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2016.06.11 (Sat)

【2016西日本インカレ】6/11 準決勝レポート

決勝は大阪学院大対天理大の顔合わせに
厳しい連戦の最後に笑うのはどちらか


160611SAWABE.jpg 西日本インカレは、準決勝の2試合を迎えた。男子の対戦カードは名古屋経済大天理大と、立命館大大阪学院大。どちらもノーシードからこの舞台に進出したチームが、シード校に挑む構図となったが、とりわけノーシードのチームにとっては、体力的に佳境の段階に入っている。それを示すかのように結果としては、余力のあるシード2校である大阪学院大天理大が勝利。決勝進出を決めた。

 どちらもここ数年は関西でタイトル獲得を果たせていなかったが、全関ではまず大阪学院大が優勝し、そのジンクスを破った。大阪学院大が2冠を果たすのか、それとも天理大が久々のタイトルを手にするのか。注目の集めるゲームだ。


 立命館大大阪学院大のゲームは、序盤から大阪学院大が優勢だった。#7澤邉(4年・SG)、#30木下(2年・PG)の両輪が序盤から遺憾なく得点力を発揮し、交代出場の#33岡本(3年・PF)や#45藤井(2年・PG)も要所でシュートを沈めた。立命館大は#35福永(4年・PF)や#29新城(4年・SF)が奮闘するも、ファウルも混んでしまい前半で18点差を背負う。3Qにややペースアップするも、大阪学院大はその都度決め返して前半で得たリードを詰めさせなかった。最後はベンチメンバーも送り出し、91−64で快勝。全関に続く2冠目に、王手をかけた。

写真:圧巻の38得点を記録した大阪学院大・澤邉。今季は締まったプレーぶりがチームを引き立たせている。

※大阪学院大・渡邊選手のインタビューは「続きを読む」へ。


最終盤にアウトサイド陣が役割を発揮
天理大が名古屋経済大を振り切り決勝へ


 準決勝のもう一試合、名古屋経済大天理大のゲームは終盤まで分からない好ゲームになった。

160611KAJII.jpg この試合で注目点だったのは名古屋経済大#15ジャニパプ(3年・C)と天理大#15イビス(4年・C)のマッチアップ。しかし、立ち上がりにいきなり両者とも1つずつファウルを犯し、互いに出ばなをくじかれた。これにめげなかったのは#15イビスの方だった。ゴール下で連続得点を決め、対する#15ジャニパプは決めきれない場面が目立った。それでも名古屋経済大は、相手ディフェンスのギャップを何とか突いて#1高橋(2年・C)が得点を伸ばし追走する。1Qを同点で終えた勝負は、この先2Qになると少しずつ動き始める。#30梶井(3年・SG)の3Pや#29榎本(3年・SG)のジャンプシュートが決まり、天理大は6点差とすることに成功。直後に#56川田(4年・C)と#15イビスが相次いで3ファウル目となって一瞬動揺が走るも、今大会好調のディフェンスで相手を勢いに乗せない。相変わらず要所で#1高橋に決められるシーンが目立ったが、#30梶井が2本目の3Pを決めてリードは保つ。結局前半は、34−31の天理大リードで終了した。

160611TENRIDEF.jpg このまま終われない名古屋経済大は、3Q出だしに流れを掴みかけた。#1高橋のゴール下、#91松本(4年・FC)の速攻で一時逆転に成功する。だが、天理大はゾーンプレスを敢行。これで傾きかけた流れを再び引き戻した。名古屋経済大は上手くボールを運べない状況が続き、これで得たチャンスから天理大はコツコツと得点を重ねる。#34谷本(3年・SF)がスティールから走って自ら決めると、再度6点差となって名古屋経済大はたまらずタイムアウト。ここで勝負を決めたい天理大は、直後に#56川田が豪快なレイアップを決めて盛り上がる。しかし、名古屋経済大も立て直す。#1高橋のゴール下、#88木下(4年・SF)の3Pなどで反撃。態勢を整えて、勝負はラスト10分間に入った。ここから一旦は、互いに決め合う膠着の展開に。天理大#15イビス、#34谷本が得点すると、名古屋経済大も#88木下が得点を重ねる。2分過ぎ、名古屋経済大が一気に流れを得た。#91松本がドライブを決め追いつき、更には3Pを沈めて3点のリードを得る。天理大はタイムアウトを挟んでもう一度ディフェンスを引き締めるも、オフェンスではバイオレーションやシュートミスが目立って、両チームの得点が動かないままじわりと時間が経過する。この状況を破ったのは天理大のアウトサイド陣だった。#29榎本がミドルを決めて約4分間の無得点を打破すると、#24佐々木(2年・SG)が得意のドライブを決めて再逆転に成功。一旦はリードを許すが、残り1分52秒で#24佐々木が値千金のバスケットカウントを獲得。名古屋経済大も#15ジャニパプがダンクを決めるが、#30梶井の3P、#24佐々木がフリースローを揃えて、再度リードを広げた。最後は名古屋経済大のファウルゲームを冷静に凌ぎ、69−60で天理大が決勝への切符を掴み取った。

 ディレイドが身上の天理大だが、この試合は後半に谷本や佐々木が果敢に走るプレーも目立った。それもそのはずで、「自分の相手のマークマンは体力的に厳しくなっているなと感じた」佐々木が話したように、この試合は今大会の中では天理大が4試合目であるのに対し、名古屋経済大は7試合目。名古屋経済大にはさすがに体力面での厳しさの影響はあっただろう。それでも今大会は鮮烈な印象と戦いぶりを発揮したのは間違いない。3位決定戦にまわるが、東海選手権王者に相応しい戦いぶりを最後まで見せて欲しい。

 天理大は、全関5位からチーム状態を上げてきた。ガード陣をどうするかが1か月前の課題だったが、佐々木が仕事をこなしてそれを消化しつつある。西日本のタイトルとなれば6年ぶりで、もちろん現メンバーには未経験のこと。是が非でも勝ち取りたいところだろう。

写真上:天理大は、梶井も大事な3Pを3本決めて決勝進出に貢献。
写真下:ここまで絶対的な力を示していたジャニパプのインサイドも、天理大のディフェンスを前には苦しめられた。

※天理大・佐々木選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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2016.06.10 (Fri)

【2016西日本インカレ】6/10 ベスト4進出チームレポート

ベスト4が出揃った西日本インカレ
ノーシード2校が勝ち進む波乱含みの展開に


160610RITSUMEIKAN.jpg 西日本インカレの愛称で親しまれている西日本学生選手権が、6月5日からエディオンアリーナ大阪をメイン会場に開催されている。西から九州、中国、四国、関西、東海、北信越連盟所属の男女それぞれ100チーム以上が参加し、1週間ほどの短期間の間に西日本チャンピオンの称号をかけて繰り広げられる一大イベントでもある。この時期は教育実習や、今年に関してはスケジュールの変わった就職活動期間の影響で、ベストメンバーを組めないチームも少なくないが、それでも各地方の三冠タイトルに含まれる重要な大会だ。

 大会は、ここまで既に準々決勝まで終了。男子は、ここ3年は近畿大が覇権を握ってきたタイトルだが、今年はベスト8でストップ。この他、第3シードの関西学院大も初戦敗退を喫し、一方でノーシードから2校が準決勝進出を決める波乱含みの様相を呈している。

 ベスト4は、立命館大大阪学院大名古屋経済大天理大となった。ここでは各ブロックを勝ち進んだ4チームの状況をレポートする。残り2日間の大会を制するのは、果たしてどのチームか。

写真:ベスト4入りに笑顔の立命館大。


◆Aブロック―立命館大

160610HATTORI.jpg 立命館大は、今大会はノーシードからベスト4まで到達した。留学生擁する名古屋学院大や、近畿大を下しての勝ち上がりを見せ、勢いに乗っている。昨年から各ポジションで主翼を担っていた選手が卒業し、更にコーチングスタッフに変更があり練習から学生主体で戦うシーズンとなった今季は、全関ではあえなくベスト16で敗退。しかし西日本インカレでは状態を上げてきた印象だ。普段のメインガードである岸本が教育実習で不在という点は痛いが、#2平岡(3年・SG)らが時間を分け合ってその穴を埋めている。

「シードが無い分、一戦一戦戦い抜いて勢いに乗っていこうと。そうした結果がベスト4につながったと思う」とは、インサイドの要である#35福永(4年・PF)のコメント。直近2試合は接戦となったが、チームにとって鬼門でもあったベスト16の壁をまず突破したのは大きかった。「ベスト8にも入った経験がなくて、実際昨日勝ってベスト8に入れたが、『でもこれで満足せずに更に上を目指そう』と話し合った。それだけにまずベスト4に入れて良かったという気持ち」(福永)

 準決勝は全関で負けた大阪学院大が相手。「しっかりスカウティングのビデオを見て、一戦一戦戦うという気持ちを切らさずにやっていきたい」福永は気を引き締め直す。タイトル獲得への絶好のチャンスを、みすみす手放すわけにはいかない。

写真:準々決勝では、ベンチスタートの服部の活躍も光った。


◆Bブロック―大阪学院大

160610KINOSHITA.jpg 5月上旬に全関を制した大阪学院大は、波乱の結果が続く大会でもさすがのベスト4入りとなった。しかし、ベスト4まで相手を圧倒しながら進出した全関とは異なり、これまでの3試合中2試合が一桁点差の勝利だった。全関優勝こそ果たしたが、だからこそどの相手にも警戒されるという宿命と戦いながらの大会である。

 エースの#7澤邉(4年・SG)はここまでの3試合を「相手が関西のチームだけではないので、関西の感じとは異なるディフェンスをされたこともあって、ここまでは自分たちのバスケができていなかった部分もあった」と振り返る。やり慣れているチーム以外とも対峙することで生じる難しさにも直面しつつ、準々決勝では出遅れから徐々に修正。高さでは敵わない東海大九州相手でもリバウンド面を修正し、我慢比べを制した。

 これからの2試合は、今季最も厳しい戦いになるだろう。試合に絡むメンバーも他チームより少ないが「今日の勝ちが無駄にならないようにしっかりコンディションを整えて良いパフォーマンスができたらなと思う。体力的にキツい部分は出てくると思うが、たとえ試合の出だしが悪くても流れはくるはずで、そこは我慢が大事。この2試合は我慢比べだというつもりで頑張りたい」と覚悟を決める澤邉。関西王者としてのプライドも胸に秘めながら、2冠目のタイトル穫りに臨む。

写真:準々決勝でチームハイの27得点を挙げた木下。大事な場面での確率は驚異的だ。


◆Cブロック―名古屋経済大

160610MARIC.jpg 立命館大同様、名古屋経済大もノーシードから勝ち上がった。スコアラーの一人である#91松本(4年・SF)は「これで6試合目だが、みんなで『優勝するぞ』と言ってやってきて順調に来ている。気持ちが乗っているので、疲れているということも全然ない」と屈託のない笑顔で話す。

 ただ、ノーシードとは言っても、今春の東海選手権を制した実力校。シード校の関西学院大を寄せ付けることなく圧倒するなど、今大会はこれまでの6試合で既にその実力を思う存分発揮している。インサイドの#15ジャニパプ(3年・C)に目が行きがちだが、ジャニパプや松本以外にも#88木下(4年・SF)や#1高橋(2年・C)といった面々にも得点力があり、バランスも取れている。また、東海選手権ではあまり良くなかったというディフェンス面もしっかり機能。「この大会はディフェンスで勝てていると思う」(松本)というが、準々決勝の相手・同志社大にも付け入る隙を与えなかった。

「マリック(ジャニパプ)がいて中が強いので、中を中心に攻めて。ディフェンスでも、そこでリバウンドを取って速攻に走るやり方。あとは、勢いよく打っていく」(松本)スタイルが身上のチーム。春の東海を初めて制した勢いそのままに、西日本のビッグタイトルにも手をかけられるか。

写真:豪快なダンクを決める名古屋経済大・ジャニパプ。機動力もあり、ここまでは向かうところ敵なしという印象すらある。


◆Dブロック―天理大

160610YVES.jpg 昨年準優勝の天理大は、進路都合で主力が参加出来ない試合がありながらも無難に準決勝まで駒を進めた。準々決勝の関西大戦は序盤に点差をつけることに成功。相手の粘りで一気に引き離すことはできなかったが、ロースコアの展開に相手をはめ込み、自分たちのスタイルを貫いて勝利を手にした。

 主将の#7中村(4年・PG)は「一試合ごとに状態は良くなっている。失点が昨日も今日も60点台で、先生からも『ディフェンスは良い』と言われている。オフェンスで重くなった時に、一回インサイドにつなぐような展開を出さないといけないと思うが、ディフェンスに関してはプラン通りやれている」と、自らの強みの部分には手応えを感じている。#15イビス(4年・C)と#56川田(4年・C)を擁するインサイドは相変わらず強力だ。全関では5位という不本意な結果だったが、その後は「練習でも厳しく言い合って高め合ってきた」(中村)ことも、今大会での安定した試合運びにつながっているという。

 ここ数年は、どの大会でも安定した戦績を残しながらも優勝には届いていない天理大。「しっかりタイトルを勝ち取って胸を張って天理に帰りたい」と中村。もどかしい状況に、今度こそ終止符を打ちたい。

写真:大事なところでのイビスの得点は相手にダメージを与える。準決勝の名古屋経済大・ジャニパプとの対戦は注目ポイントだ。


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2016.05.22 (Sun)

【2016全関】5/5 5位決定戦 流通科学大VS天理大

ハイスコアゲームを強いられるも天理大が引き離し成功
流通科学大は今後へ期待の膨らむ内容で大会を終える


流通科学大67(16-22,24-28,10-27,17-18)95天理大

160505ENOMOTO.jpg 準々決勝の敗戦から切り替えて前日の順位決定戦で勝利した天理大流通科学大。好対照なスタイルの両者による5位決定戦は展開が読めない試合だったが、立ち上がりから天理大が主導権を握った。

 流通科学大にトラベリングが続くのを尻目に、天理大は#29榎本(3年・SG)のレイアップで先制すると、#15イビス(4年・C)もインサイドで易々とゴール。流通科学大も徐々にエンジンをかけ、#23龍(3年・PG)や#8松浦(2年・SG)が得点するが、序盤のビハインドを埋めるには至らず1Qで6点のビハインドを背負う。天理大は2Qも#15イビスが好調。バスケットカウントを続けて相手にダメージを与える。流通科学大は依然#23龍と#8松浦の両名が攻めて、展開的には得意のハイペースに持ち込むが、#15イビスを抑えられずに点差が埋まらず。天理大は前半でリードを10点とした。

 3Qになると、天理大は一挙にスパートをかける。#15イビスのインサイドはもちろん、#24佐々木(2年・SG)や#56川田(4年・C)がジャンプシュートを決めていき一方的な展開に、約3分間で13−0として、ほぼ勝負を決めた。その後は天理大にもミスがあったが、大差だったこともあり大勢には影響なく時間が経過していった。試合は95−67とした天理大に軍配が上がり、5位の座を確保した。

160505RYU.jpg 昨年から著しいメンバーの入れ替わりのなかった天理大。それだけに今大会は優勝候補と目されたが、山場であった関西学院大との準々決勝を落として2日間を残して今季最初のタイトルを落とすこととなった。だが、その後はさすがに強さを発揮。順位決定戦は貫禄の強さで最低限度の結果は確保した。イビスと川田のインサイドは今年も健在。榎本も得点のバリエーションを増やしている。アウトサイド陣はまだ組み合わせを模索中といった段階だが、そこが固まれば自ずともうワンランク上の結果はついてくるだろう。

 昨年のリーグ戦で2部降格を味わった流通科学大。しかし、それ以降は上昇気流が続いている。前年度最後の大会である新人戦でベスト4入りを果たし、今大会は京都産業大を倒してベスト8を確保しつつ、1部校4チームとの対戦成績は2勝2敗。確かな成績を得たと言って良いだろう。下級生を中心に、能力の高い選手が揃い、今季だけでなく数年後も期待出来るチームである。今季の至上命題である1部復帰へ、まずは好スタートを切った形だ。

写真上:ベスト16以降の4試合中3試合で2桁得点を記録した榎本。天理大に不可欠なスコアラーとして、今年は安定感が増した。
写真下:今大会はボール回しの部分に専念した印象が強かった流通科学大・龍。得意の一対一を控え、周囲のもり立て役に徹した。

※天理大・中村選手、流通科学大・佐藤選手のインタビュー、フォトギャラリーは「続きを読む」へ。


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2016.05.22 (Sun)

【2016全関】5/5 7位決定戦 関西大vs大阪経済大

大阪経済大が13点差から猛追するも
勝負どころで耐えた関西大が7位に


関西大学68(17-20,19-10,16-13,16-21)64大阪経済大

160505KAWAKAMI.jpg ベスト8入りこそ果たしたものの、その後勝利を掴めていない関西大大阪経済大。最後にどうにか良い形で大会を終えたい2チームによる7位決定戦は、最後まで両者の勝利への気持ちがぶつかり合った。

 序盤は関西大が抜け出す。#21窪田(1年・SF・大商大高)が得点を重ねて勢いづき、#11森田(2年・PG)も3Pを決めるなどで、連敗の流れを払拭し、5分余りで13−6とする。一方このまま終われない大阪経済大も切り替えた。#20井福(2年・C)の得点をきっかけに、#33重本(4年・C)のゴール下や#4岩田(2年・PF)の3Pなどでバランス良く得点する。最後に#12堤(2年・PG)の3P、#88戸部(1年・PF・神戸科学技術)のレイアップが決まって3点リードとして1Qを終えた。しかし、2Qに入ると再び関西大ペースとなった。#31梶原の連続得点ですぐにリードを奪い返す。#33重本のバスケットカウントで大阪経済大も食らいつくが、オフェンスファウルやバイオレーションを犯して続かない。関西大は#17川上(4年・C)のミドルも決まって好リズムを保ち、このQは19−10と一方的な流れに。6点のリードを得てハーフタイムを迎えた。

160505KINOSHITA_201605191943249b7.jpg 3Qは、つかず離れずの展開が続いた。#31梶原らが得点していき引き離したい関西大に対し、大阪経済大は#33重本、#10志方の奮闘もあって集中を切らさずに追いかける。関西大は、終盤に#5石野(2年・SF)と#22伊藤(4年・PG)が連続3Pを決め、#0足立(1年・PG・新田)がフリースローを2本揃えて抜け出す格好の9点リードでこのQを終える。4Q立ち上がりには#11森田と#17川上のジャンプシュートも続き、大きな13点差とした。しかし、大阪経済大は諦めなかった。#1木下(3年・SG)が積極的に狙い、フロースローやバスケットカウントを獲得。徐々に点差を詰めていく。関西大はタイムアウトを使って食い止めにかかるが、残り3分半に#1木下がレイアップを決めるととうとう3点差となった。一旦は得点源の#11森田と#17川上がそれぞれ決めて関西大が押し返したかに見えたが、なおも大阪経済大は#1木下が決めていき、残りおよそ2分でついに64−64の同点となった。一気に逆転したい大阪経済大だが、ここで仕事をしたのは関西大#17川上。この試合好調のジャンプシュートで勝ち越すと、直後のオフェンスで大阪経済大はゴール下で決めきれない。更に#17川上がもう一本決めて、関西大は4点のリード。その後は落ち着いてリバウンドを押さえ、冷静に時計を進めた。最終的に68−64で関西大が勝利し、7位決定戦を制した。

 関西大はこの春エースの福澤が卒業。今大会は得点源となるべき井上も負傷で欠き、試行錯誤をしながら戦った印象もあったが、最後は勝利で大会を終えた。近年は1部と2部を行ったり来たりという成績が続いているだけに、今年は存在感を見せたいシーズンだ。バランスの良いチームだけに、ポテンシャルは秘めている。総合力を底上げ出来れば、今後の関西を面白くしてくれそうだ。

 大阪経済大は、準々決勝、前日の順位決定戦と、大差で負ける試合が続いた。最後のゲームでは何とか勝利も見える展開に持ち込んだが、あと一歩詰め切れなかった。こちらもアウトサイドの得点源が卒業し、今年はまだ明確な攻め手やオフェンスの形を探っている段階。だが、この日は木下が意地を見せ、ディフェンス面でも一定の成果は見えた。今後に向け、決して課題ばかりが残った大会だったわけではなかった。

写真上:ミドルシュート好調だった川上。関西大勝利のポイントだった。
写真下:木下はこの試合、意地の19得点。チームにとって今季の貴重な得点源である。


※関西大・伊藤選手、大阪経済大・重本選手のインタビュー、フォトギャラリーは「続きを読む」へ。

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2016.05.05 (Thu)

【2016全関】5/5 決勝 近畿大VS大阪学院大

ゾーンで流れを変え大阪学院大が4年ぶりの戴冠
近畿大は理想的な試合運びも3Qに手痛い失速


近畿大学65(16-18,22-18,15-18,12-19)73大阪学院大学

160505FINAL.jpg 春の関西学生界を彩る全関の決勝は、近畿大大阪学院大との顔合わせとなった。ともにここ最近の関西で上位争いを演じるチームだが、ここまでの勝ち上がりは対照的。近畿大がベスト16以降は競り合う展開のゲームを制し続けてきたのに対し、大阪学院大は準決勝・関西学院大戦以外は相手を圧倒しながらこのトーナメントを勝ち進んできた。ゲームは僅差の攻防が続き、会場の東淀川体育館は次第に緊迫の度合いを増していった。そんな中で優勝への道筋を切り開いたのは大阪学院大。3Qに繰り出した秘策が、大きく流れを引き寄せた。

 試合立ち上がり、まず先制は大阪学院大。果敢な仕掛けで得たフリースローを#7澤邉(4年・SG)が揃える。近畿大も#16西岡(4年・SF)が返し、#7岩本(4年・PG)の速攻、#9濱高(2年・SG)で加点する。大阪学院大も#2渡邊(4年・SG)、#7澤邉の4回生コンビが決めて譲らず。1Qはこのまま探り合いのような展開が続くが、近畿大が好ディフェンスで大阪学院大を目覚めさせず、16−18とほぼイーブンでまとめる。2Qも集中して要所を締める近畿大。大阪学院大は、得点がやや単発でエンジンがかからない。#9濱高、#15金田が3Pを決めて、離れそうになっても近畿大はぴたりとスコアを並べる。#7澤邉が得意のスピンムーブからシュートを決めて一旦5点差になるも、#15金田、#24今村(1年・PF・沼津中央)がすかさず返し、相変わらず膠着の展開。結局つかず離れずの前半は、近畿大2点のリードで終了。競り合いながらも、比較的淡々と時間進んでいった。

160505KINOSHITA_3P.jpg しかし3Qは状況が変わり、ゲームの流れが大きく動いた。近畿大が#69中西(4年・PF)、#15金田が得点を重ねていく反面、大阪学院大は#7澤邉が狙うも当たりが止む。近畿大は#9濱高がレイアップを沈めると9点差に。大阪学院大はたまらずタイムアウトを請求する。するとタイムアウト明け、大阪学院大は2−2−1のゾーンプレスを敢行。プレスダウン後は1−2−2となる陣形で近畿大を迎え撃つ。これが勝負の行方を左右することとなった。今度は近畿大の得点がぴたりと止まり、リバウンドでも後手に。大阪学院大は#13山中(2年・PF)がインサイドで奮闘。#30木下、#7澤邉もリングに仕掛けてネットを揺らす。残り3分40秒、#7澤邉がオフェンスリバウンドから得点し大阪学院大は逆転。近畿大は#16西岡のジャンパーで無得点から脱し、しばらくは僅差で競り合う展開で3Q終了時スコアは54−53。またもほぼ互角になるも、大阪学院大が流れを得た状態で勝負はラスト10分を迎える。

 4Q、立ち上がりにいきなり大阪学院大#2渡邊がゴール下でバスケットカウントを獲得。3Q後半の流れを継続する。返したい近畿大は速攻に出るが、ラストパスを#35吉川が触ってコースを変え、シュートを打たせない。ここから一旦は両者無得点に陥るが、#30木下がミドル、#7澤邊もジャンプシュートを決めていき大阪学院大がじわりと引き離す。負けられない近畿大も#9濱高、#15金田が外から決め、残り5分半で3点差に戻す。しかし主導権を渡したくない大阪学院大は、ここで#30木下が本領を発揮。#69中西のシュートを#30木下にブロックし、近畿大の勢いを削ぐ。更に#30木下はドライブを決めると、今度はやや距離がありながらも3Pを決めて、大阪学院大は3分半を残して大きな8点のリード。近畿大は#9濱高のシュートがまたも#30木下にブロックされるなどで、時間を消耗。#16西岡がようやく得点するが、#13山中に返されてしまう。近畿大はプレスをかけるも、大阪学院大はミスせずフロントに運ぶ。ファウルゲームに入ろうとするが、大阪学院大がこれをうまくかいくぐり、時計を止められたのはある程度時間が経過してから。最後まで攻める姿勢こそ見せるが、点差は縮まらず。最後はアバウトなパスを#2渡邊がスティールする形になり、そのまま保持して試合終了。73−65とした大阪学院大が、今の代にとっては悲願の優勝を決めた。

160505HAMATAKA.jpg ディフェンスを身上としながら、ここまでオフェンスで爆発力を発揮してきた大阪学院大にとっては、思うような試合ではなかった。近畿大が好ディフェンスでこれを阻み、3Q開始直後は一旦抜け出される形で苦しくなった。しかし、展開したゾーンで相手の勢いを殺し、逆転勝利をモノにした。エースの澤邊はマークされ、これまでほどのプレーではなかったかもしれない。しかし、木下、吉川といった面々が代わりに仕事を果たし、ここまでチームを引っ張ってきた最上級生の働きに3回生以下が応えた形となった。

 近畿大は大会途中にケガ人も出し、内容的にやや苦しみながらも、今年もこの舞台に立った。昨年まで大黒柱だったソウがこの春卒業。得点源だった藤田らも抜け、今年のチームの力には懐疑的な目もあったがそれを跳ね返した。優勝こそならなかったが、金田や濱高ら経験のあるメンバーはもちろん、これまで経験値の少なかった選手を含めて力を結集。チーム力で掴み取った準優勝だった。

写真上:緊迫した空気の中でどこか淡々と時間が経過していた印象もあるゲームだが、局所的には決勝に相応しい激しい攻防も見られた。
写真中:残り3分半で3Pを狙う木下。これが決まったことで、大阪学院大の優勝への道筋が見えた。
写真下:濱高の攻め気も近畿大に活力を与えた。

※大阪学院大・渡邉選手、澤邉選手、木下選手、近畿大・岩本選手、金田選手のインタビュー、フォトギャラリーは「続きを読む」へ。


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2016.05.05 (Thu)

【2016全関】5/5 3位決定戦 大阪体育大vs関西学院大

リバウンドで流れを掴んだ大阪体育大に軍配
関西学院大は意地を見せるも点差を埋められず


大阪体育大95(22-25,23-9,24-23,26-27)84関西学院大

 前日、競り合いの準決勝で敗れた関西学院大大阪体育大。いかに精神的に切り替えるかが焦点となる3位決定戦は、この2チームの対戦となった。

160505NAITO.jpg 開始直後に先手を打ったのは大阪体育大。#9内藤(3年・PF)が速攻に走り、#10大槻(4年・SF)も連続して決める。しかし関西学院大も慌てず、#34池嶋(4年・PF)のリバウンドシュートなどでついていき、アップテンポな展開が繰り広げられる。決め合いの様相となった1Qは25−22の関西学院大リードで終了。しかし2Q、大阪体育大がゾーンを織り交ぜると、関西学院大の得点は単発に陥る。大阪体育大はリバウンド面でも優位に立ち、速攻やセカンドショットを決め、じわりと点差を拡大する。#5梶井(4年・PF)や#34池嶋が決めていく関西学院大だが、大阪体育大は#9内藤、#20岸田(3年・PG)の両輪が持ち前の得点能力を存分に発揮。積極的に中に切れ込み難しいシュートを次々と決める。関西学院大もディフェンスの締め付けを図るが、#20岸田がそれをあざ笑うかのように3Pを沈め、大阪体育大の優勢は変わらず。前半で点差を二桁に乗せた。

 後半も大阪体育大ペースは続く。#20岸田が果敢に決めていけば、#13山田(1年・SG・駒大苫小牧)も内外で得点してチームの勢いは加速する。関西学院大は、#22堤(3年・PG)、#34池嶋が得点も、3Q中に二人とも3ファウル目となって主導権を引き寄せられない。#74中野(2年・SG)も3Pを決めるが、直後に#13山田に3点プレーを許して苦い表情。きっかけの一本がどうしても出ないまま時間が経過する。4Qになると、関西学院大は#22堤が自ら決めていく執念を披露。4分で5点差にまで詰め寄る。しかし、勝負どころは大阪体育大。#13山田、#18草川(2年・SF)が落ち着いて決め返し、獲得したフリースローを#10大槻が落とさず再度二桁の点差に。最後は#22堤がファウルアウトとなり、関西学院大は万事休す。95−84で、大阪体育大が打ち合いを制した。

160505TSUTSUMI.jpg 悲願のタイトルには今回は届かなかった大阪体育大。それでもベンチメンバーだけでなく関西随一の応援をバックに高いテンションを保ち、気持ちを切らさずに3位を手にした。2年前の新人戦を制したメンバーが上級生となり、今年は勝負の年。下級生でも山田、草川の活躍が光った。目立ったビッグマンがいないのは惜しいが、大槻や松本らがリバウンドに絡み続け、ビッグマンがいなくても戦えるチーム力を示した。西日本インカレでは教育実習でチームを離れ不在となる4回生も多いが、今後に向けて期待を抱かせる戦いぶりだった。

 関西学院大は、我慢比べのような展開となった天理大との準々決勝こそ制したが、その後は連敗で4位に終わった。各選手の頑張りは見えるが、苦しい時間帯で後手に回るとそこで背負ったビハインドを埋められない展開が目立ち、支柱の池嶋も苦い表情。タレントは揃っているチームだけに、チーム力の底上げは不可欠である。

写真上:内藤のリバウンドシュートが、大阪体育大の抜け出しの要因になった。
写真下:関西学院大は堤を中心に最後まで戦う姿勢を見せたが勝ちきれず。

※大阪体育大・大槻選手、岸田選手、関西学院大・池嶋選手のインタビュー、フォトギャラリーは「続きを読む」へ。


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2016.05.04 (Wed)

【2016全関】5/4 レポート(準決勝、5〜8位決定戦)

準決勝は二試合とも好ゲームに
決勝進出は近畿大と大阪学院大


5/4結果
■大阪市立東淀川体育館
流通科学大学96(22-19,24-17,24-14,26-23)73関西大学
大阪経済大学42(8-12,4-19,15-9,15-14)54天理大学
関西学院大学80(20-25,20-22,22-17,18-26)90大阪学院大学
大阪体育大学73(19-18,15-19,21-12,18-31)80近畿大学

160504OSAKAGAKUIN.jpg 全関は、佳境の段階である最後の2日間の日程に入った。ここからは、優勝を目指すグループと下の順位を争うグループに分かれていく。他の地域での大会同様、それぞれのチームがそれぞれの目標に向け、最終日までの連戦を戦うだけに、言わばチーム力が問われる段階と言えよう。

 そんな中で行われた準決勝は、2試合とも最後まで分からない好勝負となった。第一試合の関西学院大大阪学院大は、関西学院大が17点差から追いつく展開に。近畿大大阪体育大も、途中の二桁差が4Qに同点となり、会場はヒートアップの様相を呈した。
 
 結果として、翌日の決勝カードは近畿大対大阪学院大となる。最近は近畿大が対戦成績で上を行くが、昨年とはガラリとメンバーが変わっているだけに、展開の読めない対戦となるが、今年の関西で最初のタイトルを手にするのは、一体どちらになるか。


160504YAMAZAKI.jpg 一方の順位決定戦は、ともに大差がついた。流通科学大関西大は、序盤から流通科学大が主導権を掌握。得意の速攻を何本も出し、勢いに乗る。関西大は前半こそ一桁点差で終えるが、3Q序盤から#8松浦(2年・SG)の3Pなどで、流通科学大が一気に引き離した。試合はそのままの展開で推移し、終わってみれば96−73とした流通科学大が、前日の敗戦を引きずることなく完勝。5位決定戦行きを決めた。

 天理大大阪経済大は、序盤から天理大ペース。ゆったりした展開の中で#29榎本(3年・SG)が安定して得点を重ね、3Q途中まではダブルスコア以上の差をキープ。大阪経済大も#1木下(3年・SG)の奮闘で、4Q序盤に一旦は10点差にまで詰め寄るが、主力をコートに戻した天理大に再び離された。54−42で、天理大が勝利を収めた。

写真上:応援席も一丸となり決勝進出を決めた大阪学院大。
写真下:インサイドはある程度固定化されている一方、アウトサイド陣はプレータイムを分け合う天理大。山崎を始め、各選手間でポジションを争う。

※流通科学大・松浦選手、天理大・榎本選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【大阪学院大が攻撃の手を緩めず関西学院大を振り切る】

160504KINOSHITA.jpg 準決勝第一試合は、ここまで無難に勝ち上がった大阪学院大と、前日に天理大との接戦を制した関西学院大の対戦となった。

 開始直後は互いにシュートを決め合うも、先にリードを得たのは大阪学院大だった。関西学院大にややミスが出る中、#2渡邉(4年・SG)がシュートを落とさず、#13山中(2年・PF)や#7澤邊(4年・SG)にも速攻が飛び出す。関西学院大もオフェンスは悪くないが、大阪学院大のハイペースに出遅れる形となって1Q終了時に5点ビハインド。2Q開始直後には#7澤邊がスピンムーブから難しいシュートを決めて会場をどよめかせるなど、大阪学院大のオフェンスは緩む気配がない。関西学院大は、インサイドで#5梶井(4年・PF)、#34池嶋(4年・PF)が得点するも、さすがに大阪学院大のようには続かない。2Q5分に#30木下(2年・PG)を許したところでたまらず2度目のタイムアウトを使う。すると、関西学院大は2−3ゾーンを展開。ゾーン開始直後は外からのシュートを決められ一旦は17点差とされるも、#34池嶋がゴール下を制して得点を重ねると反撃開始。#15足立(3年・PG)がレイアップで続き、#22堤も連続得点。大きかった差を7点にまで縮めて後半に繋ぐ体勢となった。

160504ADACHI.jpg 関西学院大は、3Qはディフェンスをマンツーマンに戻す。立ち上がりは、#15足立の3P、#34池嶋のゴール下が決まれば、大阪学院大も#7澤邊が3Pを2連続で沈めて応戦。残り5分以上を残した場面で、関西学院大は#34池嶋が手痛い3つ目を吹かれてベンチに下がらざるを得なくなる。しかし、ここでアウトサイド陣が発奮した。#10松原(3年・SF)のドライブ、#74中野(2年・SG)の3Pなどで迫る。大阪学院大は、相手のプレッシャーに手を焼き得点が単発な状態に陥る。3Qを終えてとうとう点差は2点となった。4Q、開始早々に#20横澤(4年・SG)が3Pを決めて遂に関西学院大は逆転に成功。大阪学院大も#35吉川(3年・SG)が3Pで返すと、ここからは僅かなリードを奪い合う接戦の展開となった。#10松原の合わせで再度関西学院大が勝ち越すも、大阪学院大も#35吉川が再び3Pを決めて、譲らない。

160504SAWABEIKEJIMA.jpg もつれた勝負は、#35吉川が3本目の3Pを決めるとこのQ初めて大阪学院大がシュート2本差のリードを得る。食らいつきたい関西学院大だが、#34池嶋が4回目をコールされて苦しくなる。大阪学院大は更に#30木下のジャンプシュート、#35吉川のタップで畳み掛けに成功。最後はファウルゲームを敢行されるが、フリースローを落ち着いて決めて勝負あった。90—80で、大阪学院大が決勝行きの切符を手にした。

 一時は17点差にまで開いた勝負だったが、2Q後半のゾーンディフェンスとラッシュで、関西学院大は競り合いに持ち込むことには成功。しかし、最後は大阪学院大のオフェンス力がそれを上回った。サイズに乏しい分、リバウンドには一定の課題があるが、木下が操り澤邊や吉川が狙うオフェンスの多彩さは大きな武器。決勝でも、その力を見せられるか。

写真上:木下の多彩なプレーも大阪学院大の攻撃のアクセントだ。
写真中:関西学院大は足立が奮闘するも、大阪学院大に及ばず。
写真下:澤邊と池嶋がリバウンドを競る。お互いに、タフに戦い抜いた。

※大阪学院大・吉川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【何度もリードの入れ替わる攻防を近畿大が制す】

160504IMAMURA.jpg 準決勝のもう一カードである近畿大大阪体育大の対戦も、最後まで分からない内容となった。

 立ち上がりはイーブンの内容。この日スタメンの#20岸田(3年・PG)がいきなり自ら攻め込んで決めれば、近畿大も#15金田(3年・PF)や#16西岡(4年・SF)の外角シュートが決まる。近畿大は#15金田、大阪体育大は#9内藤(3年・PF)と両エースが決め合った形の1Qは19−18とほぼ互角に。ここから2Qに入り、僅かに近畿大が抜け出す。#9濱高(2年・SG)や#24今村(1年・PF・沼津中央)といった面々がバランス良く加点していく。大阪体育大は、前日活躍の#13山田(1年・SG・駒大苫小牧)がファウルトラブルに陥る誤算。しかしベンチから送り出した#14松本(4年・C)が意地の得点で近畿大を追いかける。最後は#9内藤がアイソレーション気味の1対1を決め、前半のビハインドは3点でまとめた。

 この我慢が奏功したのか、3Qは序盤から大阪体育大ペース。#20岸田が3ファウルとなってしまうも、#10大槻(4年・SF)が速攻で次々と決めていき一気に逆転。近畿大は完全に立ち後れてしまい、イージーシュートも落とす場面が目立った。#20岸田が3Pを決めて11点差となるとたまらずにタイムアウトを請求する。

160504KISHIDA.jpg ここで勝負をつけたい大阪体育大だが、近畿大は立て直す。#15金田のゴール下を皮切りに、#16西岡の速攻や#24今村のミドルで差を詰める。大阪体育大は#14松本が孤軍奮闘するも、後手に回る格好で6点差とされたところで3Q終了となった。逃げ切りたい大阪体育大は、なおも#14松本がインサイドで得点。#7杉本(4年・PG)もジャンプシュートを決める。近畿大は苦しくなったかに見えた。しかし、ここで#15金田が2連続3Pをねじ込む。息つく暇なく#9濱高が速攻を決めて残り7分半で同点となった。大阪体育大は、一旦下げていた#20岸田や#9内藤を戻して打開を図るも、#9濱高のフローターで近畿大が再逆転。一旦は大阪体育大#9内藤の3Pを許すも、#15金田、#69中西(4年・PF)が得点し、リードを広げる。ついていきたい大阪体育大だが、やや不運な笛もあって糸口が掴めない。すると近畿大は、#16西岡がリバウンドシュート、3Pと得点を続け、じわりと勝利に近づく。大阪体育大は#20岸田が意地の3Pを決めるなどで諦めない姿勢を示すが、その都度近畿大に決め返された。最後はファウルゲームに出るが、自らのシュートが決まらず天を仰いだ。80−73で勝利した近畿大が、今年も決勝に進むこととなった。

 立ち上がりから競り合い、3Qには二桁のリードを奪った大阪体育大。優勝を渇望する意地を見せたが、近畿大にも第1シードとしての意地があった。今大会絶好調の金田のみならず、西岡や今村といった面々も要所で得点し、相手に的を絞らせなかった。ソウら実績のある選手が抜け、今年は力が落ちるのではないかとも見られたが、とうとう頂点まであと1勝となった。今季も関西の主役の座を保ちたいところだろう。

写真上:ルーキーらしい思い切りの良さで近畿大を牽引した今村。
写真下:大体大・岸田は自ら攻め込む姿勢を随所に見せた。

※近畿大・西岡選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.05.03 (Tue)

【2016全関】5/3 レポート(準々決勝)

第1〜第3シードが勝ち残る一方
大阪体育大は5年ぶりのベスト4


5/3結果
■大阪市立東淀川体育館
大阪体育大学78(13-23,21-16,18-13,26-20)72流通科学大学
大阪学院大学98(29-12,19-12,25-23,25-5)52大阪経済大学
天理大学51(10-17,12-12,17-15,12-18)62関西学院大学
近畿大学72(21-12,11-21,18-6,22-15)54関西大学

160503MORITA.jpg 関西選手権(全関)は、この日が準々決勝。実力校同士の本格的な潰し合いがここから始まっていくことになるが、実際に手に汗握る好ゲームも見られ、観衆がワンプレーごとに歓声や嘆息を響かせる場面が目立った。ここまで残ったチームの中には、近畿大のように陣容が大きく変わったチームもあり、例年になく先の読めない展開が続く予感が漂う。

 この日の4試合の結果、ベスト4は近畿大大阪体育大関西学院大大阪学院大となった。大阪体育大以外は、シードで言えば順当な勝ち進みではあるものの、選手が入れ替わったばかりにも関わらず順当に結果を残した形としている。その一方で大阪体育大は5年ぶりのベスト4入り。関西3冠タイトルは未だ経験がなく、新たな歴史の扉を開くことを虎視眈々と狙っている。


 大阪学院大大阪経済大の対戦は、一貫して大阪学院大がペースを掌握。序盤から#7澤邉(4年・F)のみならず、#30木下(2年・PG)、#35吉川(3年・SG)といった面々の活躍も光り、大阪経済大に付け入る隙を与えなかった。大阪経済大は、高さでは優位の#33重本(4年・C)のインサイドでもリバウンドなどで後手に回り、良さを発揮出来なかった。結局ベスト16での立命館大戦同様に、98-52という大差で大阪学院大が準決勝進出を決めた。

 第1シードの近畿大は、関西大を相手に#15金田(3年・SF)のシュートが次々と決まりスタートダッシュに成功。しかし、関西大がゾーンディフェンスを展開するとオフェンスが単発に。関西大は#22伊藤(4年・SG)らがアウトサイドを沈めて点差を詰め、前半のうちに追いつく事に成功。しかし、3Q途中から近畿大が本領を発揮し、速攻が出始めると再び点差が開いた。終盤はやや大味な内容となったが、72−54とした近畿大が勝利した。関西大はゾーンで見せ場こそ作ったが、後半攻略を許しベスト4入りは叶わなかった。

写真:最後は離された関西大だが、森田らは最後まで奮闘の姿勢を示した。

※大阪学院大・渡邉選手、近畿大・金田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【ルーキーが思い切りの良さを見せ大阪体育大が準決勝へ】

 ともに僅差のゲームを制して勝ち上がった流通科学大大阪体育大によるこの日の第1試合は、白熱の様相を見せた。

160503OTSUKI.jpg 互いに立ち上がりは硬さもあってか、なかなかスコアを伸ばせない。これを打破したのは流通科学大#22辻(3年・PG)の速攻。フィールドゴールは落とすが得たフリースローを1投決めると、#23龍(3年・PG)のドライブも出て波に乗る。出遅れた大阪体育大はキーマン#20岸田(3年・PG)をコートに送るも単発なオフェンスが続く。それを尻目に得意の鋭い速攻を連発させた流通科学大が、1Qで早々に10点のリードを得る。反撃したい大阪体育大は、2Q頭に#10大槻(4年・SF)と#14松本(4年・C)が相次いでインサイドで得点。流れを掴んだかに見えたが、流通科学大は直後に連続速攻を決めて押し返す。ここからしばらくは、両者決め合ったかと思えば、互いにミスも出る膠着状態。これを打破したのは#10大槻のセカンドショット。流通科学大にチームファウルがかさみ、これで得たフリースローで徐々に点差を詰めることに成功する。流通科学大はリードを保つも、差が5点となってハーフタイムを迎えた。

160503MATSUURA.jpg 3Q、大阪体育大はいきなり#10大槻がバスケットカウントを獲得。俄に肉薄する。流通科学大も負けじと#8松浦(2年・SG)が3Pを決めて何とか差を保つが、ここからターンオーバーが増え始める。一方迫りたい大阪体育大もシュート率が上がらず、白熱したコート上のつばぜり合いの反面スコアが動かない。流通科学大はタイムアウトを使って一息つかせるが、ここから存在感を見せたのが大阪体育大のルーキー#13山田(1年・F・駒大苫小牧)。外のシュートを2本決め、応援席も盛り上がる。流通科学大は必死でリードを保とうとするが、#9内藤(3年・F)にリバウンドシュートを許し、とうとう追いつかれた。個人ファウルがかさみ始め、52−52というタイスコアで勝負は4Qへ。振り払いたい流通科学大は、#8松浦が3Pを見舞い、勝ち切りたい大阪体育大は#18草川(2年・SF)や#8宮里(4年・PG)のドライブで応戦し、僅差の攻防は決着の糸口が見えない。すると、ここで仕事をしたのが大阪体育大#13山田。3Pで3点ビハインドを埋めると、更に大きなバスケットカウントを獲得しガッツポーズが飛び出す。これで流れは大阪体育大へ。本来のエース#9内藤が得点を重ね、盛り上がりは最高潮に。流通科学大も何とか反撃するが、残り1分で#9内藤が体勢を崩し気味で打った3Pが決まり、これが決定打となった。最後は78−72とした大阪体育大が、逆転で準決勝へ駒を進めた。

写真上:サイズに恵まれずともインサイドで奮闘する大阪体育大・大槻は、19得点24リバウンドを記録。
写真下:流通科学大・松浦は得意の3Pを次々と浴びせ、大阪体育大を苦しめた。

※大阪体育大・山田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【注目の実力校対決は関西学院大に軍配】

 昨年の全関準優勝の関西学院大と、リーグ戦で準優勝の天理大。ともに顔ぶれ変更が少なく、今年こそタイトル奪取に意気込む両チームが、準々決勝で対戦することとなった。

160503MATSUBARA.jpg #29八角(2年・PG)の得点と#74中野(2年・SG)の3Pが出た関西学院大に対し、#15イビス(4年・C)のゴール下が続いた天理大。早速互いの長所が出た立ち上がりだったが、ペースは関西学院大が先に掴んだ。天理大に24秒オーバーやターンオーバーが出るのを尻目に、#74中野、#29八角の両名が速い流れで得点を重ねる。天理大は最大の武器であるインサイドでも、#5梶井翔太(4年・PF)らの必死のディフェンスもあって決めきれない場面が目立った。2Q序盤に#10松原(3年・SF)に3Pを喫し、10点差とされてたまらずタイムアウトを請求。立て直しを図るが、直後に#10松原にフローターを許し、#15イビスがポジション争いで2ファウル目となってしまう。これにつけ込んで引き離したい関西学院大。しかし、天理大は交代出場の#2井上(4年・C)が連続得点でイビス不在を埋める。関西学院大は#10松原が再び3Pを決めるが、ベンチで一息ついた形の#15イビスがコートに戻ると、井上に触発されたのかこちらも得点を重ねる。互いにミスもあって得点の止まる時間帯もあった前半は、29−22のロースコア。展開的には天理大の志向する方向ながら、関西学院大リードで終了した。

160503YVES.jpg 後半になると、ゲームは激しい様相に。関西学院大のターンオーバーから天理大が走るが決めきれず。逆に天理大ミスから関西学院大が攻め込むもシュートはブロックに合う。天理大がプレスを仕掛けたこともあって、互いに走り合いながらもスコアが重い時間帯となる。天理大は5分過ぎに#24佐々木(2年・SG)のジャンプシュートで3点差と、あと一歩にまで迫る。しかし、#56川田(4年・C)がアンスポーツマンライクを吹かれ、続かない。ここから試合の重点はアウトサイド陣へ移る。関西学院大は#10松原や#22堤(3年・PG)がドライブやペリメーターで得点し、天理大は#23山崎(2年・PG)、#30梶井涼矢(3年・SG)の3Pを見舞う。どちらに転ぶか分からない状況で、天理大は3Q終盤に#56川田が4回目をコールされ、苦しい表情。3Qは5点ビハインドでまとめるが、4Q2分過ぎには#15イビスも4ファウルとなり、流れは再度関西学院大に。#10松原がドライブを決めれば、#74中野が外から決めて的を絞らせない。天理大は#15イビスの得点こそ決まるが、他のポイントで稼げずにずるずると点差が離れていった。結局62−51とした関西学院大が、最後までリードを保って激闘を制した。

 関西学院大は、天理大の方が優位のインサイドで善戦。相手に思うように得点させなかった。さすがにここでは自らの得点は伸びなかったが、ガード陣や松原の活躍で得点を伸ばし、外回りの攻め手の豊富さでバランス良く得点していった。天理大は序盤から出遅れ、ゴール下のシュートも決めきれない場面もあり、詰めの甘さが最後まで尾を引いた形になった。

写真上:松原は12得点。ロースコアゲームながら、関西学院大は3選手が二桁得点のバランスの良さだった。
写真下:しつこいマークの中でも22得点を挙げた天理大・イビスだが、勝利には届かず。

※関西学院大・堤選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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2016.05.02 (Mon)

【2016全関】4/24 ベスト8決定戦

関西大学界のシーズンインを告げる『全関』が開幕
1部校が勝ち残る中、流通科学大は2部勢唯一のベスト8に


 関東に先立ち関西ではひと足先に新年度最初の公式戦が始まった。毎年大型連休に最後の3日間が開催される関西選手権(通称『全関』)は、関西の大学バスケのシーズン到来の風物詩。既にベスト8が出揃う段階にまで日程が進んでいる。

160424SAWABE.jpg ベスト8入りをかけた8試合は4月24日に行われた。この中でまず注目を集めたのは、大阪体育大同志社大の対戦だった。両チームとも1部校であることはもちろん、大阪体育大は2年前の新人戦を、同志社大は昨年の新人戦をそれぞれ制しており、今季の関西の中心を担ってもおかしくない存在だ。試合はクロスゲームとなり、残り数分まで勝負の行方が決まらない展開に。それを最後に制したのは、大阪体育大だった。大事なリバウンドを地道にセカンドチャンスに繋げて勝利し、久々のベスト8入りを果たした。

 大阪学院大立命館大も1部校同士の対戦となった。しかし、こちらは序盤から大阪学院大が圧倒。#7澤邉(4年・F)を中心に立ち上がりから猛攻を仕掛けて早々に大量リードを得ると、その後は余裕ある試合運びで22点の差をつけての完勝を果たした。

 この他の対戦は、全て2部以下所属校が1部チームに挑む構図。代替わり直後ということもあり、挑戦を受ける立場の1部校の中には競り合いを強いられるチームもあった。大黒柱のソウが卒業した近畿大もその一つ。甲南大相手にリードこそ得るが突き放しきれずにいると、ケガ人が出るアクシデントもあって最後は僅かな差に追い込まれた。最後は何とか僅差で勝ち準々決勝進出を果たしたが、次以降の試合に向け反省の残る内容だった。

160424RYUKAMATSUMOTO.jpg また、ここで不覚をとることとなったのが、こちらも大きく陣容の変わった京都産業大。若返ったメンバー構成で試合に臨んだが、昨年1部リーグ最下位で降格の憂き目に合った流通科学大の勢いに圧され、最後のミスも響いてベスト16での敗退となった。一方、今年は2部での戦いを強いられる流通科学大は、最終日まで戦う権利をゲット。今後に向けての足がかりを手にした形となった。

 この日はこの他、関西大大阪経済大天理大関西学院大が勝利しベスト8入りを決めている。準々決勝以降は5月3日から東淀川体育館で行われる。ここまでは、安定した試合運びを演じたチームがある一方、新チーム最初の公式戦の難しさを感じさせる内容を強いられたチームもあり、出来にはばらつきがあるが、1週間以上あるインターバル期間を受け、各チームがどのような内容を見せるか。

写真上:大阪学院大・澤邉は30得点。アンストッパブルなドライブで序盤から立命館大を圧倒した。
写真下:厳しくマークされながらも松本の奮闘も光った流通科学大は、2年ぶりのベスト8入り。

※大阪体育大・松本選手、京都産業大・高田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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