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2011.05.11 (Wed)

【2011トーナメント】5/11レポート(とどろきアリーナ)

駒澤大が粘りを見せるが惜しくも敗退
東海大はロースコアを制し、ベスト16へ


110511pui.jpg とどろきアリーナでは、ベスト16入りを決める4試合が行われた。

 今シーズン、同じ2部で戦うことになる駒澤大関東学院大の対戦は、試合時間残り1分を切って1点差となる白熱した展開になった。前半、関東学院大が何度突き放しても、リバウンドで粘る駒澤大が追いすがる。一時は関東学院大が10点以上リードを広げたものの、3Qに駒澤大が連続3Pや息の合った合わせのプレーで流れを掴み反対にリードを奪うと、そこからは一進一退の攻防が繰り広げられた。しかし、4Q中盤で関東学院大は今年入学したセネガル人留学生#1プイ(1年・C・延岡学園)がゴール下で連続得点。駒澤大も#17槇坂(3年・SG)の速攻や#7馬場(3年・PF)のドライブで終了間際に再び1点差まで詰め寄るが、その先が続かずファールがかさむ。ここで関東学院大は#30村田(2年・SF)が得たフリースローをきっちり沈め、追撃を許さなかった。最後に駒澤大がアンスポーツマンライクファウルを吹かれ、万事休す。92-86で関東学院大が逃げ切った。

 東海大日本体育大の対戦は、互いに激しいディフェンスを仕掛けてロースコアゲームの接戦となった。日本体育大は、日筑戦でも活躍したルーキー#12周率(1年・C・大分明豊)がリバウンドやルーズに奮闘してチームを鼓舞。また#23横江(4年・G)や#11北川(2年・F)などガード、フォワード陣のスピードある一対一やスティールも、幾度となく東海大を翻弄した。しかし東海大も慌てず、堅い守りから#24田中(2年・SF)らがよく走りブレイクの形で得点を量産。また#10ザック(1年・C・東海大三)もインサイドで存在感を発揮し、徐々に点差を広げた。終盤には勝負どころでのリバウンドを制し、リードを守り切って69-59で勝利した。

 その他、専修大立教大の対戦は、高確率で外のシュートを沈めた専修大が101-75で逃切り勝利。しかし立教大も個々の能力の高さを窺わせ、点差ほどの実力差は感じさせなかった。また拓殖大は序盤から国際武道大を圧倒し、145-78で快勝。メンバーがほぼ昨シーズンと変わらないだけあって、チームとしての完成度の高さが見られた。

 また、駒澤会場では山梨学院大中央大にあと1点と迫るが、惜しくも届かない白熱した試合も見られた。

写真:パプに入れ替わるように入学してきたプイ。今後新しい大黒柱となるかに注目。

※関東学院大・河野選手、駒澤大・渡邉選手のインタビューは「続きを読む」へ。

[続きを読む]

【INTERVIEW】

「“全員バスケ”を意識してやっている」
大黒柱の抜けた穴をチーム全員で埋める決意

◆#28河野誠司(関東学院大・4年・主将・PG)
110511kouno.jpg4年間関東学院大を支え、主将も務めたパプが昨シーズン引退。
チームの再構築に入った関東学院大だが、昨年インカレベスト4まで上り詰めた経験は、河野を含めそれぞれ大きなものになっているに違いない。
新たな大黒柱プイを生かし、今シーズンさらなる成長を遂げられるか。


―接戦になりましたが、感想をお願いします。
「初戦だったのでみんな緊張していましたし、波がある試合でした。でも勝てて良かったです」

―競った要因はどこにあると思いますか?
「やっぱり相手にオフェンスリバウンドを取られてセカンドチャンスからやられすぎましたね。それで点数の差を広げられなくて、こういう接戦になったんだと思います。リバウンドは本当に今の課題です。去年パプがいたという事もあってまだみんな意識が足りないので、全員でリバウンドに飛び込もうという事を意識しています」

―地震などの影響もあると思いますが、春までの練習はどうでしたか?
「やっぱり地震で練習が出来ない期間もあって調整は少し難しかったです。でもこういう環境の中でも体育館を使わせてもらったりしてきました。練習が出来ることにすごく感謝しています」

―去年までチームの大黒柱だったパプ選手が抜けた穴というのは大きいと思いますが。
「大きいですけど、それをみんなでカバーして戦っていくというのが今年の目標なので。とりあえず今日無事に勝てて良かったです。1年生のプイも頑張っていると思います」

―今年の2年生も、去年より自覚が沸いたというか一段とたくましくなったように感じたのですが。
「そうですね。勝負どころでボールを預けても、何とかしてくれるって信頼できるようになりましたね。見てて安心できるようになりました」

―では、同期の4年生はどうですか?
「手本にしたいし、真似したい選手がいっぱいいますね」

―キャプテンとしてどんなチームにしていきたいですか?
「誰かがミスした時も全員でサポートして、全員で試合するという“全員バスケ”を意識してやっています」

―目指すバスケットスタイルというのは?
「去年は、ゆっくり運んでパプのところに入れて、という攻め方で良かったんですが、今年はそうはいかないので、ディフェンスを頑張って速攻に繋げるという形を徹底したいと思います。全員で走っていきたいです」

―今シーズンの抱負をお願いします。
「最後の年ですし、悔いの無いよう一試合一試合を大事にして戦っていきたいです。最終的な目標は、1部昇格と、インカレで去年以上の成績を残すことです」


「今日の試合で戦えると分かった」
この経験を秋の大きな糧に

◆#4渡邉拓実(駒澤大・主将・4年・PG)
110511watanabe.jpg今期より2部復帰の駒澤大。
4年間チームの中心で活躍してきたガードの西山が抜け、新しく踏み出している。昨年インカレ4位と大舞台を経験している関東学院大に競り合えたことは大きな収穫だったのではないだろうか。
ここから今以上に完成した姿を秋に見られることを期待したい。

―本当に惜しい試合でしたが、感想をお願いします。
「序盤は相手のペースだったんですけど、3Qとかは自分たちのリズムでやることが出来ました。あと今回はベンチメンバーがみんな頑張ってくれたから、ここまで競ることが出来たんだと思います。そこは収穫ですね。関学はリーグで対戦する相手なので、その時は勝ちたいです」

―関東学院大に対して、こういうバスケットをしようという対策などはありましたか?
「正直ゾーンオフェンスを少しやっただけで、これといって外国人選手の対策みたいなものはしませんでした。それよりも、まずは自分たちのバスケットをやろうという事でやってきました」

―通用した部分もあったと思いますが。
「それはやっぱり3Qのところですね。展開を早くしようという話をして、あそこで粘り強くやれました。去年まで3部だったうちが、2部の上位とやってああいう風に自分たちのリズムが作れたのは良かったと思います」

―チームの雰囲気も良かったですね。
「去年とかもそうでしたけど、うちはお祭り騒ぎ的なところがあるので(笑)、雰囲気は明るいですね。それを無くしたら何も出来ないんじゃないかと思います」

―逆に見えてきた課題というのは?
「やっぱり気持ちの部分ですかね。今日もスタートの2人が最後に5ファウルで退場しましたし、自分も前半でファウルトラブルでしたけど、そういう時に気持ちが折れて自分のプレーが駄目になったら意味がないと思うので、そこは強くやっていきたいですね」

―去年の4年生が抜けた穴というのは感じていますか?
「去年は本当に西山さんに頼っていたところがあるんですが、逆に今年はバランスよく出来るんじゃないかなと思っています。今年の4年生は頑張る人が多いので、キャプテンの自分が、というよりは4年生のみんなでチームを引っ張っていこうという雰囲気がありますし、それが出来る力を4年生は持っていると思います。4年生同士でよく話し合ったりはしますし、それで下がついて来てくれれば、良いチームになれるんじゃないですかね。だから去年は去年、今年は今年という感じであまり気にしていないです」

―渡邉選手から見て後輩たちはどうですか?
「そうですね。本当にコートに誰が出ても劣らないので、それはすごく心強いです」

―これで春のトーナメントは終わりになりますが、秋に向けて抱負をお願いします。
「こういう風に戦えるって今日の試合でわかったので、やっぱりやるからには勝ちたいですね。1部との入れ替え戦も行きたいと思いますし、そこに絡めればインカレもあるので、それを目標にモチベーションを上げていければなと思います」

―最後の年、どんな1年にしたいですか?
「やり切りたいですね。ただそれだけです」
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