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2018.11.03 (Sat)

【2018リーグ2部】3位・駒澤大

1部との入れ替えを争うところまで到達
この経験を次年度に活かせるかが鍵


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 リーグ戦を14勝8敗で終え、2部3位で順位決定戦に進んだ駒澤大。明治大相手に2敗となりシーズンを終えたが、3位という結果は2015年に2部に復帰してからの最高位だ。

 駒澤大はここ数年コートに立つ最上級生が少なく、今年も4年生は主将の#65針生、#33髙橋のみという若いチームだった。しかし3年生で内外こなせる#23金久保やアグレッシブに攻める#30櫻井、ガードとしてシックスマン的役割を担った#55大髙が上級生としてチームを支え、同じく3年の#29布田もプレータイムを伸ばして存在感を見せた。この3年生たちが来季の駒澤大の大きな希望でもある。また、今季は#3澁田がスタメンガードとして定着し、2年生ながら攻撃力の高い司令塔として活躍。ディフェンス力の高い#55大髙とゲーム展開を見ながらプレータイムを分け合う様子が見えた。

 タレントがそろっている中でチームの核は#65針生。1年生の時からゴール下を支えてきた駒澤大の守護神は、今年もゴール下で奮闘した。駒澤大が2部に復帰してからの4年間、チームは針生なしには語れない。ゴール下が戦場であるため、ファウルトラブルに悩まされる試合もあったが、ペイント内での力強いプレーはチームをいつでも勇気付けた。順位決定戦でもやはりファウルトラブルでベンチに座る時間は長かかったものの、1部チームに引けを取らないゴールシーンはやはり見応えがあった。

 学校のシステムにより、推薦入試で選手が獲得できない年もあった駒澤大だが、現在は安定して選手が入ってきている。1部へのチャレンジは続くが、今後の強化も大事になってきそうだ。


【個人ランキング】
#65針生伸洋 得点ランキング10位(311点)
#65針生伸洋 リバウンドランキング3位(198本)


【関連記事】
【2018リーグ2部】9/22,23レポート
【2018リーグ2部】10/27レポート(江戸川会場)


※針生選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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スタメンのもう一人の4年生としてプレーした髙橋。


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澁田は3P、得点、アシストでいずれも安定したアベレージ。


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鋭いドライブやシュートが見どころだった櫻井。


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サイズがありつつ外も上手い金久保はチームのキーマンだった。


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大高がベンチから出場し、チームを支えていた。



[続きを読む]

【INTERVIEW】

「勝ちたいと強く思って気持ちを出せるチームに」
強い責任感で大黒柱としての役目を務め上げた4年間

◆#65針生伸洋(駒澤大・4年・主将・PF)
81114 hariu1順位決定戦の試合が終わった瞬間、しばらくつらそうな顔を見せたが、そのうちに笑顔になった。自分が勝たせられなかった申し訳なさもあったが、謝って終わるより笑顔を見せようと思ったのだという。
ルーキー時代、高さこそそこまでないがしっかりした体つきとゴール下の力強いセンタープレーで、2部にセンセーションを巻き起こした。針生の成長とともに頼もしい仲間も増え、4年目にはついに2部3位という場所に到達。自分がチームを勝たせるという強い意志でチームをプレーで引っ張ってきた成果がこれだった。ここから先は後輩の仕事だ。これまでの駒澤大OBの、そして針生の意志を下級生が継いでくれることを期待したい。



―お疲れ様でした。順位決定戦は残念でした。でも2部の3位になったというのは一つの成果ではないでしょうか?
「去年も最後の2部での試合で勝てなくて、でも今年は勝ってリーグ戦を終われて一歩進めました。後輩たちにはさらに一歩進んで欲しいという話をしました。来年こそは来年の4年生、つまり今の3年が後輩たち、今の2年生たちを1部へと連れて行って欲しいですね」

―キャプテンとしてはどんな大変さがありましたか?
「自分はあまりキャプテン気質ではないんです。自分が同級生で話し合ってキャプテンをやるということになったときも、尾形(#27)という副キャプテンがとてもしっかりした人柄で、バスケットだけではなく私生活もしっかりしようと彼が言いました。彼がいてくれたからこそ、ここまで僕はキャプテンとしてやれたかなと思います。彼がいないと自分はキャプテンはやれなかったですね。僕はぜんぜん頼もしくはないんです」

―でも1年生のときからずっと駒澤大のセンターポジションを務めてきたのは、やはり頼もしかったです。
「高校のときに大学でバスケットをやると決めたとき、1部でやるという選択肢もあったんです。でも自分が強くしたいという気持ちもあって駒澤を選びました。自分が4年生のときに自分が1部に上げようと思ってやってきて、成し遂げられませんでしたが、駒澤大を選んだ選択は間違っていなかったと思います」

―その中で自分がこれはできたと思っている部分は?
「勝ちたいと思えるチームを作りたかったんです。なんとなく勝ちを目指すのではなく、本当に勝ちたいという気持ちを出してプレーできる選手が土壇場で強いと思います。そういう選手を育てられるようにと、試合に出ている選手には常に試合に勝ちたいという強い気持ちを出さなければいけないと言い続けてきました。それは4年生じゃないときから言い続けてきたことだったので、それは次の4年生にもつないでもらいたいです」

―駒澤大の4年生たちは毎年明確に後輩にこれを残していかなければいけない、という話をしてくれます。針生選手はどうだったでしょうか?
「僕の一つの役目として、入学した時から厚かましいですが、自分がエースとして引っ張っていこうと思っていました。確実に1部に到達させるのが僕の役目で、最大のチームへの恩返しだと思っていました。そこですね。これは話が逸れますが、本当に先輩たち、自大変だったときはしょっちゅう連絡してくれてそこは助けになりました。あと、途中でコーチが一人離れることになりとても残念だったんですが、その人が与えてくれたことも非常に大きくて、感謝しています」

―やりきったと言えますか?
「今はやりきったという感じですが、ほんの10分ほど前まではごめんなさい、すみません、という感じでした。でも、ウインターカップのときも大濠とやって負けて、みんなに謝っていたことを急に思い出したんです。これ、謝ったらあのときと全く同じだなと思って。すみなせん、という感じで終わるのは良くないなと咄嗟に思いました。だから謝らないで、笑顔で終わりたくて、最後は笑いました」

―みんなも感謝の方が多いのではないでしょうか。ワンセンターでここまで支えましたし。
「でも最初は不安でした。活躍できるのかなって。1年の時から4年ってすごいなと思っていて、土壇場って4年生だなというのがあったので。だからここまでやれて良かったです」

(2018.11.14インタビュー)


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