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2018.12.16 (Sun)

【2018インカレ】12/16 3位決定戦 筑波大VS日本大

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攻守バランスよく機能した日本大が4Qに逆転
筑波大を下して見事3位の座に輝く


 3位決定戦は昨年準優勝の筑波大と、9年ぶりにベスト4入りを果たした日本大がその座をかけて戦うことになった。

 立ち上がりからゲームを引っ張ったのは日本大となった。#14松脇(3年・SG)が1Qから3本の3Pを沈めて勢いに乗り、昨日クロスゲームを落としたところから切り替えた姿を見せる。対する筑波大は、単発なオフェンスが続いて重たいゲームの入りとなった。しかし、投入した#7青木(4年・SG)のプレーが光って勢いが出て沸き立つと、エンジンがかかり始める。#88牧(3年・PG)の3P、#15森下(3年・C)のゴール下で詰め寄り、反面日本大はファウルもかさんで序盤の勢いが失速。#7青木のバスケットカウント、3Pも飛び出して筑波大は逆転に成功。3点リードでハーフタイムを迎えた。

181216keita.jpg 3Q、日本大は一旦#0シェイク(2年・C)のオフェンスリバウンドが光り、セカンドチャンスを制する場面が目立つ。ゲーム開始時同様に出遅れた筑波大だったが、#88牧の3Pで打開に成功。#15森下、#27山口(2年・SG)のシュートも決まって再び点差を拡大する。だが日本大はこれで集中を切らさなかった。タイムアウトを挟み、#0シェイクのポストを活かしての勝負を続ける。すると、またも筑波大は停滞し、3分間で2得点しか取れない我慢の時間帯となった。日本大はこの間に#10杉本(2年・SG)の3Pなどで開けられた点差を2点に戻して4Qへ。

 迎えた4Q、まず#15森下のゴール下で筑波大がスコアを動かす。しかし、208cmという#0シェイクの高さがなおも強力な日本大。その#0シェイクがバスケットカウントを決め、直後には筑波大のターンオーバーを起点にゴール下シュートで逆転に成功した。完全に優位に立った日本大は、#21青木(4年・PG)の3Pに、#8ジャワラ(3年・PF)の豪快なダンクがバスケットカウントに。一方、#8菅原(2年・PG)が自ら決めていく筑波大だが、それを尻目に#10杉本も2本の3Pを決めるなど、最後まで日本大の勢いにストップをかけられずに勝負が決まった。最後は引退する4年生をコートに送り合った試合は76−63。日本大が勝利し、3位の座を掴んだ。

181216maki.jpg 日本大は10本の3Pを沈め、リバウンドでもシェイクの安定感が光って4Qだけで27得点と、終盤にゲームをひっくり返した。今大会、元々持っていた得点力という持ち味に加え、松脇、シェイクを筆頭にディフェンス面の良さもあって3位を獲得。攻撃力は高いが一方で単調になりがちな場面もあるところを、ディフェンスでもシェイクのリバウンドやエースをマークした松脇らが引き締め、相手のペースにさせないバスケットを貫けた。リーグ戦を欠場したジャワラが復帰して3Pでも存在感を見せたのは大きく、ベンチから出場する杉本が流れを持ってくるプレーで貢献。また、青木や比嘉、本村といった4年生もチームに勢いを与えるプレーを見せた。

 筑波大はリーグ終盤からインカレにかけて怪我人が相次ぎ、計算できる戦力がぐっと減った状態で戦った大会になった。苦しい台所事情の中でも勝ち上がってきたのがさすがというべきだが、大一番になるとどうしても一部の選手に負担がかかる形になってしまった。ただ、その中でも山口や菅原といった2年生に積極性が見え、3年の森下はインサイドプレーの幅もさらに広がりを見せるなど、着実な成長が見えた部分もある。3年生ながらチームを率いた牧のリーダーシップもさすがだった。代表選手を抱えながらのチーム作りは今後も続く課題だが、そこを乗り越えた筑波大の形を見せてもらいたい。

写真上:日本大・シェイクは24点19リバウンド。リーグ戦に続きインカレでもリバウンド王に輝いた。
写真下:3P3本を含む13点の牧。3年生でキャプテンを務めたが、その重圧の中で自らのパフォーマンスを見せていった。

※筑波大・吉田監督の記者会見コメントは「続きを読む」へ。インタビューは別途掲載します。

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【筑波大記者会見】

◆吉田健司監督(筑波大)
「最後までチームが完成しないままインカレが始まってしまった。今日のゲームについてもそれが引き継がれている。ビッグマンが5人しかいない中、代表で4人が招集され、リーグ前半は4連敗。後半は立て直して9勝2敗したが、インカレに向けた中で控えのガードの野本が怪我をして、牧や二上のコンバートによって3人で回す形になってしまった上に、三森はインカレ前に脳震盪で1か月プレーが無理となった。応急的なチームになってしまったというのが正直なところ。とはいえベスト4によく入ったなと思う。選手には感謝している。牧がキャプテンシーを持ってやり始めて、2年生でも菅原がポイントガードとして成長してくれた。ただ1週間で5試合ということで、控えがいない中での今日の試合というのは辛かった。全員疲れて足が止まってしまった。60点台というのは、リーグ戦を考えると少ない得点だった。

今後のリーグ戦で課題になるのが、セカンドラインナップをどうするかということ。昨日は八村に増田がついたが、リーグ戦も前半リードしながら後半あそこでやられている。完成度を言っても、ある程度のところまでは行っているが、野本が怪我した時点でガードが菅原1本になってしまった。そういうことを考えて次シーズンをやっていかないといけない」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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