主将の高橋を始め、主力は3年生以下。北陸高校からの入学者が増え、徐々にチーム力をつけてきた。北信越ブロックを勝ち抜けば来年もほぼこのメンバーで再度インカレに来るチャンスはある。「今いる、このメンバーでどう戦うかを考えてきた」と言う主将の佐藤。それを来年も貫き、再びこの舞台に立てるか。

写真:1年生ながら試合で活躍を見せる関東学院大・村田。

※富山大・佐藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【東海大が筑波大を圧倒し、大差の勝利】
101202mituhara.jpg 東海大筑波大のベスト8決定戦は、1Qで30-11の大差がついた。出足は#99加納(3年・CF)の3Pも出たが、東海大はすぐさま#34三浦(3年・SG)のバスケットカウントや#0満原(3年・C)のミドルシュートで返し、ゾーンで筑波大のディフェンスを止めると、それを割っていけない筑波大はターンオーバーから一気に引き離されてしまった。2Qは立て直した筑波大が#36本井のシュートやディフェンスで24秒を取るなど、良い流れを作りかける。しかし東海大は#34三浦のスティールや#24田中(1年・SF・長崎西)、#5多嶋(4年・G)のアウトサイド、#36養田(4年・PF)のドライブもあって追いつかせることはさせず、前半を終えて52-32と東海大が20点のリードを得た。

 後半3Q、走って再び差を広げる東海大。筑波大は#6西村(1年・PG・正智深谷)が好ディフェンスを見せ、#23黒田(4年・F)も得点を重ねて15-15の互角となる。しかし点差を詰めるには至らない筑波大は、4Qで再び引き離されてしまった。東海大は#5多嶋、#34三浦の3Pに#5多嶋の速攻でリードを広げると、最後は#28袋舘(4年・PF)、#15中務(4年・SF)ら最上級生をコートに送り出す。仲間の声援に応えるように両名が得点を決めると、ベンチ、応援席、そして初日のお返しのように応援をしていた東海大札幌の選手たちが大きな拍手を送った。筑波大は気持ちを切らさずプレーを続けるが、大きな差は変わらず、98-67で東海大が勝者となった。

101202tajima.jpg この日、激しいディフェンスはもちろん、小気味よい得点で筑波大を圧倒した東海大。その差は思った以上だ。主将の多嶋「中京大戦はあまり良くなかった。インカレに初めて出る選手が多くて、緊張もしていたと思う。選手だけでミーティングをして、立てなおしてきた」と、大差だったにも関わらず、反省点を修正したと言う。「リーグの終わり頃、悪くても立て直すことができるようになってきていた。それをもう一度やろうとして、こういう試合ができたと思う。いい集中の中で一生懸命やって、高められていくこと。もしまた悪くなることがあっても、我慢してディフェンスをやっていればまた良くなるはず」と、自分たちのプレーをすることこそが大事だと言う。今後の試合もそうした戦いぶりに注目だ。

写真:25得点の東海大・満原。

※筑波大・加藤選手、本井選手、黒田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【富士大が序盤リードするも、京都産業大が逆転で勝利】
101202aise.jpg 法政大を破った富士大と、九州1位を下した京都産業大の戦いは、前半リードした富士大を、京都産業大が後半に逆転して101-84で勝利した。

 立ち上がりはやや富士大ペースだった。点の取り合いにはなるが、京都産業大はシュートが外れるシーンも見え、司令塔の#1熊谷(3年・PG)が点を取りに行き、そこに#31那谷(3年・PF)が続く。富士大は#2田口(3年・F)が積極的に攻め、連続3Pもあって勢いに乗ると1Qは21-27とリードした。しかし2Qになると京都産業大が盛り返した。#6合瀬(3年・SG)がキレのある動きでスティール、ドライブ、3Pと縦横無尽の活躍を見せ、ディフェンスでも簡単に#2田口を攻めさせないよう、激しくゴール下も守る。オフェンスの流れを作れない富士大が2Qは失速し、逆転されて後半に入った。

 3Q開始早々、富士大はインサイドの要である#7佐藤一幸(3年・C)が4つ目のファウルを吹かれ、厳しくなった。それでも#2田口の3Pに#39佐藤翔太(4年・F)の連続得点で1点を争う展開が続く。しかし富士大のファウルが次第にかさみ、京都産業大が勢いづく恰好となると、#6合瀬からのアシストで#31那谷、#6合瀬のフリースロー、3Pなどで次再び富士大を引き離した。3Qで13点差をつけられた富士大は、4Qで追い上げることができず、京都産業大に引き離された。最後は#4小嶋(4年・F)、#30冨樫(3年・G)の3Pが3連続で決まるが、京都産業大が勝利し、関西勢としてただ1校ベスト8進出を決めた。

 敗れた富士大、田口は39得点。ドライブの力強さ、アウトサイドの力もあり、このインカレで存在感を見せた。センター・佐藤一幸のファウルトラブルがなければもう少しいい勝負ができたはずだ。東北のチームらしい粘り強さを大事にして、来年挑んで欲しい。京都産業大は熊谷、合瀬の能力が光った。この2人で61得点。早い展開からの決定力は富士大を凌駕した。1997年以来のベスト8進出だが、ここから関東の牙城を崩せるか。

写真:京都産業大・合瀬の早さが富士大を翻弄した。

※富士大・目時コーチ、田口選手、佐藤一幸選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【慶應義塾大が関西大を100点ゲームで下す】
101202ninomiya.jpg 慶應義塾大関西大は、78回の定期戦開催の歴史がある、古くからの交わりを持つ大学であり、定期戦の回数は早慶戦を10回も上回る。そうしたよく知った相手との対戦は、互いがどういうプレーをしてくるのかも分かっており、1Qは点の取り合いとなった。関西大は#10稲葉(4年・C)が連続で得点し、慶應大は#14家治(3年・F)、#4二ノ宮(4年・G)、#7岩下(4年・C)のフックも決まる。関西大は#47月本(4年・SG)がフリースローを獲得し、#77廣瀬(4年・SG)のシュートも決まり始め、慶應大に付いていく。慶應大がターンオーバーをする間に#47月本が3P、ミドルシュートを決めると#10稲葉の速攻も出て、逆転。だが慶應大は#7岩下のゴール下、#4二ノ宮の連続3Pで1Qは20-24と再度逆転し、終えた。

 2Qになると、慶應大の動きがよくなり始め、じわじわと関西大を引き離し始める。早い展開からの攻撃に加え、#7岩下のカバー、ポストプレーなどが威力を発揮。一気に関西大を引き離しにかかった。関西大は#10稲葉のオフェンスリバウンドや#77廣瀬のシュートでついていこうとするが、慶應大の高さ、速さの前に2Qは32-49で終了。続く3Qでは開始から慶應大が一気に畳み掛けて20点の差をつけられてしまう。しかし、そこから関西大も切れずに終盤に#18河原(4年・PG)が#4二ノ宮からスティールして#0市野(3年・PF)の速攻につなげるなど頑張りを見せてこのQは17-17の互角で終えた。しかし、最終の4Qでは再び慶應大がリードを広げる。控え主体にしつつも、#16金子(3年・PG)のシュート、#14中島(1年・F)のリバウンドなども光って、最後は102-67で試合終了。慶應義塾大がベスト8に駒を進めた。

写真:慶應大・二ノ宮は攻撃的な部分も戻ってきた。
 
※慶應義塾大・岩下選手、中島選手、関西大・竹本選手のインタビューは「続きを読む」へ。

※早稲田大対日本大、明治大対拓殖大は別途掲載します。

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EDIT  |  05:51  |  2010インカレ  |  Top↑

2010.12.02 (Thu)

【2010インカレ】12/3試合予定(準々決勝)

■国立代々木競技場第二体育館

13:00 関東学院大学vs日本大学
14:40 東海大学vs明治大学
16:20 京都産業大学vs慶應義塾大学
18:00 青山学院大学vs中央大学

【アクセス】
東京都渋谷区神南2-1-1
JR原宿駅より徒歩5分
JRほか渋谷駅より徒歩15分

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EDIT  |  22:55  |  2010インカレ  |  Top↑

2010.12.02 (Thu)

【2010インカレ】12/2結果

■国立代々木競技場第二体育館

明治大学81(17-13,25-20,19-21,20-19)73拓殖大学
関東学院大学112(29-11,34-21,24-26,25-20)78富山大学
早稲田大学63(11-7,17-15,15-20,13-14,7-10*)66日本大学 *OT
東海大学98(30-11,22-21,15-15,31-20)67筑波大学
京都産業大学101(21-27,26-15,27-19,27-23)84富士大学
関西大学67(20-24,12-25,17-17,18-36)102慶應義塾大学

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EDIT  |  22:52  |  2010インカレ  |  Top↑

2010.12.02 (Thu)

【2010インカレ】12/1レポート(2回戦)

青山学院大が愛知学泉大の激しい守りをかわしベスト8
中央大は出足で波に乗り、鹿屋体育大を下す


 インカレは3日目となり、2回戦もスタート。まず2試合が行われた。青山学院大は問題なくベスト8へ名乗りを上げた。中央大は鹿屋体育大の出鼻をくじくと、そのまま逃げ切りを決めて昨年に続きベスト8へ入った。最終日までのあと3試合と、オールジャパンへの切符を手に入れた両者。4日目以降、残りのベスト8も順次決まる。
 たった2回勝つだけで、インカレは出場校にとってベスト8という別天地となるが、それを果たすのが難しいのもまた、事実だ。Aブロックで地方からベスト8に挑んだ愛知学泉大と鹿屋体育大は、その壁を越えられずシーズン終了となった。


【1Qからリードした中央大がベスト8へ】
101201endo.jpg 試合は立ち上がりから中央大が押した。最初に鹿屋体育大#8月野(4年・SG)にフリースローを与えてしまった中央大だが、それ以降は#16佐藤(2年・G)、#10鈴木(3年・C)、#8遠藤(4年・C)らが得点を重ね、速攻も出る。一方の鹿屋体育大は専修大相手にはきれいにできたオフェンスが中央大ディフェンスの前では形にならず、アウトサイドも入ってこない。それでも#8月野が終盤3Pとブザービーターでミドルシュートを沈めて15-11と1Qは追いすがった。しかし、2Qで大きく失速する。中央大は#5竹原(4年・SF)のミドルシュートやスティールから#20小野(2年・F)や#16佐藤(2年・G)が速攻に走り、鹿屋体育大を置き去りにする。鹿屋体育大は開始2分でインサイドの要、#7中村(4年・F)がファウル3でベンチに下がると開始4分で得点がストップ。7分間で1点しか奪えず、33-19で前半を終えた。

 後半、#7中村がゴール下のターンシュートで奮起をすると見えたが、続くプレーで4つ目のファウルを吹かれる苦しい展開に。交代した#17小野(2年・F)、#8月野が奮闘するが中央大も簡単に追いつかせず3Qも10点以上のリードを奪う。4Qも鹿屋体育大は流れをひっくり返すことは叶わない。ルーズボールに飛び込み、懸命にプレーするが中央大は追いつかせずに64-52で試合終了。中央大が昨年同様ベスト8に入り、昨年中央大に勝利して7位をつかんだ鹿屋体育大は2回戦で消えることになった。

 1戦目であれだけ入った鹿屋体育大のシュートが、この日はことごとく落ちた。自分が試合最初のケガで調子を崩したと反省した月野だが、それ以外のメンバーも確率が悪かったのはいただけない。学生だけでやってきた試行錯誤の年だったが、惜しくも2回戦で姿を消すことになった。

 中央大は、思い切ったプレーはいつも通りだが、インサイド陣の奮闘でリバウンドとディフェンスが機能したのは大きかった。次は青学戦、思い切って当たるだけだろう。

写真:中央大・遠藤は9点、10リバウンドと踏ん張った。

※中央大・竹原選手、鹿屋体育大のインタビューは「続きを読む」へ。
※鹿屋体育大・月野選手のインタビューは「続きを読む」へ。



【青学大が勝利するも、愛知学泉大もディフェンスで奮闘】
101201sasaki.jpg 普段から練習試合もよく行っている青山学院大愛知学泉大。相手の特徴を知るお互いだが、上位の青学大に対し、愛知学泉大は最後まで激しいディフェンスで挑んでいった。

 1Qは重い立ち上がり。青学大は出足に得点したが、ディレイドでロースコアに持ち込みたい愛知学泉大にその後得点が止まりがちとなる。しかし、愛知学泉大も青学大の高さと固い守りに得点は奪えず、16-7となる。しかし2Qには青学大も目を覚まし、次々と3Pを決めて大量リードに成功する。愛知学泉大はそれについていくことができず、前半はわずか18点に終わってしまった。

101201gakusen.jpg 後半、大差はついたがそれでも激しいディフェンスで青学大に挑む愛知学泉大。そこからチャンスを掴み、少しずつだが得点を重ねていく。控えメンバーにしていた青学大だが、ディフェンスの激しさにスタメンを戻す結果となり、4Qもそのままスタメンを使い続けた。勝負ははっきりしていたが、残り1分を切り、愛知学泉大は#5福田(4年・SG)以外は使っていなかった4年生たちを投入し、そこで山本監督は選手に一声かけた。内容は「50点に絶対に乗せろ」というもの。最後の数十秒、必死の4年生たちはまず#72吉原(4年・C)がフリースローを獲得。これは2本外れてしまうが、続いて#18濱屋(4年・PG)も同様にフリースローをもらい、これを1本決めるとベンチも大きく沸き返った。これで愛知学泉大が獲得した点数はちょうど50点となり、4年生が最後の意地をみせて88-50で試合終了。青山学院大がベスト8に進出。愛知学泉大は破れはしたが、徹底して激しいディフェンスを見せ、青学大を90点以下に押さえる堅守も見せてシーズンを締めくくった。

写真上:福田に次ぐ得点をあげた愛知学泉大・佐々木。
写真下:最後は4年生をコートに送り出した愛知学泉大。

※愛知学泉大・福田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  08:27  |  2010インカレ  |  Top↑

2010.12.02 (Thu)

【2010インカレ】12/1天理大VS関東学院大

【力強いインサイドと3Pで関東学院大が関西1位を下す】
101201ps1.jpg 天理大関東学院大の戦いは、事前の予想通りインサイドの#1パプ(4年・C)対#10サンバ(4年・C)が激しいマッチアップを繰り広げるエキサイティングな一戦となった。

 プレーの幅では天理大#10サンバ、パワーでは関東学院大#1パプという構図が、序盤からはっきり出た。1Qは互いの司令塔がインサイドへボールを入れるが、#1パプは力強い1対1からフィニッシュ。一方の#10サンバはパプのディフェンスの前に中に入れず、ターンオーバーが続く。関東学院大は#1パプが#10サンバからターンオーバーを奪うだけではなく、次々に1対1からシュートを決めて会場にため息をつかせると、このQ一人で16得点。天理大は#5清水(3年・SG)や#25平尾(3年・PG)、#2大谷(3年・SF)らの得点もあったが、インサイドで攻められず15-23と関東学院大リードとなった。

 2Q、天理大はゾーンでインサイドの#1パプへ簡単にボールを入れさせない形を取る。#10サンバはややゴールから離れ、パプより広いプレーエリアで対抗し中距離のシュートを次々に沈めていく。#1パプはそこまでチェックに行かず、天理大が追い上げる形となった。#77川田(3年・SF)の3Pや#25平尾の連続得点もあって前半は天理大が39-40と1点差に追い上げて終了した。

101201hirao.jpg 3Q、開始早々#パプが3つ目のファウルを吹かれる。オフェンスではインサイドアウトでチャンスを狙うが、動きの良くなった#10サンバのディフェンスもあり、得点が採れない時間帯が続く。天理大は#10サンバ、#17船津(2年・PF)で逆転すると、#10サンバが#1パプを豪快にブロックし、意地を見せる。ここで#25平尾が3Pを決めると天理大のリードは48-40と最大8点となった。だが、ここから関東学院大が流れを変える3P攻勢に出る。#30村田(1年・PF・明成)、#32前田(3年・SF)に続き、#31原田(4年・PF)が2本連続で決めると同点。そこから更に#32前田のミドルシュートと#30村田の3Pで4分で5本の3Pを沈めた関東学院大が逆転。天理大はタイムアウトで立て直しをはかるが、その後も#1パプのバスケットカウントと#31原田がダメ押しの3Pを決めると点差は54-64の10点差にまで開いた。結局、この3Pの逆転劇が勝負の大きなポイントになった。3Qで54-71まで差をつけられた関東学院大は、4Qに#17船津が意地を見せて一時3点差まで追い上げるがそこで追撃はストップ。72-84でタイムアップし、関東学院大が勝利を手にした。

 インサイドの勝負はスタイルの違う2人がそれぞれ見ごたえのあるプレーを見せた。1対1のゴール下の強さはパプが際立ったが、サンバも軽いミドルシュートとブロックで魅せた。ポイントは追い上げの貢献者、関東学院大・原田の3Pだ。一時8点引き離れた展開を引き戻す大きな役目を果たし、その勢いで村田や前田も積極的に仕掛けていけた。
 天理大はインサイドを気にしすぎたか、清水や大谷ら、周囲の選手の本来のいいところを出せない印象が残った。平尾が奮闘するが、周囲を生かしきれずに終わった。

写真上:1対1からシュートに行くパプ。
写真下:平尾は16点と頑張ったが、周囲が伸びなかった。

※関東学院大・パプ選手、原田選手、天理大・サンバ選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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EDIT  |  08:08  |  2010インカレ  |  Top↑

2010.12.02 (Thu)

【2010インカレ】12/1レポート(1回戦)

富山大、関東学院大に歓喜が訪れた3日目
1回戦は最後まで予想のつかない勝負に


 初出場の大学がこの日、躍動した。富山大は関西2位の関西学院大を序盤から速い展開に引きこみ、逆転させずに逃げ切りに成功。一方、長らく下部でインカレから遠ざかっていた関東学院大は、パプの入学から4年目にして出場をつかんだが、関西1位・実績充分の天理大を引き離して勝利した。初日から関東の大学が消えているが、それに次ぐとされる関西の上位2校も初戦で姿を消し、今年のインカレは一発勝負の怖さが見えている。順位やスカウティングの前評判に惑わされず、その試合での相手をしっかり見極めることが求められていると言えるだろう。


【初出場の富山大が関西学院大を破って1回戦突破】
 北信越1位として初めてインカレの舞台に登場した富山大が、関西2位の関西学院大88-75で破り、大きな勝利を上げた。

 1Q、好調な滑り出しを見せたのは富山大。メンバーの身長が全員185㎝以下と小さい布陣ではあるが、その分スピードのある展開と思い切りの良いシュートで自分たちのバスケットを展開していく。関西学院大もインサイドを突いて攻めていくが、イージーミスも多く、1Q残り1分には24-14と10点の差がついた。2Q以降も富山大はリードを守り続け、追い上げられても逆転は許さない。関西学院大は#7稲垣(4年・SG)、#44橋本(4年・SF)の活躍で3Q序盤に3点差まで追い上げるものの、その先が決まらずに得点が滞る。その間再び点差を離した富山大は、リードしている精神的余裕からか外角のシュートが決まりさらに勢いにのった。その後も点差はほぼ変わらないまま一進一退の攻防。4Q中盤には関西学院大#7稲垣、#2林(4年・SG)がそれぞれ3Pを沈めるも、その度に富山大#18佐藤が3Pを決め返す意地を見せ、一歩も譲らない。そのまま刻々と時間は進み、88-75で富山大が逃げ切った。

 1Qで勢いに乗った富山大相手に、関西学院大は後手に回って思うように自分たちのリズムをつかめなかった。5人が2ケタ得点とバランスのよい攻撃で何度も追い上げたが、序盤の差が最後まで響く結果となる。2回戦で同じ関西枠の天理大へのリベンジ、もしくは関東学院大との対戦を視野に入れていた関西学院大だが、足元をすくわれる結果となって今シーズンを終えた。主将の#44橋本は思わぬ結果に悔しさを滲ませたが、ぶつかり合う事で信頼関係を築いたという仲間への感謝、精神的成長を語り、結果だけではないという学生バスケットを締めくくった。

 一方初出場で1回戦突破を成し遂げた富山大は、主将#18佐藤が29得点14リバウンドのダブルダブルの奮闘、エース#12湯浅も26得点と活躍が光った。勢いに乗って関東学院大との戦いに臨む。

※関西学院大・橋本選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【追う形ながら落ち着いて浜松大に対処した早稲田大の勝利】
101201ide.jpg 東海地区1位の浜松大早稲田大との対戦は、早稲田大が一時引き離されるが逆転する形となった。

 浜松大のインサイドには今大会最高の高さである210cmの#45ジャーラ(2年・C)がそびえ、早稲田大はゴール下の真っ向勝負では分が悪い。序盤は互角となるが、浜松大は#33和田(2年・PG)が速い展開から思い切りのいいバスケットに持ち込み、ゴール下で#45ジャーラが強さを発揮。2度のバスケットカウントを獲得する強さを見せてリードする。早稲田大はこうした高さにやや飲まれたか、1Qは19-11と追う形となった。しかし2Qになると#7井手(4年・G)のバスケットカウントや#00金井(4年・F)のシュートも決まり始めて逆転。1Q途中で交代した#6大塚(2年・PG)も機能し、速い展開のゲームを作っていく。浜松大は#36山田(3年・F)の3Pも連続で決まるが、前半は早稲田大が34-35の1点リードで終える。

 しかし後半の出足で再び浜松大が勢いづく。#22小玉(4年・SG)のアウトサイドが決まり、#45ジャーラが豪快なフックやダンクを見せるが早稲田大はこれを止めることができない。攻撃では外が落ち、再度追う形となってしまう。しかし#7井手と#00金井の両エースの得点で追い上げて4Qへ入ると、そのまま早稲田大がいい流れを持続し、再度逆転。#9平井(4年・SG)の3Pがチームを勢いづけると、#7井手のボールカットからの速攻や#14久保田(3年・CF)がゴール下でバスケットカウントを獲得するなど、流れを呼び込む。浜松大は#22小玉のシュートで同点にするなど、残り3分まではついていくが、終盤の勝負際で早稲田大は#7井手、#00金井の活躍で逃げ切りに成功。74-71で勝負ありとなった。

 ジャーラの高さには苦戦したが、大塚の展開力とそれを決めるスコアラーがいるという点では、早稲田大が上だった。1Qで慣れない相手に置いて行かれたが、そこから慌てずに点を重ね、玉井、河上ら1年が苦戦した分をベンチ出場の平井がよくカバーして4年生としての責任を果たした。浜松大はいいところまでいったが大きく引き離すだけの持続力には至らず、関東越えはならなかった。

写真:攻めて25得点の早稲田大・井手。

※浜松大・小玉選手のインタビューは「続きを読む」へ。


 1回戦の残りの1試合、連覇を狙う日本大松山大は日本大が120点を越えるゲームで圧倒し、126-50の大量スコアで順当に1回戦突破した。試合前には優勝杯諸々の返還式が行われ、代わりとしてレプリカが授与された。
101201nihon1.jpg

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101201nihon2.jpg

※天理大VS関東学院大は別途掲載します。

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2010.12.01 (Wed)

【2010インカレ】12/2試合予定

■国立代々木競技場第二体育館

10:20 明治大学vs拓殖大学
12:00 関東学院大学vs富山大学
13:40 早稲田大学vs日本大学
15:20 東海大学vs筑波大学
17:00 京都産業大学vs富士大学
18:40 関西大学vs慶應義塾大学

【アクセス】
東京都渋谷区神南2-1-1
JR原宿駅より徒歩5分
JRほか渋谷駅より徒歩15分

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EDIT  |  22:33  |  2010インカレ  |  Top↑

2010.12.01 (Wed)

【2010インカレ】12/1結果

■国立代々木競技場第二体育館

富山大学88(24-19,16-13,20-21,28-22)75関西学院大学
浜松大学71(19-11,15-24,16-13,21-26)74早稲田大学
天理大学72(15-23,24-17,15-31,18-13)84関東学院大学
松山大学50(10-27,6-30,16-38,18-31)126日本大学
中央大学64(15-11,18-8,13-19,18-14)52鹿屋体育大学(2回戦)
青山学院大学88(16-7,26-11,20-14,26-18)50愛知学泉大学(2回戦)

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2010.12.01 (Wed)

【2010インカレ】11/30 大東文化大VS関西大

【集中を切らさなかった関西大が逆転で大東大に勝利】
101130hirose.jpg 大東文化大関西大の戦いは、試合当初から、シュートが決まるたびに大歓声が代々木に響き渡った。ともに、賑やかな応援団に後押しされる試合となった。しかし立ち上がりではどちらも主導権を握りきれない展開となる。関西大は#18河原(4年・PG)を中心に得点しリードするが、大東大は#13小原(3年・SG)が気を吐いて1Qはほぼ互角。2Qには大東大#19藤井(2年・SG)が3連続得点で流れを作るかに見えたが、関西大も#10稲葉(4年・C)のシュート、#0市野(3年・PF)のゴール下、#77廣瀬(4年・SG)も決めてリード。大東文化大はミスが続き、2Q後半に得点がストップ。悪いクセが出て2Qで32-41と引き離されてしまう。

 3Qは#77廣瀬の3Pや#0市野のバスケットカウントもあり、関西大がリード。大東大は#15遠藤(3年・GF)に得点がない分、#13小原が奮闘。3連続の得点で追いすがる。一時アンスポーツマンライクファウルも出て、流れが悪くなりかける大東大だが、#43鎌田(2年・C)のシュートや#13小原のフリースローで追いすがる。しかし、関西大は切れず、取られたら取り返す展開が続き、結局このQは23-24の互角となった。

101130daito.jpg 4Q、主将の#12小山が奮起する大東大。ゴール下で粘り、開始3分で8点差から逆転に成功。関西大は速攻のミスもあり、流れを失いかけるが、大東大もファウルが続いて突き放すことができない。関西大は残り4分、#18河原が3Pで逆転に成功すると、リバウンドから#18河原の速攻、再度河原が3Pで加点し、70-76と逆転から一気に6点リードに成功する。一方の大東大は#13小原の速攻がオフェンスファウルに認定されてしまう。これで、ゲームの主導権を握った関西大は、そのまま落ち着いて逃げきり、最後は85-76の勝利で1回戦を突破した。

 終始勢いがあったのは関西大だった。インサイドでもリバウンドで稲葉が粘り、市野も貢献。これは関西でサンバ相手に積んできた経験が物を言ったか。アウトサイドも機能して、いい形の勝利だった。大東文化大は、遠藤に当たりが来なかった。小原の奮闘はあったが、両翼が機能してこそ大東大の良さが出る。どこかで得点が止まってしまう悪いクセも出てしまった。入れ替え戦で1部復帰を決めたが、さすがに短い時間でインカレに照準を合わせるのは難しかったというところか。

 関西大は次戦、慶應義塾大と対戦する。全員バスケで戦えた良さは慶應大にも通じるところがある。定期戦で慣れた相手だけにどういう形の試合となるかも楽しみだ。

写真上:関西大・廣瀬は21得点。要所のアウトサイドが効いた。
写真下:苦しい表情の大東大の面々。これも経験として、来季に期待したい。

※関西大・河原選手、大東文化大・小山選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2010.12.01 (Wed)

【2010インカレ】11/30 富士大VS法政大

【粘った富士大が逆転シュートで法政大を下す】
101130sato.jpg 第2試合、東北1位の富士大が、法政大を接戦で破るアップセットを果たした。法政大は一時リードしながらも守り切ることは叶わず、75-73で初戦敗退。2部降格という悪夢に続き、インカレ1回戦で消えるという幕切れを見せて今シーズンを終えた。

 立ち上がりで#4小島(4年・F)の速攻、3Pで流れを作ると、#2田口(3年・F)のシュートで攻める富士大。法政大は#11長谷川(3年・SG)の3Pで先制し、#21加藤(2年・C)が速攻、3Pと追う展開だが逆転し、1Qはリードする。1Q後半に点が止まり気味となった富士大は、#6渡辺(3年・G)を投入。早い動きで法政大を翻弄すると、渡辺は3Pでチームを盛り上げ、#7佐藤(3年・C)のシュート、バスケットカウントなどで法政大に追いすがる。法政大は#3鈴木(4年・G)が鋭い動きでアシスト、スティール、ドライブと活躍するがアウトサイドの確率が悪く、富士大をなかなか突き放すことができない。富士大は一時7点差をつけられるが、終盤の粘りで前半34-38と4点差に追い上げた。

101130taniguchi.jpg 3Q、法政大は#41谷口(3年・C)の得点でリードするが、次第にファウルもかさみ始める。富士大は諦めず攻めつづけ、離されても追い上げる展開が続く。4Qの出足でミスが続き、流れを失いかけたところを、法政大は#11長谷川の3P、#41谷口の得点でで一気にリードを広げる。しかし#21加藤、を始めファウルトラブルが深刻になり始め、富士大の勢いが盛り返した。#30冨樫(3年・G)の3Pで勢いづくと、#7佐藤、#2田口と続き残り1分で8点あった差を2点差にまで縮めることに成功。法政大は#6陳(3年・F)が残り42秒で退場になると、#21加藤も5つ目を犯し、消えた。法政大のチームファウルが5つを越えていたことが、富士大の追い風になった。3Qで4本のフリースローを落とした佐藤が、今度は4本とも成功し、残り24秒で逆転。法政大は15秒で#11長谷川のシュートで73-73の同点に戻すが、最後のワンプレー、富士大は#2田口がドライブを仕掛け、見事得点。ファウルのできない法政大は止める術がなかった。残り4.3秒、法政大はシュートまで持ち込めず75-73でタイムアップ。富士大がアップセットを果たし、歓喜に包まれた。

101130takahashi.jpg アップセットを果たした富士大。出場3回目で初めての勝利だ。主将の#87高橋「これまで2回出場して、最初は出ただけで2年目にようやくゲームができるというところになった。今回は絶対勝ちたかった」と笑顔だ。「自分たちは地方のチーム、格下に見られているだろうし、そこで粘ればチャンスはあると思った。最後の最後までついていって逆転できたというのは、だから考えていた通り」と、接戦は折り込み済みの事だったと言う。しかし、諦めず攻める姿勢は見事だった。これを持続できるかどうかが見所だろう。

 法政大は悪いというほど悪い立ち上がりではなく、一時は速攻も出すいい流れのバスケットも見せた。しかし、富士大のアグレッシブな攻撃にファウルがかさみ、次第に流れを失っていくと、最後はその勢いに押し負けたとも言える。長谷川が集中させようと声を出してはいたが、そこからもう一段階チームを奮起させることができなかった。「そこが課題」と本人も言い残したが、求めるような集中力をチーム全員に持続させるのが難しいことは本人も分かっている。法政大は長いオフに入るが、どこまで本気で取り組めるか、その結果を見るのは春までのお預けということになる。

写真上:リバウンドでも粘った富士大・佐藤。
写真中:法政大・谷口は29得点・13リバウンドのダブル・ダブルだったが、勝利はならなかった。
写真下:主将の高橋。「本当にうれしい」と終始笑顔だった。

※富士大・田口選手、法政大・長谷川選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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