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2010.05.16 (Sun)

【2010トーナメント】決勝の見どころ

連覇を目指し、トリオが魅せる慶應義塾大 VS
強烈なセンターを手に入れた能力の宝庫・青山学院大


100515ninomiya.jpg決勝は第一シード・慶應義塾大と第三シード・青山学院大という屈指の好カードが実現した。
昨年、この両チームが対戦したのはプレシーズンを含めて4度。いずれ劣らぬ好勝負は、2勝1敗1分で慶應大が勝ち越したが、どれも非常に見ごたえのある、まさに“激闘”だった。

ディフェンディングチャンピオン、慶應義塾大は#4二ノ宮・#5酒井・#7岩下のトリオが軸だ。1年生時からチームを支えてきた彼らももう4年。ここまで悪夢の2部降格からインカレの頂点を勝ち取った復活劇や、昨期は関東大学界の牽引役としてもさまざまなドラマを作ってきた。昨年のトーナメント決勝でも、東海大相手に追い上げから最後はブロックショットで勝負を決するという、希有な瞬間を見せてくれた。ここに成長著しい#17家治、地道に体を張る#9澤谷らが新たにチームを形成する。1年生もこれに貢献し、#19蛯名や#22矢嶋は思いきりの良いプレーを見せて次第にゲームの中で存在感を発揮しつつある。
昨年の主将である田上やエース・小林の抜けた穴は大きいが、それをトリオを中心に新しい慶應として再生中だ。春の段階ゆえにまだ荒削りな面は多いが、ここまで試合をしながら形づくってきたものを発揮してくれるだろう。

100515aogaku2.jpg一方、昨年の三冠大会はどれも3位という不本意な結果に終わった青山学院大。しかし、今年は喉から手が出るほど欲しかった、力強いセンターを手に入れた。#25永吉はペイント内にいる、ただそれだけで脅威の存在だ。これほどの幅やパワーといった恵まれた体格を持ったセンターは関東大学界には他に見あたらない。そこに#56比江島、#14辻といった機動力がある選手が得点を加え、得点のみならずアシストでも上位に食い込んでいる#23湊谷は、4年生として頼もしい活躍を見せている。それを主将の#4橋本が強いキャプテンシーでチームを鼓舞。また控えも他のチームならばスタメンが張れる人材ばかりだ。
決勝まで競り合う展開は皆無。準決勝では強敵・日本大を寄せ付けなかった。余力を十分残しての決勝進出だけに、彼らの100%が一体どれほどなのかまだ未知数でもある。それが決勝で見られるのかどうか。

見所の一つは高さの岩下、パワーの永吉のセンター対決だろう。タイプの異なる戦いだけに、どちらがどう優位になるかはその時の流れ次第だ。だがここが勝負を決する第一のポイントであることは間違いない。2つ目はトランジション。ともに代名詞である足を使った攻撃を出せるかどうかも重要だ。戦力の厚みや総合力を考えれば、青学大が上だろう。しかし、慶應大のいいところは劣勢でもひるまないことであり、最後まであきらめない姿勢でこの地位をキープしている。試合は始まってみなければ分からない。しかし両者が懸命に戦うであろうことは疑いない。

今年、両校バスケ部は奇しくもともに創部80周年を迎える。
長い歴史と伝統に“優勝”の文字で華を添えるのは、一体どちらのチームになるだろうか。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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