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2010.11.10 (Wed)

【2010リーグ】11/10入れ替え戦レポート(2日目)

勝負を決めたのは2チームのみ
4試合が3戦目にもつれ込む熾烈な戦いに


 昨年まで1-2部間だけだった3戦方式だが、今年は2-3部間にも取り入れられたことで、入れ替え戦はより白熱したゲームになった。2日目、すんなり2部昇格を決めた駒澤大と2連勝の筑波大が1部残留を決めたが、それ以外は3戦目にもつれ込んだ。
 入れ替え戦の怖さは、やってみなければ当事者たちには分からない。かつては青山学院大や慶應義塾大など、今1部トップクラスのチームでさえも2部に沈んだのだ。そして返り咲いたこうしたチームは特殊な例であって、負ければ全てが終わるという気迫がなければこの舞台では勝てない。この結果が、翌年以降のチームや選手の運命、将来さえも決める。ケガをしても、状態が悪くても、全てを賭けて挑むという強い意志をコートで表現できなければ未来はない。


【余裕の勝利で駒澤大は2005年以来の2部昇格】
101110komazawa.jpg 勝負のおおよそは、初戦ではっきりしていた。リーグ途中から1年生のみ、たった6人で戦っている國學院大に対し、昨年わずか1勝が足りず、2部昇格を逃した駒澤大。3部で圧倒的な力を発揮して優勝を成し遂げた駒澤大が、危なげない2勝で2部昇格を達成した。

 1Qで9-27とトリプルスコアの大差をつけた駒澤大。後は余裕の展開となった。ベンチの控えメンバーを積極的に起用し、國學院大から次々得点を重ねていく。4Qには4年生の#15井上(4年・SG)をコートに送り込み、残り数分で主将の#9西山(4年・SG)も出場。4年生2人に向けて引退の花道を作った。#15井上はそれに答えるように3Pでチームを沸かせ、#9西山も最後までパスを供給し続けた。98-51で試合は終了し、昨年惜しくも1勝差で2部昇格を逃した駒澤大が、1年をかけてその悔しさを晴らし、2005年以来の2部へと復帰を決めた。

101110inoue.jpg 駒澤大の西山は4年間を3部で過ごさせるには惜しい選手だった。もっと上でも充分力を発揮できただろう。それでも自身は納得して引退を迎える。最後は清々しい表情だった。そしてもう一人、4年生としてチームを引っ張ってきた井上「4年間は長いようで短い、そういう時間でした。悔いの残らない試合が最後にできたので良かったと思います。後輩には2部に戻ったということで、これでインカレも狙えます。そこに向けて頑張って欲しい。もっと練習して、個人の技はもちろん、チームとしてまとまっていけば行けると思います」と、エールを送った。来季、駒澤大がこうした先輩の声に応えられるかどうか、その取り組みはまさにここから始まる。

写真上:勝利し、西山が同じ4年生の井上に笑顔を向けていた。
写真下:3Pを決め、最後に4年生の意地を見せた井上。

※駒澤大・西山選手のインタビューは「続きを読む」へ。


【インサイドで存在感を示した立教大が先手を制す】
101110kikuti.jpg 1戦目、苦杯をなめた立教大が1Qで爆発した。#4宇野(4年・C)が早々に2ファウルとなるが、その影響を感じさせず東京成徳大から次々ターンオーバーを奪うと、#5菊池(4年・F)を中心に内外から得点を重ねる。東京成徳大は立教大のペイント内で思うようにプレーできず、ターンオーバーが続く。立教大は3Pもタッチ良く決めていき、リバウンドでも次々東京成徳大から奪うと、1Qで31-18の大差をつけた。続く2Qでも立教大がリードを広げた。#17小宮山(2年・G)のスティールや#14荒井(3年・F)のアウトサイドで差を広げる。東京成徳大は#18本多(4年・F)のアウトサイドが徐々に当たり始めるが、そこに終始し、インサイドでは力を発揮できない状態が続く。立教大はディレイド気味の東京成徳大から#17小宮山がスティール、#5菊池も果敢にゴール下に切れこむ活躍で余裕を見せて49-29で前半を折り返した。

 後半3Q、#16菅原(2年・G)がドライブを仕掛けてバスケットカウントを奪い、#4宇野がオフェンスリバウンドからシュートを決めるとベンチも立ち上がって大声援。立教大はそのまま東京成徳大に追い上げられることなく、91-63で試合終了。1勝1敗で勝敗をタイに戻した。

 立教大は1Qの大量リードがモノを言った。特に菊池のリバウンドを中心に、東京成徳大にペイント内で自由にプレーさせず、また、攻撃では相手のペイントへ切れこむ積極的な姿勢が目立った。東京成徳大はゴール下が生きず、アウトサイドに終始してしまったのが敗因の一つだろう。雌雄は第3戦で決する。2部残留に賭ける立教大か、悲願の2部昇格を目指す東京成徳大か注目の戦いだ。

写真:菊池は20点12リバウンドで勝利に大きく貢献した。


【一進一退のゲームを江戸川大が制して勝負は第3戦へ】
101110yagi.jpg 初日は81-68で順天堂大が1勝を挙げたが、第2戦は緊迫した接戦となった。両者一歩も譲らない白熱したゲームを制したのは江戸川大。順天堂大は2部残留を決めることが出来ず、勝負は3日目へと持ち越しになった。

 アウトサイドが好調で、両者点の獲り合いになった1Qは24-24と互角。だが続く2Qで流れを掴んだのは江戸川大だった。2Qの出だし、パスミスを#24鈴木(4年・PG)が速攻に繋げ24-26とすると、その後も勢いに乗って差を一時9点まで広げる。逆に順天堂はターンオーバーが続き、波に乗れない。だが2Q残り4分、30-39の場面で順天堂大#16山下(2年・G)がアンスポーツマンライクファウルを獲得。これがチームに流れを引き戻し、#10趙(3年・C)の活躍で39-39と再び同点にする。負けじと#71黒澤(3年・SF)が3Pを沈めて39-42で後半に入るが、3Q開始早々#4八木(4年・G)の活躍で順天堂大は逆転に成功。ここから両者一進一退の攻防が続く。江戸川大は#71黒澤が2本連続で3Pを沈めるなどして再びリードを奪い、その後も#8村田(3年・PF)がゴール下で体を張る。だが対する順天堂大もフリースローや#6杉本(4年・F)の3Pで徐々に追い上げ、2点差で最終Qへ入ると開始2分で#19鈴山(1年・F・洛南)の3Pが決まり67-66と逆転。しかし江戸川大も#77呂(4年・F)が落ち着いてフリースローを沈め、やはりリードを許さない。4Q残り7分には#7臼井(2年・F)の3Pで67-71とし、その後互いにミスが続いて得点が止まる。

 試合が動いたのは4Q残り5分。順天堂大#4八木が2本連続で3Pを沈め、73-71と逆転に成功した。八木は痛めた足を引きずりながらも懸命にプレーを続け、順天堂大は選手も応援席もこうしたキャプテンの姿に応えようと奮闘する。しかし江戸川大もタイムアウト明けに#71黒澤が3Pを沈め、ベンチを向いて高々と手を挙げチームを鼓舞。その後も両者一歩も譲らないシーソーゲームが続き、試合は白熱した盛り上がりを見せる。残り3分、順天堂大は#4八木が意地で3Pを沈めるが、江戸川大も#7臼井が3Pを決め返して譲らず78-79。そこから#10趙が1対1で返したが、#1粂川(2年・G)がドライブからバスカンを獲得。80-82で残り時間は2分を切った。ベンチからの交代を拒否した#4八木は更に審判に声を掛けられるも、プレー続行の意思を伝えコートに立ち続け、主将としての気持ちを見せる。しかし残り1分、順天堂大はここで大黒柱の#10趙がファウルアウト。残り時間も無くなり順天堂大にとって悪い空気の漂う中で、江戸川大#8村田がゴール下を決めて4点差をつけた。これが決定打となり、その後#6杉本が3Pを沈めるも一歩及ばず。ファウルゲームを逃げ切り、江戸川大が84-88で接戦を制した。

 これぞ入れ替え戦、という意地と意地とのぶつかり合いだった。インカレに出場しないチームにとって、4年生はこの試合が引退試合、3年生にとっては最後の1年間の舞台が決まる試合。何としても勝ちたいという気持ちは、順天堂大も江戸川大も同じだ。この試合では互いにミスも多いものの大事なシュートを決め合い、一歩も譲らない試合となった。結果は1勝1敗。明日の1戦ですべてが決まる。

写真:最後まで戦う意志を見せていた順天堂・八木。チームメイトはこの姿に3戦目で答えることができるか。


【主導権を握った法政大が1戦目の借りを返す】
101110kato.jpg 1戦目は自分たちのバスケットが出来ず敗れた法政大。2戦目は見違えるような集中力を見せて81-68で大東文化大を下した。

 前半は38-38の同点。出だしは#15遠藤(3年・G)の3P、#15小山(4年・F)のバスケットカウント獲得などで大東大がリードを奪ったが、法政大もディフェンスからリズムを掴んで食らいついた。法政大は#11長谷川(3年・SG)を筆頭に各々が積極的に1対1を仕掛けてファウルを獲得し、徐々に追い上げていくと、2Q終盤には#24神津(3年・F)の3Pで一時逆転に成功。最後は#19藤井(2年・G)のフリースローで追いつかれて前半終了となったが、勢いでは法政大が上回っていたと言える。

 続く後半、3Q序盤は法政大#3鈴木(4年・PG)、大東大#11田中(3年・PG)がそれぞれ活躍し、一進一退の攻防となる。だが#11長谷川の連続得点で56-50と法政大が一歩抜け出すと、たまらず大東大はタイムアウト。その後#11田中が3Pを沈めて3点に差を縮めるが、それ以降が続かない。法政大は、リーグ戦の終わりに選手たちがみな手ごたえがあると話していたゾーンディフェンスが機能し、大東大から24秒オーバータイムを奪う場面も。そのまま58-53で最終Qへ。

 4Q、開始早々に法政大#11長谷川が3Pを沈める。しかし大東大も#15遠藤が2本連続で3Pを決めて61-59の2点差にすると、#43鎌田(2年・C)も#11長谷川のシュートをブロックするなど見せ場を作る。しかし大東大はその後シュートがことごとくリングに嫌われ追いつくことが出来ない。逆に法政大は#41谷口(3年・C)のスティールや#21加藤(2年・CF)のブロックショットが飛び出し、再び流れを引き戻す。大東大は残り4分にリバウンドで#11田中が4つ目のファウルを吹かれるなど悪い流れになり、アウトサイドも決まらない。残り1分半には法政大#41谷口のミドルシュートで73-63と10点差つけられ、大東大は完全に勢いを失ってしまうと法政大が流れを掴んだまま、81-68でタイムアップとなった。

 法政大は全員の気迫が第1戦とは違っていた。#11長谷川の40得点はもちろん、他にも3人の選手が2ケタ得点と、全員が攻め気を見せる戦いぶり。ディフェンスから流れを掴み、久々の1勝をあげて踏みとどまった。また、応援団には拓殖大や中央大のメンバーも加わり、法政大を後押しした。逆に大東大は勝負どころでのシュートが落ち、終始リズムを握られる結果に。勝負は第3戦へと持ち越しになった。どちらが試合の主導権を握り、自分たちのバスケットを出せるか。見逃せない戦いとなるだろう。

写真:2戦目は気迫を見せた法政大・加藤。2桁得点やディフェンスでも粘りを見せた。


【1Qから勢いに乗って早稲田大が快勝】
101110ide.jpg 1部9位の中央大と2部2位の早稲田大の対戦は、すべてのQで早稲田大が中央大を得点で上回り、56-86と大差をつけて勝利し、1勝1敗と勝敗を戻した。

 1Q、中央大は早稲田大の激しいディフェンスにひるみ、シュートがことごとく外れる。その間に早稲田大は#14久保田(3年・C)のインサイドを起点に攻め、0-10とリード。開始3分が経って#14渡邉(2年・F)が3Pでバスケットカウントを獲得し、中央大はようやく初得点となる。だがここから1戦目は欠場だった#11入戸野(2年・PG)が良い働きを見せ、残り4分半には9-15まで追い上げた。しかし早稲田大も#7井出(4年・G)がタイムアウト明けに3Pを沈め、中央大#20小野(2年・)が3Pを決めても直後に#8玉井(1年・G・福岡第一)が3Pを決め返すなど、流れを掴んで離さない。その後も早稲田大はアウトサイドシュートを高確率で沈めていき、1Qで29点とハイスコアをたたき出す。
 16-29と、13点差がついて入った2Q。早稲田大は#21河上(1年・F・洛南)が外のシュートに速攻と奮闘。しかし中央大も#16佐藤(2年・G)が攻め気を見せて点差を広げさせない。しかし早稲田大の堅守に次第に攻めが単発になる。逆に早稲田大は交代で入った#6大塚(2年・G)がゲームをコントロールし、アシストやスティールを成功させて自分でも3Pでバスカンを獲得するなど、攻守に渡って活躍。結局前半終わって25-47と、ほぼダブルスコアとなった。

 後半に入っても、中央大は3Pの確率が上がらない。#24塩谷(1年・SG・洛南)の思い切りの良いプレーと#4竹原(4年・SF)の活躍で42-59と17点差まで差を縮めるが、3Q後半にはシュートが全く入らず得点が止まる。その間早稲田大が9点を積み上げ、42-68で3Qを終えると、続く4Qも危なげなく点差をキープした。試合終盤には両チーム明日の3戦目に備えて主力を温存。ベンチメンバー中心の戦いとなる。そのまま結局56-86で早稲田大が逃げ切った。中央大は最後まで良いところを出せずに終わった。

 中央大は3Pが試合を通して計5本と、1戦目と違ってアウトサイドが決まらず得点が伸び悩み、反撃のポイントを掴めなかった。第1戦では1Qで中央大が大量リードを奪う展開だったが、第2戦では逆に早稲田大が1Qでハイスコアを挙げた。運命のかかった第3戦でも1Qが勝敗のポイントとなるか。早稲田大は2部といえども選手層も厚く、噛み合った時は強い。対して下級生主体の中央大は受け身にならず、ここまで1部チームとの間に出してきた勝負強さを見せたい。明日の最終戦、最後に笑うのはどちらのチームか。

写真:玉井や金井以外にも、勝負強いシュートで間隙を突く井手の存在が相手にはダメージを与える。


【筑波大が2連勝で1部残留】
101110tukuba.jpg 1戦目は#1パプ(4年・C)にゴール下で力強いプレーを見せられた筑波大だが、2戦目はより激しいダブルチームで#1パプを追い込んだ。関東学院大はそれでも中へディフェンスが収縮して作られるアウトサイドのノーマークを利用し、#30村田(1年・F・明成)や#31原田(4年・G)がアウトサイドを決めていく。筑波大は#36本井(4年・C)がゴールから少し離れたところで打つシュートが決まったが、それでも1Qは14-18の4点を追う形に。

 2Q、#1パプのポストアップを再三ターンオーバーに追い込む筑波大だが、自身もなかなかシュートが決まらない。しかし#35池田(1年・F・京北)のシュートで流れを掴むと、#99加納(3年・C)のブロック、#23黒田(4年・F)、#15山口(3年・G)が続き、#34田渡(3年・G)の3Pで追い上げる。関東学院大はそれでも#1パプがインサイドで強さを発揮し、リードを守ると#30村田や#7荒木(1年・F・八戸西)の3Pが続き、2Qも35-40と関東学院大リードとなった。

 後半になると、関東学院大のアウトサイドが落ち始める。筑波大は#34田渡の3Pや#99加納のバスケットカウントで流れをつかむとパス回しも早く、鋭くなり残り4分半、#33加藤(4年・F)の3Pで遂に同点に追いついた。ここから関東学院大も負けじと#1パプが得点していくが、点の取り合いとなった最後、#99加納の3Pで筑波大が逆転、60-59で3Qを終えた。4Q、ようやく筑波大がペースをつかみ、接戦ながらも余裕を持ったプレーでじわじわと関東学院大を引き離した。関東学院大は#32前田(3年・F)らアウトサイドが機能せず、#30村田がドライブからバスケットカウントを奪うなど意地を見せるが最後は筑波大に引き離され、80-72で試合終了。筑波大が2連勝で1部残留を決めた。

 リーグ戦中、安定した試合運びができなかった筑波大は、ようやく皆が安堵の顔を見せた。この日は本井、加納のインサイド陣が落ち着いてパプに対処し、ファウルも抑えて追う展開ながらも焦りのないプレーを見せた。もちろん大きな勝利だったが、まだ課題を完全に解決した訳ではない。ここからインカレに向けて再度の向上が求められる。敗れたパプは、「まだ1部に行くチーム力じゃない」と、悔しさはあるがすっきりした笑顔。ダブルチームには苦しんだが、1対1で自分を止められるセンターはやはりいない、と自分のプレーに誇りを見せた。関東学院大が3部Bから1部との入れ替え戦まで、4年間で躍進できたのはひとえにパプあってこそだ。その強いファイティングスピリットを他の選手は見習わなければならない。昇格はならなかったが、初のインカレ出場も勝ち取った。最後の奮闘を期待したい。

写真:勝利し、肩を組んで喜び合う筑波大。

※関東学院大・パプ選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※筑波大・加藤選手、田渡選手、加納選手のインタビューを掲載しました。

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【INTERVIEW】

「4年間、それはそれで満足」
2部昇格という大きな結果を後輩に残し、このステージを去る

◆#9西山達哉(駒澤大・4年・SG)
101110nishiyama.jpg 昨年、わずか1勝が足りず2部昇格を逃した。今年は全勝優勝し、必ず2部へという思いは強かっただろう。全勝はならなかったが、見事3部優勝を成し遂げ、2部昇格も果たして引退を迎えた。
 名門・能代工業から駒澤大へ進み、1年生の時からその能力は目立っていた。しかし、一方でチーム自体は伸び悩み、結局4年間3部を抜け出せなかった。下部にはなかなか陽の目は当たらないが、それでもそこで頑張りきれる選手は人としても成長する。3部で腐らず、最後に果たした2部昇格という結果は、西山の人生で大きな自信になっていくはずだ。


―無事に2部昇格となりましたが、今の気持ちを。
「本当に2部昇格が目標だったので、まずそれが達成できた良かったです。リーグ全勝優勝というもう一つの目標はならなかったんですが、優勝できたし、それはそれで。これで気持よく引退できます」

―去年は惜しいところで昇格を逃しましたが、この1年どうでしたか?
「去年はあと1勝していれば2部昇格していたんですが、そこはみんなで受け止めて、切り替えて1年間戦ってきました。トーナメントもあまりいい結果ではなかったんですが、そこもしっかり受け止めてみんなで一生懸命練習に取り組んできて、その結果が今年出たと思います」

―駒澤大は持続できないのが課題、という事を言っているOBもいました。
「波があるので、いい時はすごく良くて、強いチームでもいい試合ができるんですが、悪い時は相手が弱くても竸ってしまうことがあります。そこは本当に課題だと思います。常に同じ力を持続できるようになれれば2部でもやっていけるチームだと思うし、そこは来年の課題になってくると思います。去年は1戦目負けるということが多くて、竸った試合で勝ちきれなかったのが勿体なかったですね。最後の詰めも大事だと思います」

―でも今年は3部でも本当に強かった印象ですが。
「僕だけではなく周りもいい仲間がいて、ベンチにいるメンバーは全員試合に出られるようなメンバーなので、選手層も厚いしそこも強みでした。そこが生きたのが今年だったと思います」

―今年は3部も12チームで弱いチームとも対戦があって、モチベーションの維持などは難しくなかったですか?
「でも最初は相手が4部だったチームから当たっていったので、徐々に上げていく感じでやっていくことができました。だからそこはあまり気にせずやることができました。だから1次リーグも全勝で終われたんじゃないかなと思います」

―2次リーグでの負けは少し意外でした。
「あの試合は自分がバテてしまいました。得点は取れていたんですがディフェンスができなくて、自分のところでやられてしまって申し訳なかったです。ただ、最後に『あ、負けるな』という状況になった時は楽しんでやるようにはしていました。でも結果は1位通過だったので良かったですが、できれば全勝したかったですね。その負けた相手である成徳も今入れ替え戦で戦っているし、勝って一緒に2部に行きたいですね」

―今日は最後に4年生の井上選手(#15)も一緒に出場できましたね。
「結構いいパス出したんですが、なかなか決めてくれませんでした(笑)。でも1本決めてくれたのでそこは満足です。4年間練習も頑張ってきたし、最後一緒に4年生で出られて良かったです」

―4年生が少なく、今年は大変だったのでは?
「練習でも2人や3人しか4年生がいない時もあったし、そこは自分とユキ(#15井上幸浩)と一緒に引っ張ってきました。あまり引っ張れたかどうかは分からないですけど、そこは4年生としての頑張りはやったつもりです。あまり自分はキャプテンというガラじゃなくて、1年間大変だったんですけど、後輩たちがよくついてきてくれました。むしろ練習ではユキの方がキャプテンらしいことをやってくれたのでその面では助かりました。自分は試合で結果を出すというだけでした」

―1年生の時からずっと活躍してきて、そこはプレーで示してきたと思うんですが。
「でも結果を残せなくて万年3部だったので、本当に2部に行けるのはうれしいです。自分はもちろんできないんですが、うれしい。後輩たちには頑張って欲しいです」

―下級生には来年、どのような事が大事でしょうか?
「2部はみんな経験したことがないし、絶対厳しい試合にはなると思うんですが、そこは春からまた練習をやってコーチを信頼してやっていけば絶対勝てるチームだと思うので、大丈夫だと思います」

―4年間を終えていかがですか?
「まだ全然引退だという実感がありません。やりきった感はありますけど。でも駒澤でやれて良かったと思います。3部しか経験できませんでしたが、それはそれで4年間満足しています。来年は分かりませんが、クラブチームかどこかでバスケを続けられたらなと思っています」


「このままの勢いでインカレもやりたい」
ようやく良さを出せたチームをここから更にレベルアップ

◆#33加藤達也(筑波大・4年・F)
101110katotatuya.jpg 筑波大のどの選手に聞いても、ここまで悪かった部分は同じような言葉が出てくる。しかし、そうした課題を理解していても、長いリーグ戦の間に短いスパンでチームを立て直すことは容易ではない。それを、筑波大はようやく入れ替え戦で前向きに処理することができた。
 層が厚みを増し、プレイングタイムは分け合っているが、加藤が要所でシュートを決めている日の筑波大は流れもいい。そうした流れのあるバスケットを磨けば、インカレでの躍進は期待できる。短い時間での調整になるが、ようやく調子の上がってきたチームをここからどこまで引き上げられるか、今年最後の大きな仕事が待つ。


―1部残留おめでとうございます。今の気持ちはどうですか?
「ほんとに今はホッとしています。良かったの一言ですね。4年生として、自分もですが本井(#36)とか黒田(#23)も、来年も後輩に1部でやらせてあげたいという気持ちがすごく強かったと思います」

―相手が関東学院大という事で、どのような対策をしてきたのでしょうか。
「パプ(#1)のところが鍵だというのはみんなわかっていたので、そこのディフェンスは練習してきました。でもやっぱりまずは、筑波の持ち味を出すことが第一でしたね。今日も何本か良いブレイクが出たと思いますし、ディフェンスも2試合とも相手を60点台に抑えられたのでそこは出来たと思います」

―ファウルを我慢してパプ選手をよく抑えていたなと思いました。
「そうですね。やっぱり2部ではそんなに大きいセンターがいなかったと思うんです。でもうちの本井(#36)と加納(#99)は高さもあるし、意識して練習してきたこともあるので、それがパプのプレッシャーにもなったのかもしれないですね。それにうちはセンター同士のダブルチームも仕掛けたしフォワードのヘルプもあって、パスも出しづらかったと思います。対策としてやってきた練習の成果が出たという感じです。ただやられた部分も結構ありましたけどね」

―リーグ戦最後の明治戦はあまり良い内容ではなかったですね。
「そうですね。というか、リーグ戦の間ずっと、土日2試合続けて良い試合というのが出来ていなかったんです。法政には2勝しましたけど、追い上げられて良くない展開でしたし。そのことは自分たちもわかっていたので、昨日・今日のように自分たちの良いところを出せて、2試合続けて接戦を勝ち切れたのは自信にもなりました」

―リーグ戦ではあまり発揮できなかった自分たちの良さを、入れ替え戦で出せたのはなぜでしょうか。
「入れ替え戦ということで気持ちが入っていたという事もありますが、リーグ戦は最初ケガ人もいてチームがあまりまとまった状態ではありませんでした。そんな状態で入ったリーグ戦だったし、特に今年はいつもより2週長かったので、モチベーションを保つのが難しかったですね」

―1部でずっとやってきた筑波大ですが、2部でずっとやってきたというチームとの差は感じましたか?
「それはすごくあったと思います。1部は本当に強豪ぞろいです。優勝した青学もそうですが、それ以外も本当に良いチームばかりで。リーグ戦は、大きい選手がいたりすごいエースの選手がいたりといった色々なチームと戦ってきて、課題が見つかるようなプラスになる試合ばかりでした。それに青学とああいう競る試合が出来たことも自信になりましたし。この経験が、2部でやってきたチームとの差として出たと思います」

―筑波大が勝っている試合というのは、だいたい加藤選手が良い時だという気がするのですが。勝利の鍵を握っているのかなと。
「そうですかね。まぁでも、自分がやらなきゃいけないというのはリーグが始まるもっと前、夏休みくらいから先生にも言われてきたことです。点を取る選手に対してマークがきつくなることはわかっていたので、山口がいても、もう一人ウィングのフォワード陣が奮起しなかったらやっぱり勝てない。だから、去年よりもシュートを狙う意識は高いと思いますね。あとは、もともと僕はそんなに1対1が得意な方ではないので、ディフェンス、リバウンド、合わせといった部分を意識してきました。それが結果的に勝利に繋がったのかなと思います。それに自分はキャプテンでもあるということで、僕のミスは重いし、僕が頑張らないとチームもだめになると思っています。僕が点を取らなきゃ勝てないという気持ちでやっていますね。チームのバランス的にも、田渡・山口が点を取って、その上僕も取っていくのが一番いいと思います。だから逆に、僕が点を取れている試合はチームのバランスが上手くいっていたんだと思います」

―去年まではポイントでの出場が多かったと思いますが、今年からスターターを任されて、その違いはどうですか?
「僕は時間をかけてというか、身体が温まってきてやっと試合になじめるタイプなので、途中から出る方が難しいと思いますね。出て1・2分で仕事というのがあまり得意ではないので去年はそこに苦労しました。でも今年はチームの主力として出させてもらって、キャプテンもやらせてもらっていますし、そういう面で責任感は強くなったのではないかなと思います」

―今後のインカレに向けても、良い流れで勝ち上がっていきたいですね。
「そうですね。インカレまで1ヶ月もありませんし、入れ替え戦に勝ったこの良い流れにのってこのままの勢いでいきたいですね。2回戦で東海と当たりますが、相手が東海でもやることは一緒で、ディフェンスから自分たちの持ち味が出せればいいかなと思います。リーグでは、ディフェンスは出来たと思うんですが、得点が伸び悩みました。相手をしっかり抑えることは出来ると思うので、あとはこっちのオフェンスが上手く機能すれば。僕も点を取らなきゃいけないと思います。インカレのベスト8に入ればオールジャパンにも繋がりますし、その壁は僕が1年生の時以来越えていないので、優勝よりまずはしっかりベスト8の壁を越えて、そこから一歩一歩、一勝ずつしていきたいと思います。ベスト8前で終わって欲しくないチームなので、このチームで正月まで練習も試合もやれれば最高ですね。頑張ります」


「課題は常に安定したチームになること」
司令塔として、更にチームとして勝っていくために

◆#34田渡修斗(筑波大・3年・G)
101110tawatari.jpg トーナメントは3位に入った筑波大だが、リーグ戦は苦戦した。田渡の欠場も響いたが、終始安定して試合ができた週が少なく、今後は波をなくすことが課題だ。ガードとしてまだ監督の求めるプレーが体現出来ていないと言うが、それだけとも言い難い。誰が出ていてもいつものプレーができるような安定したチームになっていくためには、チーム全員の意識の持ち方も今後は重要になってくるだろう。


―リーグ戦の後半にチーム自体の調子が悪くなってしまいましたが、そこはどう感じていましたか?
「自分のケガでチームに戻ってから最初はリズムが良くなったと言われたんですが、途中から自分おところからスタミナ切れやそういう部分でやられているところがあったし、コントロールもできていませんでした。そこでチームの足が止まってしまうことが多くて、そこが反省点です。今日は自分が保たなくても、周りが全員で動こうというのがありました。そこがリーグの後半と違って改善できたところだと思います」

―調子を崩すようなタイプという印象があまりなかったのですが。
「調子が悪いという訳でもないんですけど、疲れてくると自分でも足が止まっているというのがありましたね」

―リーグの最後は悪い負け方で終わってしまいましたが、この1週間はどうでしたか?
「モチベーションは高く、達也さん中心に一生懸命練習できました。来年も1部でやりたいし、みんなの意識が変わった部分がありました。だからチームとしてまとまれたと思います」

―まとまれたというのは危機感があったからですか?
「そうですね。だから常にそういう気持ちになれればいいんですけど。リーグ戦では青学に競れた試合もあったし、日大にも勝てたし、そういうモチベーションを高くして試合に臨めばうちもいいバスケットができると思います。だけどそういう意識が意識を相手に合わせてしまうところがあるので、そこが課題です。そこさえなければ頑張れるチームなんですが。そこはずっとある悪い面ですね」

―でもなんとか入れ替え戦で1部に残ることができました。
「今年ももちろん大事ですけど、絶対自分の代で1部でやりたいというのはあります。だから本当に良かったです。それに来年、自分の代で優勝したい。だからそれもあってこの2日間は攻める気持ちでやれましたね。でもこのリーグ戦を通して2試合ともディフェンスを集中できたのは初めてです。1試合目勝てても2試合目負けるというような、1勝1敗が続きました。そういう土壇場にならないとダメなところがいけないんですが。でもタカ(#15山口)がいないことで点を取るところがなくて、そこに頼りすぎていたのはあると思います。いなくなって、みんなで攻めようという意識が出たと思います。タカがいてもその意識があればあいつも楽に攻められるし、そうなるといいと思います。シューターでは池田(#35)は本当にシュートが入るんですが、フィジカル面で苦しんでもいました。でも最近は安定してきて、ディフェンスも良くなってきたし、タカの負担も減ると思います。1年で言えば西村(#6)もいい選手なのでこれから期待しています」

―1戦目は少し重くて、2戦目も10点離されるような展開でしたが。
「1戦目は足が重かったですね。2戦目もリードを奪われましたが、でも負けるとは思わなかったし、やられているところは明確だったのでそこを抑えてトランジションを出そうとして、そこができたので怖くはなかったです。でもパプ以外のところで今日はやられたので、そこをやらせてはいけなかったなと思います」

―今年は吉田監督が言っていることをなかなかコートで表現できない事が続いているように思いますが。
「それは確実に僕のせいですね。吉田先生のやりたいプレーはガードが体現しなくてはいけないのに、そこができていないですね」

―そこは自分の中の問題ですか。それとも経験?
「自分の中ですね。大学からガードを始めたと言ってももう3年もやっているし、経験は言い訳にはならないと思います。そこは自分の中の課題としてあります」

―ただ、今日はまだ回避しただけで、まだ先がありますね。
「そうですね。でも今日は最高に喜びます(笑)」

―インカレに向けて一言お願いします。
「勝ちたいです。もうその一言しか言えません」


「これで喜んでいたらダメ」
先を見据えて気を引き締める

◆#99加納誠也(筑波大・3年・C)
101110kano.jpg インサイドで本井とともにパプを抑えた。それ以外にもブロック、速攻、3Pなど試合の流れをたびたびつかむ働きで、勝利に貢献した。
 昨年のケガからこの春復帰。シーズン序盤はまだ動きもぎこちなかったが、次第にいいプレーも出るようになってきている。ツインタワーが共に役目を果たしていければまだチームは上に行ける。ここからが真の勝負だ。


―1部残留を決めましたが、感想をお願いします。
「とりあえず良かったです。1年から4年までベンチの中外も関係なく、チームで勝てたと思うので最高ですね。でもインカレもあるので、これで喜んでいたらだめだとも思います。そこは謙虚にいかないと(笑)」

―この入れ替え戦では2試合とも出だしにつまずいて追う展開となりましたね。
「パプ(#1)の高さに少し戸惑ったこともありますし、入れ替え戦という独特の雰囲気で堅くなったのかもしれません。でも最初が堅くても仕方がないとみんなで話していたので、そこから徐々に慣れていくことを狙っていました。だから2試合とも出だしは悪かったですけど、僕らは別にそんな気にしていませんでしたね。しっかり守って1本1本返していけば勝てるという風にみんなで声を掛けあいました」

―リーグ戦最後の明治戦は良くない内容でしたが、そこからの約1週間はどう過ごしましたか?
「もう完全に切り替えましたね! リーグはリーグ、入れ替えは入れ替えという感じで、明治のことは引きずりませんでした。関東学院大をスカウティングして、パプを意識しながら練習してきたという感じです。どんどんチームで盛り上げていかないと入れ替えに続かないと思ったので」

―その#1パプ選手はどうでしたか?
「思っていた以上に大きいし、キツかったですね。でもインサイドは強くても、外にはあまり出てこないから外のシュートが狙えるし、出てきたら抜けばいいってシンプルに考えていました」

―ディフェンスでもよく抑えて関東学院大を何度も24秒オーバータイムにさせましたね。
「そこは1部のプライドを見せられたと思います。気持ちで守りました」

―インカレに向けての抱負をお願いします。
「インカレは1回戦もありますが山場は2回戦目の東海だと思います。東海大はインサイドも強いしリーグで2敗しているので。まぁでもとにかく一戦一戦を頑張りたいですね。しっかりコンディショニングとかスカウティングとか準備をしっかりやらないと。リーグ戦の疲れもありますし、身体だけじゃなくメンタル面も含めて調整していきたいです」


「バスケットはこの先ずっと続く」
常に上へ、その強い気持ちこそ勝利への原動力

◆#1パプ・ムール・ファイ(関東学院大・4年・C・主将)
101110papu.jpg どの言葉にもいちいち納得できる。日本へ来て7年、日本の文化になじみ、弱いチームから上を目指し、ここまで来た。日本人選手が逆の立場ならとても耐えられる精神力はないだろう。それほど、タフで、向上心も強い。
 今年は主将として下級生を率いた。トーナメントでは8位に入ったが、長いリーグ戦で下級生中心の中、力を維持できるかは未知数だった。しかし波もありながら2部3位は立派な結果だ。初のインカレ出場もつかんだ。強い気持ちで努力することの大切さを、パプは教えてくれる。そして頑張れるのは彼がバスケット人生をここで終わるつもりはない、と思っているからだ。次は学生として最後の舞台、インカレとなる。同じセネガル人相手にどのような戦いを見せてくれるのか楽しみにしたい。


―試合の感想をお願いします。
「自分たちに力がないわけではないけど、筑波には1部の力がありました。筑波大は、ずっと諦めなかった。そこがさすがでしたね。リードされてもずっとついてくるし、シュートタッチも良いし。自分たちはそこにちょっと油断があって、2日間とも10点近くリードしたときに“いける”と思ってしまいました。そこで自分がまとめられなかったのは良くなかったと思います。いけると思った瞬間に、チームがバラバラになってしまって…。自分たちが1部にいける力を持っていないわけではないけど、この2日間ともその油断が敗因だったと思います。“勝てる勝てる”と思いすぎてしまったことがいけなかったです。僕も4年目の最後のリーグ戦で、なんとか1部に行きたかったんですけどね…。今後後輩たちが頑張ってくれればいいなと思います」

―試合終了のときはどのように感じましたか?
「でも筑波大もあそこまで喜んでくれて、自分も“ありがとう”という気持ちでしたね。自分たちは3部から上がってきたチームなので、負けるというのがある意味当たり前なんです。筑波大は能力の高い選手がいっぱいいるし、1部の青学とか日大とか強いチームとずっと戦ってきて、すごく実力があると思います。それでも自分たちもやれることはやって、2試合とも接戦になりました。だからこそ筑波大があんなに喜んでくれたわけで、それは悔しかったですけど、自分たちも負けていないと思いました」

―2部でやっている時は、“2部に自分に1対1で勝てる選手はいない”と言っていましたが、1部のチームと試合をしてどう感じましたか?
「いや、1部でも1対1は負けません。誰も自分を止められないと思います。でも2部でもそうでしたけど、相手はやっぱりダブルチームに来る。その対応を自分はよく考えないといけないです。今回筑波は2部よりもクイックネスがあって、ダブルチームから外にパスをさばいてもすぐに戻られてしまいました。そこで周りもシュートが打てなくなって、そこから攻めのバランスが崩れてしまったと思います。そこがさすが1部のレベルだなと感じました」

―パプ選手自身、疲れも見えました。
「そうですね…。リーグ戦は國學院のとき以外ほぼフルで試合に出ましたが、やっぱり1センターは少し厳しいなと思いました(苦笑)。ディフェンスリバウンドもオフェンスリバウンドも自分が取らなきゃいけないですし。でも自分もキャプテンとしての責任があるし、上を目指したいのでもっと体力的にも頑張らないといけないかなとは思います」

―下級生が多い中で、チームにどのように働きかけましたか?
「自分は、我慢することですかね。1年生とか下級生は、ミスをしても仕方がないというか、そこで怒っても何もならない。だからぐっとこらえました。4年生にもなると“おい!やれるぞ”って言いますけど、下級生はまだキャリアもないし初めてのことばかりで、最初から上手くいくとは思っていません。だから下級生に頼りすぎても良くないと思って、上級生が最後まで引っ張らなきゃと意識していました。4年生はもう2人しか残っていませんが、キャプテン・副キャプテンとしてやってきて、このチームをここまで持ってこれたことはよくやったなと思います。負けて残念でしたが、切り替えるしかないですね。10チームの中で、色んなチームが入れ替え戦に行きたかったと思います。関学がその上位3チームに入ったことは、自分たちの努力とか勝ちたい気持ちがあった結果だと思うので、それは自信にしたいですね」

―4回目のリーグ戦を終えてどうですか?
「4年間で色んなトロフィーを獲ってきました。リバウンドは自分の仕事で絶対にトップを獲らなきゃいけないと思って、ずっと毎日練習に励んできましたね。そこは絶対に負けないという気持ちがあります。あとは自分も含めてフィジカルがまだ足りないと思うので、そこを強くすればもっと良いチームになると思います。全員が1対1で相手を守れるようになれば、自分もあまりヘルプに出ずに自分のマークの守りに徹することが出来ます。そうなれば自分は相手を0点に抑えたい。今日は外に出られてシュートを決められましたが、そういう部分も守れるようになりたいですね」

―インカレに向けての抱負をお願いします。
「インカレは4年間ずっと出たいと思っていたので、初めて出ることが出来て嬉しいです。勝ち上がればオールジャパンにも出られるし頑張りたいですね。相手は天理大でサンバがいると思いますが、いつも言っているように自分は誰にも負けません。自分の仕事はきっちり果たしたいです。練習も自主練も、相手よりもやらなければいけないと思います。サンバが上手いかどうかはよくわからないけど、自分は相手以上の努力をして試合に臨むだけです。勝つも負けるも、絶対に最後まで諦めません。バスケットはこの1年で終わるわけじゃなくて、この先の人生ずっと続いていくものです。諦めたら何も始まらない。インカレも天理を破って勝ち上がっていきたいです。いきなりの優勝は目指していませんが、この先何年後かに優勝するために結果を残したいですね」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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