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2009.05.31 (Sun)

【2009トーナメント】5/31 決勝 東海大VS慶應義塾大

息をつかせぬ激闘を制した慶應大が逆転劇で優勝
東海大も粘り、秋シーズンの大学界充実は必至

東海大学93(25-19,21-26,18-24,29-26)95慶應義塾大学
090531keio1_20090604092853.jpg40年ぶりの慶應大と、初進出の東海大。誰もが期待した好カードによる決勝は、最後の一瞬まで分からない勝負となった。

バスケットは瞬時の判断の積み重ねが形作る競技であり、選手も監督も40分という試合時間の間、0コンマ何秒という世界でそれをし続けなければならない。こうしたシビア且つ、勝負の醍醐味を決勝の舞台でこれほど面白く感じさせてくれる試合は、そうそう実現するものではない。

何度となく試合のポイントが積み重なり、リードが入れ替わった戦いは、最後に真っ向勝負からのブロックショットという劇的な幕引きを迎えた。勝負を制したのは慶應大。ミスも多く、反省は多いだろうがそれでも最初のピンチから最後の一瞬まで精神的に揺るがなかったのは、彼らが勝負際で発揮するとてつもない集中力と、ここまで積み上げてきた経験値によるものが大きい。しかし、それに対する東海大もまた、決してあきらめない姿勢を示し続けた。

春の頂上決戦は、単なる好勝負というよりは今シーズンの大学界全体の充実を予測させるとともに、観客の心に強い印象を残すことになった。タレント揃いで強豪チームがひしめく今年、どういうチームが勝者であることがふさわしいか学生王者である慶應大がまず示した。今後更に追われる存在となった彼らがどう戦い、何を見せるかといった楽しみとともに、それに続く他チームのプライドもまた楽しめるシーズンが秋に続く。

※試合のレポートと慶應大・酒井選手、東海大・前村選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  23:59  |  2009トーナメント  |  Top↑

2009.05.31 (Sun)

【2009トーナメント】5/31 5位決定戦 白鴎大VS明治大

”やれる”を信じた白鴎大が初ベスト8で5位
明治大は昨年より1つ順位を上げて幕

白鴎大学93(22-27,19-19,30-21,22-16)83明治大学
090531hakuou大会中に「経験」を積んで来た両チームだが、「やれる」を信じて戦い抜いた白鴎大が、明治大を上回った。トランジションの速い青山学院大、高さのある専修大と戦ってきた白鴎大には、余裕があった。この余裕こそ、「経験」から生まれたものである。明治大は、機動力があって、高さのあるチーム。まさに、白鴎大が大会中に経験して来たものを併せ持っているチームだった。

前半はビハインド。だが、後半から#5千葉(4年・C)の気迫溢れるルーズボールやリバウンドが光って、徐々に流れが白鴎大へと傾いていく。明治大も#3金丸英悟(4年・PF)や#20若林(4年・SG)のディフェンスが光って、白鴎大の流れを食い止めるが、3Qに離されるとそのままリードを奪えず。

初ベスト8で5位という成績を残した白鴎大と、昨年の7位から1つ順位をあげた明治大。ともに実りのあるトーナメントになったに違いないだろう。秋のリーグでも戦う両チーム。このトーナメントで得た、「経験」をどう生かしていくのか。非常に楽しみである。

写真:逆転に沸く白鴎大ベンチ。

※試合のレポートと白鴎大・千葉選手、藤江選手、明治大・金丸英悟選手・若林選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2009.05.31 (Sun)

【2009トーナメント】5/31レポート(3位決定戦・7位決定戦)

前半から一転後半に猛ラッシュ
青学大が法政大を突き放し、3位入賞

青山学院大学101(16-19,27-26,37-9,21-26)80法政大学
090531TAKAAKI.jpg3位決定戦のカードは皮肉にも昨年の決勝と同じ顔合わせとなった。ここ数年、立ち上がりから激しいトランジションの猛攻を仕掛け、先行逃げ切りが必勝パターンの青山学院大。しかし、「昨日の負けを引きずってしまった」という#7渡邉(4年・PG)の言葉が表すよう鈍い立ち上がりとなった。

青学大の1Qのスコアはわずか16点。ゾーンディフェンスを仕掛けたり、調子の上がらないスタメンから早い段階で#23湊谷(3年・F)や#27宇田川(3年・F)を起用するも、得意の早いトランジションの展開に持ち込めない。一方の法政大は、青学大のゾーンに対し、ポストを経由してインサイドを攻めたかと思えば、外からは#5神津(4年・C)が3Pと効果的に攻める。2Qに入るとようやく青学大の形が出てくる。#27宇田川が泥臭くティップインで得点すれば、#4小林高晃(4年・SG)のブレイクや速い展開から#23湊谷が3P。しかし法政大にゾーンを攻略され、思うようにブレイクが出ない。法政大は#23信平(4年・F)、#5神津が立て続けに3Pを決めれば、さらに#91落合(4年・PF)のミドル。青学大も湊谷、#5辻(2年・SG)が個人技で反撃を見せるが、法政大は前半終了間際には神津から落合へと経由し#11長谷川(2年・SG)の3Pが炸裂。43-45と法政大のリードで折り返す。

「後半になって向こうの切り替えが良くなって、こっちが対応できなかった」(法政大・#3鈴木)

青学大のトランジションが一気に加速する。青学大は前半とは打って変わり、襲い掛かるようなプレッシャーのゾーンディフェンスを展開。青学大は#7渡邉の逆転の3Pを皮切りに、#32中川(2年・C)、#16比江島(1年・GF・洛南)が速攻。対する法政大は立ち上がりの#5神津の速攻を最後に、なんと6分間で13回もオフェンスを失敗。その間にも青学大の怒涛の攻撃は止まない。#16比江島のブロックから#11福田の速攻や#32中川のアウトサイドで15点差まで開くと、これまで出場時間に恵まれなかった#0橋本(3年・PG)が鬱憤を晴らすかのように爆発。わずか3分間で2本の速攻と3本のアシストに成功。このQ9点と沈黙した法政大は26点もの大量ビハインドを背負ってしまう。法政大は#23信平、#5神津を中心に反撃を試みるも、さすがにこの得点差を覆すには至らず。後半に自分たちのバスケットを取り戻した青学大が、3位入賞を果たした。

写真:小林高晃は今大会通してこれまで通り手堅い姿を見せたが、影響力という部分ではまだ足りない印象が残った。ユニバーシアード候補として、負担も大きいが主将としての働きにはまだまだ期待したい。

※青山学院大・橋本選手、法政大・鈴木選手のインタビューは「続きを読む」へ。


明暗を分けたのは3Qの攻防
拓殖大が全員出場で実りある勝利をあげる

拓殖大学84(15-15,17-21,24-11,28-31)78中央大学
090531nagai7位決定戦は、互いに昨年の主力選手が卒業、新しいカラーを模索するチーム同士の対戦となった。
1Qは15-15の同点。2Qは両チームのルーキーが活躍を見せる。拓殖大は#94長谷川智伸(1年・F・福岡大大濠)がフリースローを獲得したり、速攻で3Pシュートを決めたりとアグレッシブなプレイを披露。一方の中央大も#22小野大貴(1年・F・明成)がドライブや3Pで加点し、譲らない。一進一退の展開となるが、2Q残り2分40秒に中央大#9吉田(3年・F)が3Pシュートを沈め、22-28として中央大が抜け出すかと思われる。しかし、拓殖大#22松崎(3年・G)がすかさず返し、同点に持ち込む。そこから4点を加えた中央大が32-36とわずかにリードして折り返しとなった。
試合が動いたのは3Q5分。中央大・拓殖大ともに足を動かすディフェンスから速攻を狙うが、中央大はミスが相次ぎ、#4小野龍猛(4年・CF)の1on1の後約3分間得点が止まってしまう。その間に拓殖大は#99長谷川技(2年・F)を中心にイージーシュートを重ね、54-47と勢いに乗る。4Qに入っても拓殖大は#42永井(3年・F)・#26上杉(2年・F)が加点し、流れを維持。対する中央大は3Q残り1分、4Q6分にタイムアウトを取るが、オフェンスが3Pシュートに偏ってしまい状況を打開できない。バックコートからのプレスを繰り出すも惜しくもファールとなってしまい、拓殖大にチームファールフリースローを与えてしまう。
残り1分半、拓殖大はにフルメンバーチェンジを行い、ベンチメンバー全員をコートに立たせる。中央大は#12竹原(3年・SF)の3Pなどで意地を見せるが、84-78で拓殖大が逃げ切り7位、中央大が8位となった。

試合展開としては、互いにミスを連続してしまう場面もあったが、それでもやり続ける姿があった。その中で拓殖大は7位と8位との間により大きな違いを見出しており、これが勝因となった。
「このチームにとって勝つことは大きいんです。トーナメントは去年(青学大に敗れベスト32)もその前(8位)も負けているし、ましてやリーグも下との入替戦まで行ってしまった。そういう意味では上位に入るということが大切だし、勝ちたいという気持ちが選手にあったと思います。第一関門の筑波大戦(5回戦)を突破してせっかくベスト8に入れたので、少しでも上位をと思って臨み、最後はバタバタしてしまったけれど全員出られて勝てたのでよかったです」 (拓殖大・池内監督)

写真:中央大・小野をかわしてシュートを決める拓殖大・永井。

※拓殖大・池内監督と中央大・中島コーチのコメント、中央大・浜田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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EDIT  |  23:39  |  2009トーナメント  |  Top↑

2009.05.31 (Sun)

【2009トーナメント】最終結果

090531KEIO1.jpg

優勝 慶應義塾大学(40年ぶり5回目)
2位 東海大学
3位 青山学院大学
4位 法政大学
5位 白鴎大学
6位 明治大学
7位 拓殖大学
8位 中央大学


090531MVP.jpg
最優秀選手賞 小林大祐(慶應義塾大学)


090531KANTOU.jpg
敢闘賞    古川孝敏(東海大学)



090531YUSYU.jpg
優秀選手賞  岩下達郎(慶應義塾大学)
       二ノ宮康平(慶應義塾大学)
       満原優樹(東海大学)
       小林高晃(青山学院大学)
       神津祥平(法政大学)



090531KAKUSYOU.jpg
得点王    金丸晃輔(明治大学) 107点
3ポイント王 藤江建典(白鴎大学) 16本
リバウンド王 トゥーレイ・アビブ(白鴎大学) OR21-DR47 TOR68本
アシスト王  二ノ宮康平(慶應義塾大学) 25本



090531MIP.jpg
MIP賞    前村雄大(東海大学)

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2009.05.31 (Sun)

【2009トーナメント】5/31結果

拓殖大学84(15-15,17-21,24-11,28-31)78中央大学
白鴎大学93(22-27,19-19,30-21,22-16)83明治大学
青山学院大学101(16-19,27-26,37-9,21-26)80法政大学
東海大学93(25-19,21-26,18-24,29-26)95慶應義塾大学

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2009.05.31 (Sun)

【2009トーナメント】慶應義塾大VS東海大・決勝の見所

学生チャンピオン慶應大か、新生・東海大か
好敵手による決勝が実現


090530KEIO.jpg決勝は期待を裏切らないカードが実現した。
トーナメントで実力十分のチームが期待通りに勝ち上がるかどうかは、組み合わせの運次第なところがある。だが今年は内容の濃い上位決戦となっている。ここしばらく、「春は春」と言われてきた。それはシーズン最初の大会で仕上がっているチームはまずなく、逆に春がいいと秋シーズンに沈むパターンもちらほら見受けられたからだ。ルーキーがノーマークで打たせてもらえるのも、波乱が起こるのも春ならではの光景だった。しかし、今年は未完成なチーム状態であっても特に上位4つは今年の大学界を代表するシード校が勝ち上がり、意味ある大会となっている。

慶應義塾大と東海大は2006年にインカレの歴史に残る決勝戦を戦ったほか、これまで印象的な試合を数々披露してきた。フルチームでの対戦は昨年のトーナメントのベスト4決めで対戦した。これは慶應大が逆転勝利。また、その前は2007年のリーグ最終週も戦った。この年はどちらも主将ほか、ケガ人を多発した苦難の年だった。より状況が深刻だったのは2部降格となった慶應大だが、その2戦は両方とも慶應大が制している。また、昨年は新人戦でも対戦し、これは東海大が勝利している。

090530TOKAI.jpg昨年3位の慶應大はリベンジを果たし、法政大を下して決勝進出。決勝の舞台は1969年以来40年ぶりとなる。準決勝での法政大戦では遂に本領を発揮した。序盤からリードを奪い、インカレを制したような早いトランジションから速攻を連発して勝負をつけた。逆境から甦ったチームは飛躍的な成長から次の段階に向かうべきところにいる。一つの結果を得ることがまた慶應大に一つの成長をもたらすだろう。また一方、昨年5位の東海大は青学大と激しい接戦を展開し、終盤逆転勝利で決勝に初進出。春からメンタル面では昨年とは格段の違いが見える。全員がバスケットを楽しみ、全員がチームのために献身的になれているのが強みだ。青学戦で見せた粘りが決勝の舞台でも出せればこれもまた優勝するに十分なチームと言える。それゆえに見所は多い。#7岩下(3年・C)と#0満原(2年・C)のインサイド対決、#5小林(4年・G/F)と#24古川(4年・F)のエース対決、#16二ノ宮(3年・G)と#17前村(4年・G)や#5多嶋(3年・G)のガード対決など対応するポジションの戦いほか、身長は190cmにも満たないながら、29日までのリバウンドランキングで1位となっている#14酒井(3年・F)の仕事人ぶりや#7遥(3年・PF)の成長など、見るべきタレントは多い。ともに激しいディフェンスを信条とする懸命さと、「チーム」で戦う団結力で大学界では定評がある学生らしいチームであり、内容の濃い決勝を見せてくれそうだ。

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