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2017.06.15 (Thu)

【2017西日本インカレ】6/11 3位決定戦 中京大VS大阪学院大

ビハインドを大阪学院大が追いつき前半接戦も
抜け出しに成功した中京大が勝利し3位の座に


170611HAYAI.jpg ともに前日の試合では相手に差をつけられて敗れた大阪学院大中京大。連戦が続くリーグ戦も見据え、負けた翌日の切り替えが重要となる3位決定戦で集中力を発揮したのは、中京大だった。

 開始から主導権を握ったのは中京大。#31小泉(3年・CF)が果敢に攻めて得点を重ね、#51粂(2年・SG)の3Pも決まり約3分で8−0と先行。大阪学院大は#13山中(3年・PF)がジャンプシュートを決めて重い雰囲気を払拭するが、詰め寄っても#30笹井(4年・C)がペイント内で得点していった中京大は慌てない。大阪学院大は停滞したムードが続き、1Qで8点を追うスコアとなった。これに喝を入れたのが#35吉川(4年・SG)。速攻に続いて3Pを決め、攻撃のテンポを上げ、再び迫る。中京大も返していくが、この時間帯は大阪学院大のペースが上回った。#18吉岡(3年・PG)に3点プレーが飛び出すと、ようやく同点。直後には#33岡本(4年・PF)のミドルも決まって一旦は勝ち越した。すると中京大はタイムアウトを挟んで#31小泉のジャンプシュートが決まり、息を吹き返した。#30笹井が2スローを決め、#45速井(3年・G)のレイアップも出て、3点のリードを奪還して前半終了となった。

170611YAMANAKA.jpg 3Q、開始直後はファウルやトラベリングで互いに得点を出せない。ここからきっかけをもたらしたのは中京大#44伊藤(4年・SG)。小気味良いリズムで得点を決めていき、さらに点差を広げにかかる。対する大阪学院大は、#30木下(3年・PG)が意地の3Pを続けるが、#44伊藤の確率は落ちない。8点差で迎えた4Q立ち上がりには#45速井のミドルシュートが決まって、中京大のリードは二桁となった。大阪学院大は果敢に攻め込むが、ファウルは得てもフィールドゴールが決めきれない場面が目立ち、ペースアップならず。#44伊藤を中心にコンスタントに得点を重ねていった中京大の流れは、最後まで変わることがなかった。最終的には82−64とした中京大が、3位の座を手にした。

 前日は名古屋学院大に力でねじ伏せられた中京大だが、一夜でこれを払拭。我慢比べの様相を呈したゲームだったが、勝負どころで集中力を切らさず、大きく差を開けての勝利を手にした。目標の優勝には届かず、心残りもあるが、一番の目標はインカレで結果を残すこと。この短期間で見えた課題も含めて、得たものの大きい大会だった。

 全関では連覇を達成するも、西日本では2年続けて悔しい思いを喫することとなった大阪学院大。連戦の疲労、準決勝で優勝を断たれた気落ちもあってか、この日はどこか集中が切れた状態での戦いとなってしまった。それでも今大会から長いプレータイムを得た都築らの奮闘も光り、次の舞台を既に見据えている様子。関西でのリーグ制覇は未だ経験がない。昨年はリーグでは苦しんだ印象が強いだけに、まずはしっかりと切り替え、関西最後のタイトルを掴むためにこの先2か月半に力を注いでいきたい。

写真上:中京大は速井も随所で味方を鼓舞する得点を決めていった。
写真下:福田が不在となった今大会。大阪学院大は山中がインサイドを支え続けた。

※中京大・笹井選手のインタビューは「続きを読む」へ。

西日本学生バスケットボール選手権大会


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【INTERVIEW】

「相手にやりたいことをやらせないように一番意識した」
インサイドを支え続け、中京大のバスケットを体現

◆#30笹井舜汰(中京大・4年・C)
170611SASAI.jpg春の東海選手権では、3位となったチームから優秀選手賞に選出された。身長の部分では留学生選手に及ばないものの、それに対抗できるだけの体幹の強さや器用さが目をひく。近年は東海地区でも思うような結果が得られていなかった中京大だが、西日本という舞台での3位は確かなる自信になったはず。その言葉通り、最後の東海リーグを制し、インカレを目指していくだけだ。


—負けた翌日ということで、切り替えの部分は上手くできましたか。
「はい、そこは切り替えました。キャプテン(#44伊藤)が、勝って終われるのは決勝に勝ったチームと3決に勝ったチームだけだと言っていて、先生も勝って終わろうと言っていたので、みんな気持ちは切り替わっていたと思います」

—大阪学院大相手に注意していたことはありますか。
「相手は30番がスコアラーなので、みんなでそこをカバーしながら守っていこうと。あとはトランジションをもっと速くしていこうと言っていました。連戦で疲れていたんですけど、今日で最後なのでそこは気にしないでやろうと思っていました」

—そういった部分は出せましたか。
「前半はそんなに良くなくて重たい雰囲気だったんですけど、後半の最後の方になるとみんなディフェンスを頑張って走れていたので、そこは良かったです」

—これまであまり経験のない連戦続きでしたが、その中で収穫だと感じることは。
「本来のスタメンが一人ケガでいなかったんですけど、代わりのメンバーが頑張ってくれました。なので、これでまたチーム内の競争も激しくなっていくのかなと思いますね」

—ご自身のプレーの出来栄えはいかがでしたか。
「昨日の名古屋学院戦は外国人にマッチアップしたんですけど、自分一人では守れずにやられすぎたかなと思います。それと関西のチームはセンターがドライブをしてくるチームが多いので、そこでディフェンスできるようにしないとダメだと思います」

—相手のタイプも様々で、自分たちのバスケットを貫くだけでは勝ち抜けない大会です。中京大としては、相手に合わせて戦うことに比重を置いたのか、それとも自分たちのやりたいことを貫こうとしたのか、どちらでしょうか。
「オフェンスよりもディフェンスをやっていくのが中京のスタイルなので、自分たちがやりたいことをやることも大事ですけど、相手にやりたいことをやらせないということを一番意識しています」

—一番収穫だと感じることは。
「この連戦を戦い抜けたことが一番大きいと思います。優勝はできなかったんですけど久しぶりの3位で、去年負けた関西大との対戦があったんですけど、まずはみんなそこに向けてやっていこうと思っていました」

—今年はどんな一年にしたいと考えていますか。
「去年はリーグで結果が出せずにインカレに出られなかったので、インカレに出ることもそうですけど、リーグ戦で全勝して、インカレでベスト8という結果を出すことが目標です」

—今大会は、他地域と戦う貴重な機会でした。他の地域のチームの印象はいかがでしたか。
「関西や九州のチームは、いわゆるセンターらしいセンターが少ない印象でした。その分外のシュートやドライブを狙ってくるんですけど、自分はそういう相手と戦う機会も少なくて、マッチアップの場面があまりなかったのはちょっと心残りですね」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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