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2014.09.27 (Sat)
【2014リーグ1部】9/27 第9戦レポート
専修大がうれしい初勝利
東海大は青山学院大を一蹴
1巡目の最終戦となったこの日、ここまで勝ち星がなく苦しんでいた専修大が慶應義塾大相手にうれしい初勝利を手に入れた。法政大が国士舘大相手に粘り勝ちを収めたほか、この日は白鴎大対筑波大も白鴎大が追い上げる時間帯もあり、読めない試合が続いた。一方、注目の東海大対青山学院大は、東海大がスタートから一気に差をつける大差の展開となった。前半で既に覆すのが難しい点差となったが、それでも東海大は大きくスタメンを下げることなく、完全勝利。1周目の戦いを無敗で終えた。拓殖大も後半に明治大を引き離して勝利し、2位を守った。
写真:筑波大と白鴎大の対戦は、筑波大がリードしていたものの途中で追い上げられるシーンも散見された。
※専修大(髙澤選手)対慶應義塾大、国士舘大対法政大(山岸選手)のレポート、インタビューは「続きを読む」へ。
リバウンドの強さを発揮した専修大が初勝利
専修大学67(10-19,21-6,17-19,19-17)61慶應義塾大学
専修大と慶應義塾大はなかなかリズムの整わない状態から専修大が持ち味を発揮。最後は慶應大のミスもあって逃げ切って初勝利を手にした。慶應大は#22トカチョフ(1年・CF・國學院久我山)の活躍もあって1Qは10-19とリード。専修大はファウルなども続いて乗り切れない。しかし2Qに専修大がプレスディフェンスを仕掛けると、慶應大はこれに対応できずにミスを連発、逆転されてしまう。前半を31-25と専修大リードで折り返すが、互いにミスがあってゲームの流れをどちらも掌握できない時間帯が続いた。慶應大はシュート確率が上がって来ず、リバウンド勝負で負けて速攻に走られる場面もあった。専修大も24秒、5秒オーバーなど決して良い内容ではないが、慶應大も本来の爆発力を発揮できないとあってどちらに転ぶかは分からない状況。それでも終盤に#19西戸(2年・G)が2本3Pを決めて3Qは48-44と追い上げる気配を見せて4Qに入った。
だが、慶應大はじわじわと追い上げているようでこの日は良さが出なかった。専修大は#6渡辺(2年・SG)がリバウンドをもぎ取り続け、#14髙澤(1年・SG・能代工)が3P決めると雰囲気が変わった。慶應大は#10大元(3年・G)の得点で残り6分で53-53とここでようやく同点に戻す。しかし#14髙澤に再び3Pを連続で決められ、またも追う展開に。慶應大は残り1分半、ボールを受けようとした#4伊藤(3年・G)がまさかのキャッチミス。その後は互いに決めきれない状態で残り30秒、2点差で同点レイアップを狙った#10大元がこれをこぼすという二度目のまさかを起こし、67-61で専修大にうれしい1勝が舞い込んだ。
専修大はチーム本来の持ち味であるディフェンスを見直して、リバウンドで圧倒。小柄だが抜群のリバウンドセンスを持つ渡辺、そしてビッグマンの藤田がゴール下を掌握した。また、1年生の髙澤の3Pも大いにチームを勇気づけた。慶應大は1Qではリードしたものの、2Qになると勢いの良さを失ってしまった。昨年やリーグの序盤で見せたような動きの良さがなく、ミスの多さも敗因となって自滅した。
[専修大スタメン]#47藤田、#6渡辺、#24田代、#35鈴木、#47藤田
[慶應義塾大スタメン]#4伊藤、#5吉川、#6権田、#9中村、#22トカチョフ
[専修大]#6渡辺10点・17リバウンド、#14髙澤14点・3P4本、#24田代24点、#47藤田11点・13リバウンド
[慶應義塾大]#10大元17点、#22トカチョフ21点・8リバウンド
【INTERVIEW】
「本来の自分になってきた」
勝利への道筋を作った大きな3Pシュート
◆#14高澤 淳(専修大・1年・G・市立船橋)
慶應大のディフェンスが甘くなったところ、完全なフリーでうまくボールが渡り、3Pが決まった。大きいのはそれが流れを変える1本で終わったのではなく、その後も守りの焦点が合わせられなくなった慶應に対し、勝負をつなぐ3Pを何本も決めたことだ。ここまで接戦をいくつも落としているだけに、勝ち切ったのは大きい。まだ1年だけにこれからの選手ではあるが、後半戦に向けて良い材料となることを期待したい。
ーこの一週間の練習はどうでした?
「1週間、ディフェンスとリバウンドを練習してきていたので、それで慶應と比べてリバウンドで上回っていたし良かったと思います」
ーベンチからの出場ですが、前半は見ていてどうでしたか。
「みんなの動きが足りてないと思ったので、自分が入ったときには積極的に動いてチームに活気を与えられるようにしようかなと思っていました」
ーいいところで3Pが決まって、あれが勝利に大きく貢献しましたね。
「今までリーグ戦でも何もできていませんでした。あれが入って勝利に貢献できたので良かったです」
ー初めてのリーグ戦になりますが、コーチからはどういったことを求められていますか?
「試合に出たときは常にシュートを狙って打てと言われて、それを心がけていました。今日の前半に出たときも打ったんですが、固くて。でもベンチの先輩も声をかけてくれて、気持ちを楽にと言われたし、そうできました」
ーそれであの場面で入った。
「良かったです。パスもいいタイミングで来て、完全にフリーだったんですが、入ったのは良かったです」
ーここまで苦しい戦いが続いていますが、気持ちとしてはどうでしたか?モチベーション的に難しかったのでは。
「高校でもこんなに連敗をしたことがなくて、自分自身もあまりメインで試合に出ることができていませんでした。でも親から頑張れというメールをもらったし、頑張っている姿を見せたいなと思ってやっていました。地元が千葉なので結構見に来てくれるし、今日も来てくれたので勝つところを見せられて良かったです」
ーそれは良かったですですね。春から自分のコンディションはどうだったんでしょうか?
「大学に入って一度体重を増やすように言われて、増やすのは食べればすぐできるのでそこで5キロくらい太ったんです。そしたら動けなくなって悩んで、これまでどうやってたかな、って元のプレーを忘れてしまったんです。今はまた少し減らして本来の自分になってきました」
ー今日勝てたことで自分の感覚がよくなるといいですね。まだまだリーグ戦は続きますが。
「明日から後半戦ですが、また少しでもチームの力になれたらと思います」
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【PICKUP GAME 2】国士舘大VS法政大
法政大が国士舘大に逆転勝利
国士舘大は後半に失速
国士舘大学63(26-16,9-16,16-16,12-18)66法政大学
1部昇格組同士の国士舘大対法政大の対戦は、メンバー的にも不安のあった法政大が後半に巻き返した。
法政大は#7藤井(2年・G)がケガで欠場。#24加藤(3年・F)も足を痛めながらの出場となった。国士舘大は立ち上がりに#6伊集(4年・G)が得点を稼ぎ、3P、ドライブと次々に得点。法政大は#35山岸(3年・G)の速攻、#16沼田(3年・PF)で攻めていくが、1Qで26-16と国士舘大のリード。2Qは法政大が#34萩原(2年・C)のミドルシュートやスティールからの速攻もあって、得点を詰めていく。国士舘大はミスもあってオフェンスが停滞。それでも#22原(3年・F)が最後はドライブで攻めて35-32で前半を終えた。
3Qの立ちたがりは法政大が流れをつかめず、再び国士舘大がリードを広げた。しかし一時は10点差にまでなったものの、法政大はここから#35山岸のルーズボールや#34萩原のタップシュート、#16沼田、#24加藤、#14植村(1年・PG・明成)とまさに全員バスケで得点を重ねて51-48に。国士舘大は攻め手を欠いてせっかくの点差を詰められてしまった。4Qの立ち上がり、法政大は#5松澤(4年・C)のバスケットカウントでついに同点に戻す。国士舘大は焦ったか、ここから早打ちになってしまうが、確率が良くない。法政大は#14植村がドライブ、アウトサイドと内外自在に攻めて点差を拡大していく。国士舘大は#66馬(2年・C)がオフェンスリバウンドで粘るが、外からの援護射撃が決まらず追い上げても逆転までには至らない。#5永山(4年・SG)の3Pがようやく決まって残り55秒で63-64と1点差にした国士舘大。しかし、次の3Pが決まらず、反対に法政大がフリースローを得ると、これを#35山岸がきっちり決めて63-66でタイムアップ。法政大が接戦を制した。
国士舘大は外のシュートが入っている時間帯は良かったが、終始その攻め方になってしまい、単調になってしまった。悪い時間帯を打開できない惜しい試合だった。法政大はスタメンになった山岸が奮闘。ルーズボール、速攻といった持ち味を生かした。加藤は足に負担をかけないよう、無理して攻めはしないというスタンスながら、全員バスケが良い流れを生み出し、見事勝利を手に入れた。
写真:流血しつつも奮闘した法政大・沼田。
[法政大スタメン]#5松澤、#14植村、#16沼田、#24加藤、#35山岸
[国士舘大スタメン]#6伊集、#9新田、#18菅、#22原、#66馬
[法政大]#14植村15点、#16沼田19点・8リバウンド、#35山岸12点
[国士舘大]#6伊集18点・3P4本、#22原24点、#66馬14点・10リバウンド
【INTERVIEW】
「先頭を走ってチームを活性化する」
アグレッシブなプレーで勝利に貢献
◆35山岸玲太(法政大・3年・SG)
スタメン出場で12点。山岸らしいアグレッシブなプレーがチームに好循環を生み出した。ガードには佐藤、植村、藤井といったそれぞれ得点が取れる面子が揃う。しかしそれぞれが仕事を果たして藤井の欠場を感じさせない良い試合を見せた。
筑波大を倒すなど、チームが一丸となれば良い結果を出した前半戦。後半も自分たちのバスケットで上位陣に風穴を開けられるか。
―スタメンで試合に臨むことになりましたね。藤井選手(#7)が欠場で、ガードが一枚減った状況でしたが。
「先週もスタートで、練習でもスタートでした。自分の役割としては一番先頭を走って活性化させるというか、早い展開にすることなので、そこだけは心がけて試合に入りました」
―ここまでの様子を見ていると、ガードはあまり固定せずにいろんな人が出る感じですね。
「そうですね。練習中もテツ(植村)と組んだり翔耶(佐藤)と組んだり、いろいろ試しているので、どのメンバーでも違和感みたいなものは全然ないです」
―国士舘大は一緒に上がってきたチームなので負けられない面もあったのではないかと思いますが。
「勢いとかディフェンスから走られたら国士舘のペースになると思っていたし、前半出だしでそういうところがあったんですけど、しっかり粘れたかなと思います」
―今日はルーズボールだとか、ボールカットだとか、すごく山岸選手らしさが出た試合だったと思います。
「読んだところにボールが来ていたので、思うようにプレーできたかなと思います。ラッキーでした。」
―加藤選手(#24)も足を痛めているということですし、不安もあるのかなと試合前は思いましたが、チームとしてそんな危うさは感じないプレーでした。
「監督の今井さんからも今いるメンバーでやるしかないと言われています。人がいなくなっても、みんなでそこを補いあっていけばいいかなと思います」
―ただ、そんなに大きく離されてはいないものの、前半は法政の良さがあまり出ませんでしたね。
「ちょっと消極的な部分があって、シュートに行けるところもパスしたりしていました。後半は自分たちで絶対にやれたなと思います。最後までどうなるか分からない展開でしたけど。終わった瞬間まで勝ったとは実感できる瞬間はありませんでした」
―ここまで筑波大を倒したり、まずまずの前半だったのではないでしょうか。
「そうですね。最初は東海大や青山学院大に当たって何もできませんでしたが、逆に最初に東海とやれたことでこれが1部の強さか、と慣れることができたし、そのせいで筑波大ではそこまで相手のことを脅威とは感じませんでした。後半戦に入りますが、これからも自分たちのバスケをして、結果を出していきたいと思います」
東海大は青山学院大を一蹴
1巡目の最終戦となったこの日、ここまで勝ち星がなく苦しんでいた専修大が慶應義塾大相手にうれしい初勝利を手に入れた。法政大が国士舘大相手に粘り勝ちを収めたほか、この日は白鴎大対筑波大も白鴎大が追い上げる時間帯もあり、読めない試合が続いた。一方、注目の東海大対青山学院大は、東海大がスタートから一気に差をつける大差の展開となった。前半で既に覆すのが難しい点差となったが、それでも東海大は大きくスタメンを下げることなく、完全勝利。1周目の戦いを無敗で終えた。拓殖大も後半に明治大を引き離して勝利し、2位を守った。
写真:筑波大と白鴎大の対戦は、筑波大がリードしていたものの途中で追い上げられるシーンも散見された。
※専修大(髙澤選手)対慶應義塾大、国士舘大対法政大(山岸選手)のレポート、インタビューは「続きを読む」へ。
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【PICKUP GAME 1】専修大VS慶應義塾大リバウンドの強さを発揮した専修大が初勝利
専修大学67(10-19,21-6,17-19,19-17)61慶應義塾大学
専修大と慶應義塾大はなかなかリズムの整わない状態から専修大が持ち味を発揮。最後は慶應大のミスもあって逃げ切って初勝利を手にした。慶應大は#22トカチョフ(1年・CF・國學院久我山)の活躍もあって1Qは10-19とリード。専修大はファウルなども続いて乗り切れない。しかし2Qに専修大がプレスディフェンスを仕掛けると、慶應大はこれに対応できずにミスを連発、逆転されてしまう。前半を31-25と専修大リードで折り返すが、互いにミスがあってゲームの流れをどちらも掌握できない時間帯が続いた。慶應大はシュート確率が上がって来ず、リバウンド勝負で負けて速攻に走られる場面もあった。専修大も24秒、5秒オーバーなど決して良い内容ではないが、慶應大も本来の爆発力を発揮できないとあってどちらに転ぶかは分からない状況。それでも終盤に#19西戸(2年・G)が2本3Pを決めて3Qは48-44と追い上げる気配を見せて4Qに入った。
だが、慶應大はじわじわと追い上げているようでこの日は良さが出なかった。専修大は#6渡辺(2年・SG)がリバウンドをもぎ取り続け、#14髙澤(1年・SG・能代工)が3P決めると雰囲気が変わった。慶應大は#10大元(3年・G)の得点で残り6分で53-53とここでようやく同点に戻す。しかし#14髙澤に再び3Pを連続で決められ、またも追う展開に。慶應大は残り1分半、ボールを受けようとした#4伊藤(3年・G)がまさかのキャッチミス。その後は互いに決めきれない状態で残り30秒、2点差で同点レイアップを狙った#10大元がこれをこぼすという二度目のまさかを起こし、67-61で専修大にうれしい1勝が舞い込んだ。
専修大はチーム本来の持ち味であるディフェンスを見直して、リバウンドで圧倒。小柄だが抜群のリバウンドセンスを持つ渡辺、そしてビッグマンの藤田がゴール下を掌握した。また、1年生の髙澤の3Pも大いにチームを勇気づけた。慶應大は1Qではリードしたものの、2Qになると勢いの良さを失ってしまった。昨年やリーグの序盤で見せたような動きの良さがなく、ミスの多さも敗因となって自滅した。
[専修大スタメン]#47藤田、#6渡辺、#24田代、#35鈴木、#47藤田
[慶應義塾大スタメン]#4伊藤、#5吉川、#6権田、#9中村、#22トカチョフ
[専修大]#6渡辺10点・17リバウンド、#14髙澤14点・3P4本、#24田代24点、#47藤田11点・13リバウンド
[慶應義塾大]#10大元17点、#22トカチョフ21点・8リバウンド
【INTERVIEW】
「本来の自分になってきた」
勝利への道筋を作った大きな3Pシュート
◆#14高澤 淳(専修大・1年・G・市立船橋)
慶應大のディフェンスが甘くなったところ、完全なフリーでうまくボールが渡り、3Pが決まった。大きいのはそれが流れを変える1本で終わったのではなく、その後も守りの焦点が合わせられなくなった慶應に対し、勝負をつなぐ3Pを何本も決めたことだ。ここまで接戦をいくつも落としているだけに、勝ち切ったのは大きい。まだ1年だけにこれからの選手ではあるが、後半戦に向けて良い材料となることを期待したい。
ーこの一週間の練習はどうでした?
「1週間、ディフェンスとリバウンドを練習してきていたので、それで慶應と比べてリバウンドで上回っていたし良かったと思います」
ーベンチからの出場ですが、前半は見ていてどうでしたか。
「みんなの動きが足りてないと思ったので、自分が入ったときには積極的に動いてチームに活気を与えられるようにしようかなと思っていました」
ーいいところで3Pが決まって、あれが勝利に大きく貢献しましたね。
「今までリーグ戦でも何もできていませんでした。あれが入って勝利に貢献できたので良かったです」
ー初めてのリーグ戦になりますが、コーチからはどういったことを求められていますか?
「試合に出たときは常にシュートを狙って打てと言われて、それを心がけていました。今日の前半に出たときも打ったんですが、固くて。でもベンチの先輩も声をかけてくれて、気持ちを楽にと言われたし、そうできました」
ーそれであの場面で入った。
「良かったです。パスもいいタイミングで来て、完全にフリーだったんですが、入ったのは良かったです」
ーここまで苦しい戦いが続いていますが、気持ちとしてはどうでしたか?モチベーション的に難しかったのでは。
「高校でもこんなに連敗をしたことがなくて、自分自身もあまりメインで試合に出ることができていませんでした。でも親から頑張れというメールをもらったし、頑張っている姿を見せたいなと思ってやっていました。地元が千葉なので結構見に来てくれるし、今日も来てくれたので勝つところを見せられて良かったです」
ーそれは良かったですですね。春から自分のコンディションはどうだったんでしょうか?
「大学に入って一度体重を増やすように言われて、増やすのは食べればすぐできるのでそこで5キロくらい太ったんです。そしたら動けなくなって悩んで、これまでどうやってたかな、って元のプレーを忘れてしまったんです。今はまた少し減らして本来の自分になってきました」
ー今日勝てたことで自分の感覚がよくなるといいですね。まだまだリーグ戦は続きますが。
「明日から後半戦ですが、また少しでもチームの力になれたらと思います」
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【PICKUP GAME 2】国士舘大VS法政大
法政大が国士舘大に逆転勝利
国士舘大は後半に失速
国士舘大学63(26-16,9-16,16-16,12-18)66法政大学
1部昇格組同士の国士舘大対法政大の対戦は、メンバー的にも不安のあった法政大が後半に巻き返した。
法政大は#7藤井(2年・G)がケガで欠場。#24加藤(3年・F)も足を痛めながらの出場となった。国士舘大は立ち上がりに#6伊集(4年・G)が得点を稼ぎ、3P、ドライブと次々に得点。法政大は#35山岸(3年・G)の速攻、#16沼田(3年・PF)で攻めていくが、1Qで26-16と国士舘大のリード。2Qは法政大が#34萩原(2年・C)のミドルシュートやスティールからの速攻もあって、得点を詰めていく。国士舘大はミスもあってオフェンスが停滞。それでも#22原(3年・F)が最後はドライブで攻めて35-32で前半を終えた。
3Qの立ちたがりは法政大が流れをつかめず、再び国士舘大がリードを広げた。しかし一時は10点差にまでなったものの、法政大はここから#35山岸のルーズボールや#34萩原のタップシュート、#16沼田、#24加藤、#14植村(1年・PG・明成)とまさに全員バスケで得点を重ねて51-48に。国士舘大は攻め手を欠いてせっかくの点差を詰められてしまった。4Qの立ち上がり、法政大は#5松澤(4年・C)のバスケットカウントでついに同点に戻す。国士舘大は焦ったか、ここから早打ちになってしまうが、確率が良くない。法政大は#14植村がドライブ、アウトサイドと内外自在に攻めて点差を拡大していく。国士舘大は#66馬(2年・C)がオフェンスリバウンドで粘るが、外からの援護射撃が決まらず追い上げても逆転までには至らない。#5永山(4年・SG)の3Pがようやく決まって残り55秒で63-64と1点差にした国士舘大。しかし、次の3Pが決まらず、反対に法政大がフリースローを得ると、これを#35山岸がきっちり決めて63-66でタイムアップ。法政大が接戦を制した。
国士舘大は外のシュートが入っている時間帯は良かったが、終始その攻め方になってしまい、単調になってしまった。悪い時間帯を打開できない惜しい試合だった。法政大はスタメンになった山岸が奮闘。ルーズボール、速攻といった持ち味を生かした。加藤は足に負担をかけないよう、無理して攻めはしないというスタンスながら、全員バスケが良い流れを生み出し、見事勝利を手に入れた。
写真:流血しつつも奮闘した法政大・沼田。
[法政大スタメン]#5松澤、#14植村、#16沼田、#24加藤、#35山岸
[国士舘大スタメン]#6伊集、#9新田、#18菅、#22原、#66馬
[法政大]#14植村15点、#16沼田19点・8リバウンド、#35山岸12点
[国士舘大]#6伊集18点・3P4本、#22原24点、#66馬14点・10リバウンド
【INTERVIEW】
「先頭を走ってチームを活性化する」
アグレッシブなプレーで勝利に貢献
◆35山岸玲太(法政大・3年・SG)
スタメン出場で12点。山岸らしいアグレッシブなプレーがチームに好循環を生み出した。ガードには佐藤、植村、藤井といったそれぞれ得点が取れる面子が揃う。しかしそれぞれが仕事を果たして藤井の欠場を感じさせない良い試合を見せた。
筑波大を倒すなど、チームが一丸となれば良い結果を出した前半戦。後半も自分たちのバスケットで上位陣に風穴を開けられるか。
―スタメンで試合に臨むことになりましたね。藤井選手(#7)が欠場で、ガードが一枚減った状況でしたが。
「先週もスタートで、練習でもスタートでした。自分の役割としては一番先頭を走って活性化させるというか、早い展開にすることなので、そこだけは心がけて試合に入りました」
―ここまでの様子を見ていると、ガードはあまり固定せずにいろんな人が出る感じですね。
「そうですね。練習中もテツ(植村)と組んだり翔耶(佐藤)と組んだり、いろいろ試しているので、どのメンバーでも違和感みたいなものは全然ないです」
―国士舘大は一緒に上がってきたチームなので負けられない面もあったのではないかと思いますが。
「勢いとかディフェンスから走られたら国士舘のペースになると思っていたし、前半出だしでそういうところがあったんですけど、しっかり粘れたかなと思います」
―今日はルーズボールだとか、ボールカットだとか、すごく山岸選手らしさが出た試合だったと思います。
「読んだところにボールが来ていたので、思うようにプレーできたかなと思います。ラッキーでした。」
―加藤選手(#24)も足を痛めているということですし、不安もあるのかなと試合前は思いましたが、チームとしてそんな危うさは感じないプレーでした。
「監督の今井さんからも今いるメンバーでやるしかないと言われています。人がいなくなっても、みんなでそこを補いあっていけばいいかなと思います」
―ただ、そんなに大きく離されてはいないものの、前半は法政の良さがあまり出ませんでしたね。
「ちょっと消極的な部分があって、シュートに行けるところもパスしたりしていました。後半は自分たちで絶対にやれたなと思います。最後までどうなるか分からない展開でしたけど。終わった瞬間まで勝ったとは実感できる瞬間はありませんでした」
―ここまで筑波大を倒したり、まずまずの前半だったのではないでしょうか。
「そうですね。最初は東海大や青山学院大に当たって何もできませんでしたが、逆に最初に東海とやれたことでこれが1部の強さか、と慣れることができたし、そのせいで筑波大ではそこまで相手のことを脅威とは感じませんでした。後半戦に入りますが、これからも自分たちのバスケをして、結果を出していきたいと思います」
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