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2019.05.18 (Sat)

【その他の試合】5/18 李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会 第2戦

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韓国学生選抜の逆襲で1勝1敗
優勝の行方は最終日の一戦にかかる


日本学生選抜69(19-26,10-19,17-28,23-8)81韓国学生選抜

 李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会は2日目を迎えた。初日は男女とも日本が勝利し、迎えた2戦目。女子の日本学生選抜は初戦よりも動きが良くなってディフェンスが締まり、シュートも気持ちよく当たって立ち上がりから大量リード。快勝で2勝目をあげ、優勝を決めた。一方、男子は韓国学生選抜が初日から修正し、怒涛の攻撃を仕掛ける展開となった。

190518hatimura.jpg 立ち上がりは日本学生選抜#4平岩(東海大4年・C)、#11小酒部(神奈川大3年・SG)の得点が続き、#15八村(東海大2年・PF)へのアシスト、#7前田(白鴎大4年・SF)の2本の3Pとバランスよく加点。立ち上がりの拮抗したところから抜け出し、開始5分で5点のリードを得た。しかし、韓国学生選抜は#14金(延世大學校4年・C)のインサイド、#7李(延世大學校2年・G)、#10朴(成均館大學校4年・F)の3Pで流れを取り戻し、ディフェンスからの速攻も出ると、すぐに逆転。最後は#7李のフリースローが続いて19-26の韓国学生選抜リードに。2Qの立ち上がりにペースを取り戻したい日本学生選抜だが、韓国学生選抜のディフェンスは激しく、ミスが続く。簡単にシュートを打てる場面がない一方、ゴール下へボールをつながれ、差が縮まらない展開に終始した。残り3分からは韓国学生選抜の#6全(祥明大學校4年・G)の3Pを皮切りに、一桁だった差を一気に広げられると29-45と苦しい前半となった。

 3Qも流れは韓国学生選抜。アウトサイド・インサイドとも好調で、フリースローも次々獲得するが、この日は第1戦とは違い確実に決めていく。日本学生選抜は逆にディフェンス、オフェンスが機能せず一時は30点近い差が開いてしまった。46-73で試合は4Qに入り、追う日本は激しいディフェンスを継続。#7前田がドリブルで持ち込みファウルをもらっていくなど、最後まで諦めないプレーが続いた。このQは8-23と盛り返した日本学生選抜だが、途中の差は大きく、69-81で試合終了。韓国学生選抜が1勝を返した。優勝は最終日の第3戦で決まる。

190518sasakura.jpg 韓国学生選抜はこの日は初戦と打って変わって激しい気合いでディフェンスし、韓国の持ち味である高速の展開を次々と見せ、日本のディフェンスの裏をかいたボールつなぎも目立った。フリースローも18/24と高確率(第1戦は11/26)で決め、きっちり修正。ポイントゲッターの#7李はこの日もシュートが好調で24得点をあげた。

 日本学生選抜は1Q途中からはタフショットが続いて苦しい展開だった。互いに激しくやりあう中で、ミスから差を広げられたのが痛い。ただし3Qで大差がついた中、4Qでも切れずに追い上げた。

写真上:10得点・7リバウンドの八村。サイズの大きな韓国選手に囲まれつつも持ち味を発揮している。
写真下:速攻からレイアップを決める笹倉。地道なディフェンスでの貢献も見逃せない。

※日本学生選抜・前田選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「走り続けるのが自分の仕事」
先頭を切り、チームを牽引していく

◆#7前田怜緒(日本学生選抜・白鴎大4年・SF)
190518maeda2.jpg今回の学生選抜チームはウイングの選手が大きな役割を担うが、攻撃時の先頭を切るのが前田だ。トランジション展開での前田の走りは、前にディフェンスがいても恐れず、ひたむきにゴールを狙う。その思い切りの良さと走りの鋭さで、試合の終盤は度々相手からフリースローを獲得した。2戦目は反省が多い内容となったが、その前田の諦めない姿勢が日本に良い流れを引き寄せるはず。最後まで駆け抜けてもらいたい。


−今日は日本のしたいバスケットをさせてもらえませんでしたね。
「第1戦でやっていたことを相手にやられて負けてしまったという感じです。相手のトランジションを押さえられなかったし、こちらのやりたいこともばれていて、それ以上のプラスのものを見せられませんでした。人任せになっている部分はありました。3連戦で勝負をつけるというのも初めてなので、昨日勝った部分で少し気持ちの作り方の難しさを感じました」

−最終戦はどのようなところを意識したいですか?
「3Q終盤や4Q終盤のようなトランジションメインでやって、ガス欠になるまで走ってディフェンスするしかないです。韓国もそれを嫌がっているだろうし、それができるのは自分たちウイングマンです。ビッグマンはディフェンスの頑張りがキーで、今日も頑張ってくれて自分たちはそれでのびのびプレーできているので、ブレイクを出していきたいです」

−前田選手は比嘉コーチの目指すトランジションスタイルを可能にする選手ですね。
「白鴎でもトランジションをやっているし、みんなもそれを理解してパスを回してくれていますね」

−前田選手がボールを持ってきて仕掛けて、という場面はこのチームではよく見えます。
「ただ、前半はそれができなかったですね。でも得られたフリースローの確率は悪いので、上げないとダメです。でもそれを決めれば相手も嫌だと思うので入れたいです。スタミナだと絶対にこっちが勝っていると思うし、走りを意識してやり続けないと勝てないと思います」

−しかし、前田選手は本当に最後までよく走っています。終盤はタフな場面も続きましたが走りはやめませんでした。
「明日につなげるしかないなと思ってやっていました。ここでセーブすることも可能かもしれませんが、意地を相手にも見せつけないとという思いが強くて、最後まで走ろうと思っていました。それくらいやらないとチームは勝てないし、それが自分の仕事だと思っています。体力的にも大丈夫です」

−どこからその体力が出てくるんでしょう?
「なんでしょう、練習のランだとぜんぜん走れないんですが」

190518ma.jpg-前田選手は初のJAPANとなりますが、合宿中などはどうでしたか?
「初めての経験で、合宿はいろんな人がいて最初はコミュニケーションも取りづらいかなと思いましたが、みんなにすごくよくしてもらいました。オンとオフのスイッチがすごくメリハリがあって、やるときはやるという感じで、いつもバチバチやりあってきました。今はこういうところで選ばれて日の丸を背負ってるということを忘れないでプレーしています」

−こういうチームでやっているのは白鴎大とも違うし、いかがですか?
「楽しいし、期間が短いからお互いのところを理解するのは難しいかもしれないですけど、その中でもある程度試合では自分のことを出したいし、4年生だからという意識もあります。キャプテンの玄(#4平岩)がすごく引っ張ってくれていて、それで僕らもやるぞという気持ちになれるし、すごくいいチームだと思います」

−明日は最終戦です。
「チームの最上級生として下級生も引っ張らないといけない。小酒部(#11)の負担を減らしたいですね。明日は絶対勝ちたいです」

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リーダーとして積極的な声掛けが目立つ平岩。一番経験値もあるだけに、メンバーをもり立てようとする姿が見える。


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初戦よりも激しさを増した韓国ディフェンス。ナナーはパワーでは負けていない。粘りのプレーで戦っている。


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トーナメントで負傷した東海大の西田に代わり、代表入りした飴谷。豊富な運動量やディフェンスで貢献。


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何でもできる選手だが、大事なところの得点では頼りになる赤穂。3戦目でインパクトを残したい。


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初戦よりは得点は落ちたが、それでも14点。難しい体勢でも決める小酒部の決定力はチームに欠かせない。ディフェンスでも神奈川大仕込みのしぶとさが光る。


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司令塔としての動きが目立つ大倉。ディフェンスでもタフにプレー。


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アグレッシブなプレーが目立つ中村。ディフェンスでもよく働いている。


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コンディションの関係で、1戦目は欠場した増田。2戦目は短い時間ながらプレーした。


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女子戦のハーフタイムには、中京大学のチアリーディング部が登場。

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男子戦のハーフタイムでは、昨年インカレにも来場した「まるりとりゅうが」のユニットが『翼』を披露。軽快なメロディに乗って中京大チアも一緒に会場を盛り上げた。



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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