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2016.10.08 (Sat)
【2016リーグ2部】10/2レポート(第10戦)
江戸川大が中央大に勝ち連勝を伸ばし
2位以下の順位が混戦し始める
2順目の初日となるこの日は、勝敗では差がついているチーム同士の対戦がメイン。大きな動きなく終了するかと思われたが、最終試合で星の差一つだった江戸川大が中央大に勝利する金星をあげた。同日に日本体育大も勝利したため、現在7勝3敗で中央大、江戸川大、日本体育大の3チームが同率で並んだ。大会規定による順位決定方式により2位中央大、3位日本体育大、4位江戸川大となるが、ここから更に激しい順位争いが展開されることが予想される。2位で入替え戦に進出するのはどこになるのか、注目だ。
順天堂大は#13八代(4年・C)がインサイドで強さを見せ、#32安藤(4年・SG)や#6川久保(3年・F)のアウトサイドシュートが当たり、法政大を圧倒。1Qでつけた差が最後まで縮まらず70-62で順天堂大が勝利し、法政大は2連勝とはならなかった。
日本体育大-駒澤大は、1Qで21-7と日本体育大が余裕をもって勝利するかと思われたが、2Qで駒澤大が粘り5点差に。しかし後半になって日本体育大がいつも通りのスピーディな攻めを取り戻したため一気に差は開き、94-63で日本体育大が勝利した。
また、国士館大-東洋大、大東文化大-立教大も同様の試合展開で、どちらも前半までは競ったが、後半までそのペースは持たず、77-48で国士館大が、94-58で大東文化大が大差で勝利した。
写真:この日大活躍した順天堂大・安藤はほぼフル出場で17得点、3Pは5本沈めた。
◆PICK UP
【絶好調の江戸川大が中央大を下し2位争いに浮上】
6連勝し勢いに乗っている江戸川大と、ここ2試合負けが続いている中央大の一戦は、上位争いの今後の行方を占う意味で大事な試合となった。
1Q、江戸川大#23保岡(3年・SG)の3Pで幕を開けると、#12オウマ(1年・C)が連続してバスケットカウントを取り、その後#55平子(4年・SF)の3Pが決まるなどして江戸川大は順調に点を重ねていく。一方の中央大も#28鶴巻(2年・F)や#13中村(2年・PG)の外角シュートが当たり、終盤で13連続得点し、18-24の中央大リードで1Qを終える。しかし2Q序盤に江戸川大が差を縮めると、そこから3P合戦に。中央大の#6柿内(3年・G)が1本、#33三上(1年・F・明成)が2本決めると、江戸川大は#23保岡が2本を決め返し、会場を湧かせた。最後にブザービーターで#1平岩がジャンプシュートを決め江戸川大が逆転し、40-39で前半が終了。
3Q、江戸川大がじりじりと点差を広げていくが、中央大は終盤に3本の3Pを沈めて食らいつき、61-59で江戸川大が2点のリードで勝負の4Qへ。
最終Q、江戸川大は外角のシュートの正確さは欠けてきたものの、そのあとのリバウンドを#55平子や#1平岩がよく取り、着実に点を取っていく。一方の中央大はその間ほとんど点が取れず、差は14点に。江戸川大のファウルが多かったことから終盤にフリースローで点を稼ぎ5点差にまで詰め寄ったが、残り1分で江戸川大#55平子がダメ押しの3P。その後中央大のターンオーバーから江戸川大が速攻で再度点を取り、そのまま試合は終了。79-71で江戸川大が大きな1勝を獲得した。
江戸川大は地道に勝利を重ねて2部昇格以来最高成績をマークしており、上位争いに食い込んできた。いわばダークホース的な存在だが、得点を取れる選手が上級生になり、高さのあるオウマが入ったことは大きい。一方、安定して勝ち続けてきた中央大に遂にほころびが出ており、2部リーグの後半戦はまだまだ未知数。どのチームも安心できる状態ではないだろう。
写真:要所で得点し、リバウンドでも貢献した江戸川大・平子。
※江戸川大・平岩選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「全体を見て自分のやるべきことをやる」
上級生になったことでプレーに変化が
◆#1平岩アンソニーコリン(江戸川大・3年・SG)
昨年から江戸川大の得点源として様々なチームを苦しめるようになった平岩。今年もアグレッシブに点を取りに行く姿は見られるが、3年生になってこれまでと違った意識を持つようになり、プレースタイルが変化しつつあるようだ。江戸川大は現在7連勝中。これがいつまで続くのか、2巡目終えた江戸川大の順位に注目したい。
―今日の試合を振り返って。
「今勝利が重なっていて流れに乗っているので、後半も落ちずにプレーできたのかなと思います。あとは、保岡(#23)がすごく波に乗っているので、勝因としてはそれが大きいですね。とりあえず自分はバックアップじゃないですけど、自分の役割を決めてやれればと思っています。保岡や自分の他にも平子選手(#55)だったりセンターのエリック(#12)だったり、得点能力の高い人がたくさんいますし。それに、全員の息が合っていると言いますか、今すごく雰囲気がいい状態でやれています。試合をしていて、これが江戸川バスケだなと感じました」
―今回2戦目となる中央大学のどんなところに注意してプレーしていましたか。
「中央はシューター揃いなので外を結構警戒していたんですけど、今回は中でかなりやられてしまって。外を警戒しすぎて中をやられてしまったので、そこは今回見えた課題です。もう中央との試合はありませんが、他のチームに同じことをやられないように気をつけたいと思います」
―去年と比べると今年は1巡目の結果が非常に良いですが、平岩選手はこの結果をどう感じていますか。
「去年は勝ちを知らないチームだったんですけど、今年は勝っていくごとにみんなが成長していくので、それはすごく変わったことだと思っています。勝ったことで浮かれているのではなくて、自分たちでどんどん成長しているのを感じると言いますか、成長力が倍増したかなと思っています」
―2巡目の第1戦を勝ちでスタートできたのは良かったですね。
「はい、2巡目をこうやって良い勝ちでスタートが切れたので、それは大きいです。最初の目標であったインカレ出場だったり、上位に入ることだったりを目指して、これからもっとチームで団結していけたらと思います」
―平岩選手個人としては、このリーグ戦どんなことをしようとしていますか。
「個人的にはもう前みたいにただただ点を取るというより、全体を見てやるべきことをやろうかなって思っています」
―全体を見ながらプレーするというのは上級生になったから意識が変わったというのがあるのでしょうか。
「そうですね。1、2年生のときは点を取ればいいだけって思っていたんですけど、今はその意識が変わって、チームの全体を見られるようになろうと。そういう意識に変わったことで、自分のバスケの幅がこれまでより広がったような気がします」
―次は大東文化大が相手ですが、どういう点に気をつけて、どうプレーしたいか教えてください。
「大東は中も外も強いので、自分たちがやれるのは泥臭いプレーです。ルーズボールだったり、リバウンドだったり、そういうのを出していけば少しは勝機があるんじゃないかなって思っています。もちろん自分は点数だけではなくて、周りを見て自分のプレーを見極めながらやっていくつもりです」
2位以下の順位が混戦し始める
2順目の初日となるこの日は、勝敗では差がついているチーム同士の対戦がメイン。大きな動きなく終了するかと思われたが、最終試合で星の差一つだった江戸川大が中央大に勝利する金星をあげた。同日に日本体育大も勝利したため、現在7勝3敗で中央大、江戸川大、日本体育大の3チームが同率で並んだ。大会規定による順位決定方式により2位中央大、3位日本体育大、4位江戸川大となるが、ここから更に激しい順位争いが展開されることが予想される。2位で入替え戦に進出するのはどこになるのか、注目だ。
順天堂大は#13八代(4年・C)がインサイドで強さを見せ、#32安藤(4年・SG)や#6川久保(3年・F)のアウトサイドシュートが当たり、法政大を圧倒。1Qでつけた差が最後まで縮まらず70-62で順天堂大が勝利し、法政大は2連勝とはならなかった。
日本体育大-駒澤大は、1Qで21-7と日本体育大が余裕をもって勝利するかと思われたが、2Qで駒澤大が粘り5点差に。しかし後半になって日本体育大がいつも通りのスピーディな攻めを取り戻したため一気に差は開き、94-63で日本体育大が勝利した。
また、国士館大-東洋大、大東文化大-立教大も同様の試合展開で、どちらも前半までは競ったが、後半までそのペースは持たず、77-48で国士館大が、94-58で大東文化大が大差で勝利した。
写真:この日大活躍した順天堂大・安藤はほぼフル出場で17得点、3Pは5本沈めた。
◆PICK UP
【絶好調の江戸川大が中央大を下し2位争いに浮上】
6連勝し勢いに乗っている江戸川大と、ここ2試合負けが続いている中央大の一戦は、上位争いの今後の行方を占う意味で大事な試合となった。
1Q、江戸川大#23保岡(3年・SG)の3Pで幕を開けると、#12オウマ(1年・C)が連続してバスケットカウントを取り、その後#55平子(4年・SF)の3Pが決まるなどして江戸川大は順調に点を重ねていく。一方の中央大も#28鶴巻(2年・F)や#13中村(2年・PG)の外角シュートが当たり、終盤で13連続得点し、18-24の中央大リードで1Qを終える。しかし2Q序盤に江戸川大が差を縮めると、そこから3P合戦に。中央大の#6柿内(3年・G)が1本、#33三上(1年・F・明成)が2本決めると、江戸川大は#23保岡が2本を決め返し、会場を湧かせた。最後にブザービーターで#1平岩がジャンプシュートを決め江戸川大が逆転し、40-39で前半が終了。
3Q、江戸川大がじりじりと点差を広げていくが、中央大は終盤に3本の3Pを沈めて食らいつき、61-59で江戸川大が2点のリードで勝負の4Qへ。
最終Q、江戸川大は外角のシュートの正確さは欠けてきたものの、そのあとのリバウンドを#55平子や#1平岩がよく取り、着実に点を取っていく。一方の中央大はその間ほとんど点が取れず、差は14点に。江戸川大のファウルが多かったことから終盤にフリースローで点を稼ぎ5点差にまで詰め寄ったが、残り1分で江戸川大#55平子がダメ押しの3P。その後中央大のターンオーバーから江戸川大が速攻で再度点を取り、そのまま試合は終了。79-71で江戸川大が大きな1勝を獲得した。
江戸川大は地道に勝利を重ねて2部昇格以来最高成績をマークしており、上位争いに食い込んできた。いわばダークホース的な存在だが、得点を取れる選手が上級生になり、高さのあるオウマが入ったことは大きい。一方、安定して勝ち続けてきた中央大に遂にほころびが出ており、2部リーグの後半戦はまだまだ未知数。どのチームも安心できる状態ではないだろう。
写真:要所で得点し、リバウンドでも貢献した江戸川大・平子。
※江戸川大・平岩選手のインタビューは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「全体を見て自分のやるべきことをやる」
上級生になったことでプレーに変化が
◆#1平岩アンソニーコリン(江戸川大・3年・SG)
昨年から江戸川大の得点源として様々なチームを苦しめるようになった平岩。今年もアグレッシブに点を取りに行く姿は見られるが、3年生になってこれまでと違った意識を持つようになり、プレースタイルが変化しつつあるようだ。江戸川大は現在7連勝中。これがいつまで続くのか、2巡目終えた江戸川大の順位に注目したい。
―今日の試合を振り返って。
「今勝利が重なっていて流れに乗っているので、後半も落ちずにプレーできたのかなと思います。あとは、保岡(#23)がすごく波に乗っているので、勝因としてはそれが大きいですね。とりあえず自分はバックアップじゃないですけど、自分の役割を決めてやれればと思っています。保岡や自分の他にも平子選手(#55)だったりセンターのエリック(#12)だったり、得点能力の高い人がたくさんいますし。それに、全員の息が合っていると言いますか、今すごく雰囲気がいい状態でやれています。試合をしていて、これが江戸川バスケだなと感じました」
―今回2戦目となる中央大学のどんなところに注意してプレーしていましたか。
「中央はシューター揃いなので外を結構警戒していたんですけど、今回は中でかなりやられてしまって。外を警戒しすぎて中をやられてしまったので、そこは今回見えた課題です。もう中央との試合はありませんが、他のチームに同じことをやられないように気をつけたいと思います」
―去年と比べると今年は1巡目の結果が非常に良いですが、平岩選手はこの結果をどう感じていますか。
「去年は勝ちを知らないチームだったんですけど、今年は勝っていくごとにみんなが成長していくので、それはすごく変わったことだと思っています。勝ったことで浮かれているのではなくて、自分たちでどんどん成長しているのを感じると言いますか、成長力が倍増したかなと思っています」
―2巡目の第1戦を勝ちでスタートできたのは良かったですね。
「はい、2巡目をこうやって良い勝ちでスタートが切れたので、それは大きいです。最初の目標であったインカレ出場だったり、上位に入ることだったりを目指して、これからもっとチームで団結していけたらと思います」
―平岩選手個人としては、このリーグ戦どんなことをしようとしていますか。
「個人的にはもう前みたいにただただ点を取るというより、全体を見てやるべきことをやろうかなって思っています」
―全体を見ながらプレーするというのは上級生になったから意識が変わったというのがあるのでしょうか。
「そうですね。1、2年生のときは点を取ればいいだけって思っていたんですけど、今はその意識が変わって、チームの全体を見られるようになろうと。そういう意識に変わったことで、自分のバスケの幅がこれまでより広がったような気がします」
―次は大東文化大が相手ですが、どういう点に気をつけて、どうプレーしたいか教えてください。
「大東は中も外も強いので、自分たちがやれるのは泥臭いプレーです。ルーズボールだったり、リバウンドだったり、そういうのを出していけば少しは勝機があるんじゃないかなって思っています。もちろん自分は点数だけではなくて、周りを見て自分のプレーを見極めながらやっていくつもりです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
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