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2008.09.05 (Fri)
いよいよ関東大学リーグ1部2部が開幕

大学の日本一を目指すインカレとともに、大学バスケットのもう一つの核であるのがこのリーグ戦だ。
一発勝負の勢いだけではなく、2ヶ月にわたる戦いで真の実力が試される。週末に試合を行い、残りの5日間で修正をかけていく戦いは、精神的にも肉体的にも消耗を強いられる。連続した戦いの中で勝利をいかに積み上げるかが見どころとなる。また、リーグで下位に転落すれば下部リーグとの入れ替え戦が待ちかまえ、リーグの2部5位までの最終順位で11月のインカレでのシードが決定する。リーグ戦は長期的に見ても絶対に気を抜いてはならない戦いである。
写真:昨年の青学大優勝では全員出場で勝利を勝ち取った。
● 1部展望
優勝候補の筆頭は昨年の学生チャンピオンであり、今シーズンも京王電鉄杯、関東大学トーナメント優勝、新人戦準優勝の青山学院大だ。早い攻守の切り替えと正確なシュートは分かっていても止められない。少数精鋭を徹底的に教育し、磨き上げてきたが今年はルーキーも5人と例年以上にベンチ層も厚くなった。昨年は日本体育大に1敗したが、大崩れするとは考えにくいチームだ。
続くのは東海大か。東海大は選手層が厚く、ビッグマン、ガードもバランスよく揃う。常に選手を入れ替えながら全員バスケと固いディフェンスで粘る。相手に60点以上与えないという強固なディフェンスで、新人戦2連覇を成し遂げた。昨年3位にとどまったが、今年は優勝を狙う。
中盤から下位にかけては昨年同様混戦が予想される。春はトーナメント、新人戦ともにベスト16の日本大が一つのポイントになるだろう。常に1部の上位に名を連ねてきたチームは、選手も豊富だ。本来の力を出せば上位は間違いない。夏の鍛錬の成果が問われる。専修大、法政大、日本体育大も昨年と大きな戦力の変化はない。相手の手の内が見える対戦の中でどう勝ちを手にするかで順位が変わってくる。
1部昇格を果たした中央大、大東文化大がどのような戦いをするのかにも注目が集まる。春は大東文化大が新人戦では6位と健闘したが、大きな結果は出ていない。久しぶりの1部リーグで存在感を示したいところだ。
ゴールデンと呼ばれた世代が卒業し、大学界は新しい段階に入っている。その中でどのチームが抜け出すのか。特に1部校は大学バスケの頂点に立つという自負の元、最高のプレーを期待したい。
■ 国立代々木競技場第二体育館、青山学院大学淵野辺キャンパスほかにて開催
■料金 800円
● 2部展望
今年の2部は1部以上に注目を集めるリーグとなろう。昨期、惜しくも2部降格となった慶應義塾大、戦力充実の筑波大、能力者を揃える明治大は春のトーナメントでも結果を出している。早稲田大や拓殖大も侮れない。白鴎大、順天堂大、国士舘大は一癖も二癖もあり、リーグをかき回す要素は充分ある。
トーナメント3位、新人戦5位の慶應義塾大は昨年の悪夢を反動に大きく成長している。早慶戦では逆転勝利、韓国の延世大との試合も惜しくも破れはしたが3点差と粘った。ただし今の選手は一度も2部を経験していない。かつて驚異の粘りと怒濤の攻撃で1部へと駆け上がった2003年のような戦いを見せるには、精神的なタフネスも必要になってくるだろう。
筑波大は今期トーナメント4位、新人戦3位と大健闘している。チームの中心は1年生から試合に出場してきた4年生。そうした意味でも安定感が大きく、また下級生も将来性豊かな人材が揃った。2部上位で足踏みしている状態が続いているが、今年こそという思いはあるだろう。
明治大は怖い存在だ。集中すればどんな強敵でも倒すが、長いリーグで勝負を取りこぼすこともある。昨年は3位で涙をのんだ。チームの連携が良ければ今年も上位に食い込んでくるだろう。2部はそれぞれのチームが個性的で、始まってみないと分からない部分も多いが、その分見どころは多いと言えるだろう。
入れ替え戦に行くには悪くても1敗が条件だ。昨年は混戦ということもあったが、3敗しての入れ替え戦はないと思わなければならない。また、5位まではインカレ出場権もかかる。5位に入るには最低でも7勝、5割の勝率を目安にしたい。
数年前にも2部が注目を集めた年がある。2003年は石崎 巧(現東芝)らゴールデンが入学した東海大、トリオに竹内公輔(現アイシン)と酒井泰滋(現日立)が加わった慶應大、インサイドの佐藤託矢(現三菱)を中心に岡田優介と正中岳城(ともに現トヨタ)の青学大が三つ巴となった。この年は観客の注目も2部に注がれ、この3校は1部昇格後にリーグ、インカレも制覇している。この時のように見る者を熱くするような好敵手とのぶつかり合いがあれば、リーグは盛り上がるだろう。
■ 明治大学和泉キャンパス、国士舘大学多摩キャンパスにて開催
■ 料金 600円
テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
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