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2013.10.27 (Sun)

【2013リーグ1部】10/27 明治大VS早稲田大

明治大が3位に食い込みインカレシードを獲得
早稲田大は復調ムードで国士舘大との入れ替え戦へ


131027ANDO.jpg 早稲田大は前日段階で既に9位が確定。入れ替え戦行きが決まっているが、前節の中央大戦は良い内容で快勝している。3位の可能性を残す明治大相手にどのような内容の試合を演じるかが焦点となった。

 序盤は一進一退。明治大はリバウンド面でやや苦しむが、#22西川(4年・PF)、#12中東(3年・SG)が内外で得点を重ねて順調な立ち上がり。一方の早稲田大も黙らず、#16山本(2年・F)のリバウンドシュートや#34池田(2年・G)、#21河上(4年・F)のドライブも出て拮抗した1Qは2点差で明治大リード。しかし、2Qからは地力の差が出た。交代出場の#50伊澤(2年・PF)、#5森山(4年・G)両名の得点が決まり優位な状況に。早稲田大は#21河上が孤軍奮闘するも、他の選手のスコアが伸びない。頻繁にメンバーを変える明治大はやや停滞する時間帯もあったが、#12中東の3Pで無得点を打破。前半は、明治大が6点差をつけた。

 悪い試合ではこのままずるずる離されることの多かった早稲田大。この日はここから盛り返してみせた。#16山本が相次いで得点を重ね、#21河上も攻め気を見せて逆転し、そのままの流れで勢いに乗った。#16山本や#2木澤(2年・G)が速攻に走り5分過ぎに7点リードとして、相手にタイムアウトを取らせる。しかし、明治大は勝負巧者ぶりを発揮。#16安藤(3年・PG)の3P、#50伊澤がブロックショットを決めて流れを引き戻した。早稲田大は#24田中(4年・SG)に3Pを浴びて追いつかれると、フリースローのチャンスも確率を上げられず。しばらく点の取り合いが続き、互いにリードを奪い合うが、4Qに入って#12中東が得点を続け、#5森山のミドルシュートもあって、再び明治大が点差を拡大。早稲田大はファウルが込んで苦しくなった。要所で#16安藤も得点を重ねた明治大が、最終的には78−70とした。

131027KAWAKAMI.jpg 明治大は、この試合ではやや後手を踏む場面があったものの、落ち着いて相手の勢いを止めた。最後に逆転する強さは、昨年から同じメンバーで戦ってきたチームの結束力を示したものと言える。これで12勝目。直後の筑波大の敗戦、そして同率で並んだ拓殖大との直接対決の結果、明治大は3位に滑り込んだ。1巡目は期待を集めながらも上位チームに敗れたが、過密日程の中できちんと修正。2巡目は、1巡目に敗れた拓殖大や青学大をシャットアウトするなど借りを返し、7勝2敗と上げ潮のムードで終えた。シードを手にしたインカレでは、昨年掴んだ3位を超える成績も期待できる存在だ。

 前日の時点で9位が決まっていた早稲田大は、前日快勝した勢いがこの日も持続していた。結果は黒星だったものの、後半には一時リードを奪うなどして明治大をおびやかした。絶対的な存在であった大塚(現NBDL・豊田通商)が卒業し、今季は下級生ガードがオフェンスを組み立てる不安定さが懸念材料ではあったが、ここに来て雰囲気が上がっている。国士舘大相手の入れ替え戦は2年連続となる。昨年は3戦目にまでもつれ込む激闘の末、なんとか残留を果たした。因縁の対決は、今回はどう転ぶか。

写真上:得点が欲しい場面での明治大・安藤の1on1は、分かっていても止めることが難しい。
写真下:この試合、河上は29得点を挙げた。エースが好調を持続させられるかどうかも、早稲田大にとって入れ替え戦の勝敗のポイントになりそうだ。

明治大学:12勝6敗(3位)
早稲田大学:3勝15敗(9位)

※明治大・西川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「もう一回チームで結束して上のステージを狙う」
堂々の3位でシードを獲得、狙うはインカレ決勝の舞台

◆#22西川貴之(明治大・4年・PF)
131027NISHIKAWA.jpgリーグ戦は序盤から好調を維持。終盤にかけてやや調子を落とし、その点については反省の様子をのぞかせるものの、明治大はチームとして最終日の結果により堂々の3位に輝いた。昨年はリーグ最終日まで入れ替え戦の可能性を残す薄氷の7位で終わったが、インカレでは3位に入賞。今季は去年とはほぼ同じメンバーで臨み、トーナメント5位、リーグ戦は3位と、一貫して安定した好成績を残している。皆川のアクシデントにより5番ポジションでの役割を担うこととなった西川は、インカレに向けて明治大の鍵を握る存在だ。学生チームのみで戦う最後の大会で見据えるのは、決勝の舞台である。


—まず今日の試合についてですが、少し後手にまわってしまう場面が見受けられました。
「特にいつもと違うことをやったということはないつもりです。最近の試合はチームとしてのディフェンスが良かったんですが、自分たちでは無意識とはいえ、今日の試合はふわったした感じなってしまって、簡単にボールを回されたりとか、ドライブされてもヘルプにいけないとか、そういったイージーミスがいっぱいありました。それでちょっと失点が多くなってしまいました」

—どうしてそうなってしまったのか、思い当たることはありますか。
「小さいことかもしれないんですが、集中力が切れていたのか、ポジションの取り方とかがちょっといつもと違ったのかな、と。ディフェンスは集中して、指差し等の細かいことをやってきたので、そこが多分できていなかったのかなと思います」

—リバウンド面も今日は良くなかったですね。
「はい。昨日の専修戦もそうでした。専修はすごいリバウンドが強いチームで、オフェンスリバウンドを取られたらすごく厄介で。昨日もリバウンドが良くないと言われていて、今日もそれができなくて。ディフェンスのポジションが悪くてボックスアウトもできなかったと思うので、もう一回修正したいと思います」

—その点はインカレへの課題ですね。リーグ戦全体では、悪い時期もあった中で12勝を挙げ、明治大にとっては近年にない好成績でした。
「最初は白鴎に延長戦の試合をやったりして、本当は離せたのに離せない試合がいっぱい続いたりして、結構もったいない試合が多かったです。自滅して負けた試合もありました。それで更にチームの雰囲気が良くない方向になって。専修に一回負けた時もイージーなミスが出て、みんな攻め気がなくなってしまったんですけど、練習をやっていく中で、もう一回潰れたところから立て直して12勝できたというのは、チームの全員が勝ちたいという気持ちを持って練習から全力で取り組んできた結果だと思います。そこは良かったなと思います」

—昨年もリーグ戦で危ない時期から立て直して入れ替え戦を回避しましたが、そうした経験も大きかったのではないでしょうか。
「そうですね。去年は4年生がひとりしかいなかったので、ほとんど3年生や、誓哉(#16安藤)とか泰斗(#12中東)とかが中心になってやっていました。去年の経験は大変だったので、それは活きたと思いますね」

—西川選手自身はリーグ序盤から好調ぶりを見せていましたね。
「シュートについては、前半戦はよく入っていたと思うんですけど、後半はあんまり入らなくなって。消極的になり始めたのも感じます。いつも塚さん(塚本HC)にも『リングを見ろ』と言われるので、もっとシュートを狙って攻めるプレーをすれば良かったと反省しています」

—リーグ戦の途中に皆川選手(#51)が故障で戦線を離れました。インサイドで西川選手に求められた役割は大きかったと思います。
「徹(皆川)の存在はすごいデカくて、リバウンドも取ってくれるし、ディフェンスの要でもあります。あいつがブロックしてくれたりして、いるだけで脅威になると思います。あいつがケガをして、リバウンドも弱くなったと思うし、高さがない分自分からぶつかってリバウンドを取るようにしていました。あいつがいないと大変だと感じているので、なんとかみんなでリバウンドを心がけて。伊澤(#50)がインサイドで体を張って点を取ってくれたので、そこは感謝しています」

—ひとりがいなくなった分、全員で頑張る部分が強くなったんですね。
「徹の分もみんなで頑張って、何としても勝ちたいと思っていたので、結束力がより高まったというのは、少しは出たと思います」

—2巡目は2敗で留めました。手応えは強かったのではないでしょうか。
「拓殖に1戦目で負けていたので、何としても勝ちたいと思って、そこでリベンジできたことから始まって、青学戦は青学に勝つことを目標にやっていました。ディフェンスがあの時から良くなったと思うんですよね。中断してからディフェンスの強化の練習はやってきたので、その練習の成果が出て勝てたので良かったと思います」

—インカレにも期待が集まります。1カ月後に向けての意気込みをお願いします。
「インカレは去年3位で、1位と2位と上がいるので、今年は決勝の舞台に立ちたいし、すごく憧れの舞台です。1カ月間、チームで結束してもう一つ上のステージを狙えるように頑張っていきたいと思います」


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