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2012.11.06 (Tue)
【2012リーグ1部】10/28 青山学院大VS東海大
【注目のライバル対決を制し青学大が全勝優勝を達成】
無敗で最終日を迎えた青山学院大が、過去13年間どのチームも成し得ていない全勝優勝を果たすのかに焦点が集まった最終試合・東海大戦。会場には、インカレでも覇権争いを演じることが予想される好カードを見ようと多数の観衆が詰めかけ、急遽客席が増席される事態となった。
既に優勝を決めている青学大と、3敗で2位が決定している東海大。1Qは立ち上がりこそ東海大は#24田中(3年・SF)の3P、#7晴山(2年・PF)のバスケットカウントが出てリード。しかし青学大は冷静に#56比江島(4年・SF)のジャンプシュートが決まって大きく離されず、前日同様にスタメン起用された#15山崎(4年・SG)が3Pを決めて逆転。東海大も得点するがこの一本の効力は大きく、#3小林(3年・PG)と#8張本(3年・SF)も3Pを決めて再度リードを奪う。青学大は得意のトランジションからの得点も出ると、ディフェンスも固めて東海大のスコアを停滞させる。東海大は時折オフェンスリバウンドを制してそのまま#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)、#7晴山がシュートを決めるものの、他に手だてがなく開始10分は8点のビハインドを背負った。このまま2Qも青学大優勢の展開が続く。ベンチスタートとなった#7野本(2年・CF)のジャンパーや#56比江島の速攻も出て順調に得点を伸ばす。しかし東海大も#10バランスキー(2年・PF)が奮闘してシュートを次々と沈め、離されかけるものの、なんとか押し戻す。すると青学大は成長株の#13鵤(1年・PG・福岡第一)が活躍。ゴール下やジャンプシュートで得点し、#8張本も2本目の3Pを沈める。追いかける東海大は最後のオフェンスで#24田中が一対一からファウルを貰い、フリースローを2本揃えて前半を36−47と繋いで終わらせた。
3Qも、青学大が逃げ、東海大が追い上げる展開が続く。速攻で青学大#3小林が決め、#56比江島もミドルシュートで2分過ぎにはリードを16点とする。すると東海大はタイムアウト明けからゾーンディフェンスを敷き、青学大は3分半の間ノーゴール。この間に東海大は#10バランスキー、#33狩野(4年・SG)で徐々に追い上げる。青学大の嫌な流れを断ち切ったのはエースの#56比江島。リバウンドシュートを決めて停滞を打開する。東海大は#7晴山のミドルシュートなどで残り3分を切り5点差まで詰め寄るが、24秒ギリギリで#56比江島に3Pを決められ苦しくなる。青学大は前半の勢いがやや翳りを見せるが、#56比江島同様に#25永吉(3年・C)もタフショットを決めて二桁点差を維持。東海大は最後のオフェンスで#24田中が3Pを決めるが、点差は10点から縮まらない。4Q、東海大は依然として#10バランスキーが上手くシュートを決めていくが他の選手が点を決められない展開が続く。青学大は#8張本の3P、#25永吉、#13鵤はゴール下を制して得点を重ね残り6分半でリードを13点とする。タイムアウトを使った東海大もここから修正。ディフェンスを固めて6分間青学大をノーゴールに追い込むが、#8藤永(2年・PG)が4ファウルとなってベンチに下げざるを得ず、自分たちの得点も単発となって時間だけが経過していく。青学大のチームファウルが増え、終盤には#10バランスキーがフリースローを得るが、これを2本とも落として攻め上がる糸口を掴めなかった。結局安全圏の点差を維持し続けた青学大が75−66で勝利。98年の日体大以来、実に14年ぶりの全勝優勝を果たした。
青学大は立ち上がりで早々に10点近くのリードを獲得。それも、春先には課題だった3Pが高確率で決まってのリードだった。なおかつトランジションも功を奏し、前半はほぼ思い通りの試合展開に持ち込んだ。だが、なかなかダメ押しができず、後半は東海大のディフェンシブな展開に付き合わされる試合内容を強いられた。比江島は「もっと離せた」と言い、長谷川監督も「展開的には20点離したかった」とやや不満げ。課題の残った試合でもあった。
リーグを通じては危ない試合もいくつかありながら、全勝優勝を達成した青学大はこの先のインカレを制して3年連続3冠を目指す。現時点の力でも決して困難な課題ではないが、長谷川監督は「4年生は最後の大会だから、後輩に対して『俺達が優勝したいからお前らついてきてくれ、力を貸してくれ』という意気込みを言葉や態度で出さないと駄目」と、最上級生の奮起を必須事項に挙げる。インカレまでの3週間で、更なる底上げを図っていく考えだ。
東海大はゲームを通じてバランスキーが活躍。要所でエースの田中もシュートを沈めていったが、この試合も及ばなかった。「今の青学に勝つには、ターンオーバーをどれだけ抑えられるかがキー。そこを修正させようとしたが、その差が最終的にこの点差になったと思う。オフェンスではバリエーションを増やしていかないと(青学大を)崩していけない」と陸川監督。課題はしっかりと捉えており、若いチームだけに伸びしろも大きい。故障でリーグ途中から欠場中だった和田や橋本も戻れば、長くつかめていないタイトルが見えてくるはずだ。
青学大:18勝0敗
東海大:14勝4敗
写真上:青学大は得点が止まる度に比江島が決めていった。苦しい状況を打開する力はさすがだ。
写真下:注目の東海大・田中。
※青山学院大・張本選手、東海大・バランスキー選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「やりきれていない、でもまたここから」
不完全燃焼のリーグを越え、インカレに向けて新たな決意
◆#8張本天傑(青山学院大・3年・SF)
今年は日本代表候補に入りながら、最終的にはメンバーに入れず悔しい思いもあっただろう。リーグ戦ではスタメンの2人が抜けている間もチームを引っ張り、危なげなく連勝を続けた。しかし、ふと自分の存在意義について考えたことでリズムを崩してしまったと言う。しかしそうした悩みもまた、選手を成長させるきっかけになる。インカレではまた強い青学の一員として素晴らしいプレーを連発してくれることを期待したい。
―優勝おめでとうございます。全勝を達成しての優勝ですがどんな気持ちですか?
「ありがとうございます。うれしいですね。今まで青学は全勝優勝はないですし、今まで達成したことのない結果を残したので、個人としてもチームとしてもうれしいです」
―今年は代表活動もありましたが、リーグ戦へのモチベーションは難しくなかったですか?
「自分は本当に最高のモチベーションでリーグ戦に入ることはできたと思います。2人抜けて自分でやらなければいけないという責任感もあったし。リーグの前半はトーナメントなども含めて今までにないような責任感を持って試合に挑めました」
―比江島選手(#56)や永吉選手(#25)がいない分、ということですね。確かに前半は本当にチームを引っ張るプレーが見事でした。
「でも彼らが戻ってきて最初の東海大戦で怪我をしてしまって、それでも勝てたので自分がいなくてもいいんじゃいかな?という考えが出てきてしまって、そこからだんだん自分のリズムを崩してしまいましたね。今はだいぶ良くなってきましたが」
―確かに後半戦は少しらしくないミスもありましたね。そこは自分でもコントロールしきれない感じだったんですか?
「そうですね」
―では難しさも体験したリーグだったんですね。
「相当難しかったです。東海戦が終わってから悩んで悩んで、でしたね。でも徐々に直るというか戻ってきたし、インカレまでには調子を戻します」
―張本選手はあまり大きな波があるようなタイプにはここまで見えなかったですが。
「大学生相手では大きく感じることはないですが、代表活動などもありましたし。できない場面もありますよ」
―代表なども含めて迷いを感じたリーグだったということですね。
「そうですね。だからやりきれてないという部分が大きいです。優勝できたのは良かったですが、自分としてはもう一度東海大戦まで戻ってやり直したいなという気持ちですね。気持ち的にどうしてこうなってるかなんとも言えない感じで、自分バスケできないなと何回も思いました。ただ、周りのみんなも正直にいろいろ言ってくれてそれは助かりました。」
―勝っている中でもそういう悩みが大きかったんですね。
「でも今は練習でもいい感じです。シュートも入るようになってきたし」
―今日の試合は張本選手の3Pが流れを作ったと思いますよ。
「結構練習しているので、そこが出せました。練習ではすごく入るんですが試合ではなかなか打つ場面がなくて。今日は打ってみようと思いきり良くいったのが良かったと思います」
―次のインカレは一発勝負。そういう気持ちでもいられないですね。
「負けたら終わりですからね。インカレではもちろんやります、見ておいてください」
--------------------------------
「コートに入れば学年は関係ない」
新たな大黒柱として成長の1年
◆#10バランスキー・ザック(東海大・2年・PF)
敢闘賞、リバウンド王、最も印象に残った証であるMIPのトリプル受賞。リーグ戦を通じて存在感を発揮し続けた。昨年まで内外のプレーをこなせる満原がインサイドでも大きな存在だったが、今年はその後を継ぎ、力強いプレーを連発している。特にリーグ中盤でインサイドの橋本が抜けてからもゴール下を支え続け、2年目にして貢献度は跳ね上がったと言える。
リーグ戦は2位、しかし4敗するなど安定感に欠ける部分もあった東海大。インカレで雪辱できるか、
―敢闘賞やリバウンド王などさまざまな賞を獲得しましたね。
「みんなのおかげです。すごく感謝しています」
―得点といいリバウンドといい、今シーズンはすごく成長した様子も感じられます。
「今年から満さん(11年度卒・満原優樹・現JBL日立)と健さん(11年度卒・坂本健・現JBL2豊田通商)がいなくなって、晃佑(#21橋本)は入ってきたんですけど、怪我したりして出られなくなったので、自分がインサイドを任された分には得点とリバウンドは意識していかなければならないと思っていました。そこは徹底するように意識していました」
―MIPを取ってどうですか。
「多分ホームゲームのおかげなんじゃないかと思います(笑)。友達やいろんな人たちが観に来てくれて、その人達が票を入れてくれたんじゃないかなと思ってすごく感謝しています」
―応援されているのは実感しましたか?
「自分は文学部なので周囲の人はほとんど部活には入っていなくて、ホームゲームくらいしか見せられる機会がないんです。だからホームにはみんな来てくれて、すごく応援してくれました」
―実際、東海大でのホームゲームでは大活躍でしたしね。しかも華々しく2連勝。
「まあ、頑張りました(笑)。親も来てくれていたし」
―今日、最終戦となりましたが、さすがに簡単にはリバウンドに行けませんでしたね。
「相手はでかいんですけど、ボックスアウトしていれば取れたと思います。自分が気持ちが薄かったと思います。それをインカレでは改善して自分から取りに行く事を意識したいと思います」
―ほかにリーグ戦で見つかった課題はありますか?
「自分たちはディフェンスはいいんですがオフェンスが重くなることが多いので、そこをどう改善するかが一番問題かと思います」
―チームはディフェンスを意識していると思いますが、ザック選手はオフェンスも重要と考える訳ですね。
「そうですね。でも半分ぐらいの試合は60点に抑えているので、ほかの全試合それぐらいに抑えられれば。そしてディフェンスは結構できているのであとはオフェンスでどう攻めるかだと思います」
―まだ2年生や1年生が多くて少し若いかなという印象もありますが。
「大貴さん(#24田中)以外のスタメンは下級生で狩野さん(#33)がバックアップにいてくれることはすごく安心なんですが、スタートからの流れが大事だと思っているので。自分たちがどんな試合の入りをするかが大事になってくると思います。コートに入ると学年は関係ないので、そこはみんなでしっかりレベルアップして頑張っていきたいです」
―インカレには橋本選手も間に合いそうですか?
「多分間に合うんじゃないかと思います。そうしたらもう少し負担も軽くなるので、みんなで頑張って一戦一戦戦っていきたいです」
無敗で最終日を迎えた青山学院大が、過去13年間どのチームも成し得ていない全勝優勝を果たすのかに焦点が集まった最終試合・東海大戦。会場には、インカレでも覇権争いを演じることが予想される好カードを見ようと多数の観衆が詰めかけ、急遽客席が増席される事態となった。
既に優勝を決めている青学大と、3敗で2位が決定している東海大。1Qは立ち上がりこそ東海大は#24田中(3年・SF)の3P、#7晴山(2年・PF)のバスケットカウントが出てリード。しかし青学大は冷静に#56比江島(4年・SF)のジャンプシュートが決まって大きく離されず、前日同様にスタメン起用された#15山崎(4年・SG)が3Pを決めて逆転。東海大も得点するがこの一本の効力は大きく、#3小林(3年・PG)と#8張本(3年・SF)も3Pを決めて再度リードを奪う。青学大は得意のトランジションからの得点も出ると、ディフェンスも固めて東海大のスコアを停滞させる。東海大は時折オフェンスリバウンドを制してそのまま#0ベンドラメ(1年・SG・延岡学園)、#7晴山がシュートを決めるものの、他に手だてがなく開始10分は8点のビハインドを背負った。このまま2Qも青学大優勢の展開が続く。ベンチスタートとなった#7野本(2年・CF)のジャンパーや#56比江島の速攻も出て順調に得点を伸ばす。しかし東海大も#10バランスキー(2年・PF)が奮闘してシュートを次々と沈め、離されかけるものの、なんとか押し戻す。すると青学大は成長株の#13鵤(1年・PG・福岡第一)が活躍。ゴール下やジャンプシュートで得点し、#8張本も2本目の3Pを沈める。追いかける東海大は最後のオフェンスで#24田中が一対一からファウルを貰い、フリースローを2本揃えて前半を36−47と繋いで終わらせた。
3Qも、青学大が逃げ、東海大が追い上げる展開が続く。速攻で青学大#3小林が決め、#56比江島もミドルシュートで2分過ぎにはリードを16点とする。すると東海大はタイムアウト明けからゾーンディフェンスを敷き、青学大は3分半の間ノーゴール。この間に東海大は#10バランスキー、#33狩野(4年・SG)で徐々に追い上げる。青学大の嫌な流れを断ち切ったのはエースの#56比江島。リバウンドシュートを決めて停滞を打開する。東海大は#7晴山のミドルシュートなどで残り3分を切り5点差まで詰め寄るが、24秒ギリギリで#56比江島に3Pを決められ苦しくなる。青学大は前半の勢いがやや翳りを見せるが、#56比江島同様に#25永吉(3年・C)もタフショットを決めて二桁点差を維持。東海大は最後のオフェンスで#24田中が3Pを決めるが、点差は10点から縮まらない。4Q、東海大は依然として#10バランスキーが上手くシュートを決めていくが他の選手が点を決められない展開が続く。青学大は#8張本の3P、#25永吉、#13鵤はゴール下を制して得点を重ね残り6分半でリードを13点とする。タイムアウトを使った東海大もここから修正。ディフェンスを固めて6分間青学大をノーゴールに追い込むが、#8藤永(2年・PG)が4ファウルとなってベンチに下げざるを得ず、自分たちの得点も単発となって時間だけが経過していく。青学大のチームファウルが増え、終盤には#10バランスキーがフリースローを得るが、これを2本とも落として攻め上がる糸口を掴めなかった。結局安全圏の点差を維持し続けた青学大が75−66で勝利。98年の日体大以来、実に14年ぶりの全勝優勝を果たした。
青学大は立ち上がりで早々に10点近くのリードを獲得。それも、春先には課題だった3Pが高確率で決まってのリードだった。なおかつトランジションも功を奏し、前半はほぼ思い通りの試合展開に持ち込んだ。だが、なかなかダメ押しができず、後半は東海大のディフェンシブな展開に付き合わされる試合内容を強いられた。比江島は「もっと離せた」と言い、長谷川監督も「展開的には20点離したかった」とやや不満げ。課題の残った試合でもあった。
リーグを通じては危ない試合もいくつかありながら、全勝優勝を達成した青学大はこの先のインカレを制して3年連続3冠を目指す。現時点の力でも決して困難な課題ではないが、長谷川監督は「4年生は最後の大会だから、後輩に対して『俺達が優勝したいからお前らついてきてくれ、力を貸してくれ』という意気込みを言葉や態度で出さないと駄目」と、最上級生の奮起を必須事項に挙げる。インカレまでの3週間で、更なる底上げを図っていく考えだ。
東海大はゲームを通じてバランスキーが活躍。要所でエースの田中もシュートを沈めていったが、この試合も及ばなかった。「今の青学に勝つには、ターンオーバーをどれだけ抑えられるかがキー。そこを修正させようとしたが、その差が最終的にこの点差になったと思う。オフェンスではバリエーションを増やしていかないと(青学大を)崩していけない」と陸川監督。課題はしっかりと捉えており、若いチームだけに伸びしろも大きい。故障でリーグ途中から欠場中だった和田や橋本も戻れば、長くつかめていないタイトルが見えてくるはずだ。
青学大:18勝0敗
東海大:14勝4敗
写真上:青学大は得点が止まる度に比江島が決めていった。苦しい状況を打開する力はさすがだ。
写真下:注目の東海大・田中。
※青山学院大・張本選手、東海大・バランスキー選手のインタビューは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「やりきれていない、でもまたここから」
不完全燃焼のリーグを越え、インカレに向けて新たな決意
◆#8張本天傑(青山学院大・3年・SF)
今年は日本代表候補に入りながら、最終的にはメンバーに入れず悔しい思いもあっただろう。リーグ戦ではスタメンの2人が抜けている間もチームを引っ張り、危なげなく連勝を続けた。しかし、ふと自分の存在意義について考えたことでリズムを崩してしまったと言う。しかしそうした悩みもまた、選手を成長させるきっかけになる。インカレではまた強い青学の一員として素晴らしいプレーを連発してくれることを期待したい。
―優勝おめでとうございます。全勝を達成しての優勝ですがどんな気持ちですか?
「ありがとうございます。うれしいですね。今まで青学は全勝優勝はないですし、今まで達成したことのない結果を残したので、個人としてもチームとしてもうれしいです」
―今年は代表活動もありましたが、リーグ戦へのモチベーションは難しくなかったですか?
「自分は本当に最高のモチベーションでリーグ戦に入ることはできたと思います。2人抜けて自分でやらなければいけないという責任感もあったし。リーグの前半はトーナメントなども含めて今までにないような責任感を持って試合に挑めました」
―比江島選手(#56)や永吉選手(#25)がいない分、ということですね。確かに前半は本当にチームを引っ張るプレーが見事でした。
「でも彼らが戻ってきて最初の東海大戦で怪我をしてしまって、それでも勝てたので自分がいなくてもいいんじゃいかな?という考えが出てきてしまって、そこからだんだん自分のリズムを崩してしまいましたね。今はだいぶ良くなってきましたが」
―確かに後半戦は少しらしくないミスもありましたね。そこは自分でもコントロールしきれない感じだったんですか?
「そうですね」
―では難しさも体験したリーグだったんですね。
「相当難しかったです。東海戦が終わってから悩んで悩んで、でしたね。でも徐々に直るというか戻ってきたし、インカレまでには調子を戻します」
―張本選手はあまり大きな波があるようなタイプにはここまで見えなかったですが。
「大学生相手では大きく感じることはないですが、代表活動などもありましたし。できない場面もありますよ」
―代表なども含めて迷いを感じたリーグだったということですね。
「そうですね。だからやりきれてないという部分が大きいです。優勝できたのは良かったですが、自分としてはもう一度東海大戦まで戻ってやり直したいなという気持ちですね。気持ち的にどうしてこうなってるかなんとも言えない感じで、自分バスケできないなと何回も思いました。ただ、周りのみんなも正直にいろいろ言ってくれてそれは助かりました。」
―勝っている中でもそういう悩みが大きかったんですね。
「でも今は練習でもいい感じです。シュートも入るようになってきたし」
―今日の試合は張本選手の3Pが流れを作ったと思いますよ。
「結構練習しているので、そこが出せました。練習ではすごく入るんですが試合ではなかなか打つ場面がなくて。今日は打ってみようと思いきり良くいったのが良かったと思います」
―次のインカレは一発勝負。そういう気持ちでもいられないですね。
「負けたら終わりですからね。インカレではもちろんやります、見ておいてください」
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「コートに入れば学年は関係ない」
新たな大黒柱として成長の1年
◆#10バランスキー・ザック(東海大・2年・PF)
敢闘賞、リバウンド王、最も印象に残った証であるMIPのトリプル受賞。リーグ戦を通じて存在感を発揮し続けた。昨年まで内外のプレーをこなせる満原がインサイドでも大きな存在だったが、今年はその後を継ぎ、力強いプレーを連発している。特にリーグ中盤でインサイドの橋本が抜けてからもゴール下を支え続け、2年目にして貢献度は跳ね上がったと言える。
リーグ戦は2位、しかし4敗するなど安定感に欠ける部分もあった東海大。インカレで雪辱できるか、
―敢闘賞やリバウンド王などさまざまな賞を獲得しましたね。
「みんなのおかげです。すごく感謝しています」
―得点といいリバウンドといい、今シーズンはすごく成長した様子も感じられます。
「今年から満さん(11年度卒・満原優樹・現JBL日立)と健さん(11年度卒・坂本健・現JBL2豊田通商)がいなくなって、晃佑(#21橋本)は入ってきたんですけど、怪我したりして出られなくなったので、自分がインサイドを任された分には得点とリバウンドは意識していかなければならないと思っていました。そこは徹底するように意識していました」
―MIPを取ってどうですか。
「多分ホームゲームのおかげなんじゃないかと思います(笑)。友達やいろんな人たちが観に来てくれて、その人達が票を入れてくれたんじゃないかなと思ってすごく感謝しています」
―応援されているのは実感しましたか?
「自分は文学部なので周囲の人はほとんど部活には入っていなくて、ホームゲームくらいしか見せられる機会がないんです。だからホームにはみんな来てくれて、すごく応援してくれました」
―実際、東海大でのホームゲームでは大活躍でしたしね。しかも華々しく2連勝。
「まあ、頑張りました(笑)。親も来てくれていたし」
―今日、最終戦となりましたが、さすがに簡単にはリバウンドに行けませんでしたね。
「相手はでかいんですけど、ボックスアウトしていれば取れたと思います。自分が気持ちが薄かったと思います。それをインカレでは改善して自分から取りに行く事を意識したいと思います」
―ほかにリーグ戦で見つかった課題はありますか?
「自分たちはディフェンスはいいんですがオフェンスが重くなることが多いので、そこをどう改善するかが一番問題かと思います」
―チームはディフェンスを意識していると思いますが、ザック選手はオフェンスも重要と考える訳ですね。
「そうですね。でも半分ぐらいの試合は60点に抑えているので、ほかの全試合それぐらいに抑えられれば。そしてディフェンスは結構できているのであとはオフェンスでどう攻めるかだと思います」
―まだ2年生や1年生が多くて少し若いかなという印象もありますが。
「大貴さん(#24田中)以外のスタメンは下級生で狩野さん(#33)がバックアップにいてくれることはすごく安心なんですが、スタートからの流れが大事だと思っているので。自分たちがどんな試合の入りをするかが大事になってくると思います。コートに入ると学年は関係ないので、そこはみんなでしっかりレベルアップして頑張っていきたいです」
―インカレには橋本選手も間に合いそうですか?
「多分間に合うんじゃないかと思います。そうしたらもう少し負担も軽くなるので、みんなで頑張って一戦一戦戦っていきたいです」
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