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2015.10.04 (Sun)

【2015リーグ2部】10/4レポート(第10戦)

2部リーグ2巡目のスタートは大きな波乱なし
中盤位は中央大の勝利で混戦模様が強まる


 2巡目がスタートし、再び上位下位から当たっていく構造になった2部リーグ。第10戦で上位には大きな動きはなかった。その代わり中盤位の混戦は激しくなってきた。勝率5割前後で立教大、東洋大、中央大がしのぎを削り、見どころを作った。

 東洋大は前日の敗戦から気持ちを切り替え、スターティングメンバーを変更して首位・早稲田大に挑んだ。立ち上がりはゾーンディフェンスが奏功してリバウンドを支配、3Pシュートも決まって8-4とリードする。しかし早稲田大が早くもアジャスト。1Q半ば以降東洋大のミスを速攻につなげて畳み掛け、10-20と逆転して終えた。早稲田大は2Qも#18森井(2年・G)、#36澁田(3年・SF)、#26富田(1年・C・洛南)といった交代出場のメンバーが活躍しリードを守る。東洋大は#11中村(3年・PG)、#55井上(4年・SF)らの3Pでついていくものの、落ちるとすかさず早稲田大に走られ、点差が20点、30点と広がってしまう。結局、持ち味であるディフェンスから多彩な攻めを展開した早稲田大が64-98で勝利。早稲田大にとっては幸先のよい2巡目スタートとなった。

 前日に3敗目を喫した大東文化大は重い立ち上がりとなる。神奈川大はノーマークをつくって1Q残り2分半8-11とついていく。大東大は#99山崎(4年・SG)の確実なシュートでつなぐと、2Qに外が入り始めて残り7分12-25とダブルスコアに。このあと神奈川大をフリースロー2本のみに抑え、リバウンドを支配して14-35として折り返す。神奈川大は多くのメンバーを起用して打開をはかるが、シュートを決めきれない。そのリバウンドから畳み掛けられディフェンスでも後手に回ってしまう。#24工藤(1年・PF・八千代松蔭)が気を吐くが点差を詰めるには至らず、37-75でタイムアップとなった。神奈川大はいまだ1勝にとどまり、このままでは下の入れ替え戦が現実的になってくる。幸嶋監督は伸びてきた1年も評価しつつ、「今年の選手たちはキャリアはないけど、とても真面目な選手たち。でも真面目なだけでなく、歴代の選手のようなファイターになって欲しい」と、このリーグ戦中での成長にかける。当面はオフェンスの形をつくることが急務と言えるだろう。

 その他上位陣は、日本大江戸川大91-59日本体育大関東学院大102-83で快勝した。


【GAME REPORT】
計24本の3Pが飛び交う好ゲーム
フリースローが明暗を分ける


151004mori.jpg リーグ前半戦を勝ち越した立教大と、現在最下位の関東学院大に勝ちきれず中盤から後退しかかった中央大の対戦は、立教大#4藤井(4年・SG)、中央大#18國政(4年・F)の3P合戦で幕を開ける。1Q残り3分17-17と互角の様相。ここでコートに入った中央大#14鈴木(4年・PF)の3P、さらに#25森(3年・CF)のバスケットカウントで中央大が27-22と抜け出す。2Qに入っても立教大#9清水(4年・PF)が決めれば中央大#25森が返し、と互いに譲らない。拮抗したまま進む中、前半ラスト1分に#15八木橋(3年・PG)が3P、#18國政が速攻を沈めた中央大が48-42とリードを保った。

 3Q、中央大は立教大のファールを誘ってじわじわと差を広げていく。守っては立教大のインサイドにプレッシャーを掛け、#15八木橋らの連続速攻につなげて開始3分で59-46と突き放す。立教大は#12三上(3年・SG)の3P、#14望月(3年・SG)のジャンプシュートなどでついていくが、要所でフリースローを与えてしまう。ラスト0.7秒でも中央大#99浅見(2年・CF)にきっちり2本決められ、77-60と苦しくなる。

 だが4Q、#4藤井をコートに戻すと#12三上の負担が減り連続3Pで猛追。#8阿部(4年・C)もインサイドで加点する。前から積極的に当たってボールを奪い、5分以上残して83-74と1桁差に持ち込む。中央大はたまらずタイムアウトを取るが、立教大#12三上が止まらない。立教大は残り2分#4藤井の3Pも決まって91-86まで詰め寄る。勝負を分けたのはこの後の攻防。立教大は3Pシュートを選択するも落ち、パスミスも出てしまう。一方の中央大はルーキー#28鶴牧(1年・SF・幕張総合)がフリースローを確実に決めて95-86とすると、そのまま99-89で逃げ切った。

 立教大は指令塔の#4藤井が前日にモモカンを食らうなどでベンチに下がっていた間に点差を開かれてしまった。ただ、#22東(2年・PF)ら控えメンバーの貢献も目立ち、昨年からのランクアップは今のところ手堅い。

 中央大は前日の試合をよい意味で吹っ切り、らしさを出せた。4Q最後にはベンチから「3Pを打て!」と声が上がる(※立教大との第1戦は13点差の敗戦。得失点に影響する)も気づけずじまいになってしまったが、それぞれが今日のようなプレーができれば調子も上がっていきそうだ。

写真:中央大は森がインサイドで身体を張ることで、外のシュートを思い切って打てる。

※中央大・八木橋選手、立教大・三上選手のインタビューは「続きを読む」へ。



[続きを読む]

【INTERVIEW】

「今日のようなゲームを継続したい」
静かにリーダーシップを燃やす

◆#15八木橋 直矢(中央大・3年・PG)
151004yagihashi.jpg時計が止まる度、メンバーを呼んでハドルを組む姿が印象的だった。コートの外では柔らかい雰囲気を持つが、試合中は4年生に対してもきっちり声を掛ける。ここ、という勝負所で得点もあげていても、あくまで「チームとして」の「気持ち」を強調した。八木橋をはじめメンバーは実力があるので、あとはそれをいかに発揮し続けられるかにかかっている。


―試合を振り返って。
「皆が40分間、最初から最後まで集中を切らさなかったのが今までの試合とは違っていたと思います」

―シュートも中外バランスよく入っていました。
「むしろこれまでがダメ過ぎたので、こういう試合があってもいいと思います。これが継続できればいちばんですね」

―1巡目を3勝6敗で終えたあと、チームで話し合いなどはしましたか?
「土曜(10/3)の関東学院大戦を落としてしまったのは正直かなり大きく響きました。それでベンチに入っている何人かで集まって、結構夜遅くまで話しました。それもあってチームの雰囲気が変わりましたね。皆葛藤もあったと思うんです。その本音をお互い言い合うことができました。それを見逃したまま来てしまった部分があったんです。ここで変えなければ、と4年生が言ってくれました」

―立教大との1戦目は72-85の黒星でした。それを踏まえて変えたことはあったのでしょうか?
「うーん、やはり気持ちでしょうか。特に何かを変えたというわけではありません。立教戦だからではないのですが、変わらないとまずいぞというのがありました」

―八木橋選手個人としては、立教大には旧知の選手もいて気合が入ったのでは?
「健人(立教大#12三上。北陸高の同級生)とは金曜にもご飯に行きましたよ。試合を控えているとかいうのも関係なく仲がいいんです。ただ、自分のプレーとしては、決めてやろうとかはあまり考えなかったです。とにかく皆が切れないように声を掛けるのを意識していました」

―では、来週以降も気持ちがポイントになるでしょうか。
「そうですね、最低でもそれは継続して。細かい部分はまだ出てくると思うので、1つずつ修正できたらと思います」

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「実力通りの結果だと思っている」
2巡目でいかに上位チームに勝っていけるか

◆#12三上健人(立教大・3年・SG)
151004mikami.jpg第1週は怪我により欠場し、3戦目から復帰した三上。この中央大戦では8/10本の3Pを決めるなど調子は戻っているようで、高確率の3Pは健在だ。遅れをとっていながら、3Pランキングではトップを走っている。立教大の勝利に彼のシュートは必要不可欠。2巡目、残りの8試合も活躍が求められる。


-全体的にシュート率は良かったですが、負けてしまったのは何が理由でしょう。
「相手の調子が良かったっていうのもあると思うんですけど、やっぱりディフェンスが甘くて点を取られ過ぎたかなって思います」

-イージーシュートを落す、ターンオーバーをする、ということが多かったですよね。
「全体的に気が抜けていましたね。中央大学には去年のリーグ戦で連勝していましたし、今年のリーグ戦の1戦目も余裕をもって勝っていたので、どこか油断しているところがあったんだと思います」

-敗戦ではありましたが、良い材料としては望月選手(#14)が復帰しましたが。
「上のポジションの3人がほとんど固定だったので、1人増えるってだけで大分楽になりました」

-1巡して5勝4敗という結果でしたがどう思いますか。
「実力通りの結果だなって思っていて、その中で自分たちより強いところにどれだけ勝てるかっていうのがこれから重視されてくると思います。更に頑張らないといけないですね」

-1巡目では上位の4チームに負けてしまっていますが、2巡目に勝つにはどうしたらいいでしょう。
「自分たちの持ち味は『走る』ことだと思うので、絶対に相手に走り負けないようにしないとと思います」

-スリーポイントランキング1位(10月3日現在)ですが、シュートの調子はいいのでしょうか。
「今日は絶好調だったんですけど、それは周りが良いパスを出してくれたからですね。チームために決めないといけないなって思いながら打っています」

-来週の日本体育大戦に向けて意気込みを。
「自分は前回の日体戦に出ていなくて(怪我により欠場)、相手がどうくるかっていうのがあまりわからないんですけど、ディフェンスから流れを作って自分たちのバスケができればなと思います」


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