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第71回 全日本大学バスケットボール選手権大会
筑波大学が3年ぶり5回目の優勝

2010.09.11 (Sat)

【2010リーグ1部】9/11レポート

上位校が敗れ、動き出した1部リーグ
無傷の3勝は青山学院大のみ


第2週、第3戦は東海大、慶應義塾大、日本大の上位3校が敗れた。無敗の青山学院大も3Q途中まで中央大にきわどい戦いが続くなど、決して安泰ではない内容。リーグは乱戦となるかどうか、2週目から見えない状況に入った。明治大と拓殖大の勝利にはゾーンが顕著だった。この2校の昇格により、ゾーンを使うチームが1部では増え、影響が見え始めている。ディフェンスは個人能力に左右されるマンツーマンよりも、一般的にはゾーンの方が穴は少なくなる。ゾーンは見た目以上に高度なため、どのチームも究めているという状況ではないが、これを使うチームが戦術として有効に働くようなら、今後のリーグを左右することになるだろう。


【明治大・金丸が41得点で東海大に2点差の勝利!】
100911meiji.jpg東海大明治大のゾーンの前に効果的なオフェンスが展開できず、重い前半だった。ポストにボールが入れられず、パスも長い明治大の選手の手に引っかかり、ターンオーバーを食らう場面が目立った。1Qは11点のビハインド。2Qでようやくディフェンスの足が動き始め、追い上げに成功。3Qには逆転に成功した。#36養田(4年・PF)が#14金丸(4年・SG)につき、早々に2ファウルした後は#34三浦(3年・SG)がよく押さえてはいるが、それでも決められるのが金丸でもある。苦しい中でボールをもらい、シュートを打ち続ける。東海大は1Q残り1分半で8点のリードを得て#0満原(3年・C)を#16坂本(3年・C)に。しかしこここで#19田村(3年・F)と#11佐藤(3年・G)に3Pを浴びせられ、最後は#14金丸にフリースローを与えてしまうと55-55の同点で3Q終了。4Qは#0満原と#24田中(1年・SF)が得点し、再び東海大が盛り返す。だが、ここから金丸もチャージ。体制を崩しながらも決め続け、#20若林(4年・SG)も2本の3Pでこれを援護。残り24秒で74-74の同点になるが、最後はやはり金丸。2.1秒でミドルシュートを決めて76-74。エースが決めきって東海大から大きな一勝をあげた。
41得点でチームを勝利に導いた金丸「東海には昨年のインカレでの借りがある。絶対に返したかった」と満足げ。常にがむしゃら、というタイプではないが、こと“負けず嫌い”という点にかけては天下一品だ。インカレで満足にプレーさせてもらえなかったフラストレーションをここでようやく返すことができた。2部とは違うディフェンスに慣れるのはこれからだが、これぐらいの得点も「取っていける」と自信を見せる。このまま連勝となるか。一方の東海大は痛い1敗。最後は金丸を押さえるのに失敗してしまった。#34三浦のディフェンスは機能していただけに、最後の場面で下げてしまったのは惜しい。2戦目はどう修正をはかるか、見物だ。
写真:勝利にガッツポーズの明治大。


【4Qに失速するも中央大が青学大を脅かす】
100911tuji.jpgこの日の青山学院大は足が動いておらず、ミスも多くあって散漫な印象だった。そうして相手の隙をつき中央大はよく粘った。まず#25永吉(1年・C・延岡学園)にはきっちりダブルチームでつき、ターンオーバーを誘う。青学大は早々にゾーンを展開し始めるが、1Qは#16佐藤(2年・G)や#20小野(2年・F)のシュートもあって中央大に勢いがある。#56比江島(2年・SF)のドライブや#14辻(3年・SG)の3Pがチームを救う格好となったが、中央大リードで後半に入った。3Qも青学大は速攻もあるがミスからターンオーバーも続くというもどかしい内容。残り3分まで主導権はやや中央大寄りとも見えた。しかし中央大も後半に息切れしたか、#20小野がシュートを連続ミスしたあたりから流れが変わる。#56比江島と#14辻の得点で逆転すると、4Qにようやく中央大を引き離すことに成功した。最後は息切れした中央大が20点以上の差をつけら93-67。しかし青学大も決していい内容とは言えなかった。リーグ戦は日頃の疲れも結果に響く。動きの悪かった初戦を、次戦では改善できるか。
写真:辻はアウトサイドが安定して30得点。

※中央大・小野選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【延長戦の末、拓殖大が慶應義塾大を下す!】
100911takushoku.jpg最後までアグレッシブに攻め続けた拓殖大に、慶應大が屈した。
勝負は、4Q終盤まで慶應大ペースだった。立ち上がりはやや慶應大ペース。#14家治(3年・F)や#5酒井(4年・F)のシュートでペースを作る。拓殖大は#99長谷川技(3年・F)、#6長南(3年・F)を中心に得意のアウトサイドが決まった。だが1Qで5点を追う展開となるとゾーンを展開。これで慶應大も流れのある攻撃をしにくくなった。それでも拓殖大のシュートが限られていたこともあり、慶應大は#5酒井の好ディフェンスもあってリードで後半へ。慶應大は後半#7岩下(4年・C)を投入。追い上げられそうになっても慶應大が離す展開で、なかなか逆転のチャンスがない拓殖大。4Q残り3分では慶應大のリードは12点もあった。だが、ここかが次第に流れが変わる。最後の3分、拓殖大は必死のディフェンスを展開。慶應大から次々にターンオーバーを狙うと、3Pを放った。慶應大は焦りからかボールを奪われるミスが続き、拓殖大#6長南のシュートで残り時間10秒を切って90-90の同点にされてしまう。残り1.5秒で#7岩下がファウルを得るが、2本のフリースローを失敗。試合は延長戦に突入する。
こうなると、勢いのある拓殖大が有利だった。攻撃主体の拓殖大が最も生きるパターンである。#99長谷川技、#94長谷川智伸(2年・F)が2本の3Pで逆転し、チームを勢いづけるとそのまま逃げ切った。シュートが決められない慶應大は#4二ノ宮(4年・G)が攻め込むが、及ばず101-96。痛い2敗目を喫した。
拓殖大はゾーンが効いた。慶應大は4Q途中までは負ける内容ではなかったが、最後の大事な場面で逃げ切りの形を作れなかったのが敗因だ。拓殖大のようなチームは勢いに乗らせると怖い。それをまざまざと見せつけられた格好となった。
写真:大事な3Pを決めた長南をベンチが笑顔で出迎える。

※拓殖大・長谷川技選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【序盤から勢いに乗った専修大が逃げ切り勝利】
100911oota日本大は序盤から専修大を勢いに乗せないまでも、五分五分の状況を作り出してしまった。専修大はゾーン。日本大#72名塚(3年・F)のアウトサイドが決まらないにとは反対に、専修大は#33館山(2年・G)の3Pが1Qから好調。#11宇都(1年・G・中部第一)も#15熊澤(4年・G)がマークしているものの、ミスマッチをついて得点する。日本大はインサイドで#24熊(3年・C)がバスケットカウントや#14森川(3年・F)がカバーリングでうまいところを見せるが、前半はどちらも抜け出すことができず、差は2点。しかし3Qで専修大は#33館山の3Pが流れを作った。距離に全く関係なく打ってくるこのシューターに、日本大は対応しきれない。逆に言えば乗せてしまった以上、止めるのは難しい。このQでつけられた11点差を4Qで追い上げる日本大は、ディフェンスで専修大のターンオーバーを奪い、残り3分で3点差にまで追い上げる。しかし、最後は専修大の勢いが勝った。#11宇都のブレイクもあって専修大が逃げ切り勝利。76-68で大きな1勝をあげた。
大きな差はリバウンド。日本大28に対し、専修大は44と倍近い。4人が195から200近いとなると、日本大でも簡単に高さで戦うことはできない。#15熊澤の身体能力でも10cm近く大きい#11宇都を止めきるのも場面によって限界もある。また、宇都がかき回す分、#33館山が無茶に3Pを打り、流れを崩す機会も減った。ゾーンの守り自体はタイトとは言えないが、アウトサイドの調子が上がっていない日本大の状況ではオフェンスリバウンドをいかに取るか、ここは勝負の鍵だ。ただしワンマン速攻を多数出されている訳ではなく、つけ込める部分もある。2戦目の修正に注目したい。
写真:早さや上手さとは少し違うが、太田の高さはやはり攻めあぐんでしまう部分。


この他、筑波大法政大相手に1勝目。法政大は4Qに必死のディフェンスで粘りを見せて迫るが、2名がファウルアウト。最後は決定力を欠いて敗れた。これで未勝利は法政大のみ。だがまだ全く先の分からない状況となっている。

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2010.09.11 (Sat)

【2010リーグ】9/11結果

■関東大学1部リーグ 青山学院大学相模原キャンパス
東海大学74(15-26,21-11,19-18,19-21)76明治大学
法政大学72(17-21,21-16,11-24,23-17)78筑波大学
青山学院大学93(21-15,10-20,29-18,33-14)67中央大学
慶應義塾大学96(26-21,18-20,21-17,25-32,6-11*)101拓殖大学 *OT
日本大学68(18-18,20-22,11-20,19-16)76専修大学

青山学院大学 3勝0敗
日本大学   2勝1敗
東海大学   2勝1敗
中央大学   2勝1敗
専修大学   2勝1敗
慶應義塾大学 1勝2敗
明治大学   1勝2敗
筑波大学   1勝2敗
拓殖大学   1勝2敗
法政大学   0勝3敗


■関東大学2部リーグ 早稲田大学戸山キャンパス
関東学院大学68(19-13,15-22,20-12,14-19)66大東文化大学
国士舘大学83(18-24,21-19,19-27,25-23)93順天堂大学
日本体育大学83(24-22,18-24,12-27,29-24)97神奈川大学
早稲田大学94(21-7,25-21,20-28,28-23)79立教大学
白鴎大学111(25-15,34-15,23-22,29-26)78國學院大学

白鴎大学   3勝0敗
早稲田大学  3勝0敗
大東文化大学 2勝1敗
関東学院大学 2勝1敗
神奈川大学  2勝1敗
順天堂大学  2勝1敗
国士舘大学  1勝2敗
日本体育大学 0勝3敗
國學院大学  0勝3敗
立教大学   0勝3敗


■関東大学3部リーグ 1次リーグ
東京経済大学武蔵村山キャンパス
東京経済大学89(16-18,22-19,23-14,28-21)72東京学芸大学
東京成徳大学87(16-14,22-22,24-23,25-12)71東洋大学
駒澤大学124(35-9,23-17,34-14,32-10)50明星大学

江戸川大学駒木キャンパス
東京大学80(20-13,22-30,21-8,17-17)68埼玉大学
江戸川大学98(20-18,34-26,21-32,23-21)97国際武道大学
玉川大学85(24-16,20-16,22-21,19-15)68東京農業大学

駒澤大学   3勝0敗
玉川大学   3勝0敗
東京成徳大学 3勝0敗
国際武道大学 2勝1敗
東洋大学   2勝1敗
東京経済大学 2勝1敗
江戸川大学  2勝1敗
東京大学   1勝2敗
東京学芸大学 0勝3敗
東京農業大学 0勝3敗
明星大学   0勝3敗
埼玉大学   0勝3敗

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